ホウライチク 蓬莱竹

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Flora of Mikawa

イネ科 Poaceae ホウライチク属

別 名 オキナワダケ、ホウビチク、チンチク、ドヨウチク、イガタイ
中国名 孝顺竹 xiao shun zhu
英 名 hedge bamboo
学 名 Bambusa multiplex (Lour.) Raeusch. ex Schult. et Schult.f.
ホウライチクの枝先
ホウライチクの稈
ホウライチクの節
ホウライチク
ホウライチク葉
[稈長] 6~9m
生活型 タケ類
生育場所 野生または栽培され、畑、山地、低い丘、川沿いなど
分 布 外来種 中国、台湾、東南アジア原産
撮 影 幡豆町 12.2.20
地下茎が広がらず(単一叢生)、造園や防風用に利用される。稈は密生して直立し、肉厚、直径は約4㎝で、節間長は40~50㎝と長い。成長すると稈の色が緑色から黄褐色になる。稈鞘は緑色から次第に黄褐色になる。節から多数の枝を出す。葉は細長く、長さ6~12㎝、枝先に7~8個つき、無毛、葉裏はやや淡緑色。中国や東南アジアが原産地であるが、日本にも導入され、野生化している。

ホウライチク属

  family Poaceae - genus Bambusa

 樹木状の竹(arborescent bamboos)、たまに、低木状または這い登り、高さ1~20m。根茎は短い首があり、太い根茎の竹(pachymorph)。稈は単一叢生(unicaespitose:叢生型の地下茎で全ての稈が1個の塊で生じる)、直立~垂れ下がり、まれにほぼ這い上がる。節間は円柱形、節は隆起しない。枝は数本~多数つき、しばしば、1~3本が多く(Bambusa subg. Lingnania)、下部の枝の小枝はときに、丈夫または弱い刺になる。稈鞘は脱落性、まれに宿存し、葉耳は普通、目立ち、常に肩毛(marginal oral setae)があり、葉片は普通、直立し、サイズは様々で、横脈は不明瞭。花序は偽小穂(pseudospikelets)をもつイトレアクタント(iterauctant) 、完全に苞があり、広い2竜骨のある前出葉(prophyll)が基部につく。偽小穂はまれに単生し、普通、花の付く枝に数個~多数、頭状に束生し、前出葉がある。少花は2個~多数、頂部の小花は不稔または不完全、無柄。稔性の苞頴は 1個またはそれ以上の無性芽(gemmiferous)か、穎(glumaceous)か、または仏炎苞(spathaceous)の苞が先行するあるいは(and/or)1~3個の空の苞頴がある。小軸の節間は普通、明瞭で、普通は小花と関節離断し、別れて落ちる。護頴は広く、多数の脈がある。内頴は2竜骨があり、先は鋭形または短く2裂する。鱗被は3または2個。雄しべは6本、花糸は離生。子房は普通、柄があり、先は太くなり、毛がある。花柱は中実、普通は短い。柱頭は(1~)3本、長く、毛があり、羽毛状。穎果は円柱形、先は毛があり、果皮はやや厚くなる。
 世界に100種以上あり、熱帯および亜熱帯のアジアに分布し、栽培では汎熱帯性、中国には80種(67種が固有種)がある。

ホウライチク属の主な種と園芸品種

1 Bambusa bambos (L.) Voss. インドシチク 
  synonym Bambusa arundinacea (Retz.) Willd.
 インド、インド(アッサム)、バングラデシュ、カンボジア、ラオス、ミャンマー、スリランカ、タイ、ベトナム原産。英名はspiny bamboo , giant thorny bamboo。別名はインドトゲタケ。フィリピン、インドネシア、中南米などに帰化。
 多年生、叢生する。根茎は短く、仮軸分枝型(pachymorph)。稈は直立し、高さ20~30m、直径10~15㎝、木質、節から出る根刺(root thorns)をもつ。稈の節間は円柱形、粉白を帯び、上部は白粉で覆われる。稈の節には毛(褐色)がある。側枝は樹脂状。枝は1本、2本、または3本が塊状になり(clump)、1本の枝が多く(dominant:支配的)、茎より細い。稈鞘は脱落性、無毛、稈鞘の舌片は高さ1~2㎜、繊毛がある。稈鞘の葉片は三角形、直立し、剛毛があり、先は鋭形。葉鞘は表面が無毛、外側の縁に毛がある。葉鞘の肩毛は剛毛、長さ4~6㎜、淡色。葉鞘の葉耳は直立する。葉舌は縁毛がなく、膜質。葉身は基部が広円形、偽葉柄があり、葉柄は長さ0.3~0.5㎝。葉身は披針形、長さ7~18㎝×幅10~18㎜、先は尖鋭形。合成花序は苞があり(bractiferous)、節に房状になり(clustered)、房は乱雑で、密集し、苞頴状の苞を基部にもち、小穂の基部に腋芽があり、側小穂の下に前出葉があり、房の間には葉が無い。小穂は5~7個の稔性の小花からなり、頂部の小花が減る。小穂は披針形、側部が扁平、長さ15~20㎜、熟すと各稔性の小花の下で関節離断する。小軸の節間は明瞭。苞頴は数個つき、空の苞頴が2~3個あり、宿存し、すべて似ていて、小穂より短い。稔性の護衛は卵形、長さ8~9㎜、竜骨は無く、15脈があり、縁に繊毛があり、先は鋭形、微突形。内頴は長円形、護頴の長さと同長、竜骨には翼がなく、縁毛がある。先の不稔の小花は未発達でも、稔性の小花に似ている。鱗被は3個、倒卵形、膜質、脈があり、縁毛がある。葯は6個、長さ4~5mm。柱頭は3個。子房は突起がある(umbonate)。穎果は果皮が付着性、楕円形、へそ側に溝があり、長さ7~7.5㎜。胚は穎果の長さの0.2倍の長さ。

