イワツクバネウツギ 岩衝羽根空木

Flora of Mikawa
スイカズラ科 Caprifoliaceae イワツクバネウツギ属
別 名 | ホソバツクバネウツギ |
学 名 |
Zabelia integrifolia (Koidz.) Makino ex Ikuse et S.Kuros. synonym Abelia integrifolia Koidz. |









花 期 | 5~6月 |
高 さ | 1~2m |
生活型 | 落葉低木 |
生育場所 | 山地に石灰岩、蛇紋岩の岩崖地 |
分 布 | 在来種 本州(中部以西)、四国、九州、朝鮮 |
撮 影 | 豊橋市 15.5.15 |
愛知県の絶滅危惧ⅠB類、国は絶滅危惧Ⅱ類。
幹は叢生し、密に分枝し、幹や太い枝に縦溝が6本ある。若枝は赤紫色、溝はない。葉は対生し、葉柄は長さ4~7㎜、基部が合着する。葉身は長さ2.5~7㎝、幅1~3.2㎝の倒卵形~卵形~披針状長楕円形、先は鋭頭~鋭尖頭、基部は次第に細くなる。葉縁は粗い鋸歯があるものと無いものがあり、縁に毛がある。葉表はわずかに毛があり、葉裏は脈上に毛がある。花は若い枝先に2個ずつつく。花柄は長さ3~6㎜、合着するものが多い。花冠は白色、部分的に紅色を帯び、円筒形、先は4裂して裂片は長さ2~3㎜の半円形、平開する。花冠の外面は毛が散生し、内面は裂片から筒部の奥まで長毛が密生する。花冠の筒部は長さ8~15㎜、雄しべ4個は筒部の上部につきそれより下部は花糸が花冠に合着する。萼片は倒披針形、4個つき、平開~斜開する。痩果は熟しても裂開せず、萼片が残る。2n=36
低木、落葉。古い枝はしばしば深い縦の溝が6本ある。若枝はしばしば後ろ向きの硬い毛がある。葉は対生、縁は全縁、又は歯状(ときに強い枝では分裂し)、生えは短く、托葉は無い。対生する葉の葉柄は広がり、基部で合着する。冬芽に包まれる。花序は頂生し、無柄の集散花序の密集した密穂花序、集散花序には花が1~3個つく。萼は萼片が4又は5個、宿存し、広がり、狭長楕円形~楕円形。花冠は白色~淡ローズ色からときに帯赤色、高杯(たかつき)形、±左右相称、4又は5裂。花冠筒部は普通、基部に目立つ膨れは無く、内側に腺がある。雄しべは突き出ず、2強雄しべ、花冠筒部の基部又は中間につく。葯は黄色、内向き。子房は普通、3室、2室は不稔の2列の胚珠を持つ。1室は1個の稔性の胚珠を持つ。花柱は糸状。柱頭は緑色、頭状、粘着性がある。果実は革質の痩果、長楕円形、宿存する咢片に被われる。種子は類円柱形、種皮は膜質、胚乳は肉質。x=9
世界に6種があり、アフガニスタン、中国、インド北西部、日本、朝鮮、カザフスタン、ネパールロシアに分布する。
落葉低木、高さ1~2m。若枝は後ろ向きの硬い毛があり、無毛になる。葉柄はごく短い~2㎜以下、剛毛がある。葉身は卵形~披針形、長さ15~70㎜×幅5~20㎜、両面とも無毛だが、縁と下面の脈に長い剛毛があり、基部は楔形、縁は全縁~たまに鋸歯状又は分裂、先は鋭形。花序は集散花序の密集した頂生の密穂花序(花は1~3個)。花柄は短~無柄に近い。苞は葉状、披針形~倒卵形。小苞は線形~錐形、長さ約4㎜、剛毛がある、萼は萼片が5個、長さ4~10㎜×幅約1㎜、硬い毛の縁毛がある。花冠は白色、ときに赤色を帯び、高杯(たかつき)形、長さ10~20㎜、萼片の長さの約2倍。花冠裂片は5個、広がり、類円形。花冠筒部は内側に密に絨毛があり、外側にまばらに伏毛がある。雄しべは4個、2強雄しべ、突き出さない。花糸は短く、粗毛がある。葯は長楕円形。子房は狭卵形、粗毛がある。花柱は糸状、雄しべより上に出る。柱頭は頭状。痩果は円柱形、条線があり、5個のわずかに大きく、長くなった宿存する萼が冠状につく。花期は5月。果期は6~8月。
【Zabelia biflora species complex】2 及び3 の複合
