キルタンサス・マッケニー
Flora of Mikawa
ヒガンバナ科 Amaryllidaceae キルタンサス属
別 名 | フエフキスイセン(笛吹水仙)、キルタンサス |
英 名 | lifafa lily |
学 名 | Cyrtanthus mackenii Hook.f. |
花 期 | 11~5月 |
高 さ | 30~50㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 栽培種 |
分 布 | 帰化種 南アフリカ |
撮 影 | 安城市(温室) 19.1.4 蒲郡市(野外) 19.1.8 |
キルタンサス・マッケニーはヒガンバナ科キルタンサス属の観賞用の栽培種。キルタンサス属はアフリカに約50種が自生する球根植物。キルタンサス・マッケニー
C.mackeniiが栽培しやすく、最も広く栽培されている。スイセンに球根や葉などが似ていて、花が筒状のため、フエフキスイセンの和名もある。
多年草、球根は長さ2~5㎝×幅1.5~3.5㎝、首は細くなる。葉は球根から4~5本、地上に出て、線状披針形、長さ(20~)30~40(~50)㎝×幅0.7~1.8㎝、中空、斜上又は曲がり、光沢のある緑色。花茎は葉の中心から出て、長さ30~50㎝、 3~6 (~8)個の花をつける(栽培種は10~15個)。 花序の下に2個の苞がある。花は淡黄色又は白色(栽培種はアプリコット色、オレンジ色、ピンク色、赤色、白色、レモン色)、細くて長い漏斗形(筒形)、長さ3.5~4.5(~5)㎝、曲がった長い筒と卵形の長さ0.5~1㎝の鐘形又は裂片をもち、甘い香りがある。受粉は夜に飛ぶ蛾による。蒴果は卵形、長さ1~2㎝。花は冬咲き。南半球の野生では花期は7~8月(晩冬)。栽培種は花期が長く、7~2月(北半球では冬~春:11~5月)。
多年草、落葉又は常緑。球根をもつ。葉は線形~ひも形~披針形、花と同時又は花後に生じる。花茎は中空。花序は花が1~4個つく。苞は2個つき、蕾を包む。花は狭い漏斗形~広い鐘形、ほぼ直立~水平~下向き、白色~クリーム色~ピンク色~赤色~オレンジ色~暗栗色。雄しべは6個、花被の筒部から突き出ない。子房は3室。花柱は3分岐。果実は胞背裂開蒴果。種子は黒色、扁平、翼がある。
世界に約50種あり、熱帯アフリカ、南アフリカに分布する。
落葉と常緑の2グループに分類される。
落葉グループ(deciduous)
冬成長グループ( winter-growing species):ケープ南西部~南部
夏成長グループ(summer-growing species):南アフリカ南部~東部~北部
常緑グループ( evergreen):南アフリカ南部~東部 C. mackenii , C. brachyscyphus
ケープ北部の北西部の角のリフタスフェルトの砂漠 C. herrei,
12月~2月(冬咲き種)、5月~8月(初夏咲き、夏咲き種)
synonym Vallota speciosa (L.f.) T.Durand & Schinz
synonym Crinum speciosum L.f.
synonym Amaryllis elata Jacq.
