メギ科イカリソウ属Epimediumの園芸種。イカリソウ属は世界に約50種あり、中国、インド(ヒマラヤ西部)、日本、朝鮮、ロシア、ヨーロッパ南部、アフリカ北部に分布し、中国には41種ある。エピメディウム・ペラルデリアヌムはアフリカ原産。花が黄色で黄蝶と呼ばれている。イカリソウ属の栽培は盛んで、和名のついた品種も多い。
　多年草、地下を長く這う丈夫で針金状の根茎があり、群生し、高さ15～25㎝、幅40㎝以上の山形になる。茎は細く、針金状。葉は長さ20㎝以下、3小葉の複葉。小葉は長さ7.5㎝以下(栽培では10㎝まで)、鋸歯縁、春にブロンズ色、薄緑色の霜降り状、次第に緑色になる。花茎は腺があり高さ30㎝以下、花序は花が9～25個つく。花はわずかに葉の上に出て、明るい黄色、幅1.5～2.3㎝。外側の萼片は4個、小さく、帯緑色。内側の萼片大きく、黄色、幅5～9㎜。花弁は4個、小さく、長さ2.5㎜、蜜腺は小さく褐色。距は短く、長さ1～2㎜、ブロンズ色、上向きに曲がる。雄しべは長さ5㎜、葯は黄色。花期は春。
品種)　'Frohnleiten' , 'Lichtenberg' , 'Weihenstephan' , 黄蝶