落葉低木、高さ2~3m。葉柄は長さ4~7㎜、まばらに剛毛がある。葉身は狭卵形~倒卵形~披針形、長さ30~50㎜×幅5~30㎜、下面は無毛だが、脈に硬い毛がある。上面はまばらに軟毛で覆われ、基部は楔形~鈍形、縁は全縁又は1~6対の歯があり、先は鋭形~長い尖鋭形。花序は頂生、対の花がつく(たまに、それ以上の数の花が小苞の腋につくことがある)。花は花柄が無いが、長い花序柄がある。花序柄はしばしば、±融合し、長さ0~12㎜。花は各子房の基部に3個の苞をもつ。苞は長さ1~6㎜。萼片は4個、卵状披針形。又は倒卵形。花冠は白色、ときに外面が赤色を帯び、4裂する。花冠裂片は円形、花冠筒部の長さの1/3又は1/5。花冠筒部は内側に短軟毛がある。雄しべは4個、2強雄しべ、突き出ない。子房は長さ8㎜以下、まばらに硬い毛がある。花柱は長く、花冠と等長、細い。柱頭は頭状、花筒から突き出ない。痩果は長さ1~1.5㎝、4個の宿存するわずかに大きくなった萼片が冠状になる。花期は5~6月。果期は8~9月。
(1) Z. biflora
中国北東部(安徽省、河北省、河南省、遼寧省、内モンゴル自治区、山西省)に分布。
(2) Z. dielsii
中国南西部(安徽省、福建省、甘粛省南東部、貴州省、河南省、湖北省、江西省、寧夏南部、陝西省、山西省、四川省、西蔵市、雲南省、浙江省)に分布。
朝鮮、中国(安徽省、河北省、河南省、遼寧省、内モンゴル自治区、山西省)、ロシア原産中国名は六道木 liu dao mu。標高1000~2000mの低木林、森林に生える。
落葉低木、高さ1~3m。若い枝は斜めの硬い毛で覆われ、古い枝は無毛。葉は長円形~長円状披針形、長さ2~6cm×幅0.5~2cm、先は鋭形~尖鋭形、基部は鈍形~楔形、縁は全縁または中央より上は羽状に分裂し、1~4対の粗い歯があり、上面は暗緑色、下面は緑白色、両面にまばらに毛があり、葉脈には密に毛があり、縁には縁毛がある。葉柄は長さ2~4mm、基部が膨らみ、対に合着し、硬い毛で覆われる。花は小枝の葉腋に単生し、花序柄はない。小花柄は長さ5~1mm、剛毛があるう。小苞は3歯があり、1本の長い歯と2本の短い歯があり、開花後も落ちない。萼筒は円筒形でまばらに剛毛があり、長さ約1cmの4本の狭楕円形または倒卵状長円形の歯がある。花冠は白色、淡黄色、または薄赤色を帯び、狭漏斗形または皿形で、外側に毛があり、点在して剛毛がある。花冠は4裂し、円形の裂片は他の裂片の3倍の長さがあり、内側には剛毛が密にある。雄しべは4本、2強雄しべで、花冠筒の中央に挿入され、閉じられている。葯は長円形。子房は3室で、1室のみが発達している。花柱は長さ約1cm。柱頭は頭状。果実は剛毛があり、4個のわずかに拡大した宿存する萼片で覆われる。種子は円筒形、長さ4~6mm、胚乳は肉質。花期は早春、4~6月。果期は8~9月。
中国(河北省、山西省、陝西省、寧夏回族自治区南部、甘粛省南東部、安徽省、浙江省、江西省、福建省、河南省、湖北省、四川省、貴州省、雲南省、チベット自治区)原産。中国名は南方六道木 nan fang liu dao mu。標高800~3700mの丘陵斜面の雑木林、道路脇の林下、草原などに生育する。 落葉低木、高さ2~3m。当年の小枝は赤褐色、古い枝はオフホワイト色。葉は形が大きく変化し、長円形~倒卵形、倒卵形、楕円形~披針形、長さ3~8cm×幅0.5~3cm。若い葉は、上面に軟毛が散在し、下面は平滑で無毛、葉脈の基部に粗い白色の毛があり、先は鋭形または長い尖鋭形、基部は楔形、広楔形、または鈍形、縁は全縁または1~6対の歯があり、縁毛がある。葉柄は長さ4~7mm、基部は膨らみ、硬い毛が散在する。側枝の先端の葉腋に花が2個付く。花序柄は長さ1.2cm。小花柄は非常に短いかまたはほとんどない。苞は3個、小さく、縁毛があり、中央の苞は長さ6mm、側部の苞は長さ1mm。萼筒は長さ約8mm、散在する硬い毛がある。萼の拡大部は4裂し、裂片は卵状披針形または倒卵形、先は鈍形、基部は楔形。花冠は白色、後に淡黄色に変わり、4裂し、花冠裂片は丸く、筒部の長さの約1/3~1/5で、筒部は短い柔らかい毛で覆われる。雄しべは4本、2強雄しべ(didynamous)、閉じており、短い花糸がある。花柱は細く、花冠と同長で、頭状の柱頭は花冠筒部を超えて伸びない。果実は長さ1~1.5cm。種子は円柱形。花期は4月下旬~6月上旬。果実は8月~9月にかけて成熟する。
