ホテイアオイ 布袋葵
Flora of Mikawa
ミズアオイ科 Pontederiaceae ホテイアオイ属
中国名 | 凤眼蓝 feng yan lan |
英 名 | water hyacinth, water orchid |
学 名 | Eichhornia crassipes (Mart.) Solms. synonym Pontederia crassipes Mart. |
花 期 | 7~10月 |
高 さ | 20~40(100)㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 池、溝、流れの穏やかな川や運河 |
分 布 | 帰化種 ブラジル原産 |
撮 影 | 幸田町 01.10.4 |
明治中期に観賞用として渡来した。学名はポンテデリア属(Pontederia)とする見解がある。
多年草、浮草、高さ20~40(100)㎝。根は多数、長いひげ根。茎は非常に短い。匍匐茎は帯緑色または帯紫色、長く、先に新しい株を作る。葉は根生葉、ロゼットになる。葉柄は黄緑色~帯緑色、長さ10~40㎝、海綿状、普通、中央以下で大きく膨れる。葉身は円形~広卵形、または菱形、長さ4.5~14.5㎝×幅5~14㎝、革質、無毛、密な脈があり、基部は浅い心形、円形、または広くさび形。増えて密集してくると浮き袋がなくなり、葉柄が細長く立ちあがり、葉身が惰円形になる。花序は苞があり、螺旋状に花が7~15個つく。花序全部の花が一度に咲き、1日でしぼむ。花序柄は長さ35~45㎝。花被は6深裂し、花被片は紫青色、花弁状、卵形~楕円形、上側の花被片は内側の中央に黄色の斑紋があり、他はほぼ同長だが、下側の花被片は狭い。雄しべは6本、長雄しべ3本、短雄しべ3本。花糸は曲がり、腺毛がある。雌しべは異型(heterostylic)。花柱は腺毛がある。蒴果は卵形、水中で出来、熟すと裂開する。花期は7~10月。果期は8~11月。2n=32。
1年草または多年草、水生、浮遊または匍匐し、節から発根する。葉はロゼットになりまたは互生する。葉柄は長く、、あれに膨らむ。葉身は心形、広卵状菱形、または線状披針形。花序は頂生、花時に直立するが、その後、後屈し、花序柄があり、穂状花序または円錐花序、2個~多数の花がつく。花は左右相称またはほぼ放射相称。雄しべは6本、花被の下部につき、多くの場合3本が長く、3本が短い。花糸は糸状、毛がある。葯は背着、長円形。子房は無柄、3室。胚珠は各室に多数。花柱は糸状、曲がる。柱頭はわずかに広がるかまたはごく短く、3または6裂する。蒴果は卵形、長円形、または線状紡錘形、枯れた(marcescent)花被筒に含まれる。果皮は膜質。種子は多数、縦の翼があり、横の条線がある。
世界に7種あり、主に熱帯アメリカに分布し、1種は熱帯アフリカにある。
ポンテデリア属を広義に扱い、ミズアオイ属(コナギ)、ホテイアオイ属(ホテイアオイ)をポンテデリア属に含める見解がある。WCSPやKwscienceではポンテデリア属に含めている。
synonym Pontederia azurea Sw.
メキシコ、中央アメリカ、西インド諸島、南アメリカ原産。英名はrooted water-hyacinth , anchored water hyacinth 沿岸の川、湖に生える。
多年草、普通、泥に根ざしている。栄養茎は長く伸び、水面で成長し、発達する。花のつく茎は直立し、高さ8~12㎝、無毛、上部の節間は長さ2~10㎝。無柄の葉は水没し、長い茎に互生する。 葉柄のある葉は挺水葉(浮葉)。托葉は長さ7~13㎝、先は切形。 葉柄は膨らむことは無く、長さ11~25cm。葉身は円形、長さ7~16㎝×幅2.3~16㎝。穂状花序は花が7~50個つき、個々の花は1日だけ開く。仏炎苞は倒卵形、長さ3~6cm。花序柄は長さ1.9~15㎝、橙色の毛がある。花被は青色または白色、拡大部の裂片は倒卵形、長さ13~25㎜、縁は微細不整歯があり、中央の上部の裂片は基部が暗青色で、上部に黄色の斑紋がある。下部の雄しべは長さ15~29 mm、上部の雄しべは長さ6~20㎜。葯は長さ1.2~2.3㎜。花柱は3裂。種子は10~13翼があり、長さ1~1.8㎜×幅0.8~1.1㎜。花期は6~10月。
品種) 'Azure'
2 Eichhornia crassipes (Mart.) Solms ホテイアオイ 布袋葵
synonym Pontederia crassipes Mart.
