ブラジルキンギョソウ
Flora of Mikawa
オオバコ科 Plantaginaceae アケタリア属
別 名 | オタカンサス、ブルーキャッツアイ |
中国名 | 蓝金花 lan zin hua |
英 名 | peek a blue , Brazilian snapdragons , Amazon blue |
学 名 | Achetaria azurea (Linden) V.C.Souza Otacanthus azureus (Linden) Ronse Otacanthus caeruleus Lindl. |
花 期 | 10~12月 |
高 さ | 1~2m |
生活型 | 亜低木 |
生育場所 | 栽培種 |
分 布 | 外来種 ブラジル原産 |
撮 影 | 西尾市 19.10.5 |
ブラジルキンギョソウはブラジル原産、ヨーロッパで広く栽培され、日本では大阪万博以後に普及し始めた。日本では旧属名のオカタンサス又はブルーキャッツアイと呼ばれ、ブラジルキンギョソウの名も使われ始めた。和名は旧属名では不都合なため、ブラジルキンギョソウとした。
亜低木、高さ1~2m(普通60~80㎝)、直立し、普通、軽く分枝する。枝は類直立、無毛~有毛、類4稜形~4稜形、やや翼がある。葉は対生、無毛~有毛、無柄、披針形~卵形、先は鋭形~鈍形~類尖鋭形、基部は漸尖形、しばしば控えめに細くなり又は葉柄に似て細くなり、縁は鋸歯縁、まれに全縁、長さ3.8~7.2㎝×幅0.8~2.5㎝。花は腋生、枝先に密集し、密な花穂を形成し、長さ2~7.5㎝、果時には疎になる。花柄は無又は0.2㎝以下、無毛又は毛状突起(頭状ではない)がある。背側の咢片は倒卵形~倒卵状楕円形、先は鋭形~類尖鋭形、長さ1.2~1.8㎝×幅0.45~0.6㎝。中間~腹側の咢片は線形、先は鋭形、長さ1.0~1.2㎝×幅約0.1㎝。花冠は紫色~バイオレット色、筒部は類無毛又は微軟毛があるか又は有毛、長さ2.4~3.5㎝。背側の唇は長さ (1.2~) 1.4 ~ 1.5㎝×幅1.9~2.4㎝。蒴果は有毛、卵形~楕円状球形、先は長い尖鋭形、長さ0.5~0.7㎝×直径0.5~0.6㎝。 花期10~12月(日本)。
多年草、有毛(普通、羊毛状の綿毛)、茎は角(かど)が鋭い4稜形。葉は対生、葉柄があり、葉身には小さなくぼみの斑点(punctate)がある。花は腋生、穂状花序につく。花柄は短く、咢の基部にへら形の対の苞をもつ。咢片はごく不規則、後側の咢片が最も長く、長円状楕円形、他の4個の咢片は線状披針形又は線形。花冠は左右相称、紫青色(violet-blue)、外側は有毛、内側は普通、下唇の盛り上がった palate の上に微軟毛がある。稔性の雄しべは2個(下側の対)、上側に2個の痕跡をもつ。葯室は分離、わずかに柄がある。蒴果は胞間裂開。
世界に8種あり、ブラジルを主に南アメリカに分布する。
旧属名のオタカンサス属(Octacanthus)は2009年にブラジルの植物学者 Vinicius Castro によって見直され、アケタリア属(Achetaria)とされた。
科はゴマノハグサ科 Scrophulariaceae からオオバコ科 Plantaginaceae に移されている。
tem como sin. Otacanthus caeruleus Lindl. ヨーロッパで栽培されたもの
tem como sin. Otacanthus azureus (Linden) Ronse
synonym Tetraplacus taubertii Mez ex Taub.,