本州(中部以西)、四国、九州、朝鮮原産。山地に石灰岩、蛇紋岩の岩崖地に生える。別名はホソバツクバネウツギ。愛知県の絶滅危惧ⅠB類、国は絶滅危惧Ⅱ類。
落葉低木。高さ1~2m。幹は叢生し、密に分枝し、幹や太い枝に縦溝が6本ある。若枝は赤紫色、溝はない。葉は対生し、葉柄は長さ4~7㎜、基部が合着する。葉身は長さ2.5~7㎝、幅1~3.2㎝の倒卵形~卵形~披針状長楕円形、先は鋭頭~鋭尖頭、基部は次第に細くなる。葉縁は粗い鋸歯があるものと無いものがあり、縁に毛がある。葉表はわずかに毛があり、葉裏は脈上に毛がある。花は若い枝先に2個ずつつく。花柄は長さ3~6㎜、合着するものが多い。花冠は白色、部分的に紅色を帯び、円筒形、先は4裂して裂片は長さ2~3㎜の半円形、平開する。花冠の外面は毛が散生し、内面は裂片から筒部の奥まで長毛が密生する。花冠の筒部は長さ8~15㎜、雄しべ4個は筒部の上部につきそれより下部は花糸が花冠に合着する。萼片は倒披針形、4個つき、平開~斜開する。痩果は熟しても裂開せず、萼片が残る。2n=36。花期は5~6月。
朝鮮(平安道)原産。
落葉低木。平安道の高山に生える。高さ2m以下。枝は縦の線があるが、深い溝ではない。小枝は白色、有毛。葉は対生、披針形~長楕円形、長さ3~7㎝、葉先は尖り、縁は全縁、縁毛があり、両面の毛は少ない。花は淡ピンク色、小枝の先や葉腋に集まってつき、2~3個の頭状になる。花冠は長さ20~22㎜、内側は紫白色、花冠れる片は5個、卵状円形~広卵形、内側に毛がある。花期は5月。果期は9月。2n=36
朝鮮原産。丹陽郡、忠清北道、堤川市、江原道、寧越郡の山麓の標高200~300mの石灰岩地帯に生える。英名はfragrant abelia , Korean abelia。
落葉低木、高さ1~3m。葉は対生、楕円形~卵形、長さ4~6㎝×幅2~3㎝、全縁、革質、光沢があり、秋に橙赤色に変わる。花は新枝につき、外側はピンク色、内側は白色、甘い芳香がある。花期は5~6月。2n=36。
品種) Bridal Bouquet = 'Monia' , 'Korean Spring'[AGM]' (under the name Abelia mosanensis) , 'Monia'
落葉低木。高さ120~220cm。茎は直立し、基部から分岐する。若い枝は灰色がかった細柔毛が密生し、古い枝は淡灰色で無毛。葉は対生し、卵形~楕円形、長さ1.8~3.7cm×幅0.8~1.6cm、縁には歯が上部1/2だけにあり、まれに全縁、先は尖鋭形~鋭形、基部は楔形、下面には密に長い細柔毛があり、上面には短い細柔毛がある。葉柄は長さ3.0~4.0mm、葉の下面と同じ毛で覆われている。花序は頂生、花序柄は無柄、まれに長さ1.5mmまでになる。小花柄は長さ1.0mm。花は対につき、多少、放射相称である。萼片は4個、宿存し、倒披針形、長さ7~8mm×幅1.8~2.0mm。花冠は漏斗形、筒部は長さ9.5~10.0mm×直径2.9~3.0mm、外面に細柔毛がある。花冠裂片は4個、長さ3.0×幅2.5mm。雄しべは4本、2強雄しべ、花冠の中央に挿入される。花柱は長さ6.5~7.0mm、無毛で突き出ず、長い雄しべと同じ高さに位置する。果実は蒴果、円筒形、長さ1.2~1.5mm、直立またはわずかに湾曲し、種子は紡錘形である。花期は4月下旬~5月上旬。果期は9月中。