2 Bambusa beecheyana Munro
 中国、台湾原産。中国名は吊丝球竹 diao si qiu zhu。英名はBeechey Bamboo , Beechey's Bamboo。平野に生える。ハチクやセイカンチクと同様に漢方薬のチクジョ(竹筎)として使われる。
 稈は高さ16m以下、直径9~10㎝、先が垂れ下がるか、長く垂れ下がる。節間は34~41㎝、初めは厚く白色の粉状になり、まばらに毛があり、壁は厚さ1.5~2㎝。節は平坦。枝は数本つき、1~3本が支配的。稈鞘は脱落性、革質、初めは不均一に暗褐色の棘状の毛がある。葉耳は下部の節では小さく、上部の節で大きくなる。肩毛は有または無。舌片は長さ2~4㎜、縁毛がある。葉片は反り返り、三角形、基部は鞘の先の幅の1/2~4/5で、内側に微細剛毛がある。葉鞘は最初は微細剛毛がある。葉舌は切形、長さ0.5~1㎜。葉耳は無いかまたは微小。肩毛はかすかかまたは無。葉身は長円状披針形、長さ11~28㎝×幅1.5~3.5cm。偽小穂は長さ1.5~2㎝×幅0.5~0.8㎝、小花が6~8個つき、関節離断せず、節間長さ約2㎜。苞頴は2個、心形、長さ4~5㎜、縁毛がある。護頴は約・長さ0.9㎝×幅0.9㎝。内頴は長さ4~8㎜。鱗被は3個、縁毛がある。葯は長さ約5㎜。子房は卵形、長さ約1.5㎜。花柱は長さ3~4㎜。柱頭は(1~)2~4個、長さ約6㎜。穎果は不明。新芽は6~7月。花期は9~12月。
2-1 Bambusa beecheyana Munro var. beecheyana
 中国に分布。中国名は吊丝球竹 diao si qiu zhu。
 稈は先が長く垂れ下がる。稈の節の下に褐色の毛の輪がない。下部の節に枝がつかない。内頴は外面に微細剛毛があり、先は尖鋭形または鈍形。柱頭は2~4個。
2-2 Bambusa beecheyana Munro var. pubescens (P.F.Li) W.C.Lin ダイトウテンチク 大頭典竹
 中国、台湾に分布。中国名は大头典竹 da tou dian zhu。
 稈は先が反曲し、節の下に褐色の毛の輪がある。基部の節に枝がある。内頴は外面に密に毛があり、先が2裂する。柱頭2個。

3 Bambusa chungii McClure ブッタンチク(の1種)
 中国原産。中国名は粉箪竹 fen dan zhu。英名はTropical Blue Bamboo。低地の丘陵地に生える。
稈は高さ5~10(~18)m、直径3~5(~7)㎝。 節間は長さ30~45(~100)㎝、最初は白い粉状で、無毛になり、壁は厚さ3~5㎜、節は平坦、鞘痕はコルク質、初めは密に褐色の毛の輪があり、上部の節からのみ分枝する。 枝は多数、ほぼ等長。稈鞘は脱落性、薄い革質、初めは白色の粉状で、絹毛があり、先は後に無毛になり、凹面状。葉耳は狭長円形、光沢がある。舌片は長さ約1.5㎜、細鋸歯状または繊維状、葉身は落葉性、強く後屈し、基部は鞘の先の幅の1/5~1/3になり、下面は剛毛がある。葉鞘は無毛、普通、葉耳が発達し、肩毛は真っすぐ。葉身は披針形、長さ10~16(~20)㎝×幅1~2(~3.5)㎝。 偽小穂(Pseudospikelets)は長さ約2cm。無性芽を出す苞葉は1個または2個。小花は4または5個。苞頴は1または2個。護衛は長さ9~12㎜。内頴は護頴の長さとほぼ同じ。花柱は長さ1~2㎜。柱頭は3または2個。穎果は三角形、長さ8~9㎜。
品種) 'Barbelletta' (Blue Bamboo)

4 Bambusa dolichoclada Hayata  チョウシチク 長枝竹
  synonym Leleba dolichoclada (Hayata) Odashima.
 中国、台湾原産。中国名は长枝竹 chang zhi zhu。村の周りの林縁に生える。
 稈は高さ10~15m、直径4.5~8㎝、基部は直立し、先がわずかに垂れ下がる。節間は長さ30~45㎝、最初は薄く白色の粉状、壁は少し厚く、節は平らで、下部の数個の節は灰白色の絹毛の輪があり、基部のから上の節で分枝し、枝は各節ごとに3本~多数つき、中央の3本が支配的である。稈鞘は脱落性、革質、薄く白色の粉状になり、先と両側の上部の周りに密に短く堅い褐色の毛があり、先は片側に沿ってわずかに傾斜し、わずかに非対称で、広くアーチ形になり、ときに、ほぼ切形。葉耳は普通、先が鈍形、わずかにしわが寄り、明瞭に不等形。大きい葉耳は楕円形または狭卵形、長さ2~2.5㎝×幅0.8~1㎝、小さい葉耳は卵形または楕円形、大きい葉耳の1/3サイズ。肩毛は波打ち、縁と内面を密に覆う。舌片は長さ3~4㎜、わずかに凹み、長さ約5㎜の毛で縁取られる。葉片は脱落性、直立し、非対称の卵状三角形、基部はわずかに狭くなって長さ3~5㎜で葉耳と結合し、鞘の先の幅のほぼ2/3、外面にまばらに硬く鈍い褐色の毛があり、内面に密に堅い淡褐色の毛が脈間にあり、先は尖鋭形、短突起がある。葉身は線形~線状披針形、長さ10~26㎝×幅1~2.3㎝、下面に毛があり、上面は無毛で光沢がある。偽小穂は花のつく枝の節に3~9個、束生する。小穂は線形、長さ3~4㎝×幅0.6~0.8㎝、小花が4~12個つき、数個の無性芽を出す苞が先行する。苞頴は2個、卵形または楕円形、長さ2~4.5㎜、14脈があり、先は鋭形。護頴は卵形、長さ約9㎜、18~20脈があり、先は鋭形。内頴は長さ約8.5㎜、竜骨には密に繊毛がある。葯は黄色、長さ約4.5㎜、先は凹形。子房は倒卵形、長さ約2㎜、先にはまばらに微細剛毛がある。花柱は非常に短い。柱頭は3個。
品種) 'Stripe'
4-1 Bambusa dolichoclada f. stripe (W. C. Lin) T. P. Yi,
  synonym Bambusa dolichoclada 'Stripe' 条纹长枝竹

