ヒメヒマワリ 姫向日葵

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Flora of Mikawa

キク科 Asteraceae ヒマワリ属

中国名 瓜叶葵 gua ye kui
英 名 cucumberleaf sunflowe
学 名 Helianthus debilis Nutt. subsp. cucumerifolius (Torr. et A.Gray) Heiser
Helianthus debilis Nutt 広義
ヒメヒマワリの頭花
ヒメヒマワリの頭花横
ヒメヒマワリの中心小花
ヒメヒマワリの総苞
ヒメヒマワリの花後
ヒメヒマワリの果実
ヒメヒマワリの葉
ヒメヒマワリの茎
ヒメヒマワリ
ヒメヒマワリのパレアと痩果
ヒメヒマワリ冠毛
花 期 7~10月
高 さ 0.4~2m
生活型 多年草
生育場所 荒地、草地
分 布 帰化種  北アメリカ原産
撮 影 蒲郡市 16.7.27
ヒマワリ 属の栽培種。よく分枝し、花が小型、園芸品種は多数あり、アイスクリーム(Ice Cream)、イタリアングリーン(Italian Green)、イタリアングリーンハート(Italian Green Heart)、イタリアンホワイト(Italian White)、エクセルシオール(Excelsior)、オリオン(Orion)、SLG DS 05 、ダズラー(Dazzler)、バニラアイス(Vanilla Ice )、フローラサン(Flora Sun)などがある。キクイモモドキもよく似ていてヒメヒマワリと呼ばれることがある。毛が少なく、あっても軟毛。葉が対生し、基部は心形にならない。花托の苞(鱗片)は先が鈍形。痩果の冠毛は無く、あっても小さな鱗片状。日本で野生化しているものは明治時代の末に観賞用に導入されたものとされている。
 1年草又は多年草。高さ0.4~2m。茎は直立し、無毛又は剛毛~微軟毛がある。葉は茎葉、ほとんど互生、葉柄は長さ1~7㎝。葉身は三角状卵形~披針状卵形~卵形、長さ4~9㎝、幅1.8~13㎝。葉裏は無毛~剛毛状、ときに腺点があり、基部は心形~切形~広楔形、縁は浅い鋸歯縁、先は鋭形。頭状花序は1~3個、散形につく。花序柄は長さ25~50㎝。総苞は半球形、直径10~22㎜。総苞片は披針形長さ8~17㎜、幅1~3㎜、表面は無毛~剛毛状、先は鋭形~長漸鋭形。パレアは長さ7.5~8㎜、先に3歯がある。周辺小花は11~23個つき、花冠は黄色。小舌は長さ(15)20~30㎜。中心小花は約30個つき、花盤は直径16~18(20)㎜。中心小花の花冠は帯赤色、ときに黄色、長さ4.5~5㎜。花柱は分枝し、帯赤色又は黄色。痩果は長さ5~12㎜、軟毛が密生する(無毛又はまばらに小剛毛がある)。冠毛は2個、早落性、披針形又は線状披針形の芒、長さ2~3(1.2~2.5)㎜、数個の短い鱗片がある。2n=34。
 他にいくつかの亜種がある
①subsp. debilis: beach sunflower、Florida固有種
②subsp. silvestris :forest sunflower、Texas固有種
③subsp. tardiflorus:slow-flowering sunflower、
   Mississippi ~Floridaの海岸に限定され、希少。
➃subsp. vestitus:clothed sunflower、hairy beach sunflower
   Florida固有種、発生が限定される絶滅危惧種.

 ●キクイモモドキ Heliopsis helianthoides (L.) Sweet 北アメリカに分布し、英名はFalse sunflower。宿根ヒマワリとかヒメヒマワリと呼ばれることもあり、混同されやすい。ヒマワリモドキ属の多年草。高さ (40)80~150㎝。根茎は匍匐し、長さ約4㎝、幅2~6㎜、節間はほぼ2~10㎜。茎は麦わら色~赤褐色、無毛又は有毛。葉は下部では対生し、上部では互生する。葉身は卵形~三角状披針形長さ6~12(15)㎝、幅2~6(12)㎝、縁は規則的又は不規則に粗い鋸歯があり、先は鋭形~尖鋭形。両面とも無毛~まばらに軟毛があり、普通から密に細かな粗毛又は粗毛で覆われる。頭花は1~15+個つく。花序柄は長さ9~25㎝。総苞は直径12~25㎜。総苞片はほぼ無毛~密に縁、先、面に軟毛がある。パレアは披針形~長楕円形、先は鈍形、面は無毛。周辺小花は10~18個、花冠は黄金色、小舌はほとんど長さ2~4㎝、幅6~13㎜。中心小花は10~75+個、花冠は黄色~褐黄色(裂片は筒部より明るい)、長さ4~5㎜、無毛。下位痩果は長さ4~5㎜、無毛~角に軟毛があり、平滑。冠毛は無いか又は2~4個の小さな歯状の鱗片がある。2n=28(変化は知られていない)。園芸品種が多数ある。旭(あさひ)は八重、Benzinggold、Golden Plume、Light of Loddon、Loraine Sunshine、Prairie Sunset、Sommersonne、Spitzentanzerin、Summer Nights、Summer Sun、Sunburst(小型、一重)、Sunstruck、Tuscan Sun、Waterperry Gold。日本で野生化しているものは、明治時代中頃に鑑賞用に導入されたものとされている。
 2変種がある。
  var. helianthoides 葉身は卵形、長さ 8~12(15)㎝、幅4~8(12)㎝、葉裏は無毛又はまばらに軟毛があり、葉表は無毛又は細かな粗毛がある。
  var. scabra 葉身は三角形~狭卵状披針形、長さ6~12㎝、幅2~5㎝、両面とも中間から密に細かな粗毛~粗毛がある。
Helianthus petiolaris
 ●キクイモHelianthus tuberosus は北アメリカ原産。数㎝の塊茎ができ、食用などとされる。英名はJerusalem artichoke。中心小花が黄色、頭花の中央の中心花部分が小さい。痩果は長さ5~7㎜、キクイモモドキより大きい。園芸品種 。