イガホオズキ 毬酸漿
Flora of Mikawa
ナス科 Solanaceae イガホオズキ属
中国名 | 日本散血丹 ri ben san xue dan |
学 名 | Physaliastrum echinatum (Yatabe) Makino |
花 期 | 6~8月 |
高 さ | 50~70㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 山地の林内 |
分 布 | 在来種 北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国、ロシア |
撮 影 | 豊田市 13.9.11 |
茎は柔らかく、まばらに分枝する。葉は互生し、長さ4~12㎝、幅3~6㎝の卵形~広卵形、柔らかい。葉の基部は細くなり、葉柄と続く。花は葉腋に下向きに1~4個つき、長柄があり、垂れ下がる。花冠は直径約1㎝の広鐘形、淡黄白色、先が浅く5裂する。萼は直径3~5㎜、軟毛が密生する。萼は花後に肥大し、液果をほとんど包み、刺状の突起があり、直径約13㎜の球形になる。雄しべは花冠より短く、長さ約6㎜。液果は萼から頭の一部だけ見え、直径約10㎜の球形、白色に熟す。
低木または多年草または1年草、単純毛がある。茎は二又分枝する。葉は単葉、葉柄がある。花序は分岐枝につき、たまに腋生、頂生または2~3個の花を束生する。花序柄は短いか、または廃れる。花はほとんどが放射相称、5数性、花柄は長く、下向きにつく。萼は短い鐘形または円錐形、深さ半分まで分裂し、裂片は等長または不等長。花冠は広鐘形~車形、中間まで分裂し、裂片は広がり、筒部の基部近くに密に絨毛があり、ときに斑点がある。蜜腺がときにある。雄しべは花冠筒部につく。花糸は有毛または無毛。葯は縦に裂開する。花盤は未熟または無い。子房は2室、胚珠は多数。萼は果時に大きくなり、液果に適合または膨れ、ほとんど、先が開き、脈は不明瞭か、または太くなり、角(かど)や肋になる。厚くなり、ほとんどが粘りまたは剛毛があり、柔らかい毛をもち、乾燥すると三角形で鱗片状に見え、これらはときに角(かど)に局在する。果実はジューシーまたは肉質の液果で、萼に包まれる。種子は多数の、腎形状の円盤形、細かい穴があり、胚は曲がり、ほぼ周辺にある。
世界に約9種があり、アジアに分布し、中国に7種ある。
synonym Withania echinata (Yatabe) Hunz.
日本(北海道、本州、四国、九州)、朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は日本散血丹 ri ben san xue dan。
多年草、高さ50~70㎝。茎は柔らかく、まばらに分枝する。葉は互生し、長さ4~12㎝、幅3~6㎝の卵形~広卵形、柔らかい。葉の基部は細くなり、葉柄と続く。花は葉腋に下向きに1~4個つき、長柄があり、垂れ下がる。花冠は直径約1㎝の広鐘形、淡黄白色、先が浅く5裂する。萼は直径3~5㎜、軟毛が密生する。萼は花後に肥大し、液果をほとんど包み、刺状の突起があり、直径約13㎜の球形になる。雄しべは花冠より短く、長さ約6㎜。液果は萼から頭の一部だけ見え、直径約10㎜の球形、白色に熟す。花期は6~8月。
2 Physaliastrum japonicum (Franch. et Sav.) Honda アオホオズキ 青酸漿
synonym Physaliastrum savatieri (Makino) Makino
synonym Withania japonica (Franch. & Sav.) Hunz.