5 Bambusa emeiensis L.C.Chia & H.L.Fung
 中国原産。中国名は慈竹 ci zhu。川の谷、丘陵地帯に生える。
 稈は高さ5~10(~12)m、直径5~8㎝、先が長く垂れ下がり、節間は長さ15~30(~60)㎝、最初は硬く、淡褐色の剛毛があり、壁は厚さ8~12㎜、節は平坦。枝は下部の節にはなく、多くは中間の節にあり、中央の枝はわずかに目立つ。稈鞘は脱落性、革質、淡色の毛と暗褐色の棘状の毛の両方があり、先は凹む。葉耳は小さいかまたは無い。舌片は長さ2~5㎜、房状へり。葉片(葉身)は後屈または水平になり、基部は鞘の先の幅の1/3~1/2で、両面に剛毛がある。葉はサイズが様々。葉鞘は無毛、舌片は切形、長さ1~1.5㎜、葉耳と肩毛(口部の剛毛)がない。葉身狭披針形、長さ10~30㎝×幅1~3㎝。疑似小穂は長さ1.2~1.5㎝。前出葉は1竜骨がある。苞は2または3個。小花は3~5個、頂部の小花は不稔。小軸の節間は短縮され、頂端の節間は長さ約2㎜、一緒に落ちる。籾殻は無いかまたは1個、長さ6~7㎜。護頴は長さ0.8~1㎝。内頴は長さ7~9 mm。鱗被は3(または4)個。葯は長さ4~6mm。子房は長さ約1㎜。花柱は長さ4㎜以下。柱頭は2~4個、長さ3~5㎜。穎果は長さ7~8㎜。新芽(new shoots)は6~9月、花期は7~9月。2n =76。
品種) 'Flavidorivens'(大琴丝竹) , 'Viridiflavus'

6 Bambusa eutuldoides McClure

  synonym Bambusa eutuldoides var. viridivittata (W.T.Lin) L.C.Chia [Flora of China]

  synonym Bambusa viridivittata W.T.Lin
 中国原産。中国名は青丝黄竹 qing si huang zhu。観賞用に栽培されている。
 稈の節間は黄色で、緑色の縞模様がある。稈鞘は最初は緑色で、黄色の縞模様が出てくる。大きな稈鞘の葉耳は短く、強くしわが寄る。
品種) 'Viridi-Vittata'

7 Bambusa multiplex (Lour.) Raeusch. ex Schult.f. ホウライチク 蓬莱竹
  synonym Bambusa liukiuensis Hayata
  synonym Bambusa glaucescens (Willd.) Siebold ex Merr.
  synonym Bambusa dolichomerithalla Hayata ヒフキダケ 火吹竹
 中国(広東省、広東省、海南省、湖南省、江西省、四川省)、台湾、東南アジア原産。中国名は孝顺竹 xiao shun zhu。英名はhedge bamboo。別名はオキナワダケ、ホウビチク、チンチク、ドヨウチク、イガタイ。野生または栽培され、畑、山地、低い丘、川沿いなどに生える。
 稈は直立または先がわずかに垂れ下がり、高さ1~7m、直径(0.3~)1.5~2.5㎝。節間は長さ30~50㎝、薄く白色の粉状になり、上部に堅い脱落性の褐色~鈍褐色の毛があり、特に節の下に毛が密集し、壁は普通、かなり薄く、変種のvar. riviereorumでは中実、節はわずかに目立ち、無毛。上に2番目または3番目の節から分枝し、枝は数本~多数、房状につき、ほぼ等長または中央がわずかに支配的になる。稈鞘は脱落性、台形(trapezoid)、最初は薄く白色の粉状になり、無毛、非対称なアーチ形、先は外側に沿って傾斜する。葉耳は非常に小さいものから不明瞭なものまであり、肩毛はほとんど無い。舌片は長さ1~1.5㎜、不規則な歯状。葉片は落葉性で、直立し、狭三角形、基部は鞘の先の幅とほぼ同じ幅で、外側に毛が散在し、毛は硬く、鈍い褐色、内面はザラつき、先は尖鋭形。葉は最終の枝ごとに5~26枚つく。葉身は下面が淡緑色、粉白色、上面は明るい緑色、線形、長さ1.6~16㎝×幅0.3~1.6㎝、下面に密に毛があり、上面は無毛。偽小穂は単生または花のつく枝の節に数個、束生し、線形~線状披針形、長さ3~6cm。前出葉は長さ約3.5 mm、2竜骨があり、竜骨に繊毛があり、無性芽を出す苞は普通、1または2個、卵形~狭卵形、長さ4~7.5㎜、無毛、9~13脈があり、先は鈍形または鋭形、小花は(3~)5~13個つき、中間のものは稔性。小軸のセグメントは平らで、長さ4~4.5㎜、無毛。苞頴は無い。護頴は非対称、長円状披針形、長さ約1.8㎝、無毛、19~21脈があり、先は鋭形。内頴は線形、長さ1.4~1.6㎝、竜骨には繊毛があり、竜骨の片側に4脈と間に6脈があり、竜骨の反対側に3脈があり、先はほぼ切形、繊毛があり、両側に細い毛の先端がある。鱗被は3個、前側の2個はほぼ卵形、長さ2.5~3㎜、後側の1個は狭披針形、長さ3~5㎜、縁は無毛。花糸は長さ0.8~1㎝。葯は紫色、長さ約6㎜、先はほうき状。子房は卵形、長さ約1㎜、基部は柄が長さ約1㎜、先は太く、小剛毛がある。柱頭は3個または数が変わり、長さ約5㎜、子房の頂点から直接突き出る。成熟した穎果は不明。
品種) 'Alphonse Carr' , 'Alphonse Karr' , 'Alphonso-Karrii' , 'Blue'(ヒフキダケ) , 'Chinese Goddess' , 'Elegans' , 'Fernleaf' , 'Floribunda' , 'Golden Goddess' , 'Green Giant' , 'Green Stripe'(ヒフキダケ) , 'Green Striped Stem'(ヒフキダケ) , 'Midori Green' , 'Nana' , 'Riviereorum' , 'Silverstripe' , 'Tiny Fern' , 'Variegata' (v) , 'Wang Tsai'
7-1 Bambusa multiplex (Lour.) Raeusch. ex J.A. et J.H.Schult. var. multiplex ホウライチク 狭義
 中国(広東省、広東省、海南省、湖南省、江西省、四川省)、台湾、東南アジア原産。中国名は孝顺竹 xiao shun zhu。
 稈は高さ4~7m、直径1.5~2.5㎝、節間は壁がかなり薄い。 稈鞘は外側が無毛で、片側に沿って傾斜し、先は非対称にアーチ形、凸面状。葉は最終の枝に5~12枚つく。葉身は長さ5~16㎝×幅0.7~1.6㎝。
7-2 Bambusa multiplex (Lour.) Raeusch. ex J.A. et J.H.Schult. 'Fernleaf'  ホウオウチク 鳳凰竹

  synonym Bambusa multiplex (Lour.) Raeusch. ex J.A. et J.H.Schult. var. gracillima (Makino ex E.G.Camus) Sad.Suzuki

  synonym Bambusa multiplex (Lour.) Raeusch. ex J.A. et J.H.Schult. var. elegans (Koidz.) Muroi

