ハボタン 葉牡丹

mark

Flora of Mikawa

アブラナ科 Brassicaceae アブラナ属

別 名 ハナキャベツ
中国名 羽衣甘蓝 yu yi gan lan、叶牡丹 ye mu dan
英 名 ornamental cabbage , ornamental kale , flowering kale , Japanese kale
学 名 Brassica oleracea L. var. acephala DC. f. tricolor Hort.
 synonym Brassica oleracea L. var. tricolor Hort.
 synonym Brassica oleracea L 広義
ハボタン蕾
ハボタン花
ハボタン咢
ハボタン葉
ハボタン4
ハボタン花期
ハボタン
ハボタン2と3
花 期 3~5月
高 さ 60~150㎝
生活型 2年草又は多年草
生育場所 栽培種
分 布 外来種 地中海沿岸原産
撮 影 西尾市  16.12.16
ケールBrassica oleracea L. var. acephala の観賞用の品種。Acephala Group (Garden cultivars)に分類されている。冬期(11~2月)に葉を観賞する。暖房した室内では鮮やかな色になりにくい。日本で作り出され、現在では世界中で栽培されている。中国名はケールと同じ羽衣甘蓝といい、叶牡丹ともいわれる。2年生草本。葉は形態が美しく変化し、色彩も花のように美しい。中心の葉色も豊富で牡丹の花のような形になる。葉は根生し、幼苗はキャベツに似ているが、成長しても球にならない。葉は大きく、厚い。総状花序は頂生し、高く1.2mまで伸びる。花は淡黄色、虫媒花,。花期4月。果実は角果。

ハボタンは広義の甘藍カンランBrassica oleracea

 甘藍カンランはアブラナ科Brassicaceaeの属の1つであるアブラナ属Brassicaの1種であるが、単一の種に属するとは思えないような栽培種が多数ある。この中の1変種(栽培種)がケールBrassica oleracea L. var. acephala DCであり、この園芸品種がハボタンである。

ハボタンの栽培の歴史

 葉牡丹は2年生草本、キャベツの仲間である。アブラナ属のカンラン (甘藍)Brassica oleracea Lの変種のケールBrassica oleracea L. var. acephala の品種として分類されている。ケールは緑葉甘藍(りょくようかんらん)ともいわれ、食用とされるものであり、キャベツのように丸くならない。ケールの渡来時期は鎌倉時代中期あるいは江戸時代前期と推定されている。1709年に出版された貝原益軒の「大和本草」に紅夷菘(オランダナ)が記載されており、これがケールではないかといわれている。葉ぼたんは享保2年(1717年)の源止龍の「諸禽万益集」後書に「草花伝」を作成したとし、215の植物名が列記されている。この中に葉牡丹が初出する。享保20年(1735年)の「草本弄葩(ろうは)抄」にも葉牡丹の名が出てくる。葉の色、瑠璃色、紫色、紅のうつりあり、花は大根のごとく黄色、とう菜ともしょかつ草ともいうと記載されている。安永7年(1778年)の山岡恭安による「本草正正譌」には牡丹菜、葉牡丹と記載されており、以前はこれが初出とされていた。この頃から日本で栽培が盛んになった。

 享保2年(1717年) 源止龍による「諸禽万益集」後書の草花伝の植物名に葉ぼたんが初出する。
 寛保元年(1741年)吉雄藤三郎の「辛酉阿蘭陀本草之内御用ニ付承合候和解」に葉牡丹の記載。
 享保20年(1735年) 「草本弄葩抄」に葉牡丹 名が出る
 安永7年(1778年)の山岡恭安による「本草正正譌」に牡丹菜、葉牡丹と記載。日本で改良された。

ハボタンの園芸品種

 日本を中心に品種改良が進み、多くの品種があり、分類されている。

1 東京丸葉系[ラウンドリーフタイプ]:江戸時代から続く最も古い系統であり、耐寒・耐暑性がある。

 日の出 晴姿(はれすがた)

