ギボウシズイセン 偽宝珠水仙
Flora of Mikawa
ヒガンバナ科 Amaryllidaceae ギボウシズイセン属
別 名 | アマゾンユリ、アマゾンリリー、ユーチャリス |
中国名 | 亞馬遜百合 ya ma xun bai he |
英 名 | Amazon lily |
学 名 | Eucharis × grandiflora Planch. et Linden |
花 期 | 8~2月 |
高 さ | 40~50㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 栽培種(温室) |
分 布 | 帰化種 コロンビア、エクアドル原産 |
撮 影 | 浜松フラワーパーク 20.2.17 |
ギボウシズイセンはアマゾンユリとも呼ばれ、ヒガンバナ科の観賞用の栽培種であり、花がスイセンに似ている。コロンビア、エクアドル原産の E. moorei
と E. sanderiの自然交雑種である。花の中心に副花冠のようなものがあるが、これはスイセンとは異なり、雄しべの花糸の基部が杯形に合着したもので、雄しべ杯(staminal
cup)と呼ばれる。葉はギボウシによく似ている。
球根は直径3~5㎝、首は長さ2~4㎝、薄皮は薄褐色。葉は1~3枚付き、葉柄があり、葉柄は長さ19~36㎜、太さ5~7㎜。葉身は卵形~楕円形、長さ20~33㎝×幅(10~)13~16㎝、先は尖鋭形、基部は類心形、葉柄まで短く漸尖し、深いひだがあり、上面は光沢のある暗緑色~明るい緑色、下面は薄緑色で密に条線があり、縁は波打つ。花茎は高さ40~50㎝×直径5~6㎜、類円柱形。苞は卵状披針形、初め緑色、すぐに枯れても落ちず(marcescent)、長さ2.5~4.8㎝×幅14~17㎜。花は2~6個つき、鐘状漏斗形、下向きに傾き、甘い香りがある。花柄は短く、長さ5~7(~10)㎜×直径2.5~3.4㎜。花冠筒部は曲がり、長さ40~55㎜、下部で幅1.5~2㎜、長さの1/2~1/3で広がり、のど部で幅20~25㎜、下半部は緑色、上部は白色。花被片は卵形、長さの半分が覆瓦状、白色、縁は普通、波打ち、先がわずかに広がる。外側の列は長さ(30)35~40㎜×幅(18~)20~26㎜、鋭形、微突形。内側の列は長さ25~35(~40)mm×幅23~31㎜、鈍形。雄しべ杯(staminal cup)は短く、長さ5~7㎜(歯の先まで)×幅23~25㎜、付着点から筒の広がる部分まで緑色又は黄色を帯び、各雄しべの間に2個の鋭い又は鈍い歯をもち、歯は長さ約1.5㎜。雄しべは歯から歯までの幅(5~)6.7~7.5(10)㎜。離生の花糸は長さ7~8.5(~10)㎜、線形又は狭い錐形、基部の幅1~1.5㎜。葯は長円状線形」、長さ5.5~6.7(~7.5)㎜、わずかに曲がる。花粉は10%だけが持続可能(sustainability)。花柱は糸状、長さ(67~)74~85㎜、緑色、斜上、雄しべを超えて突き出る。柱頭は深く3裂、幅2.5~3.5(~5)㎜、白色又は帯緑色。子房は長円形、長さ12~19㎜位×幅6から8㎜。胚珠は各室に16~20個、球形、重なる。果実と種子は不明。2n=46。
多年草、常緑、球根をもつ。球根は薄皮がある。葉は葉柄があり、宿存し、無毛。葉柄はほぼ円柱形、上面の下部がやや凹面、曲がり、下面は凸面、薄緑色、葉身に漸尖し上部に翼がある。葉身は卵形~楕円形~卵状披針形~楕円状披針形、普通、薄く、主に下面気孔性、普通、光沢があり、上面は暗緑色、下面は薄緑色又は銀緑色、平滑又は平行脈の間にひだがあり、下面の表皮に様々な筋があり、縁はしばしば波打ち、先は鋭形又は尖鋭形、基部は葉柄まで漸尖し、まれに、ほぼ心形になる。花序は花茎があり、散形花序(1~数個の螺旋状の集散花序からなる)。花茎は中実、円柱形又はわずかに扁平、粉白を帯び、2個の緑色又は緑白色、卵状披針形、敷石状~覆瓦状の枯れても落ちない苞が頂部につき、花期の前まで花と数個の2次の苞を包む。