7-3 Bambusa multiplex var. incana B. M. Yang
 中国に分布。中国名は毛凤凰竹 mao feng huang zhu。
 稈は高さ4~7m、直径1.5~2.5㎝、節間は壁がかなり薄い。稈鞘は外面が縞模様になり、先は非対称にアーチ形の凸面状になる。葉は最終の枝に5~12枚つく。葉身は長さ5~16㎝×幅0.7~1.6㎝。
7-4 Bambusa multiplex var. riviereorum Maire

  synonym Bambusa glaucescens (Willdenow) Siebold ex Munro var. riviereorum (Maire) L. C. Chia & H. L. Fun

 中国に分布。中国名は观音竹 guan yin zhu。鉢植えでよく栽培されている。
 稈は高さ1~3m、直径3~5㎜。節間は中実。 枝は通常下向きに曲がり、弓形になる。稈鞘は片側に沿って傾斜し、先は非対称にアーチ形の凸面状になる。葉は最終の枝に13~23枚つく。葉身は小さく、長さ1.6~3.2㎝×幅0.3~0.7㎝。
7-5 Bambusa multiplex (Lour.) Raeusch. ex J.A. et J.H.Schult. var. shimadae (Hayata) Sasaki セキカクチク 石角竹
  synonym Bambusa shimadae Hayata
 中国、台湾に分布。中国名は石角竹 shi jiao zhu。
 稈は高さ4~7m、直径1.5~2.5㎝、節間は壁がかなり薄い。稈鞘はほぼ対称で、広くアーチ形になる。葉は最終の枝に5~12枚つく。
品種) 'Alphonso-karr' スホウチク(スオウチク、シュチク)、'Fernleaf' ホウオウチク、'Silverstripe' ホウショウチク

8 Bambusa odashimae Hatus. ex Ohwi コダイサンチク 
  synonym Bambusa taiwanensis L.C.Chia et H.L.Fung
  synonym Bambusa edulis (Odash.) Keng f.
 台湾原産。中国名は乌脚绿竹 wu jiao lü zhu。英名はOldham bamboo。別名はコタイサンチク、 ケリョクチク。低地、丘陵地に生える。
稈は高さ20m以下、直径7.5~13㎝。節間は長さ20~35㎝、壁は厚さ1~1.8㎝、節は平坦。枝は多数、基部の節から分枝し、主な枝は中間の稈でわずかに優勢。稈鞘は脱落性、革質、剛毛があり、外側の縁の基部に、普通、取り付け点の下に矢印のような広がりがある。葉耳は小さい。肩毛は少ない。舌片は長さ約1㎜、全縁または縁毛がある。葉片は直立、基部は鞘の先の幅の1/2の幅であり、内面に剛毛がある。葉鞘は無毛。葉耳は微小、肩毛は少数、長さ7~10㎜。葉舌は切形、長さ約1㎜。葉身は長円状披針形または狭披針形、長さ20~34㎝×幅3~5㎝。偽小穂は細く、長さ3~3.7㎝×幅約0.5㎝、小花が8~13個つき、2または3個の末端小花が不稔。小軸は関節離断がなく、節間は2~3㎜。苞頴は1個、長さ0.8~1㎝。護頴は長さ0.8~1.3㎝。内頴は長さ0.6~1㎝。鱗被は2または3個、長さ1.5~2㎜。葯は長さ4~4.5㎜。子房は長円形、長さ1.5~2㎜。花柱は長さ約2㎜。柱頭は3個。穎果は不明。

9 Bambusa oldhamii Munro リョクチク 緑竹
 中国、台湾原産。中国名は绿竹 lü zhu。英名はGiant Timber Bamboo。
 叢生する。稈は高さ6~12m、直径3~9㎝。 節間はわずかに曲がり、長さ20~35㎝、初めは白色の粉状、無毛、壁は厚さ4~12㎜、節は平坦。稈の中間から多数の枝が出て、3本が優勢。 稈鞘は脱落性、革質、暗褐色の棘状の毛があり、すぐに無毛になる。葉耳は小さく、円形、縁毛がある。舌片は長さ約1㎜、ほぼ全縁。葉片は直立し、基部は鞘の先の幅の1/2の幅。葉鞘は初めは剛毛がある。葉舌は切形、長さ約1㎜。葉耳はほぼ円形。肩毛は少ない。葉身は長円状披針形、長さ15~30㎝×幅3~6㎝。偽小穂は長さ2.7~3㎝×幅0.7~1㎝、苞は3~5個つき、小花は5~9個つく。小軸は関節離断がなく、節間は2~3㎜。苞頴は1個、長さ0.9~1㎝×幅約 0.8cm。護頴は苞頴に似ており、卵形、約・長さ1.7㎝×幅1.3㎝。内頴は長さ約1.3㎝。鱗被は3個、長さ約3.5㎜。 葯は長さ約8㎜。子房は卵形、長さ約2㎜。花柱は長さ約5㎜。柱頭は3個。穎果は不明。新芽は5~11月、花期は夏~秋。

