ハキダメギク  掃溜菊
[中国名] 粗毛牛膝菊 cu mao niu xi ju
[英名] hairy galinsoga, shaggy-soldier
[学名] Galinsoga quadriradiata Ruiz et Pav.
Galinsoga ciliata (Raf.) Blake
キク科 Asteraceae  コゴメギク属
ハキダメギクの頭花
ハキダメギクの花
ハキダメギクの総苞
ハキダメギクの総苞の腺毛
ハキダメギク果実
ハキダメギク葉
ハキダメギク
ハキダメギクの舌状花と筒状花
ハキダメギクの冠毛のついた果実
 和名の由来は牧野富太郎博士が東京の世田谷のはきだめで見つけたことから。全体に軟毛が生える。世界に広く帰化している。
 茎は根元近くから二又に繰り返し分枝し、腺毛がある。葉は対生し、卵形、有柄、両面に毛が多く、縁に鋸歯がある。頭花は直径約5㎜。舌状花は普通5個、白色、雌性で、花冠の舌片の先は3浅裂する。筒状花は多数つき、黄色、両性、花冠の先は5裂する。花床には鱗片がつく。総苞には腺毛がある。冠毛は平たく鱗片状で、先が細く尖り、縁は房状に裂ける。果実は長さ約1㎜、黒色、光沢がある。 2n = 32, 48, 64
 混同されることの多いコゴメギクは、全体に痩せ型、毛が少なく、葉が小型で、鋸歯が浅いのが特徴である。しかし、形体は変化が多く正確にはそう果の冠毛で見分ける必要がある。コゴメギクは舌状花のそう果に冠毛がなく、筒状花のそう果の冠毛は房状で、尖らない。
[花期] 6~11月
[高さ] 15~60㎝
[生活型] 1年草
[生育場所] 畑、荒地
[分布] 帰化種 メキシコ原産
[撮影] 豊川市  07.11.9

 コゴメギク属

  family Asteraceae - genus  Galinsoga

 1年草、高さ2~62㎝。茎は直立する。葉は茎葉、対生し、葉柄がある。葉身は披針形~広卵形、表明は無毛~密に長軟毛があり、3脈があり、縁は全縁又は小鋸歯~鋸歯縁。合成花序は集散花序。頭花は放射状頭花(radiate :中心小花は両性、舌状小花は1列又はそれ以)又は中心小花頭花(discoid:筒状小花だけからなる頭花)。総苞は半球形~鐘形、直径2.5~6㎜。総苞片は宿存又は脱落、 6~9[~16]個、2[~ 3]列、楕円形~卵状披針形~長円形~卵形。外総苞片は短く、草質又は薄膜質、縁は全縁又は不規則に切れ込む。花托は円錐形、パレア(paleae)があり、パレアは宿存又は脱落し、薄膜質。下部の総苞片は広楕円形~倒卵形、しばしば基部で又は先近くまで合着し、2又は3個~隣接する下部の総苞片までのグループに統合し、各複合体はしばしば周辺の痩果を包んで落ちる。上部の総苞片は宿存又は脱落し、披針形~倒卵形、全縁又は2~3裂し、凸面~縦に折り畳まれる。周辺小花は [0~](3~)5(~8)[~15]個、雌性。花冠は白色~鈍い白色~帯ピンク色 [~帯紫色]、筒部には長軟毛があり、弁部は四角状倒卵形~長円形、先は0~3裂。中心小花は5~50[~150]個、両性、稔性。花冠は黄色、筒部は円筒形ののど部より短く、長軟毛があり、5裂,し、裂片は三角形。葯は黄色。花柱の枝は先が鋭形。痩果は倒円錐形~倒ピラミッド形、無毛又は剛毛があり、周辺小花の痩果はしばしば、抱かれる総苞片に加えて2~3個の隣接するパレアとともに落ちる。冠毛は無く又は(1~)14~20 個の鱗片があり、鱗片は白色又は灰色、宿存性、長毛縁、ときに芒がある。 x = 8
 世界に15~33種あり、カリブ海沿岸諸国~バミューダ諸島、北アメリカ、中央アメリカ、南アメリカに分布する。


 コゴメギク属の主な種

 1  Galinsoga parviflora Cav.  コゴメギク 小米菊
 北アメリカ(USA、メキシコ)、南アメリカ原産。中国名は牛膝菊 niu xi ju.。英名はdumb-nettle , galinsoga-weed , potato-weed , small-flower galinsoga , yellow-weed。
 1年草、高さ4~60㎝。葉身は7~110㎜×幅3~70(~80)㎜。花序柄は長さ1~40㎜。総苞は鐘形、直径2.5~5㎜。総苞片は宿存する。外側のパレアは上部の内総苞片とともに宿存性又は脱落性、楕円形~倒卵形。内総苞片は宿存性、披針形~卵形~倒卵形、長さ2~3.5㎜、3裂し、裂片は全長の1/3+以下、鋭形。周辺小花は(3~)5(~8)個、花冠は普通、鈍い白色又はピンク色、舌部は長さ0.5~1.8㎜× 幅0.7~1.5㎜位。中心小花は15~50個。周辺小花の痩果は長さ1.5~2.5㎜。冠毛は無いか又は5~10個の不規則に切れ込んだ長さ0.5~1㎜の鱗片。中心小花の痩果は長さ1.3~2.5㎜、無毛又は剛毛があり、冠毛は無いか又は15~20個の鱗片。鱗片は灰色ときに白色、線形の長毛縁、鈍形又は鋭形、長さ0.5~2㎜。花期は7~10月。2n = 16。

 2  Galinsoga quadriradiata Ruiz et Pav.  ハキダメギク 掃溜菊
   synonym Galinsoga ciliata (Raf.) S.F.Blake
 メキシコ原産。英名はhairy galinsoga, shaggy-soldier。中国名は粗毛牛膝菊 cu mao niu xi ju
 1年草。高さ15~60㎝。茎は根元近くから二又に繰り返し分枝し、腺毛がある。葉は対生し、卵形、有柄、両面に毛が多く、縁に鋸歯がある。頭花は直径約5㎜。舌状花は普通5個、白色、雌性で、花冠の舌片の先は3浅裂する。筒状花は多数つき、黄色、両性、花冠の先は5裂する。花床には鱗片がつく。総苞には腺毛がある。冠毛は平たく鱗片状で、先が細く尖り、縁は房状に裂ける。果実は長さ約1㎜、黒色、光沢がある。 2n = 32, 48, 64。花期は6~11月。


 参考

1) Flora of China
  Galinsoga
  http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=113183
2) GRIN
  Galinsoga
  http://tn-grin.nat.tn/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=4818
3)Flora of Nort America
  Galinsoga
  http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=113183
4) Kewscience
  Galinsoga
 http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:8998-1
5)The Jepson Herbarium
  Galinsoga
 https://ucjeps.berkeley.edu/eflora/eflora_display.php?tid=443
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