ボロニア・ピンナタ

Flora of Mikawa
ミカン科 Rutaceae ボロニア属
| 別名] | ボロニア・ピナータ |
| 英 名 | pinnate boronia |
| 学 名 | Boronia pinnata Sm. |









| 花 期 | 3~5月 |
| 高 さ | 0.5~1.5m |
| 生活型 | 常緑低木 |
| 生育場所 | 栽培種 |
| 分 布 | 帰化種 オーストラリア原産 |
| 撮 影 | 西尾市 18.4.10 |
ボロニア・ピンナタはミカン科ボロニア属の観賞用の栽培種。ホワイトラブ名で流通している。ボロニア属はオーストラリア原産の低木で約140種があり、数種が観賞用に栽培されている。
低木、高さ0.5~1.5m。葉や花に強い芳香がある。小枝は無毛、わずかに角(かど)があるか、明瞭な4稜がある。葉は羽状複葉、小葉は5~11個、頂小葉はほとんど最も短く、葉軸は長さ6~20㎜、翼がある。小葉は狭楕円形又は狭長楕円形、長さ5~25㎜×幅1~3㎜、先は鋭形、全縁、反曲~平ら、無毛、±厚い。葉柄は長さ6~14㎜。花序は類頂生又は腋生、散房花序状の集散花序、花が3~8個つく。花柄は長さ6~30㎜、細い。萼は無毛。花弁は長さ5~10㎜、覆瓦状、明るいピンク色~紫ピンク色、縁毛を除いて±無毛、先に細かい短毛があり、果時に宿存しない。小乾果は無毛。花期は3~5月(オーストラリアでは6~2月)
低木又はまれに小高木又はまれに草本、無毛又は単純毛又は星状毛があり、刺は無い。葉は対生、[又はまれに類対生又は輪生]、単葉又は1小葉、掌状3小葉又は羽状に分裂し、3~19(~41)小葉、2回羽状複葉。小葉は全縁又は歯状、まれに3分裂、側小葉は対生。花序は腋生又は頂生、集散花序又は円錐花序又は単花に減少する。花は両性、4又は5数性。萼片は普通、4個、離生。花弁は普通、4個、敷石状又は覆瓦状、分離、宿存又は果時に宿存出ない。雄しべはほとんどが8個、分離、直立又はピラミッド状につく。心皮は4個[又はまれに5個]、±分離、不稔の先はない。花柱は融合し、心皮の先又はほぼ先から立ち上がる。柱頭は花柱とほとんど差が無く~頭状~光沢があって膨れ、ほとんど無柄。胚珠は各心皮に2個。果実は1~4小乾果(cocci)。小乾果は横にうねが無く、先が円い。種子は裂開した小乾果から放出され、鈍い又は光沢のある黒色。
世界に約140種があり、ほとんどオーストラリアに分布し、数種がニューカレドニアに分布する。
常緑小低木。直立し、高さ0.2~2m。小枝は無毛又は葉の基部から沿下して軟毛が2線状につき、腺のいぼがある。葉はまばら~中程度に粗毛がある。小葉は普通、幅2㎜以下。葉は3小葉又はまれに2回羽状複葉で下部の小葉は3出、ほぼ無毛~有毛、長さ4~20㎜。葉柄は長さ2~10㎜。小葉は3出又は又は平らになり、狭い楔形、先には3歯があり、頂小葉は長さ2~9㎜×幅1~2.5㎜、側小葉とほぼ同長。花序は腋生、花が1~3個つく。花柄は長さ1~5㎜。萼は無毛~粗毛がある。花弁は長さ4~6㎜、覆瓦状、白色~淡ピンク色、無毛、果実に宿存する。小乾果は無毛。花期は9~10月。
品種) 'Pink Star'
2 Boronia crenulata Sm. ボロニア・クレヌラータ
synonym Boronia crenulata var. typica Domin
西オーストラリア州原産。南西部に分布する。英名はaniseed boronia。
低木、高さ0.25~1.2m、弱く、細い枝は這う。葉は強いアニス臭があり、aniseed boroniaと呼ばれ、普通、長さ15~20㎜、スプーン形~倒卵形、基部は狭くなり、まばらに長軟毛があり、縁に小さな円鋸歯があり、先は円形~微突形。花は枝先や葉腋に単生又は少数、束生し、ピンク色~帯赤色、星形、直径10~15㎜。花柄は長さ約4㎜。萼片は卵形~三角形、長さ1.5~2㎜、先が鋭く尖る。花弁は4個、無毛。雄しべ8個。花期は晩冬~春。