ブラジル原産。英名はpeek a blue , brazilian snapdragons , Amazon blue。中国名は蓝金花 lan zin hua。世界中で栽培されている。日本では旧属名のオカタンサス又はブルーキャッツアイと呼ばれ、ブラジルキンギョソウの名も使われ始めた。
亜低木、高さ1~2m(普通60~80㎝)、直立し、普通、軽く分枝する。枝は類直立、無毛~有毛、類4稜形~4稜形、やや翼がある。葉は対生、無毛~有毛、無柄、披針形~卵形、先は鋭形~鈍形~類尖鋭形、基部は漸尖形、しばしば控えめに細くなり又は葉柄に似て細くなり、縁は鋸歯縁、まれに全縁、長さ3.8~7.2㎝×幅0.8~2.5㎝。花は腋生、枝先に密集し、密な花穂を形成し、長さ2~7.5㎝、果時には疎になる。花柄は無又は0.2㎝以下、無毛又は毛状突起(頭状ではない)がある。背側の咢片は倒卵形~倒卵状楕円形、先は鋭形~類尖鋭形、長さ1.2~1.8㎝×幅0.45~0.6㎝。中間~腹側の咢片は線形、先は鋭形、長さ1.0~1.2㎝×幅約0.1㎝。花冠は紫色~バイオレット色、筒部は類無毛又は微軟毛があるか又は有毛、長さ2.4~3.5㎝。背側の唇は長さ (1.2~) 1.4 ~ 1.5㎝×幅1.9~2.4㎝。蒴果は有毛、卵形~楕円状球形、先は長い尖鋭形、長さ0.5~0.7㎝×直径0.5~0.6㎝。 花期10~12月(日本)。
2 Achetaria caparaoense (Brade) V.C.Souza
tem como sin. Otacanthus caparaoensis Brade
ブラジル原産。
3 Achetaria crenata (Ronse & Philcox) V.C.Souza
tem como sin. Otacanthus crenatus Ronse & Philcox
ブラジル原産。
4 Achetaria erecta (Spreng.) Wettst.
tem como sin. Herpestis erecta Spreng.
tem como sin. Beyrichia villosa Benth.
synonym Achetaria sprengelii Cham. & Schltdl.
synonym Achetaria bicolor Pennell (コロンビア原産。花冠は長さ11~13㎜、咢の長さの2倍。)
ブラジル、コロンビア、ベネズエラ原産。
5 Achetaria latifolia V.C.Souza
ブラジル原産。
6 Achetaria ocymoides (Cham. & Schltdl.) Wettst.
tem como sin. Beyrichia ocimoides Cham. & Schltdl.
synonym Beyrichia ajugoides Benth.
ブラジル原産。
7 Achetaria platychila (Radlk.) V.C.Souza
tem como sin. Otacanthus fernandesii Ronse
tem como sin. Otacanthus platychilus (Radlk.) Taub.
tem como sin. Otacanthus fluminensis Kuhlmann
tem como sin. Otacanthus villosus Philcox
synonym Tetraplacus platychilus Radlk.
ブラジル原産。
8 Achetaria scutellarioides (Benth.) Wettst.
tem como sin. Beyrichia scutellarioides Benth.