Zabelia (Rehder) Makino
Abelia
Zabelia
Zabelia tyaihyonii
A new species of Zabelia (Linnaeaceae) from Korea
幹は叢生し、密に分枝し、幹や太い枝に縦溝が6本ある。若枝は赤紫色、溝はない。葉は対生し、葉柄は長さ4~7㎜、基部が合着する。葉身は長さ2.5~7㎝、幅1~3.2㎝の倒卵形~卵形~披針状長楕円形、先は鋭頭~鋭尖頭、基部は次第に細くなる。葉縁は粗い鋸歯があるものと無いものがあり、縁に毛がある。葉表はわずかに毛があり、葉裏は脈上に毛がある。花は若い枝先に2個ずつつく。花柄は長さ3~6㎜、合着するものが多い。花冠は白色、部分的に紅色を帯び、円筒形、先は4裂して裂片は長さ2~3㎜の半円形、平開する。花冠の外面は毛が散生し、内面は裂片から筒部の奥まで長毛が密生する。花冠の筒部は長さ8~15㎜、雄しべ4個は筒部の上部につきそれより下部は花糸が花冠に合着する。萼片は倒披針形、4個つき、平開~斜開する。痩果は熟しても裂開せず、萼片が残る。2n=36
イワツクバネウツギ属
family Caprifoliaceae - genus Zabelia [Abelia sect. Zabelia]低木、落葉。古い枝はしばしば深い縦の溝が6本ある。若枝はしばしば後ろ向きの硬い毛がある。葉は対生、縁は全縁、又は歯状(ときに強い枝では分裂し)、生えは短く、托葉は無い。対生する葉の葉柄は広がり、基部で合着する。冬芽に包まれる。花序は頂生し、無柄の集散花序の密集した密穂花序、集散花序には花が1~3個つく。萼は萼片が4又は5個、宿存し、広がり、狭長楕円形~楕円形。花冠は白色~淡ローズ色からときに帯赤色、高杯(たかつき)形、±左右相称、4又は5裂。花冠筒部は普通、基部に目立つ膨れは無く、内側に腺がある。雄しべは突き出ず、2強雄しべ、花冠筒部の基部又は中間につく。葯は黄色、内向き。子房は普通、3室、2室は不稔の2列の胚珠を持つ。1室は1個の稔性の胚珠を持つ。花柱は糸状。柱頭は緑色、頭状、粘着性がある。果実は革質の痩果、長楕円形、宿存する咢片に被われる。種子は類円柱形、種皮は膜質、胚乳は肉質。x=9
世界に6種があり、アフガニスタン、中国、インド北西部、日本、朝鮮、カザフスタン、ネパールロシアに分布する。
イワツクバネウツギ属の種と園芸品種
1 Zabelia triflora (R. Brown) Makino ゼベリア・トリフロラ
中国原産。中国名は醉鱼草状六道木 zui yu cao zhuang liu dao mu 。落葉低木、高さ1~2m。若枝は後ろ向きの硬い毛があり、無毛になる。葉柄はごく短い~2㎜以下、剛毛がある。葉身は卵形~披針形、長さ15~70㎜×幅5~20㎜、両面とも無毛だが、縁と下面の脈に長い剛毛があり、基部は楔形、縁は全縁~たまに鋸歯状又は分裂、先は鋭形。花序は集散花序の密集した頂生の密穂花序(花は1~3個)。花柄は短~無柄に近い。苞は葉状、披針形~倒卵形。小苞は線形~錐形、長さ約4㎜、剛毛がある、萼は萼片が5個、長さ4~10㎜×幅約1㎜、硬い毛の縁毛がある。花冠は白色、ときに赤色を帯び、高杯(たかつき)形、長さ10~20㎜、萼片の長さの約2倍。花冠裂片は5個、広がり、類円形。花冠筒部は内側に密に絨毛があり、外側にまばらに伏毛がある。雄しべは4個、2強雄しべ、突き出さない。花糸は短く、粗毛がある。葯は長楕円形。子房は狭卵形、粗毛がある。花柱は糸状、雄しべより上に出る。柱頭は頭状。痩果は円柱形、条線があり、5個のわずかに大きく、長くなった宿存する萼が冠状につく。花期は5月。果期は6~8月。
【Zabelia biflora species complex】2 及び3 の複合
