ガストロロビウム・セリセウム
Flora of Mikawa
マメ科 Fabaceae ガストロロビウム属
別 名 | ブラックルビー |
英 名 | bluebellvine , blue-pea , butterfly-pea , cordofan-pea , Darwin-pea |
学 名 | Gastrolobium sericeum (Sm.) G.Chandler & Crisp |
花 期 | 3~6月 |
高 さ | 1m以下 |
生活型 | 低木 |
生育場所 | 栽培種 |
分 布 | 外来種 オーストラリア(西オーストラリア州)原産 |
撮 影 | 西尾市 21.3.1 |
ガストロロビウム・セリセウムはマメ科ガストロロビウム属の観賞用の栽培種。毒性がある。花が黒色のものがブラックルビーの名で販売されている。
絡み付き又はよじ登る、低木、高さ1m以下、普通50㎝程度。茎は円柱形、刺は無く、毛があり、いぼ状の隆起や腺は無い。葉や葉状枝(phylloclades)をもつ。葉は 単葉、互生し、長さ12~50mm×幅8~35mm、有毛で毛は単純毛、平ら又は縁が強く、内側に曲がり、円柱形に見えるが、上面に溝があり、 縁は全縁、こぶは無く、いぼ状の隆起や腺は無い。托葉は宿存し、長さ約3mm、腺はなく、肋はない。花柄は長さ2~2.5mm、有毛。小苞は 早落性、条線はない。咢は長さ8.5~9mm、花後に大きくならず、単純毛があり、肋はなく、いぼ状の隆起や腺は無い。花冠は長さ15~17(25)mm 、多色、主に黄色、緑色(又はクリーム色、赤色、ほとんど黒色)、黄色や緑色の斑点、条線又はしみがあるものもあり、爪部は無い。旗弁は長さ15mm、無毛、耳がある。翼弁は 長さ12~15mm、耳がある。竜骨弁は長さ12~16mm、嘴はなく、耳はなく、無毛。雄しべは10本。葯は長さ0.7~1mm、長さが2種類ある。花糸 は離生(又は基部でだけ統合)、長さ11.2~15mm。子房は無柄~ほぼ無柄、有毛又は腺がある。花柱は長さ14~15mm、基部に毛又は腺があり、 無毛ではなく、円柱形。果実は裂開し、柄があり、種子の間はくびれず、断面は丸く、嘴は無い。花期は早春~早夏(9~12月:オーストラリア)
低木。葉は茎葉、基部や先に密集しない。葉は単葉、互生又は対生、又は3~4対が輪生する。葉身は背腹性、全縁、平でしばしば堅い。托葉は有又は無、葉柄があり、盾状にならず、離生、剛毛がある。 葉身の縁は外巻き(又は複雑な竜骨)。授粉生殖。雌雄同株。単性花は無い。虫媒(entomophilous)又は鳥媒(ornithophilous)。花は総状花序又は束生する。花序は頂生又は腋生の総状花序又は 密に葉腋に束生する。花柄があり、苞がある。苞は宿存性又は脱落性。花に小苞は有又は無、小苞は脱落性(ごく早落性)。花は左右相称、花被を巻き込むか、花被と雄しべ群を巻き込む、蝶 形花、四環(tetracyclic)。花托は子房柄(gynophore)が発達し、又は雄ずい柄(androphore)も子房柄もない。分離の花托筒が有又は無。子房下に花盤がある。雄しべ内で環状。花被は10個、 2輪に分離した同数の咢片と花冠をもつ。咢は合弁咢、5裂。咢片は咢筒より著しく小さく、又は咢筒と同長、咢筒より長くはならない。咢は2唇形(上側の2個は、しばしば広く、高く合着)、 肉質ではなく、宿存し、開花後は成長せず(non-accrescent)、前側に中央の咢片をもつ。花冠(花弁)は5個、1輪につく。付属肢は有又は無。旗弁は付属体が無い。花冠は多弁、部分的に合弁 花、花弁の2個が結合する。結合した花弁は前側につく(竜骨弁)。翼弁は竜骨から分離し、側部に距はない。旗弁は普通、発達し、全縁又は凹形。竜骨弁は翼弁より短く、(しばしば、幅が広い) ほぼ翼弁と同長、又は明瞭に突き出し、長い尖鋭形/嘴ではない。花冠は覆瓦状、黄色、橙色、赤色、紫色、又は褐色(複合)、脱落性、開花後は成長しない(non-accrescent)。花弁には爪部がある。 