synonym Achetaria guianensis Pennell(花冠が5~7㎜と長いが中間もあり含められた)
ブラジル、 ニカラグア、トリニダード トバゴ、ベネズエラ、ガイアナGaiana.原産。
低木、まれに多年草、腺をもつ。茎は円柱形~4稜形、しばしば基部が木質になる。葉は対生、槍状卵形~倒卵形、羽状脈、上面で脈は沈み、下面では盛り上がって明瞭、縁は全縁~明瞭に分裂する。花序は全体では頂生の穂状花序、花は単生で無柄(花柄は長さ2㎜以下)、上部の苞状の葉腋につく。花は華やか。咢は緑色、2種でha宿存する。咢片は5個、覆瓦状、背側の咢片は卵形、鈍く、葉状で他の4咢片より大きく、4咢片は披針形。花冠はバイオレット色~青色、下唇の基部に白色の斑点があり、高杯(たかつき)形、長い円筒形の筒部は上部がわずかに下に曲がり、外側にやや絨毛があり、特に先に多く、内側は雄しべがつく部分近くに、長毛のパッチをもつ。2唇はほぼ等形で、内側にパピラをもつ。上唇は蕾では最も外側になり(antirrhinoid aestivation)、下唇はときに、わずかに3裂し、膨れ、のど部に接して凸面のパレート( palate)をもつ。雄しべは4個、突き出ず、花冠筒部の異なった2高さにつく。後ろ側の2個の雄しべは不稔、前側の2個は稔性があり、長い。花糸は糸状、基部はカルスがあり、ふとくなり、平らで、先端は内側に曲がる。不稔の葯は腎形、稔性の葯は二分し、空の内側の葯室と密着し、耳状の膜質の組織を形成し、外側の葯室は稔性で、三日月形、ごく短い柄があり、割れ目から縦に裂開する。花粉は球形又は楕円状長円形、3溝孔型。子房は卵形、軟毛があり、基部が円盤に不明瞭に囲まれる。胎座は室に対にあり、分離、かろうじて触れ、楯状の柄がある。花柱は糸状、先がわずかに幅広になる。花柱は漏斗状、2裂片をもつ。蒴果は微細な毛があり、卵形、先が尖り、胞間裂開し、2バルブをもち、縁は内側に曲がる。種子は多数、切形~卵形に近く、小さく、長さ約0.5㎜、暗褐色~黒色、縦に長い網状~微細な穴があり、規則的な等直径の内皮細胞をもつ。
世界に5種あり、ブラジルに固有である。
1 Otacanthus azureus (Linden) Ronse
Achetaria azurea (Linden) V.C.Souza の同タイプ異名
2 Otacanthus caeruleus Lindl.
Achetaria azurea (Linden) V.C.Souzaの異タイプ異名
3 Otacanthus caparaoensis Brade
Achetaria caparaoense (Brade) V.C.Souza のbasionym
4 Otacanthus crenatus Ronse & Philcox
Achetaria crenata (Ronse & Philcox) V.C.Souzaのbasionym
5 Otacanthus fernandesii Ronse,
Achetaria platychila (Radlk.) V.C.Souzaの異タイプ異名
6 Otacanthus fluminensis Kuhlmann
Achetaria platychila (Radlk.) V.C.Souzaの異タイプ異名
7 Otacanthus platychilus (Radlk.) Taub.
Achetaria platychila (Radlk.) V.C.Souzaの同タイプ異名
8 Otacanthus villosus Philcox
Achetaria platychila (Radlk.) V.C.Souzaの異タイプ異名
※synonym 異名
(1)同タイプ異名homotypic synonym [homotipico sinonimo ポルトガル語]
=命名法上の異名nomenclatural synonym
同じタイプ標本に対して、知らずに新たな名前が再命名されたもの
(1)異タイプ異名heterotypic synonym [heterotipico sinonimo ポルトガル語]
=分類学上の異名taxonomic synonym
別のタイプ標本に対して命名された名前が、後に同一種だと判明したもの
Acca
A revision of Otacanthus Lindl. (Scrophulariaceae)
Acca sellowiana
Plantaginaceae
Genus Achetaria (Scrophulariaceae) of Lowland South America
LEVANTAMENTO DAS ESPECIES DE SCROPHULARIACEAE SENSU LATO NATIVAS DO BRASIL