落葉低木、高さ2~3m。葉柄は長さ4~7㎜、まばらに剛毛がある。葉身は狭卵形~倒卵形~披針形、長さ30~50㎜×幅5~30㎜、下面は無毛だが、脈に硬い毛がある。上面はまばらに軟毛で覆われ、基部は楔形~鈍形、縁は全縁又は1~6対の歯があり、先は鋭形~長い尖鋭形。花序は頂生、対の花がつく(たまに、それ以上の数の花が小苞の腋につくことがある)。花は花柄が無いが、長い花序柄がある。花序柄はしばしば、±融合し、長さ0~12㎜。花は各子房の基部に3個の苞をもつ。苞は長さ1~6㎜。萼片は4個、卵状披針形。又は倒卵形。花冠は白色、ときに外面が赤色を帯び、4裂する。花冠裂片は円形、花冠筒部の長さの1/3又は1/5。花冠筒部は内側に短軟毛がある。雄しべは4個、2強雄しべ、突き出ない。子房は長さ8㎜以下、まばらに硬い毛がある。花柱は長く、花冠と等長、細い。柱頭は頭状、花筒から突き出ない。痩果は長さ1~1.5㎝、4個の宿存するわずかに大きくなった萼片が冠状になる。花期は5~6月。果期は8~9月。
(1) Z. biflora
中国北東部(安徽省、河北省、河南省、遼寧省、内モンゴル自治区、山西省)に分布。
(2) Z. dielsii
中国南西部(安徽省、福建省、甘粛省南東部、貴州省、河南省、湖北省、江西省、寧夏南部、陝西省、山西省、四川省、西蔵市、雲南省、浙江省)に分布。
2 Zabelia biflora (Turcz.) Makino トウツクバネウツギ 唐衝羽根空木
synonym Zabelia biflora Turczsynonym Zabelia coreana (Nakai) Hisauti & H.Hara カラツクバネウツギ
synonym Zabelia insularis (Nakai) Hisauti & H.Hara タケシマツクバネウツギ
synonym Zabelia shikokiana (Makino) Makino朝鮮、中国(安徽省、河北省、河南省、遼寧省、内モンゴル自治区、山西省)、ロシア原産中国名は六道木 liu dao mu。標高1000~2000mの低木林、森林に生える。
落葉低木、高さ1~3m。若い枝は斜めの硬い毛で覆われ、古い枝は無毛。葉は長円形~長円状披針形、長さ2~6cm×幅0.5~2cm、先は鋭形~尖鋭形、基部は鈍形~楔形、縁は全縁または中央より上は羽状に分裂し、1~4対の粗い歯があり、上面は暗緑色、下面は緑白色、両面にまばらに毛があり、葉脈には密に毛があり、縁には縁毛がある。葉柄は長さ2~4mm、基部が膨らみ、対に合着し、硬い毛で覆われる。花は小枝の葉腋に単生し、花序柄はない。小花柄は長さ5~1mm、剛毛があるう。小苞は3歯があり、1本の長い歯と2本の短い歯があり、開花後も落ちない。萼筒は円筒形でまばらに剛毛があり、長さ約1cmの4本の狭楕円形または倒卵状長円形の歯がある。花冠は白色、淡黄色、または薄赤色を帯び、狭漏斗形または皿形で、外側に毛があり、点在して剛毛がある。花冠は4裂し、円形の裂片は他の裂片の3倍の長さがあり、内側には剛毛が密にある。雄しべは4本、2強雄しべで、花冠筒の中央に挿入され、閉じられている。葯は長円形。子房は3室で、1室のみが発達している。花柱は長さ約1cm。柱頭は頭状。果実は剛毛があり、4個のわずかに拡大した宿存する萼片で覆われる。種子は円筒形、長さ4~6mm、胚乳は肉質。花期は早春、4~6月。果期は8~9月。
3 Zabelia dielsii (Graebner) Makino ゼベリア・ディエルシー
