ヒメトキワツユクサ 姫常盤露草

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Flora of Mikawa

ツユクサ科 Commelinaceae ギバシス属

別 名 シダレツユクサ、ブライダルベール
中国名 細梗鴨跖草 xi geng ya zhi cao、新娘草
英 名 bridalveil, Tahitian bridalveil , dotted bridalveil
学 名 Gibasis pellucida (M. Martens et Galeotti) D. R. Hunt
Tradescantia pellucida M. Martens et Galeotti
ヒメトキワツユクサの花序
ヒメトキワツユクサの花
ヒメトキワツユクサの花2
ヒメトキワツユクサの萼
ヒメトキワツユクサの葉
ヒメトキワツユクサ
ブヒメトキワツユクサの葉2
花 期 5~10月
高 さ 10~30㎝
生活型 多年草
生育場所 園芸種
分 布 帰化種  メキシコ、中央アメリカ原産
撮 影 西尾市(栽培品) 16.6.3
ノハカタカラクサに似ているが花が小さく、花序柄が長く、分枝する。民家近くで野生化したものが見られる。
 多年草。茎は紫色を帯び、傾伏する。葉は2列。葉身は披針状長楕円形、長さ4.5~7㎝、幅1.4~2.3㎝。花序は頂生及び枝先の葉腋に腋生。対の集散花序の複合花序であり、有柄。集散花序の柄は長さ1.7~2.5㎝、小苞は重なる。萼片は舟形、竜骨があり、長さ2.5~3㎜、無毛。花弁は白色長さ約4㎜、類円形。雄しべは6個。花糸は基部に長毛があり、花糸の中間にも短毛が環状につく。雌しべは1個、柱頭は球形。蒴果は卵形、長さ2.5㎜。種子は淡褐色、長さ約1㎜、しわがある。2n=10, 16。
 ●ノハカタカラクサ(トキワツユクサ)は南アメリカ原産。多年草、傾伏し、節から根を出す。葉は2列に互生し、無柄、基部は長さ(5)7~12㎜の鞘になる。葉身は披針状楕円形~卵状披針形~卵形~卵状長楕円、長さ(1.5)3~6(13)㎝、幅(1)~3(3.5)㎝、縁毛があり、先は鋭形、無毛。花序は頂生、花は枝先に束生し、15~20個の花をつける。苞は仏炎苞状、葉状、ときに縮小する。苞は2個つき、2個の無柄の散形状の集散花序が対になり、2個の苞の上に花が束生するように見える。花は明瞭な花柄があり、花柄は長さ1~1.5㎝、腺毛がある。萼片は長楕円形、長さ5~7㎜、中脈は腺のない軟毛(やや腺毛も混じる)がある。花弁は3個、分離、白色、爪部がなく、長さ7~10㎜。雄しべは6個、離生、花糸は白色、白色の毛が密生する。果実は卵形の蒴果、3室、室に(1~)2個の種子がある。種子は灰色~黒色、並んだ窪みがある。茎や花柄、葉裏などが紫色を帯び、結実するもは狭義のノハカタカラクサ。最近、よく見られる全体に緑色で、全体に大きく、結実しないものはミドリハカタカラクサという。

ギバシス属

  family Commelinaceae - genus Gibasis

 多年草または1年草。根はひげ根[塊茎]。葉は2列[螺旋状に配置]。葉身は無柄。花序は頂生およびときに、腋生、対につくか、または集散花序からなる散形花序、集散花序は花序柄があり、花序軸は花序柄との接合部で鋭角になる。仏炎苞状の苞は無い。小苞は宿存する。花は両性、放射総称。花柄はよく発達する。萼片は分離、ほぼ等長。花弁は分離、白色[ピンク色または青色]、等長。雄しべは6本、すべて稔性、等長。花糸は毛がある。子房は3室、胚珠は各室に2個、1列。蒴果は3バルブ、3室。種子は各1室に2個、へそは長い点状~線形、 エンブリオテガ(embryotega:胚を被う帽子)は外側にある。x =4, 5, 6。
 世界に14種があり、メキシコ、中央アメリカ、南アメリカに分布する。

ギバシス属の主な種と園芸品種

1 Gibasis pellucida (M.Martens et Galeotti) D.R.Hunt ヒメトキワツユクサ 姫常盤露草
  synonym Gibasis geniculata (Jacq.) Rohweder シダレツユクサ
 メキシコ、中央アメリカ原産。中国名は細梗鴨跖草 xi geng ya zhi cao、新娘草。英名はbridalveil, Tahitian bridalveil , dotted bridalveil。別名はシダレツユクサ、ブライダルベール。ノハカタカラクサに似ているが花が小さく、花序柄が長く、分枝する。民家近くで野生化したものが見られる。
 多年草、高さ510~30㎝。茎は紫色を帯び、傾伏する。葉は2列。葉身は披針状長楕円形、長さ4.5~7㎝、幅1.4~2.3㎝。花序は頂生及び枝先の葉腋に腋生。対の集散花序の複合花序であり、有柄。集散花序の柄は長さ1.7~2.5㎝、小苞は重なる。萼片は舟形、竜骨があり、長さ2.5~3㎜、無毛。花弁は白色長さ約4㎜、類円形。雄しべは6個。花糸は基部に長毛があり、花糸の中間にも短毛が環状につく。雌しべは1個、柱頭は球形。蒴果は卵形、長さ2.5㎜。種子は淡褐色、長さ約1㎜、しわがある。2n=10。花期は5~10月。

参考

1) Flora of North America
 Gibasis
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=113513
2) Plants of the World Online | Kew Science
 Gibasis
http://plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:7282-1
3) World Flora Online
 Gibasis
http://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-4000015615;jsessionid=902365008801F80D7D6605985C2E61A7