10 Bambusa pachinensis Hayata パチナダケ 
  synonym Leleba pachinensis (Hayata) Nakai
 中国、台湾原産。中国名は米筛竹 mi shai zhu。別名はベイシチク。普通、栽培され、川岸、低い丘、村の周りなどに生える。
 稈は高さ3~8m、直径1~4.5㎝、先がわずかに垂れ下がる。節間は長さ30~70㎝、初めは薄く白色の粉状になり、まばらに堅い淡~暗褐色の剛毛があり、壁が薄く、節は平らで、基部の5節には普通、鞘痕の上下に灰白色の絹毛の輪があり、8番目から10番目の上の節で分枝する。枝は数本~多数、房状につき、中央の3本が支配的である。稈鞘は脱落性、革質、堅く、広アーチ形、均一に堅い鈍褐色の剛毛があり、先は外側に傾斜しており、非対称。葉耳は等しくなく、わずかにしわが寄り、大きなものは長円形または披針形、長さ1~1.5㎝×幅0.4~0.5㎝、端は丸みを帯びて下向きに傾斜する。小さな葉耳はほぼ卵形、大きい葉耳の1/3サイズで、端はわずかに斜上する。肩毛は細かく、曲がり、長い。舌片は長さ約1㎜、不規則な歯状または 長毛縁。稈鞘の葉片は直立し、わずかに非対称、卵形~卵状三角形、鞘の長さの1/3~1/2、基部はわずかに心形で、細くなり、葉耳と2~3㎜で結合し、外面にごくまばらに褐色の毛があり、内面がザラつき、先は尖鋭形、短突起がある。葉は葉身が線形~披針形、長さ8~18㎝×幅1~2㎝、下面に密に絨毛があり、上面は無毛。偽小穂は披針形~線状披針形、長さ2~3.5㎝×幅0.4~0.5㎝。前出葉は長さ約2.5㎜、竜骨は繊毛がある。無性芽を出す苞は2または3個、卵形、長さ7㎜以下、無毛、15~17脈があり、先は鈍形で微突形。護頴は卵状楕円形、長さ約1.2㎝、無毛、17~19脈があり、先は鋭形、微突形。内頴は披針形、長さ約1.1㎝、護頴よりわずかに短く、竜骨は縁毛がなく、竜骨の両側に3~4脈と間に5~6脈とがあり、縁が不規則に歯状、先は3裂し、白色の長毛の房がある。鱗被は3個、等しくなく、前側の2個はへら形、長さ約3㎜、縁には長い繊毛があり、後部の1個はほぼ倒卵状楕円形、長さ約1.6㎜。花糸は細い。葯は長さ約4㎜。子房は卵形、長さ約1.5㎜、基部に柄があり、先が太くなり、剛毛がある。花柱は長さ約0.5㎜、剛毛がある。柱頭は3個、長さ約5㎜。成熟した穎果は不明。
10-1 Bambusa pachinensis Hayata var. pachinensis
 中国、台湾に分布。中国名は米筛竹 mi shai zhu。栽培され、低地の丘、民家の周囲に生える。
 稈鞘の舌片は不規則に歯状になる。
10-2 Bambusa pachinensis Hayata var. hirsutissima (Odash.) W.C.Lin ケベイシチク 
 中国、台湾に分布。中国名は长毛米筛竹 chang mao mi shai zhu。栽培され、低地の丘、民家の周囲に生える。
 稈鞘の舌片は長い線毛、長さ5~10㎜。

11 Bambusa pervariabilis McClure
 中国原産。中国名は撑篙竹 cheng gao zhu。英名はSunburst Bamboo。村の周りの川岸に生える。
 稈は高さ7~10m、直径4~5.5㎝、基部は真っ直ぐ、先はほぼ直立する。節間は真っすぐ、長さ約30㎝、基部の節間は黄緑色の縞模様があり、初めは薄く白色の粉状または剛毛があり、節はわずかに目立ち、基部の節は鞘痕の上下に灰白色の絹毛の輪がある。基部の節から上で分枝し、枝は数本~多数、房状につき、中央の3本が支配的である。稈鞘は脱落性で、初めは黄緑色の縞模様があり、薄い革質、外面は無毛またはときに剛毛があり、先は非対称にアーチ形になる。葉耳はは等しくなく、波打ち、しわが寄る。より大きな葉耳は、鞘の縁の1/6~1/5に沿って傾斜し、倒卵状長円形~倒披針形、長さ3.5~4㎝×幅約1㎝、漸尖する。小さい葉耳はほぼ円形または楕円形、約・長さ1.5㎝×幅0.8㎝。肩毛は細かく、波打つ。舌片は長さ3~4㎜、不規則に歯状またはときに不規則に切れ込み、短い房状へりがある。葉片は落葉性、直立し、ほぼ対称で、最初は外面に黄緑色の縞模様があり、狭卵状尖鋭形、基部は円形から外側に広がり、葉耳と3~7㎜で結合し、鞘の先の幅のほぼ2/3である。葉は葉身が線状披針形、普通、長さ10~15㎝×幅1~1.5㎝、下面に密に毛があり、上面は無毛。偽小穂は線形、長さ2~5㎝、無性芽を出す苞は2または3個、小花は5~10個つく。小軸のセグメントは長さ約4㎜。苞頴は1個、長円形、長さ約6㎜、9脈があり、無毛、先は鋭形。護頴は長円状披針形、長さ1.2~1.4㎝、無毛、13~15脈があり、先は鋭形。内頴は護頴の長さとほぼ同じかそれよりわずかに短く、先に繊毛があり、竜骨の両側に3脈と間に6脈がある。鱗被は3個、等しくなく、前側の2個は斜めで、長さ約2.7㎜、縁に長い縁毛があり、後側の1個は大きく、倒卵状長円形、長さ約3mm。花糸は短い。葯は長さ約5mm。子房は楕円形、長さ約1㎜、先には小剛毛がある。花柱は長さ約1㎜、小剛毛がある。柱頭は3個、長さ約3㎜、毛がある。若い穎果は広卵形、長さ約1.5㎜、先には小剛毛があり、花柱の基部が宿存する。
品種) 'Viridistriata'