亜低木、高さ1~2m(普通60~80㎝)、直立し、普通、軽く分枝する。枝は類直立、無毛~有毛、類4稜形~4稜形、やや翼がある。葉は対生、無毛~有毛、無柄、披針形~卵形、先は鋭形~鈍形~類尖鋭形、基部は漸尖形、しばしば控えめに細くなり又は葉柄に似て細くなり、縁は鋸歯縁、まれに全縁、長さ3.8~7.2㎝×幅0.8~2.5㎝。花は腋生、枝先に密集し、密な花穂を形成し、長さ2~7.5㎝、果時には疎になる。花柄は無又は0.2㎝以下、無毛又は毛状突起(頭状ではない)がある。背側の咢片は倒卵形~倒卵状楕円形、先は鋭形~類尖鋭形、長さ1.2~1.8㎝×幅0.45~0.6㎝。中間~腹側の咢片は線形、先は鋭形、長さ1.0~1.2㎝×幅約0.1㎝。花冠は紫色~バイオレット色、筒部は類無毛又は微軟毛があるか又は有毛、長さ2.4~3.5㎝。背側の唇は長さ (1.2~) 1.4 ~ 1.5㎝×幅1.9~2.4㎝。蒴果は有毛、卵形~楕円状球形、先は長い尖鋭形、長さ0.5~0.7㎝×直径0.5~0.6㎝。 花期10~12月(日本)。
アケタリア属 Achetaria
family Plantaginaceae - genus Achetaria多年草、有毛(普通、羊毛状の綿毛)、茎は角(かど)が鋭い4稜形。葉は対生、葉柄があり、葉身には小さなくぼみの斑点(punctate)がある。花は腋生、穂状花序につく。花柄は短く、咢の基部にへら形の対の苞をもつ。咢片はごく不規則、後側の咢片が最も長く、長円状楕円形、他の4個の咢片は線状披針形又は線形。花冠は左右相称、紫青色(violet-blue)、外側は有毛、内側は普通、下唇の盛り上がった palate の上に微軟毛がある。稔性の雄しべは2個(下側の対)、上側に2個の痕跡をもつ。葯室は分離、わずかに柄がある。蒴果は胞間裂開。
世界に8種あり、ブラジルを主に南アメリカに分布する。
旧属名のオタカンサス属(Octacanthus)は2009年にブラジルの植物学者 Vinicius Castro によって見直され、アケタリア属(Achetaria)とされた。
科はゴマノハグサ科 Scrophulariaceae からオオバコ科 Plantaginaceae に移されている。
アケタリア属の種
1 Achetaria azurea (Linden) V.C.Souza ブラジルキンギョソウ(アケタリア・アズレア)tem como sin. Otacanthus caeruleus Lindl. ヨーロッパで栽培されたもの
tem como sin. Otacanthus azureus (Linden) Ronse
synonym Tetraplacus taubertii Mez ex Taub.,
ブラジル原産。英名はpeek a blue , brazilian snapdragons , Amazon blue。中国名は蓝金花 lan zin hua。世界中で栽培されている。日本では旧属名のオカタンサス又はブルーキャッツアイと呼ばれ、ブラジルキンギョソウの名も使われ始めた。
亜低木、高さ1~2m(普通60~80㎝)、直立し、普通、軽く分枝する。枝は類直立、無毛~有毛、類4稜形~4稜形、やや翼がある。葉は対生、無毛~有毛、無柄、披針形~卵形、先は鋭形~鈍形~類尖鋭形、基部は漸尖形、しばしば控えめに細くなり又は葉柄に似て細くなり、縁は鋸歯縁、まれに全縁、長さ3.8~7.2㎝×幅0.8~2.5㎝。花は腋生、枝先に密集し、密な花穂を形成し、長さ2~7.5㎝、果時には疎になる。花柄は無又は0.2㎝以下、無毛又は毛状突起(頭状ではない)がある。背側の咢片は倒卵形~倒卵状楕円形、先は鋭形~類尖鋭形、長さ1.2~1.8㎝×幅0.45~0.6㎝。中間~腹側の咢片は線形、先は鋭形、長さ1.0~1.2㎝×幅約0.1㎝。花冠は紫色~バイオレット色、筒部は類無毛又は微軟毛があるか又は有毛、長さ2.4~3.5㎝。背側の唇は長さ (1.2~) 1.4 ~ 1.5㎝×幅1.9~2.4㎝。蒴果は有毛、卵形~楕円状球形、先は長い尖鋭形、長さ0.5~0.7㎝×直径0.5~0.6㎝。 花期10~12月(日本)。
2 Achetaria caparaoense (Brade) V.C.Souza
tem como sin. Otacanthus caparaoensis Brade
ブラジル原産。
3 Achetaria crenata (Ronse & Philcox) V.C.Souza
tem como sin. Otacanthus crenatus Ronse & Philcox
ブラジル原産。
4 Achetaria erecta (Spreng.) Wettst.
tem como sin. Herpestis erecta Spreng.