雄しべは10本、分離、等長又は著しく不等長、1輪につき、もっぱら稔性。葯は分離、縦の隙間から裂開、横向き又は内向き、4室。雌しべは1個、1心皮、花柱をもつ。花柱は(内側に)曲がる(糸 状)、柱頭組織は頂生。心皮は1~2個の胚珠をもつ。子房は普通、無柄~ほぼ無柄、まれに有柄。柱頭は点状。胚珠は細いか又は短く退化(funicled)。果実は有柄、肉質ではなく、鞘。豆鞘は球形 ~やや長く(卵形)、三角にはならず、膨れ~膨れず、多少、扁平、又は円柱形、種子の間はくびれず、横の隔壁はなく、翼は無い。裂開したバルブは捻じれない。果実は1室、種子は1~2個。 種子は腎形、粘らず、仮種皮をもち、胚は曲がる。外種皮は蓋がない(non-operculate)。2n = 16。
世界には約110種がオーストラリアにあり、48種が西オーストラリア州に自生し、インド、オーストラリアで野生化している。かなりの数の種が有毒なモノフルオロ酢酸を含む。英名はpoison pea。
西オーストラリア州原産。英名はYork Road poison。
低木、高さ1.5m以下。絡み付き、太さ約2㎜、有毛。葉は狭~広披針形、長さ5㎝以下。花は蝶形花、黄色で中央が赤色~ピンク色。旗弁は大きく、竜骨弁と翼弁は小さい。花期は晩春~早夏。
2 Gastrolobium celsianum (Lem.) G.Chandler & Crisp
西オーストラリア州原産。英名はSwan River Pea
低木、高さ1.2m以下。葉は灰緑色~銀色。花は長さ2~3㎝、赤色。花期は晩冬~春。
3 Gastrolobium praemorsum (Meisn.) G.Chandler & Crisp
synonym Gastrolobium praemorsa (Meisn.) G.Chandler & Crisp
synonym Brachysema praemorsum Meisn.
オーストラリア(西オーストラリア州)原産。 常緑低木。高さは60㎝60㎝10cmに満たないですが、枝が横に広がり、1株で1~2mもの範囲を覆います。黒みがかったグリーンの葉は秋冬にさらに真っ黒に近くなり、黒葉のクローバーのような雰囲気。花期は晩冬~早夏
絡み付き又はよじ登る、低木、高さ30~60㎝。茎は円柱形、毛があり、いぼ状の隆起や腺は無い。葉や葉状枝(phylloclades)をもつ。 葉は単葉、対生、長さ22~45mm×幅20~45mm、単純毛があるか又は無毛、平らで縁も平ら、全縁、こぶは無く、いぼ状の隆起や腺は無い。托葉はあり、 宿存し、長さ3.2~6mm、腺はなく、肋はない。花柄は長さ4~4.5mm、有毛。小苞はあるが、早落性、条線は無い。咢は長さ10~15mm、花後に大きくな らず、単純毛があり、肋はなく、いぼ状の隆起や腺は無い。花冠は長さ25~30mm、主に赤色又は緑色、赤色や緑色の斑点、条線、しみをもつものもあ り、爪部は無い。旗弁は耳がある。翼弁は長さ16~23mm耳がある。竜骨弁は長さ21~30mm、耳はなく、無毛。雄しべは10本。葯は長さ1.2~1.7mm、2種類 の高さがある。花糸は分離(又は基部でだけ統合し)、長さ22~24mm。子房は無柄又はほぼ無柄、有毛又は腺がある。花柱は長さ25~32mm、基部に毛があるか 又は腺があり、円柱形。果実は裂開し、柄があり、種子の間でくびれず、断面は丸く、有毛、嘴はない。花期は晩冬~早夏(オーストラリアでは8~12月)。
品種)‘Brown Butterfly’, 'Bronze Butterfly’ブロンズバタフライ[葉が黒緑色、葉先が切形]
4 Gastrolobium sericeum (Sm.) G.Chandler & Crisp ガストロロビウム・セリセウム
synonym Chorizema sericeum Sm.
synonym Brachysema sericeum (Sm.) Domin
synonym Oxylobium sericeum (Sm.) Benth.
synonym Podolobium sericeum DC.