2 縮緬(ちりめん)系[フリンジタイプi]:明治中期に名古屋地方で作出され、やや寒さに弱い。ケールの一品種の著しく縮んだ葉をもつシベリアンケールとの交雑種

 紅スズメ、白スズメ、F1ファーストレディ(FIRST LADY)、ちりめん白爵

3 大阪丸葉系:戦後大阪地方でつくり出された東京丸葉系と縮緬系の交雑種、波打ちが少ない。

 つぐみ、ウインターチェリー、白はと(矮性)、雪神楽(ゆきかぐら)、紅神楽(べにかぐら) 、初紅、紅の宴、雪の宴、レイクスワン

4 切れ葉(さんご)系[フェザーリーフタイプ]:葉に深い切れ込みが入る。1977年に発表された。ロシア産のケールと丸葉系を交配し、さらに丸葉系を交配して作られた。長く観賞できる。

 紅孔雀、白孔雀、白さんご、紅さんご、かんざし、リアス、レッドウィング、ハーモニ、リアス

5 プラチナケール 葉の表面にブルーム(白い粉)がつかず、葉に光沢があるもの

 F1ルシール、F1グロッシーレッド、光子ロイヤル(丸葉)、光子プレミアム(切れ葉)
6 高性系 草丈が60~70㎝と高くなるもの
 バイカラートーチ、初紅(はつべに)、冬紅、初夢、F1晴姿、F1ファーストレディ(FIRST LADY)、F1小雪(こゆき) 、雪神楽(ゆきかぐら)、紅神楽(べにかぐら)、楊貴妃(ようきひ)

ケール Kale (Brassica oleracea)

 ケール Kale (緑葉甘藍 リョクヨウカンラン ) Brassica oleracea L. var. acephala DC.=Brassica oleracea var. sabellica= Brassica oleracea L. convar.acephala(DC)Alef.var.sabellica L=Brassica oleracea L. var. viridis L ケール KaleはBorecole Kales又はAcephala Groupともいわれ、地中海沿岸が原産でキャベツの原種のヤセイカンラン B. oleracea の栽培変種として分類されている。栽培の歴史が長く、元になったケールはよくわかっていない。温暖な気候であれば一年中栽培可能で収穫量も多い。キャベツとは違い、結球しない。中国名は羽衣甘蓝。英名はKale、Borecole、green cabbageなど。栄養に富み、ビタミンK,A,Cの含有量は緑黄色野菜の中でも多く、青汁の材料として利用される。葉牡丹は日本で作り出されたこれの観賞用の品種。

食用ケールの品種


  ヨーロッパではChou Kale(Cabbage Kale)などと呼ばれ、 古くから食用とされてきた冬野菜。現在ではフランス、オランダ、ブラジル、アイルランド、イタリア、ドイツ、デンマーク、中国、日本、アジア南部、米国南部(marrow stem kale)、ニュージーランド(thousand-headed kale)などで栽培されている。

Brassica oleraceaの他の変種(ケール関連)

1 Acephala Group=Kale , Borecole , convariety acephala (collards)
(1) ケール、ちりめんケール(ちりめんキャベツ)kale , curly kale
 Brassica oleracea var. sabellica【Sabellica group (Curly Kale)】系の品種。
  デンマーク、スウェーデンなどで食用とされていた。狭義のケールはこれを指す。

 curled kitchen kale , curlies , curly kale , decorative kale , flowering cabbage , flowering kale ,Scotch kale , Scottish kale(English), ornamental cabbage , ornamental kale(India), chou d'aigrette,chou frange , chou frise , chou lacinie(French) , Braunkohl , Federkohl , Zier-Kohl , Grunkohl , Krauskohl (German) , cavolo laciniato (Italian) , col crespa(Spanish) , 羽衣甘蓝 yu yi gan lan(中国) , braunkol (Russian)

品種) 

 De Westlandse Winter:半矮性。葉が多く、縮れ、丈夫で、非常に長く、青緑色。葉が柔らかく、少し甘みがある。

 F1 Winterbor、Blue Curled Scotch、 Dwarf Green Curled Scotch、
 Vitessa:小形の縮れの強い代表品種。寒さに強く、育てやすい、
 Dwarf Green Curled、
 Lacinato、Scarlet:葉が縮れ、濃緑色~冬に紫色になる。

