ダンドボロギク 段戸襤褸菊

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Flora of Mikawa

キク科 Asteraceae  タケダグサ属

中国名 梁子菜 liang zi cai
英 名 American burn-weed, fireweed
学 名 Erechtites hieraciifolius (L.) Raf. ex DC.
Erechtites hieracifolia (L.) Raf. ex DC.
ダンドボロギクの花序
ダンドボロギクの頭花
ダンドボロギクの花
ダンドボロギクの冠毛
ダンドボロギクの果実
ダンドボロギク
ダンドボロギク果実拡大
ダンドボロギク上部の葉
ダンドボロギク中部の葉
ダンドボロギク下部の葉
花 期 9~10月
高 さ 30~150㎝
生活型 1年草
生育場所 山地や市街の荒地
分 布 帰化種 北アメリカ原産
撮 影 幸田町  06.9.24
愛知県の段戸山で1933年に最初に見つけられたため、ダンドの名がつけられている。現在では日本全土で普通に見られる。
 茎は無毛、直立する。葉は互生し、無柄、長さ10~20㎝、幅1.5~4㎝の広線形~狭披針形、不揃いの大きな鋸歯がある。茎中部以上につく葉は基部が茎を抱き、下部の葉の基部は楔形になる。茎頂のまばらな円錐花序に頭花を多数つける。頭花は上向きにつき、垂れ下がらない。舌状花はなく、周囲の雌性花、中心の両性花ともに筒状花であり、長さ1.2~1.4㎝。花冠は白色、雌性花の花冠は狭い。総苞はほぼ無毛、円筒形で下部がやや膨らみ、花後に膨らみがはっきりする。痩果は褐色、長さ約1.8㎜の長楕円形、茶色の縦肋がある。冠毛は白色、長さ約14㎜。2n=40
 よく似たベニバナボロギクは、葉が羽状に裂け、葉柄がある。頭花が朱赤色で、下向きに垂れ下がる。

タケダグサ属

  family  Asteraceae - genus  Erechtites

 1年草又は多年草、しばしば辛味があり、主に高さ20~200㎝、直根をもち、無毛又は綿毛、絨毛があり、しばしば、まだらに無毛になる。茎は普通1本、普通、直立する。葉は根生葉と茎葉、互生する。葉柄は有又は無。葉身は羽状脈、ほとんどが卵形~披針形(ときに羽状分裂又は深裂し)、最終の仏は全縁、小歯状、又は歯状、面は無毛又は綿毛があり、又は絨毛がある(しばしばまだらに無毛になる)。頭花は円盤型頭花(disciform:中心小花は両性又は機能が雄性、周辺の筒状小花は雌性)、集散花序又は散房花序につく。副咢(calyculi )は1~6[~12]個の小苞。総苞はつぼ形又は円筒形~こま形、直径2~10+㎜。総苞片は宿存し、普通、(5), 8, 13, 又は 21個、 1~2列につき、直立 (ときに、果時に後屈し)、分離 (縁は± 結合する)、披針形~線形、等長、縁は±薄膜質 (先端が緑色又は小さい暗色の点がある)。花托は平ら~凸面、±小さな凹穴があるか平滑、パレアは無い。周辺小花は無い。おそらく(雌性)、小花は10~100+個、1~3+列につく。花冠は帯白色~淡黄色、筒状糸形、裂片は4~5個、デルタ形、直立。中心小花は(3~)10~20(~50+)個、ほとんどが両性、稔性。内側の小花はときに機能的に雄性。花冠は帯白色~淡黄色[帯ピンク色]、花冠筒部は漏斗形ののど部より長い。花冠裂片は4~5個、直立又は広がり、槍状卵形。花柱の枝は2線の柱頭になり、切形、房状。痩果(わら色~褐色~紫色)、プリズム形で5角(かど)又はうねがあり、又は倒卵形~紡錘形で10~20脈があり、無毛又は微軟毛がある(うねや脈の上又は間に)。冠毛は落ちやすく、60~120本の白色[帯赤色]の小芒状の剛毛。x=20.
 世界に約12種あり、北アメリカ、西インド諸島、南アメリカ、太平洋諸島、オーストラリアに分布する。