オーストラリア(西オーストラリア州)原産。英名はbluebellvine , blue-pea , butterfly-pea , cordofan-pea , Darwin-pea , poison peas 。普通に栽培されている。
絡み付き又はよじ登る、低木、高さ1m以下、普通50㎝程度。茎は円柱形、刺は無く、毛があり、いぼ状の隆起や腺は無い。葉や葉状枝(phylloclades)をもつ。葉は 単葉、互生し、長さ12~50mm×幅8~35mm、有毛で毛は単純毛、平ら又は縁が強く、内側に曲がり、円柱形に見えるが、上面に溝があり、 縁は全縁、こぶは無く、いぼ状の隆起や腺は無い。托葉は宿存し、長さ約3mm、腺はなく、肋はない。花柄は長さ2~2.5mm、有毛。小苞は 早落性、条線はない。咢は長さ8.5~9mm、花後に大きくならず、単純毛があり、肋はなく、いぼ状の隆起や腺は無い。花冠は長さ15~17(25)mm 、多色、主に黄色、緑色(又はクリーム色、赤色、ほとんど黒色)、黄色や緑色の斑点、条線又はしみがあるものもあり、爪部は無い。旗弁は長さ15mm、無毛、耳がある。翼弁は 長さ12~15mm、耳がある。竜骨弁は長さ12~16mm、嘴はなく、耳はなく、無毛。雄しべは10本。葯は長さ0.7~1mm、長さが2種類ある。花糸 は離生(又は基部でだけ統合)、長さ11.2~15mm。子房は無柄~ほぼ無柄、有毛又は腺がある。花柱は長さ14~15mm、基部に毛又は腺があり、 無毛ではなく、円柱形。果実は裂開し、柄があり、種子の間はくびれず、断面は丸く、嘴は無い。花期は早春~早夏(9~12月:オーストラリア)
品種)Black-flowered form ブラックルビー(Black Ruby)
Gastrolobium sericeum (Sm.) G.Chandler & Crisp
https://florabase.dpaw.wa.gov.au/browse/profile/20500
2)GRIN
Clitoria
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=2709
3) Plants of the World Online | Kew Science
Clitoria
http://plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:22462-1
絡み付き又はよじ登る、低木、高さ1m以下、普通50㎝程度。茎は円柱形、刺は無く、毛があり、いぼ状の隆起や腺は無い。葉や葉状枝(phylloclades)をもつ。葉は 単葉、互生し、長さ12~50mm×幅8~35mm、有毛で毛は単純毛、平ら又は縁が強く、内側に曲がり、円柱形に見えるが、上面に溝があり、 縁は全縁、こぶは無く、いぼ状の隆起や腺は無い。托葉は宿存し、長さ約3mm、腺はなく、肋はない。花柄は長さ2~2.5mm、有毛。小苞は 早落性、条線はない。咢は長さ8.5~9mm、花後に大きくならず、単純毛があり、肋はなく、いぼ状の隆起や腺は無い。花冠は長さ15~17(25)mm 、多色、主に黄色、緑色(又はクリーム色、赤色、ほとんど黒色)、黄色や緑色の斑点、条線又はしみがあるものもあり、爪部は無い。旗弁は長さ15mm、無毛、耳がある。翼弁は 長さ12~15mm、耳がある。竜骨弁は長さ12~16mm、嘴はなく、耳はなく、無毛。雄しべは10本。葯は長さ0.7~1mm、長さが2種類ある。花糸 は離生(又は基部でだけ統合)、長さ11.2~15mm。子房は無柄~ほぼ無柄、有毛又は腺がある。花柱は長さ14~15mm、基部に毛又は腺があり、 無毛ではなく、円柱形。果実は裂開し、柄があり、種子の間はくびれず、断面は丸く、嘴は無い。花期は早春~早夏(9~12月:オーストラリア)
ガストロロビウム属
