エゾシロネ 蝦夷白根

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Flora of Mikawa

シソ科 Lamiaceae シロネ属

中国名 小花地笋 xiao hua di sun
英 名 northern bugleweed, slender bugleweed
学 名 Lycopus uniflorus Michx.

 synonym Lycopus uniflorus Michx. var. parviflorus (Maxim.) Kitag.

 synonym Lycopus parviflorus Maxim. [Flora of China]
エゾシロネの花
エゾシロネの葉
エゾシロネ
花 期 7~9月
高 さ 10~50㎝
生活型 多年草
生育場所 湿地、沼地、泉の近く
分 布 在来種  北海道、本州、四国、九州、千島列島、朝鮮、中国(黒龍江省、吉林省)、ロシア、北アメリカ
撮 影 牛留池(乗鞍高原) 06.8.19
エゾシロネはシソ科シロネ属の多年草。北アメリカにも広く分布し、根が食用とされる。
 多年草、高さ10~50㎝。根茎が細く先が急に太く紡錘形の塊茎状になり、地下茎を伸ばし、湿地に広がる。茎は通常は分枝せず、斜上~直立し、高さ10~50㎝、4稜形、密に微軟毛~微細剛毛がある。葉は対生し、葉柄は短く、長さ2~6(8)㎝。葉身は楕円形~披針形、茎の中間の葉が最も大きく、他の葉は長さ3~5.5㎝×幅1.2~2.5㎝、基部は楔状漸尖形、ほぼ無毛または葉脈にまばらに微軟毛があり、縁は通常、約±4~6個の鋸歯があるかまたは全縁、葉の両面にまばらに帯黄色の腺点がある。輪散花序は花が7~10個つき、明瞭な球形ではなく、2~3個の小苞が基部につく。小苞は線状披針形、長さ約1㎜、縁毛がある。花は長さ約2㎜の小さな唇形花。萼片は長さ約2㎜、毛がある。萼歯は5個、1個の歯がわずかに小さく、卵形、長さ約0.8㎜、先はあまり尖らず、鈍形~鋭形、繊毛がある。花冠は長さ2~4㎜、白色、萼片より長く、花冠筒部は長さ約1㎜、拡大部は不明瞭な2唇形、上唇は真っすぐ、下唇は広がる。雄しべは花冠よりわずかに長い。小堅果は長さ1~2㎜、先は切形、細かい歯がある。2n=22。花期は7~9月。
 ヒメシロネは葉の幅が細く、花冠がやや大きく、赤い斑点がつく。