ヒマラヤソケイはモクセイ科ソケイ属の栽培種。
　広義のヒマラヤソケイは低木又は小高木、高さ0.3～3m、ときに攀縁性。小枝は葉柄、花柄、咢に沿って角(かど)があり、無毛又は毛又は微軟毛がある。葉は互生、複葉又は単葉。葉柄は長さ0.5～2㎝。葉と小葉の葉身は革室又は紙質、無毛又は上面に短剛毛があり、下面の脈に毛がある。小葉は3～9(～13)個、普通5個。小葉の葉身は卵形～披針形、まれに倒卵形。頂小葉は長さ0.6～6㎝×幅0.2～2㎝、側小葉は長さ0.2～4.5㎝×幅0.2～2㎝、中肋の各側に2～4本の1次脈があり、基部は円形又はくさび形、縁はときに刺のある縁毛があり、先は鋭形～尾状。集散花序は頂生、散形花序～散房花序～円錐花序状の集散花序につき、花が1～10(～15)個、まれにつく苞は線形、長さ2～4mm。花柄は長さ0.2～3㎝。咢片はデルタ形～錐形、咢筒より短い。花冠は黄色、漏斗形に近い。花冠筒部は長さ0.8～1.6㎝。花冠裂片は円形又は卵形、長さ3～7mm、先がしばしば丸い。液果は熟すと紫黒色、楕円形又は球形、長さ6～11㎜×幅4～10mm。
品種) 'Pershore Purple' , 'Revolutum'
(1) Jasminum humile L. var. humile　 ヒマラヤソケイ　
　中国、インド、アフガニスタン、タジキスタン、南西アジア原産。
　高さ0.5～3m。小葉は3～7(～13)個、普通、5個、葉身は卵形～披針形、まれに倒卵形、。頂小葉は長さ1～6㎝×幅0.4～2㎝。側小葉は長さ0.5～4.5㎝×幅0.3～2㎝、革質、先は鋭形～尾状。花序は散形花序、散房花序、又は円錐花序状集散花序、花が1～10(～15)個つく。花柄は長さ0.5～3㎝。咢片はデルタ形、咢筒より短い。花冠筒部は長さ0.8～1.6㎝。花期は4～7月。果期は6～10月。2n = 26。
(2) Jasminum humile var. microphyllum (L. C. Chia) P. S. Green
　中国に分布。中国名は狭叶矮探春 xiao ye ai tan chun 。
　高さ0.3～2m。小葉は3～9個、普通、5～7個、葉身は卵形～倒卵形～楕円形～披針形。頂小葉は長さ0.6～2.5(～4)㎝×幅2～10㎜。側小葉は長さ0.2～2(～2.5) ㎝×幅2～7(～10)㎜、紙質、先は普通、鈍く、ときに尖鋭形。集散花序は花が2～6個又は単生。花柄は長さ0.2～1.5㎝。咢片は錐形又は鋭いデルタ形、長さ0.2～1(～1.5)mm。花冠筒部は長さ9～10mm。
(3) Jasminum humile L. var. revolutum (Sims) Stokes　 キソケイ　黄素馨
　　synonym　Jasminum odoratissimum auct. non L.　
　ヒマラヤ地方に分布。小葉は長さ3～4㎝。花は直径20～25㎜。
(4) Jasminum humile L. f. wallichianum (Lindl.) P.S.Green　 ウンナンソケイ　雲南素馨(ウンナンオウバイ)
　　synonym　Jasminum humile L. var. glabrum (DC.) Kobuski　
　中国南西部(雲南省、貴州省、四川省)に分布。花は直径3～4㎝、黄色、一重。