品種) 'Pink Passion' , 'Rosy Splendor' , 'Shark Bay'
低木、高さ0.25~1.2m。小枝は無毛または微軟毛または細柔毛がある。葉は強いアニス臭があり、無柄で、線形~広楕円形またはスプーン形~倒卵形または広倒卵形、長さ5~30mm、平らで、通常、基部は狭くなり、縁は先部に小円鋸歯があり、革質、無毛または縁毛があり、先は円形~微突形。花は腋生または枝先に頂生し、単生または少数、束生し、短い集散花序となる。花は星形、直径10~15㎜。小花柄は長さ2~5mmで、先端が棍棒状になり、無毛または毛がある。萼片は卵形~鈍形~狭三角形、長さ1.5~5mm、無毛または縁毛があり、先が鋭く尖る。花弁は4個、卵形、長さ約6mm、円形~鋭形または尖鋭形、顕著な小突起は有または無、無毛またはまばらに微軟毛があり、ピンク色。雄しべは8本、花糸が円柱形、羊毛状の縁毛があり、先に疣がある。葯は短い小突起形。柱頭はまばらに毛のあるピラミッド形の花柱に連続する。n=9, 18。花期は晩冬~春。
小枝は典型的には葉柄節間に縞状に微軟毛を持つ。葉は狭倒卵形~広倒卵形、長さ7~12mm、または線形、長さ30mmまで、基部は狭楔形、先は円形~鋭形、無毛、縁毛はない。小花柄は溝に微軟毛を持ち、しばしば細柔毛を持つ。小苞は細く、2つ折りで、長さ2~3mm。萼片は三角形~狭三角形~卵状尖鋭形、長さ2~3mm、先は尖鋭形または鈍形で、先端に小さな小突起部があり、密に繊毛を持つ。花弁は先端がわずか~顕著にほぼ頂生の小突起があり、全体に無毛または縁に向かって微軟毛がある。
小枝は無毛または縞状に微細な微軟毛がある。葉は狭倒卵形、長さ10~15mm、基部は漸尖し、全縁またはほぼ全縁で、先は円形または鈍形、無毛、縁毛はない。小花柄は無毛またはまばらに微軟毛があり、太い。小苞は長さ約1mm、鈍形である。萼片は広卵形、長さ2mm、鈍形または円形、ほぼ頂生の微細な小突起があり、厚く、繊毛があり、無毛である。花弁は先が円形、先に小突起がないかまたはほぼ頂生の微細な小突起があり、無毛である。花期は8~10月。果期は9~10月。
synonym Boronia haloragoides F.Muell.
西オーストラリア州南西部、ケープ・ナチュラリスト・ペンバートン地区に分布する。ジャラの森林(Jarrah woodland)に生育する。
小枝には細柔毛がある。葉は広楕円形~倒卵形、長さ約10mm、先は鈍形、基部は円形またはわずかに心形、まばらに縁毛があり、主に基部に向かって長い毛がある。花は腋生の密な集散花序につく。小花柄は長さ約2mm、細柔毛がある。小苞は長円形、長さ約3mm、舟形で細柔毛がある。萼片は狭三角形、長さ3.5~5mmで、小突起形、細柔毛があり、顕著に縁毛がある。花弁は顕著にほぼ頂生の小突起形、まばらに細柔毛がある。花期は8~11月。果期は12月。
西オーストラリア州ピンジャラ北部からシャーク湾にかけて、海岸平野およびダーリング山脈に分布する。パース近郊では、季節的に水浸しになる場所で見られるが、通常は石灰岩の上にある砂地に生息する。
植物体は無毛、または稀に微細な微軟毛がある。葉は線形~狭倒卵形、長さ8~15mm、先は鈍形、縁毛はない。小花柄は長さ5mmまで、無毛またはまばらに微軟毛がある。小苞は狭三角形、長さ1~1.5mm。萼片は卵形~三角形、長さ1.5~2mm、鈍形、無毛、縁毛は無くまたは微細な繊毛がある。花弁は鈍く、先端付近に微細な小突起があるか、または小突起はほとんど目立たず、内面としばしば外面の縁に向かってまばらに微軟毛がある。花期は6~2月。果期は11~2月。
