キク科ピクノソルス属の観賞用の花。黄色の球形の頭状花序が特徴。旧属名のクラスペディアと呼ばれることが多い。
　多年草、直立し、高さ、普通、40～100㎝。茎は少数、分枝せず、直立し、少なくとも下部に密に白色の羊毛状の毛がある。根生葉は少数、線形～線状披針形、茎葉は線形～線状披針形、ほとんどが、長さ10～30㎝×幅4～12㎜、鋭形、先に腺があり、両面に伏した白色～灰色の綿毛がある。複合の頭状花序は球形、直径8～35㎜、単生、一般的な総苞は無い。複合頭状花序に頭花が70～200個つき、頭花の苞は披針形、長さ4～5㎜、草質、褐色、狭い薄膜質の縁と黄金色の薄膜の先をもつ。頭花に筒状小花が3～8個つき、小花は黄色。痩果は長さ1.5～3㎜。冠毛の剛毛は9～16個つき、羽毛状、長さ2.5～5㎜。花期は5～8月。
品種)　Gold Stick , PaintBall™. Globe

ピクノソルス属

　family Asteraceae－ genus Pycnosorus

　1年草又は多年草又は亜低木、直根をもつ。葉はほとんどが茎葉、無柄、互生、基部の葉は早く枯れる。頭花は中心小花頭花（discoid 両性の筒状小花だけ）、小さく、類球形～楕円形の頂生の複合頭状花序に多数つき、各頭花は薄膜質又は部分的に草質の頭花の苞が基部につき、全体は普通、草質の苞の総苞に取り囲まれる（ときに不明瞭）。花托は類球形～卵形、頭花と総苞と鱗片は帯黄色又は金色。小花は頭花に3～8個つき、筒状、両性、花冠は5裂し、苞より長く、黄色。葯は基部が尾状になり、先の付属体は三角形。花柱は2裂、枝は扁平、切形、パピラがあり、先は長毛縁。痩果は倒卵系、絹毛がある。冠毛は羽毛状の剛毛が輪状に融合し、少なくとも先は黄色。
　世界に6種があり、すべてオーストラリア固有種。

ピクノソルス属の主な種と園芸品種

1 Pycnosorus globosus F.L.Bauer ex Benth.　ゴールドスティック
　　synonym　Craspedia globosa (F.L.Bauer ex Benth.) Benth.
　南アメリカ原産。 英名はdrumstick , billy buttons。中国名は澳洲鼓槌菊、金槌花。別名はピクノソルス・グロボスス。
　多年草、直立し、高さ、普通、40～100㎝。茎は少数、分枝せず、直立し、少なくとも下部に密に白色の羊毛状の毛がある。根生葉は少数、線形～線状披針形、茎葉は線形～線状披針形、ほとんどが、長さ10～30㎝×幅4～12㎜、鋭形、先に腺があり、両面に伏した白色～灰色の綿毛がある。複合の頭状花序は球形、直径8～35㎜、単生、一般的な総苞は無い。複合頭状花序に頭花が70～200個つき、頭花の苞は披針形、長さ4～5㎜、草質、褐色、狭い薄膜質の縁と黄金色の薄膜の先をもつ。小花は黄色。痩果は長さ1.5～3㎜。冠毛の剛毛は9～16個つき、羽毛状、長さ2.5～5㎜。花期は5～8月。
品種)　Gold Stick , PaintBall™. Globe

参考

1) Flora of Victoria
　Pycnosorus 　Pycnosorus globosus F.L.Bauer ex Benth. 2) GRIN
　Pycnosorus 3) PlantNET - FloraOnline　NEW SOUTH WALES FLORA ONLINE　
　Pycnosorus globosus Benth.