花は2~10(~12)個つき、花柄があり(まれに無柄)、各花は披針形の小托葉が基部につき、垂れ下がり又は下向きに傾斜し、ときに芳香があり、白色、雌性先熟。花被片は噴火口(crateriform)又は鐘形。筒部は円筒形、その中間点の上で、急に広がり、ときに下部が緑色を帯びる。拡大部は6花弁、2列につき、のど部から広く広がり、又はその長さの半分が覆瓦状になり、外側の列は普通、長く、狭く、微突頭。内側の列は鋭形、鈍形又は微突頭。雄しべは6本、下部で様々に合着し、黄色又は基部が緑色。雄しべの下部が杯形に合着することが多く(雄しべ杯 staminal cup)、花糸が裂片状になり、先に葯がつく。分離の花糸は線形、錐形、又は花弁状。葯は長円形~線形、類底着又は背着、やがて多方向、内向きになり、縦に裂開する。花粉粒は舟形、楕円形、 単長口型。外膜は網目状。花柱は糸状、(staminal cup)から突き出ず又は突き出す。柱頭は不明瞭に3裂し、パピラがある。子房は下位、緑色又は白色、球状楕円形、長円形、たまに3稜形、3室。隔壁のある蜜腺がある。胚珠は各室に2~20個、中軸胎座、球形、倒生。果実は3裂する胞背裂開蒴果、薄壁又は革質、緑色又は明るい橙色。種子は球形又は楕円形、ときに圧により角張り、膨らみ、豊富な胚乳をもち、室に少数。外種皮は薄く、植物質、光沢があり(まれに鈍く)、黒色、暗褐色、又は青色、普通、平滑。2n=46 , 68 , 92 , 138.。 世界に約15~20種 あり、中央アメリカ、南アメリカの熱帯に分布する。英名はAmazon lily。
synonym Lycoris albiflora Koidz
synonym Eucharis grandiflora hort.
ペルー原産。英名はAmazon lily , Eucharist-lily。ベネズエラ、メキシコ、西インド諸島に帰化している。Eucharis × grandiflora と混同される。商業的に切り花として栽培される。
常緑、球根をもつ多年草。高さ70㎝×幅50㎝以下になる。葉は長い葉柄がある。葉身は楕円形、光沢がある。花茎は高さ45~60㎝、頂部に花を束生する。花は1花序に3~6個つき、白色、甘い芳香があり、スイセンの花に形が似ている。雄しべは杯形に融合し、雄しべ杯(staminal cup)を形成する。雄しべ杯は歯の先までの長さ11.2~13.8㎜、幅28~30㎜、縁はわずかに内側に曲がり、花糸の痕跡に沿って部分的に緑色を帯び、雄しべの間は浅く切れ込む。栽培種は不稔のものもある。花期は7~8月、12~3月の2回。
品種) 'Christine'
2 Eucharis × grandiflora Plan. & Lind.. ギボウシズイセン 偽宝珠水仙
synonym Eucharis × lowii Baker
コロンビア、エクアドル原産。 E. moorei と E. sanderiの自然交雑種。中国名は乳白石蒜 ru bai shi suan。英名はAmazon lily 。別名はアマゾンユリ、アマゾンリリー、ユーチャリス。 E. amazonicaもAmazon lilyと呼ばれるが花がわずかに小さい。
球根は直径3~5㎝、首は長さ2~4㎝、薄皮は薄褐色。葉は1~3枚付き、葉柄があり、葉柄は長さ19~36㎜、太さ5~7㎜。葉身は卵形~楕円形、長さ20~33㎝×幅(10~)13~16㎝、先は尖鋭形、基部は類心形、葉柄まで短く漸尖し、深いひだがあり、上面は光沢のある暗緑色~明るい緑色、下面は薄緑色で密に条線があり、縁は波打つ。花茎は高さ40~50㎝×直径5~6㎜、類円柱形。苞は卵状披針形、初め緑色、すぐに枯れても落ちず(marcescent)、長さ2.5~4.8㎝×幅14~17㎜。花は2~6個つき、鐘状漏斗形、直径6~8㎝、下向きに傾き、甘い香りがある。