葉は線形、長さ15~30mm、先は鋭形。花は主に頂生または短い腋生枝に生じる。萼片は狭三角形、長さ約3mm、尖鋭形。花弁は顕著に先端付近に微細な小突起があり、無毛。花期は9~10月。
西オーストラリア州南岸、オーガスタ東からブレマー湾、北はスターリング山脈、さらにそこからダーリング山脈の東縁まで分布する。
葉は狭倒卵形~広倒卵形、長さ7~12mm、先は円形~鈍形。花は主に腋生で、1対または2対の小苞片を持つ。萼片は卵形、長さ2~3mm、先端は小突起形。花弁は先端近く微細な小突起があり、外面(下面)は無毛である。花期は8~11月。果期は10月~11月。
3 Boronia fraseri Hook. ボロニア・フラセリ
ニューサウスウェールズ州原産。英名はFraser's boronia。
低木、高さ0.5~2m。小枝は無毛からまばらに星状毛があり、顕著に4稜形である。葉は羽状複葉、3~7枚の小葉が離れて対生し、頂小葉が最も長く、葉軸は長さ6~30mmで翼がある。小葉は楕円形~広楕円形または倒卵形、長さ10~60mm×幅3~15mm、先は鈍形、縁は全縁で反り返り、無毛、下面は淡色である。葉柄は長さ2~30mm。花序は上部の葉腋に腋生、花は2~6個、束生する。小花柄は長さ6~16mm。萼には綿毛がある。花は花弁が4個つき、星形、直径10~15㎜。花弁は長さ6~10mm、敷石状につき、鮮やかなピンク色、またはときに淡色で、綿毛があり、果時に残る。雄しべ無毛。小乾果は無毛。花期は8~11月(冬~春)。
品種) 'Oz-star'
低木、直立し細く、高さ1~3(~5)m、野生では普通、高さ2mまでの無毛の低木。枝は細く、葉は通常3出複葉だが、稀に単葉または羽状複葉。葉柄は長さ1~2cm。小葉は線形、長さ2~3cm。花は腋生で単生、±垂下する。園芸種では花が(1)2~3個、垂れ下がって、束生し、多数つく。花冠は角張ったワックス状の鐘形(手提げランプ形又はスズラン形)。小花柄は長さ約1cm、細く、上部は渦巻き形。萼片はほぼ円形、長さ2~3mm、先は小突起形、革質。花弁はほぼ円形、長さ約8mm、上面に微軟毛があり、濃いピンク色~赤色(園芸種では明るいマゼンタピンク色、赤色、紫色、白色)。花盤は平らで無毛。雄しべは花糸が無毛、萼片に対生する葯は大きく、長さ約1.2mm、黒色で不稔。花弁に対生する葯は小さく、長さ約0.5mm、稔性。子房には細柔毛がある。柱頭は無柄で、太く、大きく円筒形、長さ約2mm、基部にまばらに細柔毛があり、黒色。花期は9~11月。果期は11月。n=7。
品種) 'Ice Charlotte' , 'Just Margaret' , 'Pink Bells' , 'Red' , 'Rubra' , スプリングパラソル , スプリングピンク
高さ2mまでの小低木。枝は細く、微細な微軟毛がある。葉は柑橘系の香りがり、無柄、3~5小葉、無毛またはまばらに微軟毛がある。小葉は線形で厚く、長さ1~2cm。花は芳香があり、腋生で単生し、やや垂れ下がり、多数の花の枝を形成し、小杯形、直径約8~10㎜。小花柄は長さ約1cm。萼片は極めて広い卵形、長さ2mm、無毛。花弁は円形、長さ6~7mm、微細な微軟毛があるかまたは無毛、外面は海老茶色~暗褐色~紫黒色、まれに黄色(ルテアは黄色の品種)、内面は黄色~黄緑色、または外面と同色。花盤は狭く、無毛。雄しべは花糸が円柱形、無毛。萼片に対生する葯は不稔で、ほぼ球形、長さ約1mm、暗紫色。花弁に対生する葯は稔性で、ほぼ球形で、長さ約0.5mm、淡黄色。子房は無毛。柱頭は無柄で、大きく、凹んだ球形、鈍く4裂し、無毛、暗紫色~黒色。花期は7~12月(日本では3~5月)。果期は10~12(4)月。n=7。
