イチヨウラン 一葉蘭
Flora of Mikawa
ラン科 Orchidaceae イチヨウラン属
別 名 | ヒトハラン、ヒメヒトハラン |
学 名 | Dactylostalix ringens Reichb. fil. |
花 期 | 5~7月 |
高 さ | 10~20 ㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 山地の林内、林縁 |
分 布 | 在来種 北海道、本州、四国、九州、千島列島 |
撮 影 | 段土山付近 06.5.14 |
和名は葉が1枚だけつくことに由来する。
根茎は年に1節ずつ伸び、節から太根を出す。葉を1個だけつけ、花茎を直立し、基部に膜質の鞘状葉がある。葉は卵円形、長さ約5㎝。花は茎頂に1個だけつき、幅約4㎝。側花弁及び萼片は同形の黄緑色の線状披針形、紫色の斑点がつく。側花弁は斜上し、萼片は下向きになる。唇弁は3裂し、左右はかなり小さく、円頭で立ち、中裂片は白色に紫色の斑紋がつき、倒卵形、大きく広がり、基部に2個の隆起線がある。花粉塊は4個。蒴果は倒卵形。
イチヨウラン属はイチヨウラン1種だけの属。
synonym Dactylostalix maculosa Miyabe et Kudô
北海道、本州、四国、九州、千島列島に分布。別名はヒトハラン、ヒメヒトハラン。
多年草。根茎は地下にあり、年に1節ずつ伸び、ジグザクになり、節から1本の太根、1枚の普通葉、1本の花茎を出す。芽は2又になる。葉は1枚だけつき、葉柄は長さ1~4㎝。葉身は卵円形、長さ3~6㎝×幅3~4㎝、先は鈍形、肉質、葉脈は不明瞭。花茎は直立し、高さ10~20cm、下部に膜質の鞘状葉(鱗片葉)が2~3個あり、茎頂に花が1個だけ横向きにつく。苞は四角状楕円形、長さ2~3mm 。萼片3個、花弁は側花弁2個と唇弁1個。萼片および側花弁は倒披針形、長さ 2~2.5cm、背萼片の幅がやや広く、側咢片はやや狭く、先端はやや鈍頭、淡緑色~緑黄色で紫色の斑点が下部にある。唇弁は大きく、卵形、ほぼ中央で3裂し、白色、側裂片は広卵形、長さ2~3mm、ずい柱を左右から囲み、先端は紫色、中裂片は倒広卵形、長さ・幅とも7~10mm、紫色の斑点があり、内面基部に 2本の隆条があり、縁はやや波状になる。ずい柱は扁平なくさび状狭長楕円形、やや広い翼があり、長さ約10mm。果実は棍棒状紡錘形(倒卵形)、長さ約2㎝、短い柄がある。花期は5~7月。
1-1 Dactylostalix ringens Rchb.f. f. punctata (Miyabe et Tatew.) Yonek. ヒメウズラヒトハラン
葉に紫褐色の斑点がある品種
イチヨウラン Dactylostalix ringens Reichb.f. - 愛知県
Dactylostalix
Dactylostalix
水島正美:イチョウランの体制
Dactylostalix
根茎は年に1節ずつ伸び、節から太根を出す。葉を1個だけつけ、花茎を直立し、基部に膜質の鞘状葉がある。葉は卵円形、長さ約5㎝。花は茎頂に1個だけつき、幅約4㎝。側花弁及び萼片は同形の黄緑色の線状披針形、紫色の斑点がつく。側花弁は斜上し、萼片は下向きになる。唇弁は3裂し、左右はかなり小さく、円頭で立ち、中裂片は白色に紫色の斑紋がつき、倒卵形、大きく広がり、基部に2個の隆起線がある。花粉塊は4個。蒴果は倒卵形。
イチヨウラン属
family Orchidaceae - genus Dactylostalixイチヨウラン属はイチヨウラン1種だけの属。
イチヨウラン属の主な種と園芸品種
1 Dactylostalix ringens Rchb.f. イチヨウラン 一葉蘭synonym Dactylostalix maculosa Miyabe et Kudô
北海道、本州、四国、九州、千島列島に分布。別名はヒトハラン、ヒメヒトハラン。
多年草。根茎は地下にあり、年に1節ずつ伸び、ジグザクになり、節から1本の太根、1枚の普通葉、1本の花茎を出す。芽は2又になる。葉は1枚だけつき、葉柄は長さ1~4㎝。葉身は卵円形、長さ3~6㎝×幅3~4㎝、先は鈍形、肉質、葉脈は不明瞭。花茎は直立し、高さ10~20cm、下部に膜質の鞘状葉(鱗片葉)が2~3個あり、茎頂に花が1個だけ横向きにつく。苞は四角状楕円形、長さ2~3mm 。萼片3個、花弁は側花弁2個と唇弁1個。萼片および側花弁は倒披針形、長さ 2~2.5cm、背萼片の幅がやや広く、側咢片はやや狭く、先端はやや鈍頭、淡緑色~緑黄色で紫色の斑点が下部にある。唇弁は大きく、卵形、ほぼ中央で3裂し、白色、側裂片は広卵形、長さ2~3mm、ずい柱を左右から囲み、先端は紫色、中裂片は倒広卵形、長さ・幅とも7~10mm、紫色の斑点があり、内面基部に 2本の隆条があり、縁はやや波状になる。ずい柱は扁平なくさび状狭長楕円形、やや広い翼があり、長さ約10mm。果実は棍棒状紡錘形(倒卵形)、長さ約2㎝、短い柄がある。花期は5~7月。
1-1 Dactylostalix ringens Rchb.f. f. punctata (Miyabe et Tatew.) Yonek. ヒメウズラヒトハラン
葉に紫褐色の斑点がある品種
参考
1) レッドデータブック愛知イチヨウラン Dactylostalix ringens Reichb.f. - 愛知県
http://kankyojoho.pref.aichi.jp/rdb/pdf/plants/species/ikansoku/%E3%82%A4%E3%83%81%E3%83%A8%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%B3.pdf
2) Plants of the World Online| KewscienceDactylostalix
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:29216-1
3) World Flora OnlineDactylostalix
http://www.worldfloraonline.org/search?query=Dactylostalix
4) 植物研究雑誌 42(3): 73–73(1967)水島正美:イチョウランの体制
http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_042_73_73.pdf
5) World Checklist of Vascular PlantsDactylostalix
https://wcvp.science.kew.org/