大正時代の初めに渡来し、小笠原諸島、沖縄で野生化している。中国、アメリカなどにも帰化している。
　高さ30～100㎝。枝はだらしなく広がり又は蔓状、長さ0.4～2m、若い時には毛がある。葉はやや離れてつく。葉柄は長さ1～3.5（11）㎝、有毛。葉身は卵形～卵状披針形～楕円形～長楕円形、長さ4～12(15)㎝×幅1.5～4（9）㎝、下面は中脈に毛があり、上面は無毛、基部は漸尖形～円形～切形～心形、縁はわずかに鋸歯があり、先は長い尖鋭形～鋭形～鈍形～凹形。総状花序は長さ4～10(15)㎝（花序柄を含み）、花序柄は長さ1～5㎝、有毛。花柄は長さ2～8㎜、細く、苞と対の小苞がある。花被片は白色～緑色～ピンク色～帯紫色、楕円形～倒卵状長楕円形～長楕円形～倒披針形～倒卵形、長さ(1.5)2～2.5㎜、長く、質が薄く、果時に3～3.5㎜、反曲する。雄しべは花被片より短く、花被片に互生する。花柱はしばしば曲がる。果実は球形又はナシ形、直径2.5～5㎜。種子は網目があり、長さ2～3㎜、毛が密生する薄い膜に包まれる。 花は通年（主に6～10月）。2n = 126（Flora of China）、 2n = 108（Flora of North America）。

リヴィナ属

　family Petiveriaceae －　genus Rivina

　多年草又は亜低木。茎は直立、二又分枝し、角があり、無毛又は有毛、基部は木質。葉は互生し、葉柄が長い。葉身は卵形、基部は円形又は漸尖形、先は尖鋭形。総状花序は頂生又は腋生、直立又は曲がり、細く、花が5～50個つく。花は両性、小さい、花被片は4個、宿存する。雄しべは4個。子房は上位、卵形、胚珠は1個、室は1個。花柱は子房より短く、わずかに曲がる。柱頭は頭状。液果は赤色又は橙色～黄色、類球形。種子は1個。
　世界に1種(ジュズサンゴ)だけあり、熱帯、亜熱帯のアメリカに分布する。

リヴィナ属の主な種と園芸品種

1 Rivina humilis L.　ジュズサンゴ
　　synonym　Rivina laevis L
　　synonym　Rivina portulaccoides Nuttall
　北アメリカ(USA)、メキシコ、南アメリカ原産。英名はbloodberry , coralberry , pigeonberry , rougeplant , turkeyberry 。
　高さ30～100㎝。枝はだらしなく広がり又は蔓状、長さ0.4～2m、若い時には毛がある。葉はやや離れてつく。葉柄は長さ1～3.5（11）㎝、有毛。葉身は卵形～卵状披針形～楕円形～長楕円形、長さ4～12(15)㎝×幅1.5～4（9）㎝、下面は中脈に毛があり、上面は無毛、基部は漸尖形～円形～切形～心形、縁はわずかに鋸歯があり、先は長い尖鋭形～鋭形～鈍形～凹形。総状花序は長さ4～10(15)㎝（花序柄を含み）、花序柄は長さ1～5㎝、有毛。花柄は長さ2～8㎜、細く、苞と対の小苞がある。花被片は白色～緑色～ピンク色～帯紫色、楕円形～倒卵状長楕円形～長楕円形～倒披針形～倒卵形、長さ(1.5)2～2.5㎜、長く、質が薄く、果時に3～3.5㎜、反曲する。雄しべは花被片より短く、花被片に互生する。花柱はしばしば曲がる。果実は球形又はナシ形、直径2.5～5㎜。種子は網目があり、長さ2～3㎜、毛が密生する薄い膜に包まれる。 2n = 126（Flora of China）、 2n = 108（Flora of North America）。

参考

1) Flora of North America
　Rivina
　http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=128629
2) Flora of China
　Rivina
　http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=128629
3) GRIN
　Rivina
　https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomydetail.aspx?id=31908