アイリス・ツベロサ
Flora of Mikawa
アヤメ科 Iridaceae アヤメ属
別 名 | 蛇頭アイリス、黒花アイリス |
英 名 | snake's-head , snake's-head iris , widow iris , black iris , velvet flower-de-luce |
学 名 | Iris tuberosa L. synonym Hermodactylus tuberosus (L.) Mill. |
花 期 | 2~3月 |
高 さ | 20~40㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 栽培種 |
分 布 | 外来種 地中海沿岸原産 |
撮 影 | 浜名湖ガーデンパーク 21.3.4 |
アイリス属の観賞用の園芸種。以前はヘルモダクティリス属として分類されていた。暖地を好み、寒冷地では開花をせず、早春頃、雨があると開花するといわれている。
花茎は細くて弱く、花の下部で折れ曲がり安く、横向きになる花が多い。
高さ20~40㎝。2~4個の長さ1.5~3(5)cm×幅0.8~1.2㎝の長円形の塊茎をもつ。茎は細く、直立、無毛。葉は3~4本つき、根生葉は細長い線形、4稜形、長さ(30)40~60㎝×幅1.3~4(5)mm、先は鋭形~尖鋭形。
茎葉は長さ11(13)㎝×幅1㎝以下、披針形、2つ折り、尖鋭形、中脈が明瞭。 低出葉(cataphylls)は長さ3~6㎝、膜質、帯白色、幅広の鞘があり、先端は鋭い。苞は披針形、茎葉に似る。花は長さ8~10㎝、
長さ1(~)㎝の花柄をもち、単生。花被の筒部は長さ約5mm。外花被片は長さ40~50mm×幅10~14mm、長円形、後屈する部分は先が円形、浅く、褐色~黒紫色~黒褐色であり、明瞭な縁と帯緑色の爪部をもつ。内花被片は
長さ20~25㎝×幅3~3.5mm、小さく、不明瞭、倒卵状披針形、尖り、2つ折りになり、淡黄色。雄しべは長さ約30mm。花糸は長さ約15mm、翼がある。葯は約・長さ15mm×2mm、帯黄色。子房は長さ20~25mm×幅6~8mm、
紡錘形、不稔では長さ6~8mmの狭い付属体が先につき、稔性では長さ4.5~5㎝、線状披針形、三角状披針形で尖鋭形又は鋭形のうねをもつ。蒴果は長さ18~20mm×幅9~11mm、長円形、果皮にパピラがある。種子は
直径約2mm、暗褐色、ゼラチン状の仮種皮をもつ。2n = 20。花期は2~3月。
多年生草本、塊茎をもち、小型~中型、無毛、落葉性の中空構造。根茎は短くて細かく、2~4個の長円形の塊茎がつき、手指状。茎は細く中空、直立、しばしば1本、断面は円形。 根生葉は線形、断面が四角形、茎より長く、茎葉は2つ折り、低出葉(cataphylls)は4~8枚、茎の基部を囲む。花序は花が単生、頂生。苞葉1又は2個、草質、2つ折り、花と同長又は それより長い。花は放射相称、大きく、直立し、短い花柄がある。花被は外観が大きく異なる2輪をもつ。花被片は短筒部で合着し、杯形、かぎ爪状。外側の3花被片が目立ち、直立 し、バイオリン形(panduriform)、膝状関節があり(geniculate)、上部が反り返るか又は開出し、広い爪部をもつ。3個の内花被片ははるかに小さく、直立する。正三角形の 雄しべは外花被片に対生し、花糸は糸状、離生、外花被片の基部につく。葯は底着。子房は1室、不稔の上部はごく薄い。 側膜胎座。花柱は糸状、先は3枚の花弁状の薄板で終わり、 背に竜骨があり、外花被片の上にアーチ状になって、各雄しべを包み、2個の裂片(分岐)が先端に尖ってつく。柱頭は不明瞭、横に2裂の唇は、うねのちょうど基部で、花柱の外側 に位置し、目立たない。蒴果は 胞背裂開、卵形、鋭形、苞に隠れる。果皮は薄く、パピラがある。種子は多数、球形、ゼラチン状の仮種皮もち、種皮は粗い。
Xiphion属(旧スペインアヤメ属)に似ているが、主に長い手指状の塊茎をもち、葉の断面が四角形であり、花は単生、子房と果実は単室である。
世界にHermodactylus tuberosus、1種だけ。
※現在ではヘルモダクティリス属はアイリス属に含められている。
synonym Iris tuberosa L. 現在ではアイリス属に含められる。
地中海沿岸原産。英名はsnake's-head , snake's-head iris , widow iris , black iris , velvet flower-de-luce。別名は蛇頭アイリス、黒花アイリス。 高さ20~40㎝。2~4個の長さ1.5~3(5)cm×幅0.8~1.2㎝の長円形の塊茎をもつ。茎は細く、直立、無毛。葉は3~4本つき、根生葉は細長い線形、4稜形、長さ(30)40~60㎝×幅1.3~4(5)mm、先は鋭形~尖鋭形。 茎葉は長さ11(13)㎝×幅1㎝以下、披針形、2つ折り、尖鋭形、中脈が明瞭。 低出葉(cataphylls)は長さ3~6㎝、膜質、帯白色、幅広の鞘があり、先端は鋭い。苞は披針形、茎葉に似る。花は長さ8~10㎝、 長さ1(~)㎝の花柄をもち、単生。花被の筒部は長さ約5mm。外花被片は長さ40~50mm×幅10~14mm、長円形、後屈する部分は先が円形、浅く、褐色~黒紫色~黒褐色であり、明瞭な縁と帯緑色の爪部をもつ。内花被片は 長さ20~25㎝×幅3~3.5mm、小さく、不明瞭、倒卵状披針形、尖り、2つ折りになり、淡黄色。雄しべは長さ約30mm。花糸は長さ約15mm、翼がある。葯は約・長さ15mm×2mm、帯黄色。子房は長さ20~25mm×幅6~8mm、 紡錘形、不稔では長さ6~8mmの狭い付属体が先につき、稔性では長さ4.5~5㎝、線状披針形、三角状披針形で尖鋭形又は鋭形のうねをもつ。蒴果は長さ18~20mm×幅9~11mm、長円形、果皮にパピラがある。種子は 直径約2mm、暗褐色、ゼラチン状の仮種皮をもつ。2n = 20。花期は2~3月。
品種) 'Blue Jade'
Iris tuberosa L.
