イソポゴン・フォルモサス

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Flora of Mikawa

ヤマモガシ科 Proteaceae イソポゴン属

別 名 コーンフラワー
英 名 rose coneflower , drumsticks
学 名 Isopogon formosus R.Br.
イソポゴン・フォルモサスの花序
イソポゴン・フォルモサスの花
イソポゴン・フォルモサスの茎
イソポゴン・フォルモサス
イソポゴン・フォルモサスの若葉
花 期 2~5月
高 さ 0.5~1(~2)m
生活型 常緑低木
生育場所 栽培種
分 布 外来種  オーストラリア(西オーストラリア州)原産
撮 影 浜名湖ガーデンパーク 21.4.21
イソポゴン・フォルモサスはヤマモガシ科イソポゴン属の栽培種。
 イソポゴン属はオーストラリアはの固有属。花に花粉プレゼンターがある。果実は堅果であり、球形果序(cone)に密につく。
 低木、高さ2m以下。若枝は淡褐色~赤褐色、絹毛、綿毛、又は短毛があり、後に無毛になるか、綿毛を残す。葉は様々に分裂し、密につく。葉柄は長さ約2.5㎝以下。葉身は狭い円柱形、長さ3.5㎝以下、溝があり、堅く、先は刺状に尖り(pungent-pointed)、絹毛又は綿毛があり、無毛になる。花序は球形~卵形、頂生又は上部に腋生し、無柄、単生、直径約60mm。総苞片は卵形~卵状披針形~披針形、尖鋭形、絨毛がある。果鱗(cone scales)は広くさび形、小さな微突形、密に絨毛がある。花は長さ約25mm以下、モーブ・ピンク色~赤色、花被片の先の毛束を除いて無毛。花粉プレゼンター(pollen presenter)は長さ約4㎜、基部は膨れ、くびれ、それから球形の中間点まで広がり、先の部分は柱頭状の杯まで先細になり、無毛。球形果序(cone)は球形、卵形、又は倒卵形、直径約20㎜以下。堅果は卵形、嘴があり、長さ約3㎜以下、絨毛がある。
品種)  'Candy Cones' , 'Coral' , 'Pink Profusion'

イソポゴン属

  family Proteaceae - genus Isopogon

 低木又は小高木。葉は単葉又は複葉、円柱形又は扁平、堅く、ときに幅が広い。花序は密な穂状花序又は球形花序(cone)、頂生又は腋生、±球形又は卵形、花序柄は無又は有、1個又は数個束生する。花托は円筒形~凹面形。総苞片は普通、有り、ときに果鱗(cone scales)より遅くまで宿存する。果鱗は外側に綿毛~絨毛があり、内側は無毛、花後に脱落又は果実と一緒に落ちる。花の苞(floral bracts)は無い。花は放射相称、両性、無柄。花被片は花後に広がり、上部は脱落性。下部は果実が熟して広がるまで宿存する。雄しべは4個、無柄、短い葯隔をもつ。子房下生の腺体は無い。子房は無柄、1室。胚珠は1(~2)個、 下垂。花柱は糸状、真っすぐ。花粉プレゼンター(pollen presenter) は普通、広がるか又はこん棒形、しばしば、くびれによりブラシから離れ、様々な部分が、無毛又は有毛になり、まれに紡錘形になり、ごく小さい柱頭をもち、それ以外は先端がわずかに大きくなり、柱頭状の杯を作る。果時の球形花序(cone)は宿存しない。鱗片はすぐに分離する。果実は小さく、基部に長い毛のある堅果であり、扁平でなく、翼も無い。Conesticks, Conebushes, Coneflowersと呼ばれる。 n = 13。
 世界に約35種があり、全てオーストラリア固有種。ほとんど(27種)が西オーストラリアに集中する。

イソポゴン属の主な種と園芸品種

1 Isopogon dubius (R.Br.) Druce イソポゴン・ドゥビウス
 オーストラリア(西オーストラリア州)原産。英名はpincushion coneflower , rose cone flower。
 低木、直立し、高さ0.4~1.2m。小枝は赤褐色。小枝や若葉に毛があり、無毛になる。葉はしばしば3深裂又は羽状深裂する。葉柄は長さ約2㎝。葉身は平ら、縦溝をもち(canaliculate)、長さ約3.5㎝、堅く、先は刺状に尖り(pungent-pointed)、しばしば反曲する。花序はほぼ球形、頂生又は上部の葉腋につき、目立ち、単生し、直径40~50mm。花托は平らになる。総苞片は多数、狭卵形、尖鋭形、覆瓦状、基部に密に毛があり、先はまばらになる。果鱗(cone scales)は線形、密に毛がある。花は長さ25~30mm、ピンク色~赤ピンク色、花被片の先の毛束を除いて無毛。花粉プレゼンター(pollen presenter)は長さ約5.5㎜、基部はわずかに膨れ、下向きの毛で覆われ、中間点で明瞭にくびれ、ブラシは無毛、小さな柱頭状の杯に広がる。球形果序(cone)は±半球形、直径約30mm以下、宿存する苞に取り囲まれる。堅果は卵形、嘴があり、長さ約3.5㎜。花期は7~9月(オーストラリア)

2 Isopogon formosus R.Br.  イソポゴン・フォルモサス
 オーストラリア(西オーストラリア州)原産。英名はrose coneflower , drumsticks"
低木、高さ2m以下。若枝は淡褐色~赤褐色、絹毛、綿毛、又は短毛があり、後に無毛になるか、綿毛を残す。葉は様々に分裂し、密につく。葉柄は長さ約2.5㎝以下。葉身は狭い円柱形、長さ3.5㎝以下、溝があり、堅く、先は刺状に尖り(pungent-pointed)、絹毛又は綿毛があり、無毛になる。花序は球形~卵形、頂生又は上部に腋生し、無柄、単生、直径約60mm。総苞片は卵形~卵状披針形~披針形、尖鋭形、絨毛がある。果鱗(cone scales)は広くさび形、小さな微突形、密に絨毛がある。花は長さ約25mm以下、モーブ・ピンク色~赤色、花被片の先の毛束を除いて無毛。花粉プレゼンター(pollen presenter)は長さ約4㎜、基部は膨れ、くびれ、それから球形の中間点まで広がり、先の部分は柱頭状の杯まで先細になり、無毛。球形果序(cone)は球形、卵形、又は倒卵形、直径約20㎜以下。堅果は卵形、嘴があり、長さ約3㎜以下、絨毛がある。花期は冬下旬~春中旬。
品種)  'Candy Cones' , 'Coral' , 'Pink Profusion'(Isopogon formosus × dubius)

参考

1) Australian Native Plants Society
 Isopogon formosus
http://anpsa.org.au/i-for.html
2) Plants of the World Online | Kew Science
 Isopogon
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:32932-1
3) Flora of Australia, Volume 16, Elaeagnaceae, Proteaceae 1
 11. ISOPOGON p193
http://www.environment.gov.au/system/files/pages/6c3c64a0-7c3f-4e5a-b04f-4287f7e18433/files/flora-australia-16-elaeagnaceae-proteaceae-1.pdf
4) Isopogon and Petrophile
 Seed Note for Western Australia
https://www.dpaw.wa.gov.au/images/documents/about/science/pubs/seednotes/sn18_isopogon_petrophile.pdf