synonym Cyrtanthus purpureus (Aiton) Traub
南アフリカ原産。英名はScarborough lily , George Lily , fire lily 。
球根は直径4~5㎝、卵形。葉は落葉性、ストラップ形、丈夫、長さ30㎝以下、先が鋭形。花茎は高さ40~60㎝。花は4~5(~9)個つき、長さ10㎝以下、直径10㎝以下、トランペット形、朱赤色。花被片6個、内花被片(花弁)3個、外花被片(咢片)3個。雄しべは花糸が赤色。葯は黄色。花期は晩夏(夏咲き)。
品種) 'Alba' , 'Cream Beauty' , 'Delicatus' , 'Pink Diamond' , 'Snow Queen' , Snow White
2 Cyrtanthus mackenii Hook.f. キルタンサス・マッケニー
南アフリカ原産。英名はifafa lily。単にキルタンサスとも呼ばれる。
多年草、球根は長さ2~5㎝×幅1.5~3.5㎝、首は細くなる。葉は球根から4~5本、地上に出て、線状披針形、長さ(20~)30~40(~50)㎝×幅0.7~1.8㎝、中空、斜上又は曲がり、光沢のある緑色。花茎は葉の中心から出て、長さ30~50㎝、 3~6 (~8)個の花をつける(栽培種は10~15個)。 花序の下に2個の苞がある。花は淡黄色又は白色(栽培種はアプリコット色、オレンジ色、ピンク色、赤色、白色、レモン色)、細くて長い漏斗形(筒形)、長さ3.5~4.5(~5)㎝、曲がった長い筒と卵形の長さ0.5~1㎝の鐘形又は裂片をもち、甘い香りがある。受粉は夜に飛ぶ蛾による。蒴果は卵形、長さ1~2㎝。花は冬咲き。南半球の野生では花期は7~8月(晩冬)。栽培種は花期が長く、7~2月(北半球では冬~春:11~5月)。
2-1 Cyrtanthus mackenii var. cooperi (Baker) R.A.Dyer 花が黄色~クリーム色
2-2 Cyrtanthus mackenii ssp. mackenii 花が純白色
品種) 'Himalayan Pink' , 'Himalayan Red' , 'Himalayan White' , 'Hobgoblin' , 'あかつき' , '東天’
3 Cyrtanthus ochroleucus (Herb.) Burch. ex Steud. キルタンサス・オクロレウクス
南アフリカ固有種。英名はWhite Ifafa Lily 。
葉は長さ30~35㎝、ストラップ形、ほぼ直立、濃緑色。花茎は長さ45 ㎝以下。花序に花が約10個束生する。花は白色。筒形、長さ5.5㎝以下。花期は9~3月(冬咲き)
品種) 'Stutterheim Variety'
4 Cyrtanthus sanguineus (Lindl.) Walp. キルタンサス・サンギネウス
南アフリカ、スーダン、ケニア、タンザニア原産。英名はKei lily。
球根は長さ7~10㎝、直径約5㎝、薄皮は褐色、薄膜質。葉は(1~)3~4枚、花と同時に出て、披針形(ストラップ形)、先は鋭形、明るい緑色(暗緑色)、長さ30㎝×中間の幅1.3~1.8㎝、先は幅が狭くなり、明瞭な長さ7.5~10㎝の葉柄がある。花序柄(花茎)は細く、円柱形、淡緑色、長さ15~22.5(~30)㎝。散形花序に花が1~3個つき、無臭。花柄は長さ1.3~5㎝。仏炎苞の苞片は2~4個、披針形、緑色、長さ5~7.5㎝。花被は長さ7.5~11.3㎝、明るい赤色(目立つ緋色)。花被の筒部は類直立又は明らかに曲がり、下半部が類円筒形、上半部~のど部が膨れ、直径約2.5㎝。花被片は6個、卵形、かま形又は外巻き、長さ2.5~5㎝。雄しべは、単列、花被筒ののど部から少し突き出る。花糸はアーチ形に内向きに曲がり、長さ1.3㎝。葯は小さく、長楕円形。子房は長楕円状三角形、直径3~4㎜。花柱は葯の先を越える。柱頭は3個、かま形、長さ約6㎜。花期は夏~秋。
品種) 'Horseshoe Falls'
5 その他ハイブリッド Cyrtanthus hybrid
品種) 'Alaska'(Cyrtanthus elatus hybrids) , 'Atalanta' , 'Cyrllota' キルロータ=バロタンサス(C. sanguineus × C. elatus) , 'Edwina' , 'Elizabeth' , 'Euterpe' , 'Red Prince' , 'Royal Splendour' , 'Snow White' , 'Summer Party' (C. elatus × C, sanguineus) , 'Saturn' サターン(Cyrtanthus eucallus hybrids) , 'Themis' , variegated (v) , 'Venus' ビーナス, 'White Gem' , 'Yellow Star'
Cyrtanthus mackenii
Cyrtanthus Species Three
Cyrtanthus
Cyrtanthus sanguineus
Cyrtanthus elatus
CYRTANTHUS MACKENII Hook. f.
