ヒメヨモギ 姫蓬

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Flora of Mikawa

キク科 Asteraceae ヨモギ属

中国名 矮蒿 ai hao
学 名 Artemisia lancea Vaniot

 synonym Artemisia feddei Lev. et Van.

ヒメヨモギの花序
ヒメヨモギの葉
ヒメヨモギ
ヒメヨモギ葉
花 期 8~10月
高 さ 80~150㎝
生活型 多年草
生育場所 海岸の塩湿地又は山地、河川敷
分 布 在来種  本州、四国、九州、朝鮮、中国、台湾、ロシア、インド
撮 影 田原市 06.8.26
山地性のものと、塩湿地性のものがあり、前者は道端などでも見られる。後者の愛知県内の自生地は三河地域に限られ、絶滅危惧種ⅠA類に指定されている。全国ではリスト外。
 根茎があり、まばらにクモ毛があり、白緑色、ときに無毛になる。茎はしばしば紫色を帯びる。根生葉と最も下部の茎葉は花期前に枯れ、葉柄は短い。葉身は卵形、長さ3~5(~7)㎝×幅2.5~4(~6.5)㎝、2回羽状全裂、羽片は3~4対。小裂片は線状披針形又は線形、長さ3~6㎜×幅2~3㎜。中間の茎葉はほぼ無柄。葉身は卵状楕円形~卵状円形~類円形、長さ1.5~2.5㎜×幅0.1~0.2㎜、下面は密に灰色又は帯黄色のクモ毛があり、上面には腺点とまばらに細クモ毛があるか又は無毛になり、縁は外巻き、先は鋭形。最も上の葉と葉状の苞は3~5裂又は全縁(ほとんど全縁)。裂片又は全縁の苞は披針形又は線状披針形。合成花序は密な、広~狭の円錐花序。頭花は多数。総苞は卵形又は楕円状卵形、直径1~1.5㎜。総苞片はまばらにクモ毛があり、無毛になる。周辺の雌性の小花は1~3個、花冠は長さ約0.8㎜。中心小花は2~5個、両性、花冠は帯紫色(薄紅色まれに白色)、長さ約1.5㎜。痩果は長円形。花期と果期は8~10月。