ジャノメエリカ

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Flora of Mikawa

ツツジ科  Ericaceae エリカ属

別 名 エリカ・カナリクラータ、クロシベエリカ
中国名 圣诞欧石楠 sheng dan ou shi nan
英 名 channelled heath , hairy grey heather , christmas bells heather, christmas heather, black-eyed heather , pink Scotch heather
学 名 Erica canaliculata Andrews
Erica melanthera L.
ジャノメエリカの花
ジャノメエリカの花2
ジャノメエリカの萼
ジャノメエリカの葉裏
ジャノメエリカの幹
ジャノメエリカ
ジャノメエリカ2
ジャノメエリカ花柄
ジャノメエリカ葉
花 期 11〜4月
高 さ 2~3m
生活型 常緑低木
生育場所 園芸種
分 布 帰化種 南アフリカ原産
撮 影 豊橋市 16.3.4
エリカ属 (Erica) のことを heath という。学名はErica melantheraとされることがあるが、現在ではErica canaliculataとされている。
 南アフリカ原産の常緑低木。直立し 高さ2~3mになり、ときに高さ5mにもなり、幹の太いものは直径10㎝ほどになるる。樹皮は灰褐色、古くなると溝ができる。よく分枝し、枝は斜上し、帯灰色の微軟毛があり、羊毛状になるものもあり、類輪生の広がった豊富な花をつける小枝を多数、もち、小枝には腺毛と短毛がある。葉は直立して広がり、真っすぐで、小さい線形、長さ4~6㎜、縁が外巻きし長楕円状、柔らかい触感がある。葉表は緑色、微軟毛があり、ときに、無毛で平滑になる。葉裏は淡色の綿毛があり、緑白色。花は普通3個ずつ(3-nate)束生してつくが、しばしば密な横の小枝に4~6個の花をつける散形花序が現われ、類サンゴ状で樹冠全体に花がつく。花柄は赤色、細く、微軟毛(腺毛)があり、長さ4~4.5㎜。苞は離れて、小さい。咢は無毛、疎にパピラがあり、外側は花冠とほぼ同色、内側は赤色、中央線は花冠にしっかりつき、4深裂する。咢片は卵形、鋭形、咢筒の長さの2~4倍あり、基部に縁毛があり、多少、横が強く反り返り、全体に4稜があり、長さ1.5㎜、花冠の高さの約1/2。花冠は広杯形(broadish-cyathiform)~類鐘形、長さ3~3.5㎜、4稜形、バラ色(rosy)~ピンク色、紫色、紅色、オレンジ、黄色などの園芸品種もある。花冠裂片は無いか又はわずかに広がり、花冠筒部とほぼ同長。雄しべは8個。葯は紫褐色、やや突き出し又ははっきり見えるだけであり、基部の上に背着し、長楕円形、鈍形、長さ0.8~1㎜。黒っぽい葯が見えるのが蛇の目の名前の由来。花柱は突き出し、細い。柱頭は1個、赤色。蜜腺は盤状。子房はビロード状又は無毛。果実は胞背裂開蒴果。花期は11~4月。