 シュー・ヴェールchou kale :葉が暗緑色、強く縮れ、脈が赤色、半矮性、F1Redbor

(2) コラード collard greens, collards
 Brassica oleracea L. var. viridis L.(B. oleracea var. acephala)系の品種。

 葉が結球せず、curly kaleのように葉が縮れず、平滑。ポルトガル、ブラジル、米国南部、アフリカ東部、バルカン、インドなどで栽培され、ポルトガルキャベツPortugese Cabagge、ポルトガルケールTronchuda cabbage、 (米国:Bedford cabbag, sea-kale cabbage)、(ポルトガル:couve galega)、(ブラジル:couve)、(スペイン:berza)など多くの呼び名がある。葉がゆるく頭状、葉が大きく、水分が多い。多くの栽培品種がこれに由来すると信じられている。

(3) Branching bush kale
 Brassica oleracea var. fruticosa系はcow kale、(Brassica oleracea var. selenesia系はborecoreともいわれ、昔は葉が食用に栽培され、今では動物用の飼料である。
(4) サウザンド・ヘッデッド・ケール thousand-head kale
 Brassica oleracea L. var millecapitata(Brassica oleracea L. var. ramosa=Perpetual kale)系の品種。
 ③と同一に扱うこともある。主に家畜、家禽用の飼料用。貧弱な土壌を含むさまざまな条件に対応し、非常に丈夫で、強く成長するケール。高さ1.2~1.5m。冬~早春に収穫することができる。多数の青灰色の葉をつけ「Hungry Gap Kale」としても知られる。多数の種子をつける。
 アフリカ(エチオピア、ヨーロッパ(ベルギー、オランダ、ドイツ、イギリス、フランスポルトガル)、南アメリカ(ブラジル、ハイチ) で栽培される。

 branching bush kale, branching cabbage, bush kale, chou branchu (French), chou cavalier(French), col caballar (Spanish), couve cavaleiro (Portuguese), perennial kale, perpetual kale, qian tou gan lan (Chinese), si liao gan lan (Chinese), Staudenkohl (German), Strauchkohl (German), Tausendkopfkohl (German), thousand-head kale.

品種) Branchu du Poitou:食用、De Daubenton:丈が低い、4~5年の多年草、Noir de Toscane:ヤシの木形、霜や熱に強い。
※Acephala Group (Garden cultivars)....観賞用の葉牡丹はこの系統。
<日本産の食用品種>
 ジューシーグリーン、スウィートグリーン、カーボロリーフ グリーン、キッチン、サンバカーニバル、プチヴェール(メキャベツとの交配による品種)
<中国産の食用品種>
  东方绿嫩、阿培达、科伦内

2 Tronchuda group (Tronchuda kale):Acephala Groupsに含める場合もある。
(5) ポルトガルキャベツ Galega Kale、Portugese Cabagge
 トロンジューダ・ケールTronchuda kale: (Brassicaoleracea L. var. costata)系の栽培種。
 ポルトガルで伝統的に広く栽培されているケール。長い葉柄、長い茎で3mに達する。葉を摘んでスープや飼料とする。
3 Jersey Kale or Palmtree Kale Group(Palmifolia group):Acephala Groupに含める場合もある。
(6) キャベツヤシ(ブラックケール)Palm cabbage
 Brassica oleracea var palmifolia系の栽培種。Laciniato(cabbage palm)Lacinato kaleと呼ばれる。

 Palm cabbage, giant Jersey kale, Jersey kale, palm kale, palm-tree kale, tree kale , tree collard, [Deutsch]: Palmkohl, italienischer Kohl、[francais]:Chou palmier、[italiano]: Cavolo palmizio