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:439215-1
2) Flora iberica
Hermodactylus tuberosus (L.) Mill.
http://www.floraiberica.es/floraiberica/texto/pdfs/20_185_06_Hermodactylus.pdf
ヘルモダクティリス属
family Iridaceae - genus Hermodactylus多年生草本、塊茎をもち、小型~中型、無毛、落葉性の中空構造。根茎は短くて細かく、2~4個の長円形の塊茎がつき、手指状。茎は細く中空、直立、しばしば1本、断面は円形。 根生葉は線形、断面が四角形、茎より長く、茎葉は2つ折り、低出葉(cataphylls)は4~8枚、茎の基部を囲む。花序は花が単生、頂生。苞葉1又は2個、草質、2つ折り、花と同長又は それより長い。花は放射相称、大きく、直立し、短い花柄がある。花被は外観が大きく異なる2輪をもつ。花被片は短筒部で合着し、杯形、かぎ爪状。外側の3花被片が目立ち、直立 し、バイオリン形(panduriform)、膝状関節があり(geniculate)、上部が反り返るか又は開出し、広い爪部をもつ。3個の内花被片ははるかに小さく、直立する。正三角形の 雄しべは外花被片に対生し、花糸は糸状、離生、外花被片の基部につく。葯は底着。子房は1室、不稔の上部はごく薄い。 側膜胎座。花柱は糸状、先は3枚の花弁状の薄板で終わり、 背に竜骨があり、外花被片の上にアーチ状になって、各雄しべを包み、2個の裂片(分岐)が先端に尖ってつく。柱頭は不明瞭、横に2裂の唇は、うねのちょうど基部で、花柱の外側 に位置し、目立たない。蒴果は 胞背裂開、卵形、鋭形、苞に隠れる。果皮は薄く、パピラがある。種子は多数、球形、ゼラチン状の仮種皮もち、種皮は粗い。
Xiphion属(旧スペインアヤメ属)に似ているが、主に長い手指状の塊茎をもち、葉の断面が四角形であり、花は単生、子房と果実は単室である。
世界にHermodactylus tuberosus、1種だけ。
※現在ではヘルモダクティリス属はアイリス属に含められている。
ヘルモダクティリス属の種
1 Hermodactylus tuberosus (L.) Mill. アイリス・ツベロサsynonym Iris tuberosa L. 現在ではアイリス属に含められる。
地中海沿岸原産。英名はsnake's-head , snake's-head iris , widow iris , black iris , velvet flower-de-luce。別名は蛇頭アイリス、黒花アイリス。 高さ20~40㎝。2~4個の長さ1.5~3(5)cm×幅0.8~1.2㎝の長円形の塊茎をもつ。茎は細く、直立、無毛。葉は3~4本つき、根生葉は細長い線形、4稜形、長さ(30)40~60㎝×幅1.3~4(5)mm、先は鋭形~尖鋭形。 茎葉は長さ11(13)㎝×幅1㎝以下、披針形、2つ折り、尖鋭形、中脈が明瞭。 低出葉(cataphylls)は長さ3~6㎝、膜質、帯白色、幅広の鞘があり、先端は鋭い。苞は披針形、茎葉に似る。花は長さ8~10㎝、 長さ1(~)㎝の花柄をもち、単生。花被の筒部は長さ約5mm。外花被片は長さ40~50mm×幅10~14mm、長円形、後屈する部分は先が円形、浅く、褐色~黒紫色~黒褐色であり、明瞭な縁と帯緑色の爪部をもつ。内花被片は 長さ20~25㎝×幅3~3.5mm、小さく、不明瞭、倒卵状披針形、尖り、2つ折りになり、淡黄色。雄しべは長さ約30mm。花糸は長さ約15mm、翼がある。葯は約・長さ15mm×2mm、帯黄色。子房は長さ20~25mm×幅6~8mm、 紡錘形、不稔では長さ6~8mmの狭い付属体が先につき、稔性では長さ4.5~5㎝、線状披針形、三角状披針形で尖鋭形又は鋭形のうねをもつ。蒴果は長さ18~20mm×幅9~11mm、長円形、果皮にパピラがある。種子は 直径約2mm、暗褐色、ゼラチン状の仮種皮をもつ。2n = 20。花期は2~3月。
品種) 'Blue Jade'
参考
1) Plants of the World Online | Kew ScienceIris tuberosa L.
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:439215-1
2) Flora iberica
Hermodactylus tuberosus (L.) Mill.
http://www.floraiberica.es/floraiberica/texto/pdfs/20_185_06_Hermodactylus.pdf