12 Bambusa spinosa Roxb. シチク 刺竹
  synonym Bambusa stenostachya Hack.
  synonym Bambusa blumeana Schult. et Schult.f.
  synonym Bambusa blumeana J. H. Schultes in Schultes & J. H. Schultes  中国、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナ原産。中国名は簕竹 le zhu。別名はマライトゲタケ。おそらく導入されたものであり、川岸や村の周りで栽培されている。
 稈は高さ15~24m、直径8~15㎝、先がうなずく。基部の節間はわずかに屈曲し、緑色、長さ25~35㎝、上部では最初はまばらに剛毛があり、後には無毛になり、壁は厚さ20~30㎜、稈の下部の節には、気根または根原基(root primordia)があり、鞘痕の上下に灰色または褐色の 絹毛の輪がある。枝は基部まで下部の節に1本つき、普通、小枝は丈夫で鋭い湾曲した刺を形成し、密に織り交ぜられている。上部の節には枝が3本~数本つき、中央の枝は著しく長くて、太い。稈鞘は、遅い脱落性で、先は広い凸面状または凹面状であり、各肩に三角形の隆起があり、密に堅い褐色の毛がある。葉耳は普通、後屈し、三日月形、線状長円形、わずかに不等形。肩毛(口部の剛毛)は密で、淡褐色、曲がり、長く、太い。舌片は長さ4~5㎜、不規則に切れ込み、房状へりがある。葉片は普通、後屈し、卵形~狭卵形、下面に剛毛があり、上面に密に堅い鈍褐色の毛があり、基部は鞘の先の幅の2/5の幅で、縁に縁毛がある。最終枝は5~9枚の葉をもつ。葉は葉身が線状披針形~狭披針形、長さ10~20㎝×幅1.2~2.5㎝、両面がザラつき、主にほぼ無毛であるが、下面は基部近くに密に絨毛がある。偽小穂は2~数個、花のつく枝の節に房状につく。小穂は淡紫緑色、線形、長さ2.5~4㎝×幅0.3~0.4㎝、小花が4~12個つき、中央の2~5個は完全である。苞頴は2個、長さ約2㎜、無毛。護頴は卵状長円形、長さ6~9㎜×幅2.5~4㎜、無毛、9~11脈があり、縁は無毛、先は鋭形。内頴は約・長さ7㎜×幅1.8㎜、竜骨の両側に3脈と間に3脈があり、先は2裂。花糸は分離し、長さ6~7㎜。葯は黄色、長さ3~4㎜。子房は狭卵形、長さ1.2~2㎜。花柱は短い。柱頭は3個。新芽は6~9月。花期は春。

13 Bambusa textilis McClure
 中国原産。中国名は青皮竹 qing pi zhu。英名はWeaver's Bamboo。普通、川沿い、村の周辺で栽培されている。
 稈は高さ8~10m、直径3~5㎝、頂端がわずかに垂れ下がっている。節間は緑色、長さ40~70㎝、最初は薄く白色の粉状になり、±堅い淡褐色の毛があり、壁は厚さ2~5㎜、節は平坦、無毛。 7番目から11番目の節に上向きに分枝する。稈鞘は脱落性、革質、硬く、わずかに光沢があり、基部に硬く鈍褐色の剛毛があり、先はわずかに傾斜し、非対称、広くアーチ形になる。葉耳は等しくなく、端は沿下せず、大きいものは狭長円形~披針形、わずかに斜めで、長さ約1.5㎝×幅0.4~0.5㎝、小さい葉耳は長円形、斜めにならず、大きい葉耳の約1/2のサイズである。肩毛(口部の剛毛)は細く、波打つ。舌片は長さ約2㎜、歯状またはときに、不規則に切れ込み、繊毛がある。葉片(blade)は落葉性、直立、狭卵状三角形、稈鞘の長さの約2/3、外面はときに、脈間に堅い毛があり、基部にまばらに鈍褐色の毛がある。内面はザラつき、基部はわずかに心形、狭く、鞘の先に幅のほぼ2/3の幅になる。葉は葉身(leaf blade)が、線状披針形~狭披針形、長さ9~17㎝×幅1~2㎝、下面に密に毛があり、上面は無毛。偽小穂(pseudospikelet)は単生または数個~多数が、花のつく枝の各節に束生し、新鮮なときは鈍紫色、燥くと青銅色になり、線状披針形、わずかに曲がり、長さ3~4.5㎝×幅0.5~0.8㎝。前出葉は卵形、長さ約3㎜、竜骨は無毛、無性芽を出す(gemmiferous)苞は2または3個、卵形、長さ3~4.5㎜、無毛、先が鋭形、微突形、小花は5~8個つき、頂部の1個の小花は不稔。小軸のセグメントはほぼ円柱形または扁平、長さ約4㎜、先は拡大する。苞頴は1個、卵形、長さ約6㎜、約20脈があり、無毛、先は鋭形、微突形。護衛は楕円形、長さ1.1~1.4㎝、無毛、約25脈があり、先は鋭形、微突形。内頴は披針形、長さ1.2~1.4㎝、護頴よりわずかに長く、竜骨は無毛、竜骨の両側に4脈と間に約10脈がある。鱗被は不等形、前側の2個はほぼへら形、長さ約3㎜、縁に長い縁毛がある。後側の1個は倒卵状楕円形、長さ約2㎜。花糸は細い。葯は黄色、長さ約5㎜。子房は広卵形、直径約2mm、基部に柄があり、先が太く、小剛毛がある。花柱は長さ約0.7㎜、小剛毛がある。柱頭は3個、長さ6~7㎜。成熟した穎果は不明。
品種) 'Albostriata' , 'Glabra' , 'Gracilis' , 'Kanapaha'(Royal Bamboo) , 'Maculata' , 'Scranton'

14 Bambusa tulda Roxb
 中国、バングラデシュ、ブータン、インド、ネパール、タイ、ベトナム原産。中国名は俯竹 fu zhu。英名はBengal Bamboo 。斜面に生える。
 稈は高さ14m以下、直径7~8㎝、先はわずかに垂れ下がる。節間は長さ30~35㎝、初めは白粉状になり、下部の節間はわずかに曲がり、基部の節間はしばしば2または3本のかすかな黄色の縞模様があり、壁は非常に厚い。節は鞘痕の上下に灰白色の絹毛の輪があり、基部の節は短い気根をもち、約4番目の節以上から分枝する。枝は多数、束生し、中央の3本が支配的である。稈鞘は脱落性、普通、基部では幅が長さの1/2未満、革質、密に堅く鈍褐色の剛毛があり、先はほぼ切形。葉耳は不等形、鞘の縁に沿って下向きに斜めにならず、長さ1.5~2.5㎝×幅1.3~1.5㎝、1つは背が高く卵形、1つは低くて長円形、波打ち、しわがある。肩毛は長く、波打つ。舌片は長さ約5㎜、歯状、短い房状へりがある。葉片は直立し、わずかに非対称で、広三角形、基部はわずかに狭くなり、約1㎝で葉耳と結合し、幅は鞘の先の幅の約3/4になり、両面に堅い淡色の毛があり、先は短突起のある尖鋭形。葉は葉身が広線形または線状披針形、長さ15~19㎝×幅1.4~1.7㎝、下面は淡灰色、密に絨毛があり、上面は濃緑色、無毛。中国では花序は知られていない。
品種) 'Striata'