日本固有種(本州、四国)。山地の湿った陰地に生える。国の絶滅危惧Ⅱ類。愛知県絶滅危惧Ⅱ類。愛知県内の分布は東三河北部に限られる。
1年草、高さ30~60㎝。茎は柔らかく、まばらに分枝する。葉は互生し、長さ5~12㎝、幅1.5~4㎝の長楕円形。葉の基部は細くなり、長さ約1㎝の柄がつく。花は葉液に下向きに1、2個つき、垂れ下がる。花冠は直径約1.5㎝の広鐘形、淡緑色で、先が5つに浅く分かれる。液果は緑色、長さ1~1.3㎝、幅0.7~1㎝の楕円形。花後に長さ1.3~2㎝に肥大した緑色の扁平な壷状の萼に包まれ、萼の表面に刺状の短毛がある。花期は6~7月。
Physaliastrum
Physaliastrum
Physaliastrum
イガホオズキ属
family Solanaceae - genus Physaliastrum低木または多年草または1年草、単純毛がある。茎は二又分枝する。葉は単葉、葉柄がある。花序は分岐枝につき、たまに腋生、頂生または2~3個の花を束生する。花序柄は短いか、または廃れる。花はほとんどが放射相称、5数性、花柄は長く、下向きにつく。萼は短い鐘形または円錐形、深さ半分まで分裂し、裂片は等長または不等長。花冠は広鐘形~車形、中間まで分裂し、裂片は広がり、筒部の基部近くに密に絨毛があり、ときに斑点がある。蜜腺がときにある。雄しべは花冠筒部につく。花糸は有毛または無毛。葯は縦に裂開する。花盤は未熟または無い。子房は2室、胚珠は多数。萼は果時に大きくなり、液果に適合または膨れ、ほとんど、先が開き、脈は不明瞭か、または太くなり、角(かど)や肋になる。厚くなり、ほとんどが粘りまたは剛毛があり、柔らかい毛をもち、乾燥すると三角形で鱗片状に見え、これらはときに角(かど)に局在する。果実はジューシーまたは肉質の液果で、萼に包まれる。種子は多数の、腎形状の円盤形、細かい穴があり、胚は曲がり、ほぼ周辺にある。
世界に約9種があり、アジアに分布し、中国に7種ある。
イガホオズキ属の主な種と園芸品種
1 Physaliastrum echinatum (Yatabe) Makino イガホオズキ 毬酸漿synonym Physaliastrum japonicum auct. non (Franch. et Sav.) Honda
synonym Chamaesaracha echinata Yatabesynonym Withania echinata (Yatabe) Hunz.
日本(北海道、本州、四国、九州)、朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は日本散血丹 ri ben san xue dan。
多年草、高さ50~70㎝。茎は柔らかく、まばらに分枝する。葉は互生し、長さ4~12㎝、幅3~6㎝の卵形~広卵形、柔らかい。葉の基部は細くなり、葉柄と続く。花は葉腋に下向きに1~4個つき、長柄があり、垂れ下がる。花冠は直径約1㎝の広鐘形、淡黄白色、先が浅く5裂する。萼は直径3~5㎜、軟毛が密生する。萼は花後に肥大し、液果をほとんど包み、刺状の突起があり、直径約13㎜の球形になる。雄しべは花冠より短く、長さ約6㎜。液果は萼から頭の一部だけ見え、直径約10㎜の球形、白色に熟す。花期は6~8月。
2 Physaliastrum japonicum (Franch. et Sav.) Honda アオホオズキ 青酸漿
synonym Physaliastrum savatieri (Makino) Makino
synonym Physaliastrum savatieri (Makino) Makino f. kimurae (Makino) Ohwi
synonym Physaliastrum japonicum (Franch. et Sav.) Honda f. kimurae (Makino) Yonek.
synonym Chamaesaracha japonica Franch. & Sav.synonym Withania japonica (Franch. & Sav.) Hunz.
日本固有種(本州、四国)。山地の湿った陰地に生える。国の絶滅危惧Ⅱ類。愛知県絶滅危惧Ⅱ類。愛知県内の分布は東三河北部に限られる。
1年草、高さ30~60㎝。茎は柔らかく、まばらに分枝する。葉は互生し、長さ5~12㎝、幅1.5~4㎝の長楕円形。葉の基部は細くなり、長さ約1㎝の柄がつく。花は葉液に下向きに1、2個つき、垂れ下がる。花冠は直径約1.5㎝の広鐘形、淡緑色で、先が5つに浅く分かれる。液果は緑色、長さ1~1.3㎝、幅0.7~1㎝の楕円形。花後に長さ1.3~2㎝に肥大した緑色の扁平な壷状の萼に包まれ、萼の表面に刺状の短毛がある。花期は6~7月。
参考
1) Flora of ChinaPhysaliastrum
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=125278
2) Plants of the World Online| KewsciencePhysaliastrum
http://plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:329589-2
Withania Pauquy
http://plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:332066-2
3) World Flora OnlinePhysaliastrum
http://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-4000029500