family Fabaceae- genus Gastrolobium低木。葉は茎葉、基部や先に密集しない。葉は単葉、互生又は対生、又は3~4対が輪生する。葉身は背腹性、全縁、平でしばしば堅い。托葉は有又は無、葉柄があり、盾状にならず、離生、剛毛がある。 葉身の縁は外巻き(又は複雑な竜骨)。授粉生殖。雌雄同株。単性花は無い。虫媒(entomophilous)又は鳥媒(ornithophilous)。花は総状花序又は束生する。花序は頂生又は腋生の総状花序又は 密に葉腋に束生する。花柄があり、苞がある。苞は宿存性又は脱落性。花に小苞は有又は無、小苞は脱落性(ごく早落性)。花は左右相称、花被を巻き込むか、花被と雄しべ群を巻き込む、蝶 形花、四環(tetracyclic)。花托は子房柄(gynophore)が発達し、又は雄ずい柄(androphore)も子房柄もない。分離の花托筒が有又は無。子房下に花盤がある。雄しべ内で環状。花被は10個、 2輪に分離した同数の咢片と花冠をもつ。咢は合弁咢、5裂。咢片は咢筒より著しく小さく、又は咢筒と同長、咢筒より長くはならない。咢は2唇形(上側の2個は、しばしば広く、高く合着)、 肉質ではなく、宿存し、開花後は成長せず(non-accrescent)、前側に中央の咢片をもつ。花冠(花弁)は5個、1輪につく。付属肢は有又は無。旗弁は付属体が無い。花冠は多弁、部分的に合弁 花、花弁の2個が結合する。結合した花弁は前側につく(竜骨弁)。翼弁は竜骨から分離し、側部に距はない。旗弁は普通、発達し、全縁又は凹形。竜骨弁は翼弁より短く、(しばしば、幅が広い) ほぼ翼弁と同長、又は明瞭に突き出し、長い尖鋭形/嘴ではない。花冠は覆瓦状、黄色、橙色、赤色、紫色、又は褐色(複合)、脱落性、開花後は成長しない(non-accrescent)。花弁には爪部がある。 雄しべは10本、分離、等長又は著しく不等長、1輪につき、もっぱら稔性。葯は分離、縦の隙間から裂開、横向き又は内向き、4室。雌しべは1個、1心皮、花柱をもつ。花柱は(内側に)曲がる(糸 状)、柱頭組織は頂生。心皮は1~2個の胚珠をもつ。子房は普通、無柄~ほぼ無柄、まれに有柄。柱頭は点状。胚珠は細いか又は短く退化(funicled)。果実は有柄、肉質ではなく、鞘。豆鞘は球形 ~やや長く(卵形)、三角にはならず、膨れ~膨れず、多少、扁平、又は円柱形、種子の間はくびれず、横の隔壁はなく、翼は無い。裂開したバルブは捻じれない。果実は1室、種子は1~2個。 種子は腎形、粘らず、仮種皮をもち、胚は曲がる。外種皮は蓋がない(non-operculate)。2n = 16。
世界には約110種がオーストラリアにあり、48種が西オーストラリア州に自生し、インド、オーストラリアで野生化している。かなりの数の種が有毒なモノフルオロ酢酸を含む。英名はpoison pea。
ガストロロビウム属の主な種
1 Gastrolobium calycinum Benth.西オーストラリア州原産。英名はYork Road poison。
低木、高さ1.5m以下。絡み付き、太さ約2㎜、有毛。葉は狭~広披針形、長さ5㎝以下。花は蝶形花、黄色で中央が赤色~ピンク色。旗弁は大きく、竜骨弁と翼弁は小さい。花期は晩春~早夏。
2 Gastrolobium celsianum (Lem.) G.Chandler & Crisp
西オーストラリア州原産。英名はSwan River Pea
低木、高さ1.2m以下。葉は灰緑色~銀色。花は長さ2~3㎝、赤色。花期は晩冬~春。
3 Gastrolobium praemorsum (Meisn.) G.Chandler & Crisp
synonym Gastrolobium praemorsa (Meisn.) G.Chandler & Crisp
synonym Brachysema praemorsum Meisn.
