フサザクラ 総桜、房桜
Flora of Mikawa
フサザクラ科 Eupteleaceae フサザクラ属
別 名 | タニグワ |
学 名 | Euptelea polyandra Sieb. et Zucc. |
花 期 | 3~4月 |
高 さ | 7~15m |
生活型 | 落葉高木 |
生育場所 | 山地の渓流沿、谷筋 |
分 布 | 在来種(日本固有種) 本州、四国、九州 |
撮 影 | 設楽町 12.6.1 |
和名は樹皮がやや桜に似て、多数の雄しべが垂れ下がって春に咲くことから。別名は沢沿いなど谷に群生することから。
幹は褐色、横長の皮目がある。葉は互生し、長さ6~12㎝の円形、先端が尾状にとがり、長い葉柄がある。葉脈は深く、葉の縁には不規則な鋸歯がある。雌雄同株、両性花。葉の展開より早く開花する。花には花弁も萼もない。淡緑~暗紅色の雄しべの葯が多数垂れ下がり、雌しべは短く、雄しべの花糸の基部に隠れて目立たない。果実は長い柄のある扁平な翼果、房状に垂れ下がる。秋に黄褐色に熟し、風に乗って散布される。
Euptelea pleiosperma は中国、インド、ブータンに分布し、中国名は领春木(ling chun mu)。 フサザクラ科はフサザクラとこれの2種だけである。染色体数は2n= 28。
中高木又は低木。枝は仮軸分枝。托葉は無い。葉は螺旋状に並び、単葉、有柄。葉身は単葉で互生、羽状脈。花は葉の展開前に現れ、6~12個の花が束生し、葉の多いシュートの基部の苞腋につく。花序は腋生、密散花序(束生)又は散形花序。花は両性。花被は無い。雄しべは1列に6~19個つく。花糸は短い。胚珠は1~3個、柄があり、腹部の縫合の下につく。柱頭はブラシ状。果実は有柄、数個の柄のある翼果。胚乳は豊富、油性。胚は小さい。 n = 14。
世界に約2種があり、日本、中国、インド、ブータンに分布する。
フサザクラ科はフサザクラ1属のためフサザクラの解説と同じ
日本固有種 本州、四国、九州に分布する。中国名は虻眼 meng yan。別名はタニグワ。和名は樹皮がやや桜に似て、多数の雄しべが垂れ下がって春に咲くことから。別名は沢沿いなど谷に群生することから。
落葉高木、高さ7~15m。幹は褐色、横長の皮目がある。葉は互生し、長さ6~12㎝の円形、先端が尾状にとがり、長い葉柄がある。葉脈は深く、葉の縁には不規則な鋸歯がある。雌雄同株、両性花。葉の展開より早く開花する。花には花弁も萼もない。淡緑~暗紅色の雄しべの葯が多数垂れ下がり、雌しべは短く、雄しべの花糸の基部に隠れて目立たない。果実は長い柄のある扁平な翼果、房状に垂れ下がる。秋に黄褐色に熟し、風に乗って散布される。花期は3~4月。
1-1 Euptelea polyandra Siebold et Zucc. f. hypoleuca M.Mizush. et Yokouchi ウラジロフサザクラ
葉の下面が粉白色の品種。
2 Euptelea pleiosperma J. D. Hooker & Thomson
中国、ブータン、インド原産。中国名は领春木 ling chun mu。
高木または低木。高さ2~15m。小枝は紫黒色~灰色、無毛。葉柄は長さ2~6㎝、無毛になる。葉身は卵形~ほぼ円形、長さ5~16㎝×幅3~15㎝、紙質、下面は無毛または脈上に伏せ毛があり、脈腋に毛があり、上面は無毛またはまばらに毛があり、基部は広いくさび形、縁は不規則な歯状、先は尖鋭形~尖頭形、2次脈は中脈の各側に6~11本。 花苞は楕円形、早落性。花柄は長さ3~5㎜。雄しべは長さ0.8~1.9㎝。花糸は糸状からわずかに扁平。 葯は赤色、狭長円形で、花糸より長く、縦の隙間から裂開し、先の葯隔は長さ0.7~2mmの付属体をもつ。心皮は長さ1~3㎜。柱頭は白色、腹側から上部。果実は褐色、長さ5~11㎜×幅3~6㎜。種子は黒色、卵形、長さ1.5~2.5㎜。花期は4~5月。果期は7~8月。2n=28。
Euptelea
Euptelea
Euptelea
