ジングウツツジ 神宮躑躅
Flora of Mikawa
ツツジ科 Ericaceae ツツジ
別 名 | シブカワツツジ 渋川躑躅 |
学 名 | Rhododendron sanctum Nakai Rhododendron sanctum Nakai var. lasiogynum Nakai ex H.Hara |
花 期 | 5~6月 |
高 さ | 2~4m |
生活型 | 落葉性低木 |
生育場所 | 超塩基性岩地 |
分 布 | 本州(愛知県、静岡県、三重県) |
撮 影 | 静岡県 15.5.18 |
シブカワツツジvar. lasiogynumはジングウツツジの変種として分類され、花柱が有毛であるタイプである。また、枝は上に伸びる傾向が強く、ほうき状の樹形になる。葉はやや大きく、中部より下で最も幅広く、辺縁があまり強く巻かないものともされる。母種のジングウツツジは三重県固有種とされ、愛知県と静岡県のものはシブカワツツジとされていた。しかし、愛知県には花柱に毛のないものが多く、毛のあるものも混じるため、分類するのは困難であり、シブカワツツジとジングウツツジを同一とする見解があり、これに従った。静岡県ではシブカワツツジ群落は静岡県の天然記念物に指定されている。愛知県ではジングウツツジが絶滅危惧ⅠB類に指定されている。シブカワツツジ公園で確認したところ、葉は大きいものは長さ9㎝、幅8.5㎝あった。花も幅が4㎝ほどのものが多く、5㎝のものもあった。花柱の毛は基部にだけあるものが多く、全く無いものも多い。花色は濃いものが多く、薄い色のものもある。
ジングウツツジは狭義には三重県固有種。 樹皮は黒褐色、細かく剥がれ落ち、落ちたあとは赤褐色。上部で枝別れして、枝はやや水平に伸びる。葉は枝先に3個輪生する。葉身は長さ4~8(9)㎝、幅3~6(8.5)㎝の卵円形~卵状菱形、中央部で最も幅が広く、先は急に短く尖る。葉柄は長さ5~10㎜、毛が密生する。葉表は光沢があり、主脈に褐色の長い毛がある。葉裏は主脈に毛が密生する。枝先に花を2~4個つける。葉が展開後に開花する。花冠は濃紅色~紅紫色、直径3~4(5)㎝、深く5裂する。雄しべ10個。花糸は無毛。花柱は無毛又はまばらに毛がある。子房には白毛が密生する。萼は小さな皿形。花柄は長さ5~8㎜。萼や花柄に白毛が密生する。蒴果は長さ1~1.5㎝のゆがんだ円柱形、褐色の毛が密生する。
シブカワツツジ 樹皮は灰黒色~灰褐色、縦に薄く剥がれ、剥がれたあとは帯褐色。枝は横に広がらず、上に伸びる。葉は枝先に3個輪生する。葉身は長さ4~7㎝、幅3.5~6㎝の卵状菱形、中央部より少し下で最も幅が広く、先は短く尖る。葉柄には褐色の毛が密生する。葉表は光沢があり、主脈に褐色の長い毛がある。葉裏は主脈に褐色の毛が密生する。枝先に花を2~4個つける。葉が展開後に開花する。花冠は紅紫色、直径3~4㎝、5裂し、上側の裂片に斑点がある。雄しべ10個。花糸は無毛。花柱は細い軟毛があるか又はほとんど無毛。子房には白毛が密生する。萼は小さな皿形。萼や花柄に毛が密生する。蒴果は長さ1~1.5㎝の円柱形、褐色の毛が密生する。
ジングウツツジは狭義には三重県固有種。 樹皮は黒褐色、細かく剥がれ落ち、落ちたあとは赤褐色。上部で枝別れして、枝はやや水平に伸びる。葉は枝先に3個輪生する。葉身は長さ4~8(9)㎝、幅3~6(8.5)㎝の卵円形~卵状菱形、中央部で最も幅が広く、先は急に短く尖る。葉柄は長さ5~10㎜、毛が密生する。葉表は光沢があり、主脈に褐色の長い毛がある。葉裏は主脈に毛が密生する。枝先に花を2~4個つける。葉が展開後に開花する。花冠は濃紅色~紅紫色、直径3~4(5)㎝、深く5裂する。雄しべ10個。花糸は無毛。花柱は無毛又はまばらに毛がある。子房には白毛が密生する。萼は小さな皿形。花柄は長さ5~8㎜。萼や花柄に白毛が密生する。蒴果は長さ1~1.5㎝のゆがんだ円柱形、褐色の毛が密生する。
シブカワツツジ 樹皮は灰黒色~灰褐色、縦に薄く剥がれ、剥がれたあとは帯褐色。枝は横に広がらず、上に伸びる。葉は枝先に3個輪生する。葉身は長さ4~7㎝、幅3.5~6㎝の卵状菱形、中央部より少し下で最も幅が広く、先は短く尖る。葉柄には褐色の毛が密生する。葉表は光沢があり、主脈に褐色の長い毛がある。葉裏は主脈に褐色の毛が密生する。枝先に花を2~4個つける。葉が展開後に開花する。花冠は紅紫色、直径3~4㎝、5裂し、上側の裂片に斑点がある。雄しべ10個。花糸は無毛。花柱は細い軟毛があるか又はほとんど無毛。子房には白毛が密生する。萼は小さな皿形。萼や花柄に毛が密生する。蒴果は長さ1~1.5㎝の円柱形、褐色の毛が密生する。