15 Bambusa tuldoides Munro セイカンチク 青稈竹
 中国原産。中国名は青秆竹 qing gan zhu。英名はBuddha's belly bamboo , punting pole bamboo。低い丘、川岸などに生え、普通、民家の周りで栽培されている。漢方薬の竹如にハチクと同じように用いられる。
 稈は高さ6~10m、直径3~5㎝、先がわずかに垂れ下がる。節間は長さ30~36㎝、初めは薄く白色の粉状、壁が厚く、節はわずかに目立ち、基部の1または2個の節は鞘痕の上下に灰白色の絹毛の輪があり、基部から分枝する。枝は数本~多数、束生し、中央の3本が支配的になる。稈鞘は脱落性、凸面状、鞘の長さの1/10~1/8が外側の縁に沿って斜めになり、外側の縁に1~3対の淡黄色の縞模様があり、無毛、先は非対称にアーチ形になる。葉耳は不等形、外側の葉耳は大きく、卵形~卵状楕円形、長さ約2.5㎝×幅1~1.4㎝、わずかにしわが寄る。内側の葉耳は小さく、卵形~楕円形、斜上し、大きい葉耳の約1/2サイズである。肩毛(oral setae)は細く、波打つ。舌片は長さ3~4㎜、不規則に切れ込み、密に房状縁になる。葉片は落葉性、直立し、非対称の卵状三角形~狭三角形、まばらに脱落性の堅い褐色または淡褐色の剛毛があり、基部はわずかに円形になってから、外側に広がり、葉耳に5~7㎜で結合し、鞘の先の幅のほぼ2/3~3/4の幅になり、縁は基部近くでわずかにしわが寄り、房飾りがあり、先は錐状、尖鋭形。葉身(leaf blade)は披針形~狭披針形、長さ10~18㎝×幅1.5~2㎝、下面に密に毛があり、上面は無毛またはまばらに基部近くに直軟毛がある。偽小穂は花のつく枝の各節に数個つき、淡緑色、線状披針形、わずかに扁平、長さ2~3㎝×幅0.3~0.4㎝。前出葉は2竜骨があり、竜骨は縁毛があり、鞘状の苞が基部につく。無性芽を出す(gemmiferous)苞は2個つき、無毛、先は鈍径、小花は6または7個つき、下部および上部の小花は不稔。小軸のセグメントは平らで、長さ3~4㎜、先は膨らみ円蓋状になり、毛がある。苞頴は1個、卵状長円形、長さ約8.5㎜、無毛、先は鋭形。護頴は卵状長円形、長さ1.1~1.4㎝、約19脈があり、無毛、先は鈍形、微突形。内頴は護頴の長さとほぼ同じかそれよりわずかに短く、竜骨の両側に4脈があり、間に4脈があり、ほうき状。鱗被は3個、前側の2個は倒卵形、斜めで短く、長さ約2.5㎜、幅広で、縁に長い縁毛がある。後側の1個は長く、長さ約3mm、狭い。葯は長さ約3㎜、先が凹形。子房は倒卵形、長さ約1.2㎜、柄があり、先が太くなり、剛毛がある。花柱は長さ約0.7㎜、剛毛がある。柱頭は3個、長さ約5.5㎜。穎果は円柱形、わずかに曲がり、約・長さ8㎜×直径1.5㎜、先は鈍形で太く、剛毛があり、花柱が宿存する。
品種) 'Kimmei' , 'Swollen Internode' (鼓节竹 gu jie zhu) , 'Ventricosa'

16 Bambusa utilis W.C.Lin ウヨウチク 烏葉竹
 台湾原産。中国名は乌叶竹 wu ye zhu。民家の周囲の低い丘に生える。
 稈は高さ3~14m、直径2~7㎝。節間は長さ15~50㎝、壁はかなり厚く、節はわずかに目立ち、基部の節以上で分枝する。枝は数本~多数、束生し、中央の3本が支配的になる。稈鞘は脱落性、革質、非対称、広いアーチ型、密に堅い褐色の毛があり、上部の縁には初め繊毛があり、先は外側に沿ってわずかに斜めになる。葉耳は等しくなく、斜めにならず、わずかにしわが寄る。大きな葉耳は長円形、約・長さ1.5㎝×幅0.7㎝。小さい葉耳は狭卵形~卵状披針形、大きい葉耳の約1/3の大きさ。肩毛は波打ち、褐色。舌片は長さ約5㎜、細かい歯があり、繊毛がある。葉片(blade)は直立し、わずかに非対称の三角形、基部はわずかに丸みを帯び、約2㎜で葉耳と結合し、鞘の先の幅の約5/6の幅で、外面にまばらに堅い鈍褐色の毛があるかまたは無毛、内面はザラつきまたは脈間に密に堅い鈍褐色の毛があり、先は短く尖鋭形、短突起がある。葉は葉身が線形、長さ10~25㎝×幅1.2~2.5㎝、下面に密に毛があり、上面は無毛。偽小穂は単生または多数で花のつく枝の各節に束生し、線形、長さ2.5~4㎝×幅0.5~0.7㎝、小花は4~6個つく。苞頴は2個、ほぼ卵形、長さ約5㎜、9~11脈があり、先は鋭形、微突形。護頴は卵状披針形、長さ約1.3㎝、17~20脈があり、先は鋭形、微突形。内頴は披針形、長さ約1㎝、竜骨は繊毛があり、竜骨の両側に2脈があり、間に7脈があり、先は切形。鱗被は3個、ほぼ楕円形、長さ約1.8㎜、縁に長い縁毛がある。葯は長さ約6mm。子房は倒卵形。花柱は短い。柱頭は3個.穎果は不明。