花柄は短く、長さ5~7(~10)㎜×直径2.5~3.4㎜。花冠筒部は曲がり、長さ40~55㎜、下部で幅1.5~2㎜、長さの1/2~1/3で広がり、のど部で幅20~25㎜、下半部は緑色、上部は白色。花被片は卵形、長さの半分が覆瓦状、白色、縁は普通、波打ち、先がわずかに広がる。外側の列は長さ(30)35~40㎜×幅(18~)20~26㎜、鋭形、微突形。内側の列は長さ25~35(~40)mm×幅23~31㎜、鈍形。雄しべ杯(staminal cup)は短く、長さ5~7㎜(歯の先まで)×幅23~25㎜、付着点から筒の広がる部分まで緑色又は黄色を帯び、各雄しべの間に2個の鋭い又は鈍い歯をもち、歯は長さ約1.5㎜。雄しべは歯から歯までの幅(5~)6.7~7.5(10)㎜。分離の花糸は長さ7~8.5(~10)㎜、線形又は狭い錐形、基部の幅1~1.5㎜。葯は長円状線形」、長さ5.5~6.7(~7.5)㎜、わずかに曲がる。花粉は10%だけが持続可能(sustainability)。花柱は糸状、長さ(67~)74~85㎜、緑色、斜上、雄しべを超えて突き出る。柱頭は深く3裂、幅2.5~3.5(~5)㎜、白色又は帯緑色。子房は長円形、長さ12~19㎜位×幅6から8㎜。胚珠は各室に16~20個、球形、重なる。果実と種子は不明。2n=46。花期は主に8~2月。
3 Eucharis moorei (Baker) Meerow
synonym Eucharis ×grandiflora var. moorei var. moorei Baker
synonym Urceolina moorei (Baker) Christenh. & Byng
エクアドル、ペルー原産。英名は golden surprise lily 。
葉は(長さ/幅)の比が2.1未満。花は1花序に4~7個つき芳香が強い。花被片は幅17~27㎜。雄しべ杯(staminal cup)は長さ全体が合着し、歯の長さが2.5~3㎜。花糸は真っすぐ。花柱の長さ6~7㎝。
4 Eucharis sanderi Baker
コロンビア原産。英名はSander's lily。
葉には強く、ひだがある。花は花序に8個以下つき、放射相称。花被の筒部は長さ1.4㎝以上あり、曲がり、上部の半分まで広がる。雄しべの上部は強く内側に曲がる。雄しべ杯(staminal cup)と花被の内側は部分的に緑色や黄色を帯び、縦の縞(蜜腺ガイド)を形成する[Eucharis]。雄しべ杯の縁には花糸の分離部分の間に歯がない。熟した果実は長さ4~5.5㎝、幅より長く、ごく薄い淡褐色。種子は長さ12~21㎜。
Eucharis
Eucharis amazonica
Euchari
A COMPARISON AMONG FOUR SPECIES OF AMARYLLIDACEAE
5) (PDF) Systematics of the Amazon Lilies, Eucharis and ...
Systematics of the Amazon Lilies, Eucharis and Caliphruria (Amaryllidaceae)
球根は直径3~5㎝、首は長さ2~4㎝、薄皮は薄褐色。葉は1~3枚付き、葉柄があり、葉柄は長さ19~36㎜、太さ5~7㎜。葉身は卵形~楕円形、長さ20~33㎝×幅(10~)13~16㎝、先は尖鋭形、基部は類心形、葉柄まで短く漸尖し、深いひだがあり、上面は光沢のある暗緑色~明るい緑色、下面は薄緑色で密に条線があり、縁は波打つ。花茎は高さ40~50㎝×直径5~6㎜、類円柱形。苞は卵状披針形、初め緑色、すぐに枯れても落ちず(marcescent)、長さ2.5~4.8㎝×幅14~17㎜。花は2~6個つき、鐘状漏斗形、下向きに傾き、甘い香りがある。花柄は短く、長さ5~7(~10)㎜×直径2.5~3.4㎜。花冠筒部は曲がり、長さ40~55㎜、下部で幅1.5~2㎜、長さの1/2~1/3で広がり、のど部で幅20~25㎜、下半部は緑色、上部は白色。