ヒナノカンザシ 雛の簪
Flora of Mikawa
ヒメハギ科 Polygalaceae ヒナノカンザシ属
中国名] | 椭圆叶齿果草 tuo yuan ye chi guo cao |
学 名 | Salomonia ciliata (L.) DC. Salomonia oblongifolia DC. |
花 期 | 8~9月 |
高 さ | 10~25㎝ |
生活型 | 1年草 |
生育場所 | 日当たりのよい湿地 |
分 布 | 在来種 本州、四国、九州、朝鮮、中国、台湾、インド、ネパール、ブータン、スリランカ、カンボジア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、ニューギニア、オーストラリア |
撮 影 | 長三池湿地 03.7.20 |
茎は直立し、分枝する。葉は互生し、長さ3~8㎜の長楕円形~楕円形。葉柄はほとんどない。花は長さ1~2㎜と小さく、まばらにつく。花弁は3個。蕾は紅紫色で、開花すると白くなるため、先に開花する下側の花は白く、穂先は紅紫色に見える。雄しべ4個。萼片は5個、披針形、2個が大きい。果実は扁平な直径約2㎜の腎形、数個の刺があり、種子が2個入る。
1年草、直立。 茎と枝は緑色。根は芳香がある。葉は単葉、互生、葉柄は有または無。 葉身は緑色、楕円形、卵形、または卵状披針形、膜質または紙質、縁は全縁。 花序は穂状花序、頂生、苞は薄膜質。小苞は無い。花は非常に小さく、左右相称。萼片は5個、副存し、ほぼ等長、内側の2個はしばしばわずかに大きい。花弁は3個、普通、ピンクパープル色。竜骨弁は僧帽形またはアーチ形、側弁より長く、付属体は無い。雄しべは4本、花糸は統合し、トラフ形の鞘を形成し、花弁につき、上側が開く。葯は合着し、先の孔によって裂開する。花盤は無い。子房は扁平、2室。胚珠は各室に1個、倒生。花柱は曲がり、先が太くなる。柱頭は頭状。蒴果は腎形、広円形、または倒心形、扁平、縁に小歯があり、外側の縫合線から裂開し、2個の種子をもつ。種子は黒色、光沢があり、卵形、無毛で、胚乳があり、ストロフィオール(種瘤)は無い。
世界に5種があり、熱帯アジア、熱帯オーストラリアに分布する。
中国、ブータン、カンボジア、インド、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、ネパール、フィリピン、タイ原産。中国名は齿果草 chi guo cao。
1年草、直立、高さ5~25cm。 根は細く、香りがよい。 茎は細く、多枝で、3翼があり、無毛。 葉柄は長さ1.5~2mm。葉身は卵状心形または心形、長さ5~16mm×幅5~12mm、膜質、無毛、3脈があり、基部は心形または切形、縁は全縁またはわずかに波打ち、先は鈍形、微突形。穂状花序は頂生、長さ1~6 cm、花後に伸びる。花は非常に小さく、長さ2~3 mm、無柄。苞は早落性、非常に小さい。萼片は5個、宿存性、基部で合着し、線状錐形、長さ0.4~0.5mm。花弁はピンクパープル色、側弁は長さ約2.5㎜。竜骨弁は長さ約3mm。花糸は長さ約2mm、開いた鞘に統合し、鞘の内側にくも毛がある。葯は合着する。子房は腎形、直径約1mm、縁に狭い三角形の歯がある。花柱は長さ約2.5mm。柱頭はわずかに分裂する。蒴果は腎形、長さ約1mm、直径約2mm、両側縁に先の尖った三角状の小歯がある。蒴果の表面に突き出た網目がある。種子は2個、黒色、光沢があり、卵形、 直径約1mm。花期は6~8月。果期は8~10月。
2 Salomonia ciliata (L.) DC. ヒナノカンザシ 雛の簪
synonym Salomonia stricta Siebold et Zucc.
synonym Salomonia oblongifolia DC.