ブラジル原産。中国名は凤眼蓝 feng yan lan。英名はwater hyacinth, water orchid。池、溝、流れの穏やかな川や運河に生える。
多年草、浮草、高さ20~40(100)㎝。根は多数、長いひげ根。茎は非常に短い。匍匐茎は帯緑色または帯紫色、長く、先に新しい株を作る。葉は根生葉、ロゼットになる。葉柄は黄緑色~帯緑色、長さ10~40㎝、海綿状、普通、中央以下で大きく膨れる。葉身は円形~広卵形、または菱形、長さ4.5~14.5㎝×幅5~14㎝、革質、無毛、密な脈があり、基部は浅い心形、円形、または広くさび形。増えて密集してくると浮き袋がなくなり、葉柄が細長く立ちあがり、葉身が惰円形になる。花序は苞があり、螺旋状に花が7~15個つく。花序全部の花が一度に咲き、1日でしぼむ。花序柄は長さ35~45㎝。花被は6深裂し、花被片は紫青色、花弁状、卵形~楕円形、上側の花被片は内側の中央に黄色の斑紋があり、他はほぼ同長だが、下側の花被片は狭い。雄しべは6本、長雄しべ3本、短雄しべ3本。花糸は曲がり、腺毛がある。雌しべは異型(heterostylic)。花柱は腺毛がある。蒴果は卵形、水中で出来、熟すと裂開する。花期は7~10月。果期は8~11月。2n=32。
Eichhornia
Pontederia
Eichhornia
Eichhornia
多年草、浮草、高さ20~40(100)㎝。根は多数、長いひげ根。茎は非常に短い。匍匐茎は帯緑色または帯紫色、長く、先に新しい株を作る。葉は根生葉、ロゼットになる。葉柄は黄緑色~帯緑色、長さ10~40㎝、海綿状、普通、中央以下で大きく膨れる。葉身は円形~広卵形、または菱形、長さ4.5~14.5㎝×幅5~14㎝、革質、無毛、密な脈があり、基部は浅い心形、円形、または広くさび形。増えて密集してくると浮き袋がなくなり、葉柄が細長く立ちあがり、葉身が惰円形になる。花序は苞があり、螺旋状に花が7~15個つく。花序全部の花が一度に咲き、1日でしぼむ。花序柄は長さ35~45㎝。花被は6深裂し、花被片は紫青色、花弁状、卵形~楕円形、上側の花被片は内側の中央に黄色の斑紋があり、他はほぼ同長だが、下側の花被片は狭い。雄しべは6本、長雄しべ3本、短雄しべ3本。花糸は曲がり、腺毛がある。雌しべは異型(heterostylic)。花柱は腺毛がある。蒴果は卵形、水中で出来、熟すと裂開する。花期は7~10月。果期は8~11月。2n=32。
ホテイアオイ属
family Pontederiaceae - genus Eichhornia1年草または多年草、水生、浮遊または匍匐し、節から発根する。葉はロゼットになりまたは互生する。葉柄は長く、、あれに膨らむ。葉身は心形、広卵状菱形、または線状披針形。花序は頂生、花時に直立するが、その後、後屈し、花序柄があり、穂状花序または円錐花序、2個~多数の花がつく。花は左右相称またはほぼ放射相称。雄しべは6本、花被の下部につき、多くの場合3本が長く、3本が短い。花糸は糸状、毛がある。葯は背着、長円形。子房は無柄、3室。胚珠は各室に多数。花柱は糸状、曲がる。柱頭はわずかに広がるかまたはごく短く、3または6裂する。蒴果は卵形、長円形、または線状紡錘形、枯れた(marcescent)花被筒に含まれる。果皮は膜質。種子は多数、縦の翼があり、横の条線がある。
世界に7種あり、主に熱帯アメリカに分布し、1種は熱帯アフリカにある。
ポンテデリア属を広義に扱い、ミズアオイ属(コナギ)、ホテイアオイ属(ホテイアオイ)をポンテデリア属に含める見解がある。WCSPやKwscienceではポンテデリア属に含めている。