花被片は卵形、長さの半分が覆瓦状、白色、縁は普通、波打ち、先がわずかに広がる。外側の列は長さ(30)35~40㎜×幅(18~)20~26㎜、鋭形、微突形。内側の列は長さ25~35(~40)mm×幅23~31㎜、鈍形。雄しべ杯(staminal cup)は短く、長さ5~7㎜(歯の先まで)×幅23~25㎜、付着点から筒の広がる部分まで緑色又は黄色を帯び、各雄しべの間に2個の鋭い又は鈍い歯をもち、歯は長さ約1.5㎜。雄しべは歯から歯までの幅(5~)6.7~7.5(10)㎜。離生の花糸は長さ7~8.5(~10)㎜、線形又は狭い錐形、基部の幅1~1.5㎜。葯は長円状線形」、長さ5.5~6.7(~7.5)㎜、わずかに曲がる。花粉は10%だけが持続可能(sustainability)。花柱は糸状、長さ(67~)74~85㎜、緑色、斜上、雄しべを超えて突き出る。柱頭は深く3裂、幅2.5~3.5(~5)㎜、白色又は帯緑色。子房は長円形、長さ12~19㎜位×幅6から8㎜。胚珠は各室に16~20個、球形、重なる。果実と種子は不明。2n=46。
ギボウシズイセン属
family Amaryllidaceae- genus Eucharis多年草、常緑、球根をもつ。球根は薄皮がある。葉は葉柄があり、宿存し、無毛。葉柄はほぼ円柱形、上面の下部がやや凹面、曲がり、下面は凸面、薄緑色、葉身に漸尖し上部に翼がある。葉身は卵形~楕円形~卵状披針形~楕円状披針形、普通、薄く、主に下面気孔性、普通、光沢があり、上面は暗緑色、下面は薄緑色又は銀緑色、平滑又は平行脈の間にひだがあり、下面の表皮に様々な筋があり、縁はしばしば波打ち、先は鋭形又は尖鋭形、基部は葉柄まで漸尖し、まれに、ほぼ心形になる。花序は花茎があり、散形花序(1~数個の螺旋状の集散花序からなる)。花茎は中実、円柱形又はわずかに扁平、粉白を帯び、2個の緑色又は緑白色、卵状披針形、敷石状~覆瓦状の枯れても落ちない苞が頂部につき、花期の前まで花と数個の2次の苞を包む。花は2~10(~12)個つき、花柄があり(まれに無柄)、各花は披針形の小托葉が基部につき、垂れ下がり又は下向きに傾斜し、ときに芳香があり、白色、雌性先熟。花被片は噴火口(crateriform)又は鐘形。筒部は円筒形、その中間点の上で、急に広がり、ときに下部が緑色を帯びる。拡大部は6花弁、2列につき、のど部から広く広がり、又はその長さの半分が覆瓦状になり、外側の列は普通、長く、狭く、微突頭。内側の列は鋭形、鈍形又は微突頭。雄しべは6本、下部で様々に合着し、黄色又は基部が緑色。雄しべの下部が杯形に合着することが多く(雄しべ杯 staminal cup)、花糸が裂片状になり、先に葯がつく。分離の花糸は線形、錐形、又は花弁状。葯は長円形~線形、類底着又は背着、やがて多方向、内向きになり、縦に裂開する。花粉粒は舟形、楕円形、 単長口型。外膜は網目状。花柱は糸状、(staminal cup)から突き出ず又は突き出す。柱頭は不明瞭に3裂し、パピラがある。子房は下位、緑色又は白色、球状楕円形、長円形、たまに3稜形、3室。隔壁のある蜜腺がある。胚珠は各室に2~20個、中軸胎座、球形、倒生。果実は3裂する胞背裂開蒴果、薄壁又は革質、緑色又は明るい橙色。種子は球形又は楕円形、ときに圧により角張り、膨らみ、豊富な胚乳をもち、室に少数。外種皮は薄く、植物質、光沢があり(まれに鈍く)、黒色、暗褐色、又は青色、普通、平滑。2n=46 , 68 , 92 , 138.。 世界に約15~20種 あり、中央アメリカ、南アメリカの熱帯に分布する。英名はAmazon lily。
ギボウシズイセンの主な種
1 Eucharis amazonica Linden ex Planch.synonym Lycoris albiflora Koidz
synonym Eucharis grandiflora hort.
