ジャガイモ
Flora of Mikawa
ナス科 Solanaceae ナス属
別 名 | バレイショ 馬鈴薯 |
中国名 | 阳芋 yang yu , 馬鈴薯 ma ling shu |
英 名 | potato , Irish potato |
学 名 | Solanum tuberosum L. synonym Solanum stenotomum Juz. & Bukasov |
花 期 | 5~8月 |
高 さ | 30~80㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 栽培種 |
分 布 | 外来種 南アメリカのアンデス地方(アルゼンチン、ボリビア、チリ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ベネズエラ)原産 |
撮 影 | 田原市 13.6.12 |
ジャガイモは世界中で広く栽培され、日本でも盛んに栽培されている。
多年草、直立又は広がり、高さ30~80㎝、無毛又はまばらに毛があり、単純毛と腺毛がある。匍匐茎は地中に塊茎(いも)をつける。塊茎は帯白色~赤色~紫色、球形~扁球形~楕円形、直径3~10㎝、肉質。茎は±翼があり、多数、分枝する。葉は互生する。葉は断続的な奇数羽状複葉、小葉は6~8対、小葉の間により小さい小歯がある。葉柄は長さ2.5~5㎝。小葉の葉身は卵形~長楕円形、ほとんどに控えめに軟毛がある。花序は頂生、葉に対生又は腋生、少数~12個~多数の花がつき、控えめに分枝する円錐花序になる。花序柄はしばしば長さ12㎝以上になる。花柄は中間付近に関節があり、長さ1~2㎝。咢は長さ6~10㎜、まばらに毛があり、咢片は披針形~線状披針形。花冠は白色~ピンク色~青紫色、ときに全て同色、車形、直径2~4㎝。花冠裂片はデルタ形、長さ約5㎜。花糸は長さ約1㎜。葯は長さ5~6(6~9)㎜。子房は無毛。花柱は長さ約8㎜。液果は緑色~黄緑色、しばしば縞があり、球形、平滑、直径1~3㎝。種子は倒卵形~楕円形、長さ約2mm。花期、果期は5~8月。2n=24,36,48,60(x=12)
日本には『長崎年暦両面鏡』に天正4年(1576年)に本年渡来と記されているが、欧州への移入・伝播が1580年代であり、早すぎるため、慶長3年(1598年)などの異説がある。古くはジャガタラいもと呼ばれ、ジャワに由来する。江戸時代以降、米の栽培に不利な山間地や寒冷地での栽培が広まり、多くの地方品種も作られている。江戸時代後期には北海道、東北地方でも飢饉対策として栽培されるようになった。現在のような大規模な北海道での栽培は明治時代以降である。
野生種の種類は約200種あり (Hawkes and Jackson 1992, Hijmans and Spooner 2001, Machida-Hirano 2015)、主に2倍体であり、容易に交雑することができ、多数の4倍体品種が作られている。ジャガイモの品種はナスより多く、世界には2000種以上(RHSでは1400種以上がヒット)があるといわれている。日本で栽培されているのは約20種。日本での登録品種は約100種ある。栽培の多いのは男爵薯およびメークイン。
品種) アンデス赤 , インカのめざめ , キタアカリ , コナフブキ , シンシア , 男爵薯(だんしゃくいも) , デジマ , とうや , トヨシロ , ニシユタカ , ホッカイコガネ , メークイン , ラセット・バーバンク , ワセシロなど。
(1) Solanum tuberosum L. subsp. andigenum (Juz. & Bukasov) Hawkes
synonym Solanum andigenum Juz. & Bukasov [basynonym]
メキシコ、南アメリカで栽培されている。英名はAndean potato , limena potato , potato , yellow potato
多年草、直立又は広がり、高さ30~80㎝、無毛又はまばらに毛があり、単純毛と腺毛がある。匍匐茎は地中に塊茎(いも)をつける。塊茎は帯白色~赤色~紫色、球形~扁球形~楕円形、直径3~10㎝、肉質。茎は±翼があり、多数、分枝する。葉は互生する。葉は断続的な奇数羽状複葉、小葉は6~8対、小葉の間により小さい小歯がある。葉柄は長さ2.5~5㎝。小葉の葉身は卵形~長楕円形、ほとんどに控えめに軟毛がある。花序は頂生、葉に対生又は腋生、少数~12個~多数の花がつき、控えめに分枝する円錐花序になる。花序柄はしばしば長さ12㎝以上になる。花柄は中間付近に関節があり、長さ1~2㎝。咢は長さ6~10㎜、まばらに毛があり、咢片は披針形~線状披針形。花冠は白色~ピンク色~青紫色、ときに全て同色、車形、直径2~4㎝。花冠裂片はデルタ形、長さ約5㎜。花糸は長さ約1㎜。葯は長さ5~6(6~9)㎜。子房は無毛。花柱は長さ約8㎜。液果は緑色~黄緑色、しばしば縞があり、球形、平滑、直径1~3㎝。種子は倒卵形~楕円形、長さ約2mm。花期、果期は5~8月。2n=24,36,48,60(x=12)
日本には『長崎年暦両面鏡』に天正4年(1576年)に本年渡来と記されているが、欧州への移入・伝播が1580年代であり、早すぎるため、慶長3年(1598年)などの異説がある。古くはジャガタラいもと呼ばれ、ジャワに由来する。江戸時代以降、米の栽培に不利な山間地や寒冷地での栽培が広まり、多くの地方品種も作られている。江戸時代後期には北海道、東北地方でも飢饉対策として栽培されるようになった。現在のような大規模な北海道での栽培は明治時代以降である。
野生種の種類は約200種あり (Hawkes and Jackson 1992, Hijmans and Spooner 2001, Machida-Hirano 2015)、主に2倍体であり、容易に交雑することができ、多数の4倍体品種が作られている。ジャガイモの品種はナスより多く、世界には2000種以上(RHSでは1400種以上がヒット)があるといわれている。日本で栽培されているのは約20種。日本での登録品種は約100種ある。栽培の多いのは男爵薯およびメークイン。
品種) アンデス赤 , インカのめざめ , キタアカリ , コナフブキ , シンシア , 男爵薯(だんしゃくいも) , デジマ , とうや , トヨシロ , ニシユタカ , ホッカイコガネ , メークイン , ラセット・バーバンク , ワセシロなど。
(1) Solanum tuberosum L. subsp. andigenum (Juz. & Bukasov) Hawkes
synonym Solanum andigenum Juz. & Bukasov [basynonym]
メキシコ、南アメリカで栽培されている。英名はAndean potato , limena potato , potato , yellow potato