幹は褐色、横長の皮目がある。葉は互生し、長さ6~12㎝の円形、先端が尾状にとがり、長い葉柄がある。葉脈は深く、葉の縁には不規則な鋸歯がある。雌雄同株、両性花。葉の展開より早く開花する。花には花弁も萼もない。淡緑~暗紅色の雄しべの葯が多数垂れ下がり、雌しべは短く、雄しべの花糸の基部に隠れて目立たない。果実は長い柄のある扁平な翼果、房状に垂れ下がる。秋に黄褐色に熟し、風に乗って散布される。
Euptelea pleiosperma は中国、インド、ブータンに分布し、中国名は领春木(ling chun mu)。 フサザクラ科はフサザクラとこれの2種だけである。染色体数は2n= 28。
フサザクラ属
family Eupteleaceae - genus Euptelea中高木又は低木。枝は仮軸分枝。托葉は無い。葉は螺旋状に並び、単葉、有柄。葉身は単葉で互生、羽状脈。花は葉の展開前に現れ、6~12個の花が束生し、葉の多いシュートの基部の苞腋につく。花序は腋生、密散花序(束生)又は散形花序。花は両性。花被は無い。雄しべは1列に6~19個つく。花糸は短い。胚珠は1~3個、柄があり、腹部の縫合の下につく。柱頭はブラシ状。果実は有柄、数個の柄のある翼果。胚乳は豊富、油性。胚は小さい。 n = 14。
世界に約2種があり、日本、中国、インド、ブータンに分布する。
フサザクラ科はフサザクラ1属のためフサザクラの解説と同じ
フサザクラ属の主な種と園芸品種
1 Euptelea polyandra Siebold et Zucc. フサザクラ 総桜、房桜日本固有種 本州、四国、九州に分布する。中国名は虻眼 meng yan。別名はタニグワ。和名は樹皮がやや桜に似て、多数の雄しべが垂れ下がって春に咲くことから。別名は沢沿いなど谷に群生することから。
落葉高木、高さ7~15m。幹は褐色、横長の皮目がある。葉は互生し、長さ6~12㎝の円形、先端が尾状にとがり、長い葉柄がある。葉脈は深く、葉の縁には不規則な鋸歯がある。雌雄同株、両性花。葉の展開より早く開花する。花には花弁も萼もない。淡緑~暗紅色の雄しべの葯が多数垂れ下がり、雌しべは短く、雄しべの花糸の基部に隠れて目立たない。果実は長い柄のある扁平な翼果、房状に垂れ下がる。秋に黄褐色に熟し、風に乗って散布される。花期は3~4月。
1-1 Euptelea polyandra Siebold et Zucc. f. hypoleuca M.Mizush. et Yokouchi ウラジロフサザクラ
葉の下面が粉白色の品種。
2 Euptelea pleiosperma J. D. Hooker & Thomson
中国、ブータン、インド原産。中国名は领春木 ling chun mu。
高木または低木。高さ2~15m。小枝は紫黒色~灰色、無毛。葉柄は長さ2~6㎝、無毛になる。葉身は卵形~ほぼ円形、長さ5~16㎝×幅3~15㎝、紙質、下面は無毛または脈上に伏せ毛があり、脈腋に毛があり、上面は無毛またはまばらに毛があり、基部は広いくさび形、縁は不規則な歯状、先は尖鋭形~尖頭形、2次脈は中脈の各側に6~11本。 花苞は楕円形、早落性。花柄は長さ3~5㎜。雄しべは長さ0.8~1.9㎝。花糸は糸状からわずかに扁平。 葯は赤色、狭長円形で、花糸より長く、縦の隙間から裂開し、先の葯隔は長さ0.7~2mmの付属体をもつ。心皮は長さ1~3㎜。柱頭は白色、腹側から上部。果実は褐色、長さ5~11㎜×幅3~6㎜。種子は黒色、卵形、長さ1.5~2.5㎜。花期は4~5月。果期は7~8月。2n=28。
参考
1) Flora of ChinaEuptelea
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=112375
2) Plants of the World Online| KewscienceEuptelea
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:25569-1
3) World Flora OnlineEuptelea
http://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-4000014246