タケダグサ属の主な種

1 Erechtites hieraciifolius (L.) Raf. ex DC.  ダンドボロギク
 北アメリカ、南アメリカ原産.。英名はAmerican burnweed , American fireweed , burnweed , fireweed, Malayan groundsel , pilewort , American burnweed 。中国名は梁子菜 liang zi cai 。アジア東部、ヨーロッパ東部に広く帰化。
 1年草。茎は1本、直立し、高さ40~100㎝、単純又は上部で多数、分枝し、条線があり、まばらに軟毛がある。葉は無柄、翼がある。葉身は披針形~長円形、長さ7~16㎝×幅3~4 ㎝、両面とも無毛又は脈上に短い軟毛があり、羽状脈、基部は次第に漸尖し又は類抱茎、縁は不規則に粗く歯があり、先は鋭形又は短し尖鋭形。頭花は多数、頂生の散房花序につき、長さ約15㎜×幅1.5~1.8㎜。総苞は帯黄色~褐緑色、筒形、基部には咢がある。小苞は線形。総苞片は1列、線形~線状披針形、長さ 8~11㎜×幅0.5~1㎜、無毛、まばらに長軟毛があり、縁は狭い薄膜質、先は鋭形又は鈍形。小花は多数、帯緑色又は赤色を帯び、筒形。外側の小花は1列又は2列 。花冠は糸状、長さ7~11㎜、小歯が4~5個ある。中央の小花は小さい筒形、長さ8~12㎜、小歯が5個。痩果は円筒形、長さ2.5~3㎜、うねが目立つ。冠毛は白色、長さ7~8㎜。花期は6~10月。
1-1 Erechtites hieraciifolius var. hieraciifolius
 茎と葉は乾き又は膨れ、多肉ではない。花托は直径5~8㎜。痩果は長さ2.3~3㎜、脈は10~12本。

1-2 Erechtites hieraciifolius var. megalocarpus
 茎と葉は多肉。花托は直径9~12+㎜。痩果は長さ4~5㎜、脈は16~20本。

1-3 Erechtites hieraciifolius (L.) Raf. ex DC. var. cacalioides (Fisch. ex Spreng.) Griseb.  ウシノタケダグサ
 英名はAmerican burnweed。Kewscienceはsynonymとしている。
 茎はやや多肉質で紫緑色をおびる。葉は倒披針形~長楕円形、長さ5~20㎝、不規則な歯牙縁。花は淡黄色。2n=40

2 Erechtites valerianifolius (Link ex Spreng.) DC.  タケダグサ 武田草
 北アメリカ、南アメリカ原産.。英名はBrazilian fireweed , Ceylon thistle。中国名は败酱叶菊芹 bai jiang ye ju qin 。アジア東部、オーストラリアなどに帰化。
 1年草、茎は直立、高さ50~100㎝、単純又は上部で分枝し、条線があり、ほぼ無毛。葉は葉柄があり、葉柄は長く、狭い翼がある。葉身は長円形~楕円形、両面とも無毛、羽状脈、基部は楔形、縁は不規則な重鋸歯又は羽状深裂。裂片は12~16個、披針形、尖鋭形、鋸歯縁~不規則に分裂し、まれに浅く分裂し、先は鋭形又は尖鋭形。上部の葉は中間の葉に似るが、小さい。頭花は多数、直立又は垂れ下がり、頂生及び上部に腋生する密な散房花序の円錐花序につき、約・長さ10㎜×幅3㎜、線形の小苞をもつ。総苞は円筒状鐘形。総苞片は1列、12~14(~16)個つき、線形、長さ7~8㎜×幅0.5~0.75㎜、無毛又はまばらに微軟毛があり、4~5脈があり、先は鋭形又は尖鋭形。小花は多数、帯黄色、帯紫色。外側の小花は1列又は2列、花冠は糸状、先に5小歯がある。中央の小花は小さい筒状漏斗形、長さ7~8㎜、外側の小花よりかなり長く、幅が広く、先に5小歯があり、先は次第に太くなる。花柱の枝は円錐形の付属体をもつ。痩果は円筒形、長さ2.5~3.5㎜、無毛又は微軟毛があり、10~12うねがある。冠毛は帯赤色、小花と同長。花期は通年。2n = 40.。

参考

1) GRIN
 Erechtites  
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=4336
2) Kewscience
 Erechtites  
http://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:981299-1
 Erechtites hieraciifolius (L.) Raf. ex DC.  
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:1152557-2
3) Flora of North America
 Erechtites  
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=111911
4)Flora of China
 Erechtites  
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=111911