ハギクソウ 葉菊草
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Flora of Mikawa
トウダイクサ科 Euphorbiaceae トウダイグサ属
学 名 | Euphorbia octoradiata H.Lev. et Vaniot synonym Euphorbia esula L. var. nakaii (Hurusawa) Hurusawa |
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
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花 期 | (3)4~5月 |
高 さ | 6.5~30(45)㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 海岸の砂地 |
分 布 | 在来種 本州(東海地方)、九州、朝鮮 |
撮 影 | 渥美町 16.4.8 |
和名は花後に先端の葉が密生し、菊の花に似ていることから。春は上部の茎葉、輪生する茎頂の葉、杯状花序の苞葉など全体が黄色になり、夏は緑色となり、冬は真っ赤に紅葉する。春まで紅葉した葉が残り、花と紅葉が同時に見られる。
根は細く、木質。根茎は細く、垂直に伸びる。茎は細く、落葉性、根茎から1~数個、直立し、長さ6.5~30㎝、無毛、赤みを帯び、中間や上部で分枝する。茎頂の枝(一次散形枝 primary ray )は普通5個、叉状分枝し、しばしば花期の後に頂部に生育枝(花をつけない枝)を出す。葉は無柄、無托葉、全縁、両面とも無毛。中脈は下方へ隆起し、緑色、秋に赤色になる。茎葉は10~20個、互生し、狭楕円形~倒披針形、長さ1.3~3㎝、幅0.3~0.7㎝、先は鈍形~円形~小凹形、基部は狭楔形~楔形。枝の葉は多数、密に互生し、倒披針形、長さ1.2~2.2(4~7)㎝、幅0.3~0.6㎝、先は鈍形~円形~小凹形、基部は狭楔形。茎頂に葉(一次総苞葉ともいわれる)を(3~)5(~6)個、輪生する。茎頂の葉は卵形~楕円形、長さ0.9~1.8㎝、幅0.6~1.2㎝、先は鈍形~円形~小凹形、基部は楔形~鈍形。茎頂の葉腋の上部に5~7個の一次散形枝を斜上し、杯状花序をつけ、さらに2又分枝して杯状花序を頂生し、多出集散花序を形成する。また茎の上部の葉腋に数個の二出集散花序を側生し、杯状花序をつける。杯状花序には雌しべ1個だけの雌花1個と雄しべだけの雄花が多数つく。杯状花序苞葉(cyathophyll)は黄色~黄緑色、2個が対生し、半円形~つぶれた卵形(菱状卵形~腎形))、先は鈍形、基部は切形、頂端のものほど小さくて黄色が強い。杯状体(杯状総苞 involucre )は長さ約1.7㎜、外面は無毛、雌性期には子房は杯状体の中にあり、花柱が直立し、その後、子房の柄が伸び子房が杯状体の外に垂れ下がる。雄性期には雄しべが杯状体の上に2~3本ずつ突き出て直立し、花粉を出す。杯状花序の腺体は半円形~半月形、雌性期には黄緑色、その後、雄性期に黄色から次第に鮮やかに、やがて橙黄色になり、普通4個つき、幅約1.2㎜、表面は平坦、両側にはっきりしない付属体があり、裂片は倒心形、縁毛がある。散形枝の中央に杯状花序をつけることも多く、この花序には腺体が5~6個つくこともあり、雌しべが見られないものもある。花柱は3本、先が2裂する。蒴果は球形、表面に不明瞭な微細な疣があり、無毛。種子は種沈があり、平滑。.(Flora of Japanを参考に追補)
Euphorbia esula subsp. esula は朝鮮、中国、モンゴル、ロシア、中央アジア、西アジア、ヨーロッパに分布する。ハギクソウもこれに含めるという見解もある。花がつかない枝の葉が幅約1㎜の針状。杯状体(杯状総苞)は長さ約3㎜、幅2.5~3㎜。腺体は褐色の三日月形。
根は細く、木質。根茎は細く、垂直に伸びる。茎は細く、落葉性、根茎から1~数個、直立し、長さ6.5~30㎝、無毛、赤みを帯び、中間や上部で分枝する。茎頂の枝(一次散形枝 primary ray )は普通5個、叉状分枝し、しばしば花期の後に頂部に生育枝(花をつけない枝)を出す。葉は無柄、無托葉、全縁、両面とも無毛。中脈は下方へ隆起し、緑色、秋に赤色になる。茎葉は10~20個、互生し、狭楕円形~倒披針形、長さ1.3~3㎝、幅0.3~0.7㎝、先は鈍形~円形~小凹形、基部は狭楔形~楔形。枝の葉は多数、密に互生し、倒披針形、長さ1.2~2.2(4~7)㎝、幅0.3~0.6㎝、先は鈍形~円形~小凹形、基部は狭楔形。茎頂に葉(一次総苞葉ともいわれる)を(3~)5(~6)個、輪生する。茎頂の葉は卵形~楕円形、長さ0.9~1.8㎝、幅0.6~1.2㎝、先は鈍形~円形~小凹形、基部は楔形~鈍形。茎頂の葉腋の上部に5~7個の一次散形枝を斜上し、杯状花序をつけ、さらに2又分枝して杯状花序を頂生し、多出集散花序を形成する。また茎の上部の葉腋に数個の二出集散花序を側生し、杯状花序をつける。杯状花序には雌しべ1個だけの雌花1個と雄しべだけの雄花が多数つく。杯状花序苞葉(cyathophyll)は黄色~黄緑色、2個が対生し、半円形~つぶれた卵形(菱状卵形~腎形))、先は鈍形、基部は切形、頂端のものほど小さくて黄色が強い。杯状体(杯状総苞 involucre )は長さ約1.7㎜、外面は無毛、雌性期には子房は杯状体の中にあり、花柱が直立し、その後、子房の柄が伸び子房が杯状体の外に垂れ下がる。雄性期には雄しべが杯状体の上に2~3本ずつ突き出て直立し、花粉を出す。杯状花序の腺体は半円形~半月形、雌性期には黄緑色、その後、雄性期に黄色から次第に鮮やかに、やがて橙黄色になり、普通4個つき、幅約1.2㎜、表面は平坦、両側にはっきりしない付属体があり、裂片は倒心形、縁毛がある。散形枝の中央に杯状花序をつけることも多く、この花序には腺体が5~6個つくこともあり、雌しべが見られないものもある。花柱は3本、先が2裂する。蒴果は球形、表面に不明瞭な微細な疣があり、無毛。種子は種沈があり、平滑。.(Flora of Japanを参考に追補)
Euphorbia esula subsp. esula は朝鮮、中国、モンゴル、ロシア、中央アジア、西アジア、ヨーロッパに分布する。ハギクソウもこれに含めるという見解もある。花がつかない枝の葉が幅約1㎜の針状。杯状体(杯状総苞)は長さ約3㎜、幅2.5~3㎜。腺体は褐色の三日月形。