 多年草。葉があまり縮れず、暗緑青色~ほとんど黒色、細長く、曲がり、直立した茎の先に集まってつく。高さは2mを超える。葉はやや苦く、夏に最も苦い。スムージーに向く。
(7) Jersey Kale、Jersey cabbage
 Brassica oleracea var. longata系の栽培種。
 チャンネル諸島で200年以上栽培されている。高さが普通1.8~3m。20年以上で6mに達するものもある。ステッキ用に栽培され、walking stick kale と呼ばれる。
3 Medullosa group (Marrow cabbage):Acephala Groupに含める場合もある。
(8) Marrow cabbage , marrow stem kale
 Brassica oleracea var. medullosa Thell.(Brassica oleracea L.convar.acephala(DC.)Alef.var.medullosa)系栽培種。
 ヨーロッパで広く栽培され、イタリア、ギリシャ、トルコなどで食用に栽培されていた。特に多産のタイプ。動物の飼料に使われる。1年草~2年草。高さ60~150㎝。葉は単葉、卵形、葉柄がある。茎が太く背骨のようになる。marrowは脊髄を意味する。コラードもmarrow stem kaleと呼ばれることがある。
4 Siberian Kale grou:Acephala Groupに含める場合もある
(9) シベリアン・ケール Siberian Kale
 Brassica napus var. pabularia系の栽培種。
 ハノーバーサラダとして知られる。コラードに似ている。Chinese cabbage (B. rapa) とEuropean kale (B. oleracea). の交配による。
 品種)Siberian,、Dwarf Siberian
(10) レッドロシアン ケール Red Russian kale
 Brassica napus L. subsp. napus var. pabularia(DC.) Alef.系の栽培種。
 Ragged Jack kale ともいわれる。Chinese cabbage (B. rapa) とblack mustard (B. nigra)の交配種であるシベリアン・ケール Brassica napus subsp. pabularia と Brassica nigra との交配種。茎は赤紫色。葉は長く、平ら、中裂~深裂し、暗緑色、脈は紫色。味はわずかに甘く、マイルド。

ケール以外

1 ヤセイカンラン Wild cabbage Brassica oleracea L. var. oleracea地中海沿岸が原産でキャベツの原種。中国名は野甘蓝。2年生又は多年生草本。高さ60~150㎝、下部の葉は大きく、羽状深裂し、葉脈は有色、有柄、頂裂片は大きく、先は円形、基部は歪んだ心形、縁は波状で細かい円鋸歯があり、頂裂片は3~5対、倒卵形。上部の葉は長卵形、全縁、基部は茎を抱き、肉質、無毛、白粉を帯びる。総状花序は長さ30㎝以下又はそれ以上になる。花は淡黄色、直径10~15㎜。萼片は楕円形、直立し、長さ8~11㎜。花弁は倒卵形、長さ15~20㎜、先は円形、爪がある。長角果は円筒形、長さ5~10㎜。果柄は長さ約2㎜。種子は球形、直径約2㎜、淡褐色。2n=2x=18


Capitata Group (Cabbage)
2 キャベツ Brassica oleracea L. var. capitata L.
 西ヨーロッパ原産で、ギリシャ・ローマ時代から品種改良され、様々な品種が作出され、紫色のムラサキキャベツなどもある。青汁を搾る
.中国名は结球甘蓝、卷心菜ともよばれる。日本への渡来は江戸末期の万延1年(1860年)に遣米使節が種子を持ち帰ったのが最初の記録である。
 2年草。白粉を被る。茎は肉質、不分枝、緑色~灰緑色。葉は多数、根生し、質が厚く、結球する。葉の球は扁球形、直径10~30㎝、乳白色~淡緑色、2年目の茎は分枝し、茎葉をつける。根生葉及び下部の茎葉は長楕円状披針形~円形、長さと幅は30㎝以下、先は円形、基部は狭くなり、葉柄があり、縁は波状、不明瞭な鋸歯縁。上部の茎葉は卵形~長楕円状卵形、長さ8~13.5㎝幅3.5~7㎝、基部は茎尾を抱く。最上部の葉は長楕円形長さ約4.5㎜、幅約1㎜、茎を抱く。総状花序は頂生及び腋生する。花は淡黄色、直径2~2.5㎝。花柄は長さ7~15㎜。萼片は直立し、線状長楕円形、長さ5~7㎜。花弁は広楕円状倒卵形~ほぼ円形、長さ13~15㎜、脈が明瞭、先は微凹形、基部は急に狭くなり爪状、爪は長さ5~7㎜。長角果は円柱形、長さ6~9㎜、幅4~5㎜、やや圧扁し、中脈が突出し、嘴は円錐形、長さ6~10㎜。
 ・キャベツ cabbage(Brassica oleracea var. capitata f, alba)
 ・サボイキャベツ Savoy cabbage(Brassica oleracea var. capitata f, sabauda)
 ・ムラサキキャベツRed cabbage(Brassica oleracea var. capitata f, rubra)
 ・コーンキャベツCone cabbage(Brassica oleracea var. capitata f, acuta)