品種) 'Brown Meg' , 'Chandleri' , 'Harlequin' , 'Heaven Scent' , 'Jack Maguire's Red' , 'Lutea' ルテア
6 Boronia pinnata Sm. ボロニア・ピンナタ
ニューサウスウェールズ州原産。英名はpinnate boronia。
低木、高さ0.5~1.5m。葉や花に強い芳香がある。小枝は無毛、わずかに角(かど)があるか、明瞭な4稜がある。葉は羽状複葉、小葉は5~11個、頂小葉はほとんど最も短く、葉軸は長さ6~20㎜、翼がある。小葉は狭楕円形又は狭長楕円形、長さ5~25㎜×幅1~3㎜、先は鋭形、全縁、反曲~平ら、無毛、±厚い。葉柄は長さ6~14㎜。花序は類頂生又は腋生、散房花序状の集散花序、花が3~8個つく。小花柄は長さ6~30㎜、細い。萼は無毛。花弁は長さ5~10㎜、覆瓦状、明るいピンク色~紫ピンク色、縁毛を除いて±無毛、先に細かい短毛があり、果時に宿存しない。小乾果は無毛。花期は6~2月。
品種) 'White Love'(葉縁の斑入り) , ピナータ
7 Boronia pilosa Labill. ボロニア・ピロサ
オーストラリア南東部原産。英名はhairy boronia。
低木、直立し高さ1m(まれに3m)以下。小枝には2列に毛がある。葉は羽状複葉、小葉は密集して3~7個つき、全体で長さ6~16㎜×幅4~17㎜、無毛又は軟毛がある。小葉は狭倒卵形、長さ1.5~10㎜×幅0.5~1.5㎜、鈍形、全縁、平ら又はわずかに反曲する。葉柄は長さ2㎜以下。花序は頂生又は腋生、花が(1~)3~6個つく。花序柄と小花柄はいずれも長さ5㎜以下。萼片は狭三角形、長さ1~3㎜、覆瓦状、無毛又は軟毛がある。花弁は長さ4~7㎜、ピンク色、覆瓦状、中肋は持ち上がらず、脱落性。雄しべの花糸には軟毛がある。花柱は短く、粗毛がある。柱頭は頭状。袋果は無毛、長さ2.5~3㎜。種子は長さ約2㎜、黒色、光沢があり、平滑。
8 ハイブリッド
(1) Purple Hybrid Boronia
B. megastigma × B. heterophylla
品種) 'Purple Jared'
(2) Boronia 'Telopea Valley Star'
B. fraseri × B. mollis
品種) Boronia Blue Waves
(3) Boronia 'Carousel'
B. heterophylla x B. molloyae
(4) その他
品種) 'Jack Maguire's Red' , 'Lorne Pride' , 'Rose Blossom' , 'Southern Star' , 'Spring White' , 'Sunset Serenade' , 'Tyalge Ruby' , 'Virtuoso'
Genus Boronia
Boronia pinnata
Boronia
Boronia
Boronia
低木、高さ0.5~1.5m。葉や花に強い芳香がある。小枝は無毛、わずかに角(かど)があるか、明瞭な4稜がある。葉は羽状複葉、小葉は5~11個、頂小葉はほとんど最も短く、葉軸は長さ6~20㎜、翼がある。小葉は狭楕円形又は狭長楕円形、長さ5~25㎜×幅1~3㎜、先は鋭形、全縁、反曲~平ら、無毛、±厚い。葉柄は長さ6~14㎜。花序は類頂生又は腋生、散房花序状の集散花序、花が3~8個つく。花柄は長さ6~30㎜、細い。萼は無毛。花弁は長さ5~10㎜、覆瓦状、明るいピンク色~紫ピンク色、縁毛を除いて±無毛、先に細かい短毛があり、果時に宿存しない。小乾果は無毛。花期は3~5月(オーストラリアでは6~2月)
ボロニア属