17 Bambusa ventricosa McClure ダイフクチク 大福竹
 中国原産。中国名は佛肚竹 fo du zhu。英名はBuddha's belly bamboo。別名はネムチダケ。
 稈は二形性。通常の稈は高さ8~10m、直径3~5㎝m、基部は屈曲し、先はわずかに垂れ下がる。節間は長さ30~35㎝、基部はわずかに膨れ、白色の粉状ではなく、初めは無毛、下部の節には鞘痕の上下に灰白色の絹毛の輪があり、3番目または4番目の節から上の節で分枝し、基部の1~2個の節に短い気根を持ち、下部の節に枝が1~3本つき、これらの小枝はときに、弱い刺に凝縮する。中央の3本はわずかに長く、太い。枝は稈の中間と上部の節では数本~多数つく。異常な稈(鉢植えの植物では普通)高さ25~50㎝、直径1~2㎝、節間は基部で短くなり膨れ、枝の節間も短くなり膨れる。枝は上部の節だけにつき、普通、1本、刺はない。稈鞘は脱落性、明瞭なうねのある条線があり、無毛、先はほぼ対称で、広いアーチ形またはほぼ切形。葉耳は不等形。大きな葉耳は狭卵形~卵状披針形、長さ5~6㎜。小さい葉耳は卵形、長さ3~5㎜。肩毛は曲がる。舌片は長さ0.5~1㎜、ごく短く細かい房状へりがある。葉片は落葉性、直立または後屈し、卵形~卵状披針形、基部はわずかにアーチ状になり、狭く、鞘の先の幅よりわずかに狭い。葉鞘は無毛。葉舌はほぼ切形、非常に短い。葉耳は卵形またはかま形。肩毛は数本、曲がる。葉身は線状披針形~披針形、長さ9~18㎝×幅1~2㎝、下面に密に毛があり、上面は無毛。偽小穂は各節に単生または多数、束生し、線状披針形、わずかに扁平、長さ3~4cm。前出葉は楕円形、長さ2.5~3㎜、2竜骨があり、先は鈍形。無性芽を出す(gemmiferous)苞は1または2個つき、狭卵形、長さ4~5㎜、13~15脈があり、先は鋭形。小花は6~8個つき、基部の1または2個、および先の2または3個は普通、不稔。小軸のセグメントは平らで、長さ2~3㎜、先は膨らみ、円蓋状。苞頴は無いか、または1個、卵状楕円形、長さ6.5~8㎜、15~17脈があり、先は鋭形。護頴は卵状楕円形、長さ9~11 mm、無毛、19~21脈があり、先は鋭形。内頴は護頴の長さとほぼ同じ長さ、先近くに繊毛があり、竜骨の両側と間に4脈があり、先は尖鋭形で、白色の毛の塊がある。鱗被は3個、長さ約2㎜、縁には長い縁毛があり、前側の2個はわずかに非対称、後側の1個は広楕円形。花糸は細い。葯は黄色、長さ約6㎜、先は鈍形。子房は広卵形、長さ1~1.2㎜、柄があり、先は太く、毛がある。花柱は非常に短く、毛がある。柱頭は3個、長さ約6㎜。果実は不明。
品種) 'Golden Goddess' , 'Striata'

18 Bambusa vulgaris Schrad. ex J.C.Wendl. ダイサンチク 台山竹
 東南アジアなど汎熱帯性。中国名は龙头竹 long tou zhu。英名はcommon bamboo。別名はタイサンチク。川岸、開けた林内に生える。
 塊はかなり開く。稈は高さ8~15m、直径5~9㎝、基部は真っ直ぐまたは屈曲し、先が垂れ下がる。節間は深緑色、長さ20~30 cm、最初は薄く白い粉状で、堅く淡褐色の剛毛があり、壁はわずかに厚く、節はわずかに目立ち、基部の数節に気根をもち、鞘痕の上下に灰白色の絹毛の輪をもち、普通、下部の節から分枝する。枝は数本~多数、束生し、中央の枝が支配的になる。稈鞘は脱落性、燥くとうねのある条線があり、密に脱落性の堅い暗褐色の毛があり、先は葉片の下にアーチ状になり、葉耳の下は凹状になる。葉耳は目立ち。斜上し、形状とサイズがほぼ等しく、長円形または腎形、長さ8~10mm。肩毛は湾曲し、細かい。舌片は長さ3~4㎜、鋸歯状、非常に短い白色の繊毛がある。葉片は落葉性、直立または後屈し、広三角形~三角形、基部はわずかに丸みを帯び、鞘の先の幅の1/2幅、外面にまばらに堅い鈍褐色の毛があり、内面は脈間に密に堅い鈍褐色の毛があり、先は内巻きし、鋭い短突起がある。葉は葉身が狭披針形、長さ10~30㎝×幅1.3~2.5㎝、両面が無毛。偽小穂は数個、節に束生し、狭披針形~線状日新規、わずかに扁平、長さ2~3.5㎝×幅0.4~0.5㎝、明らかに2裂する。無性芽を出す(gemmiferous)苞は数個つく。小花は5~10個。小軸のセグメントは長さ1.5~3㎜。苞頴は1または2個、外面の先近くに短毛があり、先には短突起がある。護頴は長さ8~10㎜、外面の先近くに短毛があり、先には短突起がある。内頴は護頴よりわずかに短く、竜骨には繊毛がある。鱗被は3個、長さ2~2.5㎜、縁には長い縁毛がある。葯は長さ約6㎜、先はほうき状。花柱は長さ3~7㎜、細い。柱頭は3個、短い。
品種) 'Vittata' , 'Wamin'(Dwarf Buddha's Belly Bamboo)
18-1 Bambusa vulgaris Schrad. ex J.C.Wendl. var. striata (Lodd. ex Lindl.) Gamble キンシチク 金糸竹
  synonym Bambusa vulgaris 'Vittata'
  synonym Bambusa vulgaris aureo-variegata (v)[golden bamboo]
 黄金の幹に緑の縦筋が入る。中国名は黄金间碧竹 huang jin jian bi zhu。英名はgolden bamboo。

19 その他ハイブリッド
品種) 'Extase' , 'Hirose' , 'Kin-Mei' , 'Monica'

参考

1) Flora of China
 Bambusa
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=103452
2) Plants of the World Online| Kewscience
 Bambusa
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:331143-2
3) World Flora Online
 Bambusa
http://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-4000004002;jsessionid=2D003A309DE1F5AB90603ADA43174944
4) World Checklist of Vascular Plants
 Bambusa
https://wcvp.science.kew.org/
5) Adapted from the glossary in Flora of Ethiopia and Eritrea, vol. 7 (1995).
 Glossary of botanical terms used in the Poaceae
 タケ科の用語と図解
http://flora.huh.harvard.edu/FloraData/002/Vol22/FOC22_Glossary_Poaceae.pdf
6) 植物研究雑誌 9(1): 5–34(1933)
 中井猛之進:日本本部の竹と笹(其一)
http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_009_5_34.pdf
7) 植物研究雑誌 9(2): 77–95(1933)
 中井猛之進:日本本部の竹と笹(其二)
http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_009_77_95.pdf
8) 植物研究雑誌 9(3): 153–168(1933)
 中井猛之進:日本本部の竹と笹(其三)
http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_009_153_168.pdf