ドクゼリ 毒芹
Flora of Mikawa
セリ科 Apiaceae ドクゼリ属
別 名 | オオゼリ |
中国名 | 毒芹 du qin |
英 名 | Mackenzie's water hemlock , cowbane , beaver poison |
学 名 | Cicuta virosa L. Cicuta virosa L. var. nipponica (Franch.) Makino |
花 期 | 7~8月 |
高 さ | 80~100㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 山地の湿地 |
分 布 | 在来種 北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国、モンゴル、ロシア、インド、中央アジア、ヨーロッパ |
撮 影 | 稲武町 06.7.2 |
全草に猛毒成分を含むことで有名。大きくなると間違えることはないのだが、春の芽どきはセリに似ていて注意が必要。セリのような香りはない。
根茎が太く、竹のような節があるのが特徴。全体に無毛。茎は太く、中空。葉は2回羽状複葉。小葉は長さ3~8㎝の線状披針形~広披針形、先が尖り、鋸歯がある。枝先に出す複散形花序に小さな直径約3㎜の白い花を球状につける。総苞片は無く、小総苞片は線形、数個つく。果実は長さ約2.5㎜、無毛。2n=22,44
多年草、丈夫、無毛。 根茎が膨らみ、横方向の空気室があり、根が束生する。茎は高く、直立し、中空、上部で分枝し、条線がある。葉は葉柄があり、鞘は狭く、抱茎、膜質。 葉身は(1~)2~3回羽状複葉。最終裂片は狭く、線状披針形または披針形、鋸歯縁または歯縁。 複散形花序、緩く、頂生または側生。苞はないか少なく、目立たない。大散形花序の柄(rays)は多数、長く、細く、斜上して広がる。小苞は多数、狭く、花より長くまたは短い。萼歯が目立ち、卵状三角形。花弁は白色または緑白色、倒卵形またはほぼ円形、先は狭く、内曲する。柱下体(stylopodium)は凹む。花柱は細く、成熟すると後屈。果実は卵状球形、両端が丸みを帯びまたは基部が心形、側部が扁平、無毛、隆条は5個、厚く、コルク質。油管(vittae)は各溝に1個、合成面(commissure)に2個。種子は表面が平坦またはわずかに凹面状。分果柄(carpophore)は2分岐。
世界に約3種あり、北半球の温帯に分布する。
synonym Cicuta virosa L. var. nipponica (Franch.) Makino
北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国、モンゴル、ロシア、インド、中央アジア、ヨーロッパ原産。中国名は毒芹 du qin。英名はMackenzie's water hemlock , cowbane , beaver poison。別名はオオゼリ。山地の湿地に生える。
多年草。高さ80~100㎝。根茎が太く、竹のような節があるのが特徴。全体に無毛。茎は太く、中空。葉は2回羽状複葉。小葉は長さ3~8㎝の線状披針形~広披針形、先が尖り、鋸歯がある。枝先に出す複散形花序に小さな直径約3㎜の白い花を球状につける。総苞片は無く、小総苞片は線形、数個つく。果実は長さ約2.5㎜、無毛。2n=22,44。花期は7~8月。
品種)
1 Cicuta virosa L. f. angustifolia (Kit.) Schube ヒメドクゼリ 姫毒芹
synonym Cicuta virosa L. var. stricta K.F.Schultz
小葉が幅2mm以下の細い線形のもの。
Cicuta
Cicuta
Cicuta
根茎が太く、竹のような節があるのが特徴。全体に無毛。茎は太く、中空。葉は2回羽状複葉。小葉は長さ3~8㎝の線状披針形~広披針形、先が尖り、鋸歯がある。枝先に出す複散形花序に小さな直径約3㎜の白い花を球状につける。総苞片は無く、小総苞片は線形、数個つく。果実は長さ約2.5㎜、無毛。2n=22,44
ドクゼリ属
family Apiaceae - genus Cicuta多年草、丈夫、無毛。 根茎が膨らみ、横方向の空気室があり、根が束生する。茎は高く、直立し、中空、上部で分枝し、条線がある。葉は葉柄があり、鞘は狭く、抱茎、膜質。 葉身は(1~)2~3回羽状複葉。最終裂片は狭く、線状披針形または披針形、鋸歯縁または歯縁。 複散形花序、緩く、頂生または側生。苞はないか少なく、目立たない。大散形花序の柄(rays)は多数、長く、細く、斜上して広がる。小苞は多数、狭く、花より長くまたは短い。萼歯が目立ち、卵状三角形。花弁は白色または緑白色、倒卵形またはほぼ円形、先は狭く、内曲する。柱下体(stylopodium)は凹む。花柱は細く、成熟すると後屈。果実は卵状球形、両端が丸みを帯びまたは基部が心形、側部が扁平、無毛、隆条は5個、厚く、コルク質。油管(vittae)は各溝に1個、合成面(commissure)に2個。種子は表面が平坦またはわずかに凹面状。分果柄(carpophore)は2分岐。
世界に約3種あり、北半球の温帯に分布する。
ドクゼリ属の主な種と園芸品種
1 Cicuta virosa L. ドクゼリ 毒芹synonym Cicuta virosa L. var. nipponica (Franch.) Makino
北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国、モンゴル、ロシア、インド、中央アジア、ヨーロッパ原産。中国名は毒芹 du qin。英名はMackenzie's water hemlock , cowbane , beaver poison。別名はオオゼリ。山地の湿地に生える。
多年草。高さ80~100㎝。根茎が太く、竹のような節があるのが特徴。全体に無毛。茎は太く、中空。葉は2回羽状複葉。小葉は長さ3~8㎝の線状披針形~広披針形、先が尖り、鋸歯がある。枝先に出す複散形花序に小さな直径約3㎜の白い花を球状につける。総苞片は無く、小総苞片は線形、数個つく。果実は長さ約2.5㎜、無毛。2n=22,44。花期は7~8月。
品種)
1 Cicuta virosa L. f. angustifolia (Kit.) Schube ヒメドクゼリ 姫毒芹
synonym Cicuta virosa L. var. stricta K.F.Schultz
小葉が幅2mm以下の細い線形のもの。
参考
1) Flora of ChinaCicuta
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=107076
2) Plants of the World Online | Kew ScienceCicuta
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:40604-1
3) World Flora OnlineCicuta
http://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-0000604532