オーストラリア(西オーストラリア州)原産。 常緑低木。高さは60㎝60㎝10cmに満たないですが、枝が横に広がり、1株で1~2mもの範囲を覆います。黒みがかったグリーンの葉は秋冬にさらに真っ黒に近くなり、黒葉のクローバーのような雰囲気。花期は晩冬~早夏
絡み付き又はよじ登る、低木、高さ30~60㎝。茎は円柱形、毛があり、いぼ状の隆起や腺は無い。葉や葉状枝(phylloclades)をもつ。 葉は単葉、対生、長さ22~45mm×幅20~45mm、単純毛があるか又は無毛、平らで縁も平ら、全縁、こぶは無く、いぼ状の隆起や腺は無い。托葉はあり、 宿存し、長さ3.2~6mm、腺はなく、肋はない。花柄は長さ4~4.5mm、有毛。小苞はあるが、早落性、条線は無い。咢は長さ10~15mm、花後に大きくな らず、単純毛があり、肋はなく、いぼ状の隆起や腺は無い。花冠は長さ25~30mm、主に赤色又は緑色、赤色や緑色の斑点、条線、しみをもつものもあ り、爪部は無い。旗弁は耳がある。翼弁は長さ16~23mm耳がある。竜骨弁は長さ21~30mm、耳はなく、無毛。雄しべは10本。葯は長さ1.2~1.7mm、2種類 の高さがある。花糸は分離(又は基部でだけ統合し)、長さ22~24mm。子房は無柄又はほぼ無柄、有毛又は腺がある。花柱は長さ25~32mm、基部に毛があるか 又は腺があり、円柱形。果実は裂開し、柄があり、種子の間でくびれず、断面は丸く、有毛、嘴はない。花期は晩冬~早夏(オーストラリアでは8~12月)。
品種)‘Brown Butterfly’, 'Bronze Butterfly’ブロンズバタフライ[葉が黒緑色、葉先が切形]
4 Gastrolobium sericeum (Sm.) G.Chandler & Crisp ガストロロビウム・セリセウム
synonym Chorizema sericeum Sm.
synonym Brachysema sericeum (Sm.) Domin
synonym Oxylobium sericeum (Sm.) Benth.
synonym Podolobium sericeum DC.
オーストラリア(西オーストラリア州)原産。英名はbluebellvine , blue-pea , butterfly-pea , cordofan-pea , Darwin-pea , poison peas 。普通に栽培されている。
絡み付き又はよじ登る、低木、高さ1m以下、普通50㎝程度。茎は円柱形、刺は無く、毛があり、いぼ状の隆起や腺は無い。葉や葉状枝(phylloclades)をもつ。葉は 単葉、互生し、長さ12~50mm×幅8~35mm、有毛で毛は単純毛、平ら又は縁が強く、内側に曲がり、円柱形に見えるが、上面に溝があり、 縁は全縁、こぶは無く、いぼ状の隆起や腺は無い。托葉は宿存し、長さ約3mm、腺はなく、肋はない。花柄は長さ2~2.5mm、有毛。小苞は 早落性、条線はない。咢は長さ8.5~9mm、花後に大きくならず、単純毛があり、肋はなく、いぼ状の隆起や腺は無い。花冠は長さ15~17(25)mm 、多色、主に黄色、緑色(又はクリーム色、赤色、ほとんど黒色)、黄色や緑色の斑点、条線又はしみがあるものもあり、爪部は無い。旗弁は長さ15mm、無毛、耳がある。翼弁は 長さ12~15mm、耳がある。竜骨弁は長さ12~16mm、嘴はなく、耳はなく、無毛。雄しべは10本。葯は長さ0.7~1mm、長さが2種類ある。花糸 は離生(又は基部でだけ統合)、長さ11.2~15mm。子房は無柄~ほぼ無柄、有毛又は腺がある。花柱は長さ14~15mm、基部に毛又は腺があり、 無毛ではなく、円柱形。果実は裂開し、柄があり、種子の間はくびれず、断面は丸く、嘴は無い。花期は早春~早夏(9~12月:オーストラリア)
品種)Black-flowered form ブラックルビー(Black Ruby)
参考
1) Flora of Western AustraliaGastrolobium sericeum (Sm.) G.Chandler & Crisp
https://florabase.dpaw.wa.gov.au/browse/profile/20500
2)GRIN
Clitoria
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=2709
3) Plants of the World Online | Kew Science
Clitoria
http://plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:22462-1