ヒトツバタゴ 一葉田子
Flora of Mikawa
モクセイ科 Oleaceae ヒトツバタゴ属
別 名 | ナンジャモンジャ |
中国名 | 流苏树 liu su shu |
英 名 | Chinese fringetree |
学 名 | Chionanthus retusus Lindl. et Paxton |
花 期 | 5月 |
高 さ | 10~30m |
生活型 | 落葉高木 |
生育場所 | 丘陵のやや湿った場所 |
分 布 | 在来種 本州(長野県、岐阜県、愛知県)、九州、朝鮮、中国、台湾 |
撮 影 | 豊田市 13.5.24 |
和名はタゴ(トネリコの別名)に似ており、単葉であることから。
代表的な周伊勢湾要素植物で、かっては多くの群生地があった。今では、愛知県内の自生地は犬山市内周辺にわずかに残っているだけであり、三河地方に自生地はない。別名のナンジャモンジャはニレやイヌザクラ、ボダイジュなどにも使われ、間違いやすい。
幹は灰褐色、樹皮に縦の割れ目が入る。葉は対生し、葉柄が長く、長さ3~12㎝、幅2~6.5㎝の長楕円形~広卵形、全縁、葉先は円頭~鈍頭。托葉はない。雌雄異株。雄花だけをつける木と、両性花をつける木がある。枝先に長さ~12㎝の円錐花序をつける。萼は長さ1~3㎜、萼片は披針形、長さ0.5~2.5㎜。花冠は白色、筒部は長さ1.5~4㎜、4深裂し、裂片は長さ1.5~2.5㎝の細いへら形。果実は長さ1~1.5㎝、幅6~10㎜の核果、秋に青黒~黒色に熟す。2n=46
高木又は低木、普通、常緑。葉は対生、単葉、葉柄がある。葉身は全縁。花序は腋生又はまれに頂生の円錐花序、ときに州sン花序、散形花序、総状花序、又は花が束生。花は両性。咢は小さく、4歯又は4裂片。花冠は白色又は黄色、4深裂し、裂片はほとんど基部まで分離し、又はごく短い筒に統合又は基部で対に結合し、蕾中では敷石状。雄しべは2個、花冠裂片の基部につく。葯は楕円形又は長楕円形、ほぼ外向き。胚珠は各室に2個、垂れ下がる。花柱は短い。柱頭は全縁又は2裂。果実は核果、果皮は骨質。種子は普通、1個。胚乳は肉質又は無く、幼根は上側。
世界に約80種があり、熱帯、亜熱帯のアフリカ、アメリカ、アジア、オーストラリアに分布する。
台湾、フィリピン原産。中国名は厚葉李欖
2 Chionanthus ramiflorus Roxb. コウトウナタオレ
中国、台湾、インド、ネパール、ベトナム、オーストラリア、太平洋諸島原産。中国名は枝花流苏树 zhi hua liu su shu 。
3 Chionanthus retusus Lindl. et Paxton ヒトツバタゴ 一葉田子
synonyms Chionanthus retusus Lindl. et Paxton var. serrulatus (Hayata) Koidz.
synonyms Chionanthus retusus Lindl. et Paxton var. coreanus (H.Lev.) Nakai
日本(本州の長野県、岐阜県、愛知県、九州)、朝鮮、中国、台湾原産。中国名は流苏树 liu su shu 。英名はChinese fringetree。別名はナンジャモンジャ。
落葉高木、高さ10~30m。幹は灰褐色、樹皮に縦の割れ目が入る。葉は対生し、葉柄が長く、長さ3~12㎝、幅2~6.5㎝の長楕円形~広卵形、全縁、葉先は円頭~鈍頭。托葉はない。雌雄異株。雄花だけをつける木と、両性花をつける木がある。枝先に長さ~12㎝の円錐花序をつける。萼は長さ1~3㎜、萼片は披針形、長さ0.5~2.5㎜。花冠は白色、筒部は長さ1.5~4㎜、4深裂し、裂片は長さ1.5~2.5㎝の細いへら形。果実は長さ1~1.5㎝、幅6~10㎜の核果、秋に青黒~黒色に熟す。2n=46。花期は4月。
品種) 'Arnold's Pride','China Snow' , 'Tokyo Tower'
4 Chionanthus virginicus L. アメリカヒトツバタゴ 亜米利加一葉田子
USA原産。英名はfringe tree , white fringetree , Snowflower Tree , Flowering Ash, Old Man's Beard , Grandfather Graybeard , Grancy Graybeard , poison-ash 。
低木又は高木、高さ4~6m、野生では10mになる。葉は単葉、対生、葉柄があり、葉身は狭楕円形~長円形~倒卵状長円形、長さ7.5~20㎝、先は鋭形~尖鋭形、全縁、質が薄く、上面は無毛、暗緑色、下面は淡緑色、少なくとも脈に軟毛がある。葉は秋に黄色に変わる。雌雄異株、ときに両性花をもつ。花序は腋生の円錐花序、垂れ下がり、前年枝につく。花は白色、芳香があり、4個の咢片と4個の花弁をもつ。花弁は線形、白色。果実は核果、オリーブに似た卵形、長さ約13㎜、暗青色に熟す。花期は晩春。果期は晩夏。
品種) 'Emerald Knight' , 'Latifolius'
Chionanthus
Chionanthus
Chionanthus
Chionanthus virginicus
Chionanthus virginicus
Chionanthus virginicus
Chionanthus virginicus
代表的な周伊勢湾要素植物で、かっては多くの群生地があった。今では、愛知県内の自生地は犬山市内周辺にわずかに残っているだけであり、三河地方に自生地はない。別名のナンジャモンジャはニレやイヌザクラ、ボダイジュなどにも使われ、間違いやすい。
幹は灰褐色、樹皮に縦の割れ目が入る。葉は対生し、葉柄が長く、長さ3~12㎝、幅2~6.5㎝の長楕円形~広卵形、全縁、葉先は円頭~鈍頭。托葉はない。雌雄異株。雄花だけをつける木と、両性花をつける木がある。枝先に長さ~12㎝の円錐花序をつける。萼は長さ1~3㎜、萼片は披針形、長さ0.5~2.5㎜。花冠は白色、筒部は長さ1.5~4㎜、4深裂し、裂片は長さ1.5~2.5㎝の細いへら形。果実は長さ1~1.5㎝、幅6~10㎜の核果、秋に青黒~黒色に熟す。2n=46