tem como sin. Beyrichia villosa Benth.
synonym Achetaria sprengelii Cham. & Schltdl.
synonym Achetaria bicolor Pennell (コロンビア原産。花冠は長さ11~13㎜、咢の長さの2倍。)
ブラジル、コロンビア、ベネズエラ原産。
5 Achetaria latifolia V.C.Souza
ブラジル原産。
6 Achetaria ocymoides (Cham. & Schltdl.) Wettst.
tem como sin. Beyrichia ocimoides Cham. & Schltdl.
synonym Beyrichia ajugoides Benth.
ブラジル原産。
7 Achetaria platychila (Radlk.) V.C.Souza
tem como sin. Otacanthus fernandesii Ronse
tem como sin. Otacanthus platychilus (Radlk.) Taub.
tem como sin. Otacanthus fluminensis Kuhlmann
tem como sin. Otacanthus villosus Philcox
synonym Tetraplacus platychilus Radlk.
ブラジル原産。
8 Achetaria scutellarioides (Benth.) Wettst.
tem como sin. Beyrichia scutellarioides Benth.
synonym Achetaria guianensis Pennell(花冠が5~7㎜と長いが中間もあり含められた)
ブラジル、 ニカラグア、トリニダード トバゴ、ベネズエラ、ガイアナGaiana.原産。
オタカンサス属
family Plantaginaceae - genus Otacanthus低木、まれに多年草、腺をもつ。茎は円柱形~4稜形、しばしば基部が木質になる。葉は対生、槍状卵形~倒卵形、羽状脈、上面で脈は沈み、下面では盛り上がって明瞭、縁は全縁~明瞭に分裂する。花序は全体では頂生の穂状花序、花は単生で無柄(花柄は長さ2㎜以下)、上部の苞状の葉腋につく。花は華やか。咢は緑色、2種でha宿存する。咢片は5個、覆瓦状、背側の咢片は卵形、鈍く、葉状で他の4咢片より大きく、4咢片は披針形。花冠はバイオレット色~青色、下唇の基部に白色の斑点があり、高杯(たかつき)形、長い円筒形の筒部は上部がわずかに下に曲がり、外側にやや絨毛があり、特に先に多く、内側は雄しべがつく部分近くに、長毛のパッチをもつ。2唇はほぼ等形で、内側にパピラをもつ。上唇は蕾では最も外側になり(antirrhinoid aestivation)、下唇はときに、わずかに3裂し、膨れ、のど部に接して凸面のパレート( palate)をもつ。雄しべは4個、突き出ず、花冠筒部の異なった2高さにつく。後ろ側の2個の雄しべは不稔、前側の2個は稔性があり、長い。花糸は糸状、基部はカルスがあり、ふとくなり、平らで、先端は内側に曲がる。不稔の葯は腎形、稔性の葯は二分し、空の内側の葯室と密着し、耳状の膜質の組織を形成し、外側の葯室は稔性で、三日月形、ごく短い柄があり、割れ目から縦に裂開する。花粉は球形又は楕円状長円形、3溝孔型。子房は卵形、軟毛があり、基部が円盤に不明瞭に囲まれる。胎座は室に対にあり、分離、かろうじて触れ、楯状の柄がある。花柱は糸状、先がわずかに幅広になる。花柱は漏斗状、2裂片をもつ。蒴果は微細な毛があり、卵形、先が尖り、胞間裂開し、2バルブをもち、縁は内側に曲がる。種子は多数、切形~卵形に近く、小さく、長さ約0.5㎜、暗褐色~黒色、縦に長い網状~微細な穴があり、規則的な等直径の内皮細胞をもつ。
世界に5種あり、ブラジルに固有である。
オタカンサス属の主な種と園芸品種
オタカンサス属(Octacanthus)は2009年にブラジルの植物学者 Vinicius Castro によて見直され、アケタリア属(Achetaria)とされた。 Flora do Brasil 2020ではOtacanthus Lindl. はAchetaria Cham. の異タイプ異名heterotypic synonymであり、次のように整理されている。1 Otacanthus azureus (Linden) Ronse