多年草、球根は長さ2~5㎝×幅1.5~3.5㎝、首は細くなる。葉は球根から4~5本、地上に出て、線状披針形、長さ(20~)30~40(~50)㎝×幅0.7~1.8㎝、中空、斜上又は曲がり、光沢のある緑色。花茎は葉の中心から出て、長さ30~50㎝、 3~6 (~8)個の花をつける(栽培種は10~15個)。 花序の下に2個の苞がある。花は淡黄色又は白色(栽培種はアプリコット色、オレンジ色、ピンク色、赤色、白色、レモン色)、細くて長い漏斗形(筒形)、長さ3.5~4.5(~5)㎝、曲がった長い筒と卵形の長さ0.5~1㎝の鐘形又は裂片をもち、甘い香りがある。受粉は夜に飛ぶ蛾による。蒴果は卵形、長さ1~2㎝。花は冬咲き。南半球の野生では花期は7~8月(晩冬)。栽培種は花期が長く、7~2月(北半球では冬~春:11~5月)。
キルタンサス属
family Amaryllidaceae- genus Cyrtanthus多年草、落葉又は常緑。球根をもつ。葉は線形~ひも形~披針形、花と同時又は花後に生じる。花茎は中空。花序は花が1~4個つく。苞は2個つき、蕾を包む。花は狭い漏斗形~広い鐘形、ほぼ直立~水平~下向き、白色~クリーム色~ピンク色~赤色~オレンジ色~暗栗色。雄しべは6個、花被の筒部から突き出ない。子房は3室。花柱は3分岐。果実は胞背裂開蒴果。種子は黒色、扁平、翼がある。
世界に約50種あり、熱帯アフリカ、南アフリカに分布する。
落葉と常緑の2グループに分類される。
落葉グループ(deciduous)
冬成長グループ( winter-growing species):ケープ南西部~南部
夏成長グループ(summer-growing species):南アフリカ南部~東部~北部
常緑グループ( evergreen):南アフリカ南部~東部 C. mackenii , C. brachyscyphus
ケープ北部の北西部の角のリフタスフェルトの砂漠 C. herrei,
12月~2月(冬咲き種)、5月~8月(初夏咲き、夏咲き種)
キルタンサス属の主な種と園芸品種
1 Cyrtanthus elatus (Jacq.) Traub, キルタンサス・エラタスsynonym Vallota speciosa (L.f.) T.Durand & Schinz
synonym Crinum speciosum L.f.
synonym Amaryllis elata Jacq.
synonym Cyrtanthus purpureus (Aiton) Traub
南アフリカ原産。英名はScarborough lily , George Lily , fire lily 。
球根は直径4~5㎝、卵形。葉は落葉性、ストラップ形、丈夫、長さ30㎝以下、先が鋭形。花茎は高さ40~60㎝。花は4~5(~9)個つき、長さ10㎝以下、直径10㎝以下、トランペット形、朱赤色。花被片6個、内花被片(花弁)3個、外花被片(咢片)3個。雄しべは花糸が赤色。葯は黄色。花期は晩夏(夏咲き)。
品種) 'Alba' , 'Cream Beauty' , 'Delicatus' , 'Pink Diamond' , 'Snow Queen' , Snow White
2 Cyrtanthus mackenii Hook.f. キルタンサス・マッケニー
南アフリカ原産。英名はifafa lily。単にキルタンサスとも呼ばれる。
多年草、球根は長さ2~5㎝×幅1.5~3.5㎝、首は細くなる。葉は球根から4~5本、地上に出て、線状披針形、長さ(20~)30~40(~50)㎝×幅0.7~1.8㎝、中空、斜上又は曲がり、光沢のある緑色。花茎は葉の中心から出て、長さ30~50㎝、 3~6 (~8)個の花をつける(栽培種は10~15個)。 花序の下に2個の苞がある。花は淡黄色又は白色(栽培種はアプリコット色、オレンジ色、ピンク色、赤色、白色、レモン色)、細くて長い漏斗形(筒形)、長さ3.5~4.5(~5)㎝、曲がった長い筒と卵形の長さ0.5~1㎝の鐘形又は裂片をもち、甘い香りがある。受粉は夜に飛ぶ蛾による。蒴果は卵形、長さ1~2㎝。花は冬咲き。南半球の野生では花期は7~8月(晩冬)。栽培種は花期が長く、7~2月(北半球では冬~春:11~5月)。
2-1 Cyrtanthus mackenii var. cooperi (Baker) R.A.Dyer 花が黄色~クリーム色
2-2 Cyrtanthus mackenii ssp. mackenii 花が純白色