本州、四国、九州、朝鮮、中国、台湾、インド、ネパール、ブータン、スリランカ、カンボジア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、ニューギニア、オーストラリア原産。中国名は椭圆叶齿果草 tuo yuan ye chi guo cao。
1年草、高さ10~25㎝。茎は直立し、分枝する。葉は互生し、長さ3~8㎜の長楕円形~楕円形。葉柄はほとんどない。花は長さ1~2㎜と小さく、まばらにつく。花弁は3個。蕾は紅紫色で、開花すると白くなるため、先に開花する下側の花は白く、穂先は紅紫色に見える。雄しべ4個。萼片は5個、披針形、2個が大きい。果実は扁平な直径約2㎜の腎形、数個の刺があり、種子が2個入る。花期は8~9月。
Salomonia
Salomonia
Salomonia
ヒナノカンザシ属
family Polygalaceae - genus Salomonia1年草、直立。 茎と枝は緑色。根は芳香がある。葉は単葉、互生、葉柄は有または無。 葉身は緑色、楕円形、卵形、または卵状披針形、膜質または紙質、縁は全縁。 花序は穂状花序、頂生、苞は薄膜質。小苞は無い。花は非常に小さく、左右相称。萼片は5個、副存し、ほぼ等長、内側の2個はしばしばわずかに大きい。花弁は3個、普通、ピンクパープル色。竜骨弁は僧帽形またはアーチ形、側弁より長く、付属体は無い。雄しべは4本、花糸は統合し、トラフ形の鞘を形成し、花弁につき、上側が開く。葯は合着し、先の孔によって裂開する。花盤は無い。子房は扁平、2室。胚珠は各室に1個、倒生。花柱は曲がり、先が太くなる。柱頭は頭状。蒴果は腎形、広円形、または倒心形、扁平、縁に小歯があり、外側の縫合線から裂開し、2個の種子をもつ。種子は黒色、光沢があり、卵形、無毛で、胚乳があり、ストロフィオール(種瘤)は無い。
世界に5種があり、熱帯アジア、熱帯オーストラリアに分布する。
ヒナノカンザシ属の主な種と園芸品種
1 Salomonia cantoniensis Lour. マルバヒナノカンザシ 丸葉雛の簪中国、ブータン、カンボジア、インド、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、ネパール、フィリピン、タイ原産。中国名は齿果草 chi guo cao。
1年草、直立、高さ5~25cm。 根は細く、香りがよい。 茎は細く、多枝で、3翼があり、無毛。 葉柄は長さ1.5~2mm。葉身は卵状心形または心形、長さ5~16mm×幅5~12mm、膜質、無毛、3脈があり、基部は心形または切形、縁は全縁またはわずかに波打ち、先は鈍形、微突形。穂状花序は頂生、長さ1~6 cm、花後に伸びる。花は非常に小さく、長さ2~3 mm、無柄。苞は早落性、非常に小さい。萼片は5個、宿存性、基部で合着し、線状錐形、長さ0.4~0.5mm。花弁はピンクパープル色、側弁は長さ約2.5㎜。竜骨弁は長さ約3mm。花糸は長さ約2mm、開いた鞘に統合し、鞘の内側にくも毛がある。葯は合着する。子房は腎形、直径約1mm、縁に狭い三角形の歯がある。花柱は長さ約2.5mm。柱頭はわずかに分裂する。蒴果は腎形、長さ約1mm、直径約2mm、両側縁に先の尖った三角状の小歯がある。蒴果の表面に突き出た網目がある。種子は2個、黒色、光沢があり、卵形、 直径約1mm。花期は6~8月。果期は8~10月。
2 Salomonia ciliata (L.) DC. ヒナノカンザシ 雛の簪
synonym Salomonia stricta Siebold et Zucc.
synonym Salomonia oblongifolia DC.
本州、四国、九州、朝鮮、中国、台湾、インド、ネパール、ブータン、スリランカ、カンボジア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、ニューギニア、オーストラリア原産。中国名は椭圆叶齿果草 tuo yuan ye chi guo cao。
1年草、高さ10~25㎝。茎は直立し、分枝する。葉は互生し、長さ3~8㎜の長楕円形~楕円形。葉柄はほとんどない。花は長さ1~2㎜と小さく、まばらにつく。花弁は3個。蕾は紅紫色で、開花すると白くなるため、先に開花する下側の花は白く、穂先は紅紫色に見える。雄しべ4個。萼片は5個、披針形、2個が大きい。果実は扁平な直径約2㎜の腎形、数個の刺があり、種子が2個入る。花期は8~9月。
参考
1) Flora of ChinaSalomonia
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=129066
2) Plants of the World Online| KewscienceSalomonia
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:331926-2
3) World Flora OnlineSalomonia
http://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-4000033859