ホテイアオイ属の主な種と園芸品種
1 Eichhornia azurea (Sw.) Kunth ハイホテイアオイ 這布袋葵synonym Pontederia azurea Sw.
メキシコ、中央アメリカ、西インド諸島、南アメリカ原産。英名はrooted water-hyacinth , anchored water hyacinth 沿岸の川、湖に生える。
多年草、普通、泥に根ざしている。栄養茎は長く伸び、水面で成長し、発達する。花のつく茎は直立し、高さ8~12㎝、無毛、上部の節間は長さ2~10㎝。無柄の葉は水没し、長い茎に互生する。 葉柄のある葉は挺水葉(浮葉)。托葉は長さ7~13㎝、先は切形。 葉柄は膨らむことは無く、長さ11~25cm。葉身は円形、長さ7~16㎝×幅2.3~16㎝。穂状花序は花が7~50個つき、個々の花は1日だけ開く。仏炎苞は倒卵形、長さ3~6cm。花序柄は長さ1.9~15㎝、橙色の毛がある。花被は青色または白色、拡大部の裂片は倒卵形、長さ13~25㎜、縁は微細不整歯があり、中央の上部の裂片は基部が暗青色で、上部に黄色の斑紋がある。下部の雄しべは長さ15~29 mm、上部の雄しべは長さ6~20㎜。葯は長さ1.2~2.3㎜。花柱は3裂。種子は10~13翼があり、長さ1~1.8㎜×幅0.8~1.1㎜。花期は6~10月。
品種) 'Azure'
2 Eichhornia crassipes (Mart.) Solms ホテイアオイ 布袋葵
synonym Pontederia crassipes Mart.
ブラジル原産。中国名は凤眼蓝 feng yan lan。英名はwater hyacinth, water orchid。池、溝、流れの穏やかな川や運河に生える。
多年草、浮草、高さ20~40(100)㎝。根は多数、長いひげ根。茎は非常に短い。匍匐茎は帯緑色または帯紫色、長く、先に新しい株を作る。葉は根生葉、ロゼットになる。葉柄は黄緑色~帯緑色、長さ10~40㎝、海綿状、普通、中央以下で大きく膨れる。葉身は円形~広卵形、または菱形、長さ4.5~14.5㎝×幅5~14㎝、革質、無毛、密な脈があり、基部は浅い心形、円形、または広くさび形。増えて密集してくると浮き袋がなくなり、葉柄が細長く立ちあがり、葉身が惰円形になる。花序は苞があり、螺旋状に花が7~15個つく。花序全部の花が一度に咲き、1日でしぼむ。花序柄は長さ35~45㎝。花被は6深裂し、花被片は紫青色、花弁状、卵形~楕円形、上側の花被片は内側の中央に黄色の斑紋があり、他はほぼ同長だが、下側の花被片は狭い。雄しべは6本、長雄しべ3本、短雄しべ3本。花糸は曲がり、腺毛がある。雌しべは異型(heterostylic)。花柱は腺毛がある。蒴果は卵形、水中で出来、熟すと裂開する。花期は7~10月。果期は8~11月。2n=32。
参考
1) Flora of ChinaEichhornia
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=111338
2) Plants of the World Online| KewsciencePontederia
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:30000881-2
3) World Flora OnlineEichhornia
http://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-4000013067
4) Flora of North AmericaEichhornia
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=111338
4) World Checklist of Selected Plant Families (WCSP)
Eichhornia
https://wcsp.science.kew.org/qsearch.do