品種) 'Himalayan Pink' , 'Himalayan Red' , 'Himalayan White' , 'Hobgoblin' , 'あかつき' , '東天’
3 Cyrtanthus ochroleucus (Herb.) Burch. ex Steud. キルタンサス・オクロレウクス
南アフリカ固有種。英名はWhite Ifafa Lily 。
葉は長さ30~35㎝、ストラップ形、ほぼ直立、濃緑色。花茎は長さ45 ㎝以下。花序に花が約10個束生する。花は白色。筒形、長さ5.5㎝以下。花期は9~3月(冬咲き)
品種) 'Stutterheim Variety'
4 Cyrtanthus sanguineus (Lindl.) Walp. キルタンサス・サンギネウス
南アフリカ、スーダン、ケニア、タンザニア原産。英名はKei lily。
球根は長さ7~10㎝、直径約5㎝、薄皮は褐色、薄膜質。葉は(1~)3~4枚、花と同時に出て、披針形(ストラップ形)、先は鋭形、明るい緑色(暗緑色)、長さ30㎝×中間の幅1.3~1.8㎝、先は幅が狭くなり、明瞭な長さ7.5~10㎝の葉柄がある。花序柄(花茎)は細く、円柱形、淡緑色、長さ15~22.5(~30)㎝。散形花序に花が1~3個つき、無臭。花柄は長さ1.3~5㎝。仏炎苞の苞片は2~4個、披針形、緑色、長さ5~7.5㎝。花被は長さ7.5~11.3㎝、明るい赤色(目立つ緋色)。花被の筒部は類直立又は明らかに曲がり、下半部が類円筒形、上半部~のど部が膨れ、直径約2.5㎝。花被片は6個、卵形、かま形又は外巻き、長さ2.5~5㎝。雄しべは、単列、花被筒ののど部から少し突き出る。花糸はアーチ形に内向きに曲がり、長さ1.3㎝。葯は小さく、長楕円形。子房は長楕円状三角形、直径3~4㎜。花柱は葯の先を越える。柱頭は3個、かま形、長さ約6㎜。花期は夏~秋。
品種) 'Horseshoe Falls'
5 その他ハイブリッド Cyrtanthus hybrid
品種) 'Alaska'(Cyrtanthus elatus hybrids) , 'Atalanta' , 'Cyrllota' キルロータ=バロタンサス(C. sanguineus × C. elatus) , 'Edwina' , 'Elizabeth' , 'Euterpe' , 'Red Prince' , 'Royal Splendour' , 'Snow White' , 'Summer Party' (C. elatus × C, sanguineus) , 'Saturn' サターン(Cyrtanthus eucallus hybrids) , 'Themis' , variegated (v) , 'Venus' ビーナス, 'White Gem' , 'Yellow Star'
参考
1) Cyrtanthus mackenii | Plantz AfricaCyrtanthus mackenii
http://pza.sanbi.org/cyrtanthus-mackenii
2)Pacific Bulb Society | Cyrtanthus Species ThreeCyrtanthus Species Three
https://www.pacificbulbsociety.org/pbswiki/index.php/CyrtanthusSpeciesThree
3)GRINCyrtanthus
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=3320
4)Cyrtanthus sanguineus in Global Plants on JSTORCyrtanthus sanguineus
https://plants.jstor.org/compilation/cyrtanthus.sanguineus
5)Cyrtanthus elatus, Amaryllis pourpre, Vallota. - Jardin ! l'EncyclopedieCyrtanthus elatus
http://nature.jardin.free.fr/bulbe/pv_cyrtanthus_elatus.html
6)CYRTANTHUS MACKENII Hook. f. | BOTANY.cz チェコ語CYRTANTHUS MACKENII Hook. f.
https://botany.cz/cs/cyrtanthus-mackenii/