synonym Abelia dielsii (Graebn.) Rehder中国(河北省、山西省、陝西省、寧夏回族自治区南部、甘粛省南東部、安徽省、浙江省、江西省、福建省、河南省、湖北省、四川省、貴州省、雲南省、チベット自治区)原産。中国名は南方六道木 nan fang liu dao mu。標高800~3700mの丘陵斜面の雑木林、道路脇の林下、草原などに生育する。 落葉低木、高さ2~3m。当年の小枝は赤褐色、古い枝はオフホワイト色。葉は形が大きく変化し、長円形~倒卵形、倒卵形、楕円形~披針形、長さ3~8cm×幅0.5~3cm。若い葉は、上面に軟毛が散在し、下面は平滑で無毛、葉脈の基部に粗い白色の毛があり、先は鋭形または長い尖鋭形、基部は楔形、広楔形、または鈍形、縁は全縁または1~6対の歯があり、縁毛がある。葉柄は長さ4~7mm、基部は膨らみ、硬い毛が散在する。側枝の先端の葉腋に花が2個付く。花序柄は長さ1.2cm。小花柄は非常に短いかまたはほとんどない。苞は3個、小さく、縁毛があり、中央の苞は長さ6mm、側部の苞は長さ1mm。萼筒は長さ約8mm、散在する硬い毛がある。萼の拡大部は4裂し、裂片は卵状披針形または倒卵形、先は鈍形、基部は楔形。花冠は白色、後に淡黄色に変わり、4裂し、花冠裂片は丸く、筒部の長さの約1/3~1/5で、筒部は短い柔らかい毛で覆われる。雄しべは4本、2強雄しべ(didynamous)、閉じており、短い花糸がある。花柱は細く、花冠と同長で、頭状の柱頭は花冠筒部を超えて伸びない。果実は長さ1~1.5cm。種子は円柱形。花期は4月下旬~6月上旬。果実は8月~9月にかけて成熟する。
4 Zabelia integrifolia (Koidz.) Makino ex Ikuse et S.Kuros. イワツクバネウツギ 岩衝羽根空木
synonym Abelia integrifolia Koidz.本州(中部以西)、四国、九州、朝鮮原産。山地に石灰岩、蛇紋岩の岩崖地に生える。別名はホソバツクバネウツギ。愛知県の絶滅危惧ⅠB類、国は絶滅危惧Ⅱ類。
落葉低木。高さ1~2m。幹は叢生し、密に分枝し、幹や太い枝に縦溝が6本ある。若枝は赤紫色、溝はない。葉は対生し、葉柄は長さ4~7㎜、基部が合着する。葉身は長さ2.5~7㎝、幅1~3.2㎝の倒卵形~卵形~披針状長楕円形、先は鋭頭~鋭尖頭、基部は次第に細くなる。葉縁は粗い鋸歯があるものと無いものがあり、縁に毛がある。葉表はわずかに毛があり、葉裏は脈上に毛がある。花は若い枝先に2個ずつつく。花柄は長さ3~6㎜、合着するものが多い。花冠は白色、部分的に紅色を帯び、円筒形、先は4裂して裂片は長さ2~3㎜の半円形、平開する。花冠の外面は毛が散生し、内面は裂片から筒部の奥まで長毛が密生する。花冠の筒部は長さ8~15㎜、雄しべ4個は筒部の上部につきそれより下部は花糸が花冠に合着する。萼片は倒披針形、4個つき、平開~斜開する。痩果は熟しても裂開せず、萼片が残る。2n=36。花期は5~6月。
5 Zabelia mosanensis (T.H.Chung ex Nakai) Hisauti et H.Hara モウサンツクバネウツギ
synonym Abelia mosanensis T.H.Chung ex Nakai朝鮮(平安道)原産。
落葉低木。平安道の高山に生える。高さ2m以下。枝は縦の線があるが、深い溝ではない。小枝は白色、有毛。葉は対生、披針形~長楕円形、長さ3~7㎝、葉先は尖り、縁は全縁、縁毛があり、両面の毛は少ない。花は淡ピンク色、小枝の先や葉腋に集まってつき、2~3個の頭状になる。花冠は長さ20~22㎜、内側は紫白色、花冠れる片は5個、卵状円形~広卵形、内側に毛がある。花期は5月。果期は9月。2n=36
6 Zabelia tyaihyonii (Nakai) Hisauti et H.Hara ヒナツクバネウツギ 雛羽根空木
synonym Abelia mosanensis T.H.Chung ex Nakai朝鮮原産。丹陽郡、忠清北道、堤川市、江原道、寧越郡の山麓の標高200~300mの石灰岩地帯に生える。英名はfragrant abelia , Korean abelia。
