ゲンカイツツジ 玄海躑躅

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Flora of Mikawa

ツツジ科  Ericaceae ツツジ属

学 名 Rhododendron mucronulatum Turcz. var. ciliatum Nakai
Rhododendron mucronulatum Turcz. var. lucidum Nakai
Rhododendron mucronulatum Turcz. f. ciliatum (Nakai) Kitag
ゲンカイツツジの花序
ゲンカイツツジの花裏
ゲンカイツツジの花
ゲンカイツツジの雄しべの基部
ゲンカイツツジの花柄
ゲンカイツツジの成葉の裏
ゲンカイツツジ幹
ゲンカイツツジ
ゲンカイツツジ葉表
ゲンカイツツジ葉表の鱗片
ゲンカイツツジ葉裏の鱗片
ゲンカイツツジの雄しべ10個
花 期 3~4月
高 さ 1~2m
生活型 落葉低木
生育場所 凝灰岩や花崗岩などの岩地、岩上
分 布 在来種  本州(西部)、四国(愛媛県)、九州(北部)、朝鮮
撮 影 豊橋市  17.4.14
カラムラサキツツジの変種として分類されている。変種を認めず、カラムラサキツツジに含める見解もある。鱗片状毛はカラムラサキツツジにもあるが、カラムラサキツツジには枝や葉に毛や長毛がなく、ゲンカイツツジにはある。開花時期はハヤトミツバツツジより遅く、コバノミツバツツジと似ている。
 凝灰岩や花崗岩などの岩地、岩上などに生え、石灰岩地帯には分布しない。落葉低木。高さ1~2m。よく分枝し、若枝には赤褐色、 円形の鱗状毛が多く、白色の長毛が散生する。葉は互生し、楕円形、 長さ2.5~6.5㎝、幅1.5~3㎝。葉の両面に円形の鱗状毛と毛があり、葉縁には縁毛がある。花は葉の展開前に開花する。花冠は淡紅紫色(桃紫色)、 広漏斗形、直径3~4㎝、深裂する。雄しべは10個。蒴果は円柱形、長さ約15㎜、幅4~5㎜、円形の鱗状毛が密生する。花期は3~4月。

 カラムラサキツツジRhododendron mucronulatum Turcz var. mucronulatum 朝鮮、中国、モンゴル、ロシアに分布。中国名は迎红杜鹃( ying hong du juan)。
 落葉性、低木。多数、分枝する。高さ1~2m。若枝は細くて長く、まばらに鱗片がある。葉柄は長さ3~5㎜。葉身は薄く、楕円形~楕円状披針形、長さ3~7㎝、幅1~3.5㎝、基部は楔形~鈍形、縁は全縁又は鋸歯縁、先は鋭形、尖鋭形、又は鈍形。葉裏面は褐色、鱗片状、表面はまばらに鱗片状。花序は花が1~3個、類頂生、偽散形花序、花は葉の展開前に開花し、芽鱗は宿存性。花柄は長さ0.5~1㎝、まばらに鱗片がある。萼は5裂、長さ0.5~1㎜、鱗片状~無毛~まばらに剛毛がある。花冠は漏斗形、淡赤紫色、長さ2.3~2.8㎝、幅3~4㎝、外面に短毛がある。osibeは10個、不等長、わずかに花冠筒部より短い。花糸は下部に短毛がある。子房は5室、密に鱗片があり、花柱は花冠より長く、無毛。蒴果は円柱形、長さ10~15㎜、幅4~5㎜。花期は3~4月。果期は5~7月。