ペルー原産。英名はAmazon lily , Eucharist-lily。ベネズエラ、メキシコ、西インド諸島に帰化している。Eucharis × grandiflora と混同される。商業的に切り花として栽培される。
常緑、球根をもつ多年草。高さ70㎝×幅50㎝以下になる。葉は長い葉柄がある。葉身は楕円形、光沢がある。花茎は高さ45~60㎝、頂部に花を束生する。花は1花序に3~6個つき、白色、甘い芳香があり、スイセンの花に形が似ている。雄しべは杯形に融合し、雄しべ杯(staminal cup)を形成する。雄しべ杯は歯の先までの長さ11.2~13.8㎜、幅28~30㎜、縁はわずかに内側に曲がり、花糸の痕跡に沿って部分的に緑色を帯び、雄しべの間は浅く切れ込む。栽培種は不稔のものもある。花期は7~8月、12~3月の2回。
品種) 'Christine'
2 Eucharis × grandiflora Plan. & Lind.. ギボウシズイセン 偽宝珠水仙
synonym Eucharis × lowii Baker
コロンビア、エクアドル原産。 E. moorei と E. sanderiの自然交雑種。中国名は乳白石蒜 ru bai shi suan。英名はAmazon lily 。別名はアマゾンユリ、アマゾンリリー、ユーチャリス。 E. amazonicaもAmazon lilyと呼ばれるが花がわずかに小さい。
球根は直径3~5㎝、首は長さ2~4㎝、薄皮は薄褐色。葉は1~3枚付き、葉柄があり、葉柄は長さ19~36㎜、太さ5~7㎜。葉身は卵形~楕円形、長さ20~33㎝×幅(10~)13~16㎝、先は尖鋭形、基部は類心形、葉柄まで短く漸尖し、深いひだがあり、上面は光沢のある暗緑色~明るい緑色、下面は薄緑色で密に条線があり、縁は波打つ。花茎は高さ40~50㎝×直径5~6㎜、類円柱形。苞は卵状披針形、初め緑色、すぐに枯れても落ちず(marcescent)、長さ2.5~4.8㎝×幅14~17㎜。花は2~6個つき、鐘状漏斗形、直径6~8㎝、下向きに傾き、甘い香りがある。花柄は短く、長さ5~7(~10)㎜×直径2.5~3.4㎜。花冠筒部は曲がり、長さ40~55㎜、下部で幅1.5~2㎜、長さの1/2~1/3で広がり、のど部で幅20~25㎜、下半部は緑色、上部は白色。花被片は卵形、長さの半分が覆瓦状、白色、縁は普通、波打ち、先がわずかに広がる。外側の列は長さ(30)35~40㎜×幅(18~)20~26㎜、鋭形、微突形。内側の列は長さ25~35(~40)mm×幅23~31㎜、鈍形。雄しべ杯(staminal cup)は短く、長さ5~7㎜(歯の先まで)×幅23~25㎜、付着点から筒の広がる部分まで緑色又は黄色を帯び、各雄しべの間に2個の鋭い又は鈍い歯をもち、歯は長さ約1.5㎜。雄しべは歯から歯までの幅(5~)6.7~7.5(10)㎜。分離の花糸は長さ7~8.5(~10)㎜、線形又は狭い錐形、基部の幅1~1.5㎜。葯は長円状線形」、長さ5.5~6.7(~7.5)㎜、わずかに曲がる。花粉は10%だけが持続可能(sustainability)。花柱は糸状、長さ(67~)74~85㎜、緑色、斜上、雄しべを超えて突き出る。柱頭は深く3裂、幅2.5~3.5(~5)㎜、白色又は帯緑色。子房は長円形、長さ12~19㎜位×幅6から8㎜。胚珠は各室に16~20個、球形、重なる。果実と種子は不明。2n=46。花期は主に8~2月。
3 Eucharis moorei (Baker) Meerow
synonym Eucharis ×grandiflora var. moorei var. moorei Baker
synonym Urceolina moorei (Baker) Christenh. & Byng
エクアドル、ペルー原産。英名は golden surprise lily 。
葉は(長さ/幅)の比が2.1未満。花は1花序に4~7個つき芳香が強い。花被片は幅17~27㎜。雄しべ杯(staminal cup)は長さ全体が合着し、歯の長さが2.5~3㎜。花糸は真っすぐ。花柱の長さ6~7㎝。
4 Eucharis sanderi Baker
コロンビア原産。英名はSander's lily。
葉には強く、ひだがある。花は花序に8個以下つき、放射相称。花被の筒部は長さ1.4㎝以上あり、曲がり、上部の半分まで広がる。雄しべの上部は強く内側に曲がる。雄しべ杯(staminal cup)と花被の内側は部分的に緑色や黄色を帯び、縦の縞(蜜腺ガイド)を形成する[Eucharis]。雄しべ杯の縁には花糸の分離部分の間に歯がない。熟した果実は長さ4~5.5㎝、幅より長く、ごく薄い淡褐色。種子は長さ12~21㎜。
参考
1) Pacific Bulb SocietyEucharis
https://www.pacificbulbsociety.org/pbswiki/index.php/Eucharis
2)Plant Finder - Missouri Botanical GardenEucharis amazonica
http://www.missouribotanicalgarden.org/PlantFinder/PlantFinderDetails.aspx?taxonid=275747
3)GRINEuchari
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=4481
4) Amaryllidaceae is one of the scarcest and most attractive plant ...A COMPARISON AMONG FOUR SPECIES OF AMARYLLIDACEAE
http://revistas.univalle.edu.co/omp/index.php/programaeditorial/catalog/
download/97/60/778-1?inline=15) (PDF) Systematics of the Amazon Lilies, Eucharis and ...
Systematics of the Amazon Lilies, Eucharis and Caliphruria (Amaryllidaceae)
https://www.researchgate.net/publication/271806130_Systematics_of_the_Amazon_Lilies_Eucharis_and_Caliphruria_Amaryllidaceae