Achetaria azurea (Linden) V.C.Souza の同タイプ異名
2 Otacanthus caeruleus Lindl.
Achetaria azurea (Linden) V.C.Souzaの異タイプ異名
3 Otacanthus caparaoensis Brade
Achetaria caparaoense (Brade) V.C.Souza のbasionym
4 Otacanthus crenatus Ronse & Philcox
Achetaria crenata (Ronse & Philcox) V.C.Souzaのbasionym
5 Otacanthus fernandesii Ronse,
Achetaria platychila (Radlk.) V.C.Souzaの異タイプ異名
6 Otacanthus fluminensis Kuhlmann
Achetaria platychila (Radlk.) V.C.Souzaの異タイプ異名
7 Otacanthus platychilus (Radlk.) Taub.
Achetaria platychila (Radlk.) V.C.Souzaの同タイプ異名
8 Otacanthus villosus Philcox
Achetaria platychila (Radlk.) V.C.Souzaの異タイプ異名
※synonym 異名
(1)同タイプ異名homotypic synonym [homotipico sinonimo ポルトガル語]
=命名法上の異名nomenclatural synonym
同じタイプ標本に対して、知らずに新たな名前が再命名されたもの
(1)異タイプ異名heterotypic synonym [heterotipico sinonimo ポルトガル語]
=分類学上の異名taxonomic synonym
別のタイプ標本に対して命名された名前が、後に同一種だと判明したもの
参考
1) GRINAcca
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=64
2) (PDF) A revision of Otacanthus Lindl. (Scrophulariaceae ...A revision of Otacanthus Lindl. (Scrophulariaceae)
https://www.academia.edu/19496250/A_revision_of_Otacanthus_Lindl._Scrophulariaceae_
3) Acca sellowiana (O.Berg) Burret | Plants of the World Online ...Acca sellowiana
http://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:1733-2
4)Flora do Brasil 2020 Plantaginaceae
http://floradobrasil.jbrj.gov.br/2010/
http://floradobrasil.jbrj.gov.br/reflora/listaBrasil/ConsultaPublicaUC/ResultadoDaConsultaNovaConsulta.do#CondicaoTaxonCP
http://floradobrasil.jbrj.gov.br/reflora/listaBrasil/PrincipalUC/PrincipalUC.do#CondicaoTaxonCP
5) Notulae Naturae NUMERO 60, ANO 2009Genus Achetaria (Scrophulariaceae) of Lowland South America
https://books.google.co.jp/books?id=l2NHvy2iVUAC&pg=PP1&lpg=PP1&dq=genus%E3%80%80Achetaria&source=bl&ots=kSruSzhdzn&sig=ACfU3U0OqbdXe_3mHYW0CfJVJI4_7d_kGA&hl=ja&sa=X&ved=2ahUKEwiZ9svojYblAhXBM94KHZV2BFIQ6AEwDnoECAkQAQ#v=onepage&q=genus%E3%80%80Achetaria&f=false
6) Botanica n60 - Instituto Anchietano de PesquisasLEVANTAMENTO DAS ESPECIES DE SCROPHULARIACEAE SENSU LATO NATIVAS DO BRASIL
http://www.anchietano.unisinos.br/publicacoes/botanica/botanica60/artigo1.pdf