ヒトツバタゴ属
family Oleaceae - genus Chionanthus高木又は低木、普通、常緑。葉は対生、単葉、葉柄がある。葉身は全縁。花序は腋生又はまれに頂生の円錐花序、ときに州sン花序、散形花序、総状花序、又は花が束生。花は両性。咢は小さく、4歯又は4裂片。花冠は白色又は黄色、4深裂し、裂片はほとんど基部まで分離し、又はごく短い筒に統合又は基部で対に結合し、蕾中では敷石状。雄しべは2個、花冠裂片の基部につく。葯は楕円形又は長楕円形、ほぼ外向き。胚珠は各室に2個、垂れ下がる。花柱は短い。柱頭は全縁又は2裂。果実は核果、果皮は骨質。種子は普通、1個。胚乳は肉質又は無く、幼根は上側。
世界に約80種があり、熱帯、亜熱帯のアフリカ、アメリカ、アジア、オーストラリアに分布する。
ヒトツバタゴ属の主な種と園芸品種
1 Chionanthus coriaceus (S.Vidal) Yuen P.Yang et S.Y.Lu アツバコウトウナタオレ台湾、フィリピン原産。中国名は厚葉李欖
2 Chionanthus ramiflorus Roxb. コウトウナタオレ
中国、台湾、インド、ネパール、ベトナム、オーストラリア、太平洋諸島原産。中国名は枝花流苏树 zhi hua liu su shu 。
3 Chionanthus retusus Lindl. et Paxton ヒトツバタゴ 一葉田子
synonyms Chionanthus retusus Lindl. et Paxton var. serrulatus (Hayata) Koidz.
synonyms Chionanthus retusus Lindl. et Paxton var. coreanus (H.Lev.) Nakai
日本(本州の長野県、岐阜県、愛知県、九州)、朝鮮、中国、台湾原産。中国名は流苏树 liu su shu 。英名はChinese fringetree。別名はナンジャモンジャ。
落葉高木、高さ10~30m。幹は灰褐色、樹皮に縦の割れ目が入る。葉は対生し、葉柄が長く、長さ3~12㎝、幅2~6.5㎝の長楕円形~広卵形、全縁、葉先は円頭~鈍頭。托葉はない。雌雄異株。雄花だけをつける木と、両性花をつける木がある。枝先に長さ~12㎝の円錐花序をつける。萼は長さ1~3㎜、萼片は披針形、長さ0.5~2.5㎜。花冠は白色、筒部は長さ1.5~4㎜、4深裂し、裂片は長さ1.5~2.5㎝の細いへら形。果実は長さ1~1.5㎝、幅6~10㎜の核果、秋に青黒~黒色に熟す。2n=46。花期は4月。
品種) 'Arnold's Pride','China Snow' , 'Tokyo Tower'
4 Chionanthus virginicus L. アメリカヒトツバタゴ 亜米利加一葉田子
USA原産。英名はfringe tree , white fringetree , Snowflower Tree , Flowering Ash, Old Man's Beard , Grandfather Graybeard , Grancy Graybeard , poison-ash 。
低木又は高木、高さ4~6m、野生では10mになる。葉は単葉、対生、葉柄があり、葉身は狭楕円形~長円形~倒卵状長円形、長さ7.5~20㎝、先は鋭形~尖鋭形、全縁、質が薄く、上面は無毛、暗緑色、下面は淡緑色、少なくとも脈に軟毛がある。葉は秋に黄色に変わる。雌雄異株、ときに両性花をもつ。花序は腋生の円錐花序、垂れ下がり、前年枝につく。花は白色、芳香があり、4個の咢片と4個の花弁をもつ。花弁は線形、白色。果実は核果、オリーブに似た卵形、長さ約13㎜、暗青色に熟す。花期は晩春。果期は晩夏。
品種) 'Emerald Knight' , 'Latifolius'
参考
1) Plants of the World Online | Kew ScienceChionanthus
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:328105-2
2)Flora of ChinaChionanthus
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=106706
3) GRINChionanthus
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=2476
4)Plant Finder - Missouri Botanical Garden0Chionanthus virginicus
https://www.missouribotanicalgarden.org/PlantFinder/PlantFinderDetails.aspx?kempercode=c120
5) LADY BIRD JOHNSON WILDFLOWER CENTERChionanthus virginicus
https://www.wildflower.org/plants/result.php?id_plant=chvi3
6)Alabama Plant AtlasChionanthus virginicus
http://www.floraofalabama.org/Plant.aspx?id=2714
7)Landscape Plants | Oregon State UniversityChionanthus virginicus
https://landscapeplants.oregonstate.edu/plants/chionanthus-virginicus