Alboglabra Group (Kai-lan, Chinese broccoli)
3 カイラン(Kai-lan) Brassica oleracea var. alboglabra
 中国原産(西欧由来説もある)、中国名は芥藍 gai lan。英名はChinese kale。別名は中国ブロッコリー。中国、東南アジアなど世界各地で栽培され、タイでも栽培が盛んである (パッカナー)。
 葉は結球せず、若い茎のついた葉芽を野菜として食用とする。高さ約1mの1又は2年草。茎は直立、円柱形、分枝する。葉は単葉、互生し、卵形~広楕円形。花は白色~黄色。総状花序は頂生、花を多数つける。長角果は円柱形。種子は黒色。

Italica Group (Broccoli Group)
4 ブロッコリーBrassica oleracea var. italica、
 栽培種。中国名は绿花菜 lu hua cai。野菜として広く栽培されている。
 茎の基部は細長く、肉質ではなく、円筒形。根生葉と下部の茎葉は緑色で、少数~数枚つき、間隔が広く、頭状にまとまらない。腋生の葉芽が結球しない。花序は緑色で、やや緩く、通常は倒円錐形で、肉質の花序柄、花序軸、小花柄、花がつく。花は黄色。2n=18。
 ・ブロッコリーニ Broccolini(Brassica oleracea var. italica × alboglabra)

Botrytis Group (Cauliflower and Romanesco)
5 カリフラワーBrassica oleracea L. var. botrytis L.
 栽培種。中国名は花椰菜 hua ye cai。
 茎の基部は細長く、肉質ではなく、円筒形。根生葉と下部の茎葉は緑色で、少数~数枚つき、間隔が広く、頭状にまとまらない。腋生の葉芽が結球しない。 花序は白色、小型で、しばしば球形になり、肉質の花序柄、花序軸、小花柄、花がつく。花は黄色。2n=18。

 ・ロマネスコ(うずまき)Romanesco broccoli、Roman cauliflower(Brassica oleracea 'Romanesco')

  16世紀にイタリアで栽培し始めたものである。花がフラクタル形の渦巻き。

 ・紫カリフラワー:パープルフラワー、バイオレットクイン

 ・オレンジカリフラワー:オレンジ美星、オレンジブーケ(オレンジドーム)


Gemmifera Group (Brussels sprout Group)
6 メキャベツ Brassica oleracea L. var. gemmifera (DC.) Zenk.
 栽培種。中国名は抱子甘蓝 bao zi gan lan。野菜として栽培される。
 茎の基部は強く伸び、肉質ではなく、円筒形。根生葉と下部の茎葉は緑色で、少数~数枚つき、間隔が広く、頭状に重なり合わない。腋生の葉芽は多数、小さなほぼ球形または倒卵形の頭状になる。花序は肉質ではなく、頭部に凝縮しない。花は黄色。2n=18。

Gongylodes Group (Kohlrabi Group)
7 コールラビBrassica oleracea L. var. gonygylodes L
 栽培種。中国名は擘蓝 pie lan。茎の基部が多肉質な野菜。中国で広く栽培されている。
 茎の基部は非常に短く、肉質で球形になる。根生葉と下部の茎葉は緑色で、多数つき、頭状に重ならない。腋生の葉芽が結球しない。花序は肉質ではなく、頭部に凝縮しない。花は黄色。2n=18。