フユサンショウ 冬山椒

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Flora of Mikawa

ミカン科 Rutaceae サンショウ属

別 名 フダンザンショウ
中国名 竹叶花椒 zhu ye hua jiao
英 名 winged prickly-ash
学 名 Zanthoxylum armatum DC. var. subtrifoliatum (Franch.) Kitam.
Zanthoxylum planispinum Siebold et Zucc.
Zanthoxylum armatum DC
Zanthoxylum alatum Roxb.
フユサンショウの花後
フユサンショウ果実2
フユサンショウの葉軸の翼
フユサンショウの鋸歯と腺点
フユサンショウ幹疣
フユサンショウ幹
フユサンショウ
フユサンショウ果実
フユサンショウ奇数羽状複葉
フユサンショウ小葉表
フユサンショウ小葉裏
花 期 4~5月
高 さ 1.5~3m
生活型 常緑低木
生育場所 林内、岩場
分 布 在来種 本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、台湾
撮 影 豊橋市   15.5.15
        16.11.15(果実)
Flora of China などではvar. subtrifoliatum はvar. armatumに含めている。日本では分ける見解が普通であり、含める見解ではバングラデシュ、ブータン、インド、インドネシア、ラオス、ミャンマー、ネパール、パキスタン、フィリピン、タイ、ベトナムも分布域に入る。
 灌木、蔓性木又は低木。葉や果実にはサンショウの強い香りがある。常緑、寒冷地では落葉性。幹は黒灰色、刺や疣状突起がある。若枝は赤褐色、無毛、2年目になると皮目が目立つ。葉柄の基部に鋭い刺が対生してつく。小葉は互生し、奇数羽状複葉、葉軸に翼がある。小葉は3~7(11)個つき、長さ3~14㎝、幅1~4㎝の長楕円形~広披針形、縁には低い鋸歯があり、鋸歯の基部に腺点があり、葉面にも腺点が散生する。葉表は脈上にまばらに毛があり、葉裏にもまばらに毛がある。雌雄異株。側枝の葉腋ときに先に長さ1~5(7)㎝の花序をつけ、花序の花は30個以下。花被は不規則な2列又は1列につく。花被片は6~8個あり、未分化、淡黄色、長さ0.3~1.5㎜。雄花は雄しべ4~6個、葯は初期~開花まで黄色。日本では雄花は確認されていない。雌花は花被が2~3個、裏面に腺点が目立つ。花柱は反曲し、仮雄しべは舌状又は欠く。果実は2個の分果、分果は直径4~5㎜の球形、表面が凸凹で腺点があり、8月に赤色に熟し、裂開する。種子は直径3~4㎜のほぼ球形、黒色。2n=66。