カエンボク 火焔木

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Flora of Mikawa

ノウゼンカズラ科 Bignoniaceae カエンボク属

別 名 アフリカユリノキ
中国名 火焰树 huo yan shu
英 名 African-tuliptree , flame-of-the-forest , flametree , fireball , fountain tree
学 名 Spathodea campanulata P.Beauv. 
カエンボクの花序
カエンボクの花
カエンボクの未熟な果実
カエンボクの幹
カエンボク
カエンボク葉
花 期 通年
高 さ 7~25m
生活型 常緑高木
生育場所 庭、公園
分 布 外来種 南アメリカ原産
撮 影 浜松フラワーパーク  20.2.17
カエンボクは熱帯アメリカ産のノウゼンカズラ科の観賞用の常緑樹。
  常緑高木、高さ12~25m、枝は太めで、小さな白色の皮目があり、ほぼ無毛~薄く微軟毛がある。葉は普通、対生、まれに3輪生、非常に広く開出し、長さ50㎝以下、小葉は (7~) 11~15 (~17)枚。小葉は広楕円形~卵形、全縁、長さ15㎝×幅7.5㎝以下、7~8本の主脈が各側にあり、微軟毛があり、下面で明瞭、先はごくわずかに尖鋭形、基部はやや非対称の鈍形。下部の小葉は後屈する傾向があり、小葉柄は短く、長さ2~3㎜、葉軸は真っすぐに近く、帯褐色の微軟毛があり、葉柄は長さ6㎝以下、基部で太くなる。総状花序は長さ8~10㎝、花序柄は長さがほぼ同じ、約半分上に小さくなった葉の対をもつ。花序軸と花柄は太く、褐色の微軟毛がある。苞は花柄を抱き、披針形、曲がり、長さ約1㎝、脱落性。小苞の対は花柄の頂部付近につき、似て、対生する。咢は上向きに強く曲がり、比対称、長さ約5㎝、先細になり、ややうねがあり、花時に背の曲がりに沿って基部まで割れ、先は角(つの)状、鈍く、外側に絹毛状の微軟毛がある。花冠は明るい朱色又は緋色、長さ10~12㎝、拡大部の口は幅約7㎝、裂片は長さ約3㎝、鈍形、縁は強く細かく縮れ(クリスプ)、橙黄色。花糸は長さ約5㎝、鈍い橙色。葯は弓形に曲がり、線形、濃暗褐色、長さ15㎜。花柱は黄色、長さ約8㎝。柱頭は帯赤色。蒴果は披針形、わずかに扁平、長さ17~25㎝×幅3.5~7cm。花期と果期は通年。

カエンボク属

  family Bignoniaceae - genus Spathodea

 高木、葉は対生又は3出(3輪生)、奇数羽状複葉。花序は頂生、密な散房花序状の総状花序、花は橙赤色、直立する。咢は仏炎苞状、舟形、先が反曲する。花冠は強く、左右相称、ごく広い鐘形、急に狭くなり短い筒に続き、わずかに2唇形、上唇は2裂、下唇は3裂。雄しべは4本、2強雄しべ、突き出ないか又はわずかに突き出る。集葯雄しべの半葯は開出する。子房は長円形。花盤は環状、分裂する。胚珠は多数、多列。果実は乾き、紡錘形~扁平な蒴果、隔壁は平ら。種子は外形が偏平なハート形、広い膜質の翼に取り囲まれる。
 単一種の属、アフリカに分布。

カエンボク属の主な種と園芸種

1 Spathodea campanulata P.Beauv.  カエンボク 火焔木
  synonym .Spathodea nilotica Seem
 熱帯アフリカ原産。中国名は火焰树 huo yan shu。 英名はAfrican-tuliptree , flame-of-the-forest , flametree , fireball , fountain tree。ジャカランダ、ホウオウボクとあわせ、世界三大花木といわれる。
 常緑高木、高さ7~25m、枝は太めで、小さな白色の皮目があり、ほぼ無毛~薄く微軟毛がある。葉は普通、対生、まれに3輪生、非常に広く開出し、長さ50㎝以下、小葉は (7~) 11~15 (~17)枚。小葉は広楕円形~卵形、全縁、長さ15㎝×幅7.5㎝以下、7~8本の主脈が各側にあり、微軟毛があり、下面で明瞭、先はごくわずかに尖鋭形、基部はやや非対称の鈍形。下部の小葉は後屈する傾向があり、小葉柄は短く、長さ2~3㎜、葉軸は真っすぐに近く、帯褐色の微軟毛があり、葉柄は長さ6㎝以下、基部で太くなる。総状花序は長さ8~10㎝、花序柄は長さがほぼ同じ、約半分上に小さくなった葉の対をもつ。花序軸と花柄は太く、褐色の微軟毛がある。苞は花柄を抱き、披針形、曲がり、長さ約1㎝、脱落性。小苞の対は花柄の頂部付近につき、似て、対生する。咢は上向きに強く曲がり、比対称、長さ約5㎝、先細になり、ややうねがあり、花時に背の曲がりに沿って基部まで割れ、先は角(つの)状、鈍く、外側に絹毛状の微軟毛がある。花冠は明るい朱色又は緋色、長さ10~12㎝、拡大部の口は幅約7㎝、裂片は長さ約3㎝、鈍形、縁は強く細かく縮れ(クリスプ)、橙黄色。花糸は長さ約5㎝、鈍い橙色。葯は弓形に曲がり、線形、濃暗褐色、長さ15㎜。花柱は黄色、長さ約8㎝。柱頭は帯赤色。蒴果は披針形、わずかに扁平、長さ17~25㎝×幅3.5~7cm。花期と果期は通年(インド 1~2月 , 8~12月)。
品種) 'Aurea'

参考

1) Plant Finder - Missouri Botanical Garden
 Spathodea campanulata  
http://www.missouribotanicalgarden.org/PlantFinder/PlantFinderDetails.aspx?taxonid=277890
2) Flora de Nicaragua
 Spathodea campanulata P. Beauv.  
http://legacy.tropicos.org/name/03700582?projectid=7
3) GRIN
 Spathodea campanulata  
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomydetail.aspx?id=35209
4) Global invasive species database
 Spathodea campanulata  
http://www.iucngisd.org/gisd/species.php?sc=75
5) Flora of Zimbabwe
 Spathodea  
https://www.zimbabweflora.co.zw/speciesdata/genus.php?genus_id=1701
6) Plants of the World Online | Kew Science
 Spathodea  
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:30003692-2