イヌホタルイ 犬蛍藺

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Flora of Mikawa

カヤツリグサ科 Cyperaceae  ホソガタホタルイ属

中国名 萤蔺 ying lin
英 名 rock bulrush
学 名 Schoenoplectiella juncoides (Roxb.) Lye

 synonym Schoenoplectus juncoides (Roxb.) Palla [Flora of China]

 synonym Schoenoplectus juncoides subsp. ohwianus (T.Koyama) Sojak

 synonym Schoenoplectus ohwianus (T.Koyama) Holub
イヌホタルイの花序
イヌホタルイ小穂
イヌホタルイの茎断面
イヌホタルイの刺針状花被片
イヌホタルイ
イヌホタルイ果実
イヌホタルイの柱頭の拡大
花 期 8~11月
高 さ 18~70㎝
生活型 1年草
生育場所 湿地、水田
分 布 在来種  日本全土、朝鮮、中国、台湾、インド、ブータン、ナパール、カシミール、スリランカ、パキスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、パプアニューギニア、南西アジア、オーストラリア、インド洋諸島、マダガスカル、太平洋諸島原産
撮 影 幸田町  10.9.26
ホタルイに似ている。小穂がホタルイに比べ細長いことが多いが、外観からは両者の区別が困難なことも多い。
  1年草。根は多数、ひげ根。根茎は短い。稈は叢生、高さ18~70㎝×太さ1.5~7㎜、わずかに硬く、光沢が無く、鈍く~かすかに数稜(5~6)稜があり、平滑、基部が被われ、2~3個の葉身の無い葉鞘がある。葉鞘は淡緑色、長さ5~15㎝、微突形の口部は斜めの切形。苞は1個、直立、淡緑色、稈状、長さ3~15㎝。花序は偽側生の頭状花序、(2~)3~5(~9)個の小穂をもつ。小穂は褐色~淡褐色、長円状卵形、長さ8~17㎜×幅3.5~5㎜、多数の花がある。苞穎(鱗片)は褐色又は褐色で褐色の線があり、広卵形~卵形、長さ3~4㎜×幅1.8~2㎜、膜質、先は3脈をもち、緑色の肋は突き出し、微突起になる。刺針状花被片は5~6本、小堅果と同長又は短く、基部を除いて後ろ向きのザラつきがある。雄しべは3本。葯は長円形、葯隔の先は葯を超えて明瞭。花柱は長さ2~2.2㎜。柱頭は2岐(又は1岐が短い3岐、まれに3岐もある)。小堅果は熟すと暗褐色、広倒卵形~倒卵形、長さ約2㎜、平凸面レンズ形、不明瞭な横の小しわがあり、光沢がある。花期と果期は8~11月。2n=74 ,76。
 ホタルイは茎が円柱状で稜がない。また、柱頭が3岐、針状花被片が果実より長い。2n=42 ,44
 ホタルイとイヌホタルイの雑種は小穂が長く、ねじれ、ホタルイモドキという。