落葉低木、高さ1~3m。葉は対生、楕円形~卵形、長さ4~6㎝×幅2~3㎝、全縁、革質、光沢があり、秋に橙赤色に変わる。花は新枝につき、外側はピンク色、内側は白色、甘い芳香がある。花期は5~6月。2n=36。
品種) Bridal Bouquet = 'Monia' , 'Korean Spring'[AGM]' (under the name Abelia mosanensis) , 'Monia'
7 Zabelia densipila M.P.Hong, Y.C.Kim et B.Y.Lee ゼベリア・デンシピラ
朝鮮固有種。韓国江原道のみ知られている。標高200~600mの石灰岩林の斜面に自生する。2012年に新しく発見された。落葉低木。高さ120~220cm。茎は直立し、基部から分岐する。若い枝は灰色がかった細柔毛が密生し、古い枝は淡灰色で無毛。葉は対生し、卵形~楕円形、長さ1.8~3.7cm×幅0.8~1.6cm、縁には歯が上部1/2だけにあり、まれに全縁、先は尖鋭形~鋭形、基部は楔形、下面には密に長い細柔毛があり、上面には短い細柔毛がある。葉柄は長さ3.0~4.0mm、葉の下面と同じ毛で覆われている。花序は頂生、花序柄は無柄、まれに長さ1.5mmまでになる。小花柄は長さ1.0mm。花は対につき、多少、放射相称である。萼片は4個、宿存し、倒披針形、長さ7~8mm×幅1.8~2.0mm。花冠は漏斗形、筒部は長さ9.5~10.0mm×直径2.9~3.0mm、外面に細柔毛がある。花冠裂片は4個、長さ3.0×幅2.5mm。雄しべは4本、2強雄しべ、花冠の中央に挿入される。花柱は長さ6.5~7.0mm、無毛で突き出ず、長い雄しべと同じ高さに位置する。果実は蒴果、円筒形、長さ1.2~1.5mm、直立またはわずかに湾曲し、種子は紡錘形である。花期は4月下旬~5月上旬。果期は9月中。
参考
1) GRINZabelia (Rehder) Makino
http://isoplexis.uma.pt/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=28150
2) Flora of ChinaAbelia
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=100018
3) Flora of ChinaZabelia
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=135239
4)Zabelia mosanensis (T. H. Chung ex Nakai) Hisauti & H. Hara
http://kbr.go.kr/home/rsc/rsc01002v.do?data_gbn_cd=BIO&ktsn_no=120000063567&menuKey=448
5)Zabelia tyaihyonii (T. H. Chung ex Nakai) Hisauti & H. Hara.Zabelia tyaihyonii
https://species.nibr.go.kr/endangeredspecies/rehome/redlist/redlist_view.jsp?link_gbn=ex_search&rlcls_sno=563
6) Journal of Species Research 1(1):1-3, 2012A new species of Zabelia (Linnaeaceae) from Korea
https://www.researchgate.net/figure/Zabelia-densipila-M-P-Hong-Y-C-Kim-BY-Lee-A-Habit-B-Inflorescence-C-Fruit_fig1_264150357