family Rutaceae - genus Boronia低木又はまれに小高木又はまれに草本、無毛又は単純毛又は星状毛があり、刺は無い。葉は対生、[又はまれに類対生又は輪生]、単葉又は1小葉、掌状3小葉又は羽状に分裂し、3~19(~41)小葉、2回羽状複葉。小葉は全縁又は歯状、まれに3分裂、側小葉は対生。花序は腋生又は頂生、集散花序又は円錐花序又は単花に減少する。花は両性、4又は5数性。萼片は普通、4個、離生。花弁は普通、4個、敷石状又は覆瓦状、分離、宿存又は果時に宿存出ない。雄しべはほとんどが8個、分離、直立又はピラミッド状につく。心皮は4個[又はまれに5個]、±分離、不稔の先はない。花柱は融合し、心皮の先又はほぼ先から立ち上がる。柱頭は花柱とほとんど差が無く~頭状~光沢があって膨れ、ほとんど無柄。胚珠は各心皮に2個。果実は1~4小乾果(cocci)。小乾果は横にうねが無く、先が円い。種子は裂開した小乾果から放出され、鈍い又は光沢のある黒色。
世界に約140種があり、ほとんどオーストラリアに分布し、数種がニューカレドニアに分布する。
ボロニア属の主な種と園芸品種
1 Boronia anemonifolia A.Cunn ボロニア・アネモニフォリア
オーストラリア原産。英名はnarrow-leaved boronia , sticky boronia。常緑小低木。直立し、高さ0.2~2m。小枝は無毛又は葉の基部から沿下して軟毛が2線状につき、腺のいぼがある。葉はまばら~中程度に粗毛がある。小葉は普通、幅2㎜以下。葉は3小葉又はまれに2回羽状複葉で下部の小葉は3出、ほぼ無毛~有毛、長さ4~20㎜。葉柄は長さ2~10㎜。小葉は3出又は又は平らになり、狭い楔形、先には3歯があり、頂小葉は長さ2~9㎜×幅1~2.5㎜、側小葉とほぼ同長。花序は腋生、花が1~3個つく。花柄は長さ1~5㎜。萼は無毛~粗毛がある。花弁は長さ4~6㎜、覆瓦状、白色~淡ピンク色、無毛、果実に宿存する。小乾果は無毛。花期は9~10月。
品種) 'Pink Star'
2 Boronia crenulata Sm. ボロニア・クレヌラータ
synonym Boronia crenulata var. typica Domin
西オーストラリア州原産。南西部に分布する。英名はaniseed boronia。
低木、高さ0.25~1.2m、弱く、細い枝は這う。葉は強いアニス臭があり、aniseed boroniaと呼ばれ、普通、長さ15~20㎜、スプーン形~倒卵形、基部は狭くなり、まばらに長軟毛があり、縁に小さな円鋸歯があり、先は円形~微突形。花は枝先や葉腋に単生又は少数、束生し、ピンク色~帯赤色、星形、直径10~15㎜。花柄は長さ約4㎜。萼片は卵形~三角形、長さ1.5~2㎜、先が鋭く尖る。花弁は4個、無毛。雄しべ8個。花期は晩冬~春。
品種) 'Pink Passion' , 'Rosy Splendor' , 'Shark Bay'
低木、高さ0.25~1.2m。小枝は無毛または微軟毛または細柔毛がある。葉は強いアニス臭があり、無柄で、線形~広楕円形またはスプーン形~倒卵形または広倒卵形、長さ5~30mm、平らで、通常、基部は狭くなり、縁は先部に小円鋸歯があり、革質、無毛または縁毛があり、先は円形~微突形。花は腋生または枝先に頂生し、単生または少数、束生し、短い集散花序となる。花は星形、直径10~15㎜。小花柄は長さ2~5mmで、先端が棍棒状になり、無毛または毛がある。萼片は卵形~鈍形~狭三角形、長さ1.5~5mm、無毛または縁毛があり、先が鋭く尖る。花弁は4個、卵形、長さ約6mm、円形~鋭形または尖鋭形、顕著な小突起は有または無、無毛またはまばらに微軟毛があり、ピンク色。雄しべは8本、花糸が円柱形、羊毛状の縁毛があり、先に疣がある。葯は短い小突起形。柱頭はまばらに毛のあるピラミッド形の花柱に連続する。n=9, 18。花期は晩冬~春。
2-1 Boronia crenulata subsp. crenulata
西オーストラリア州南岸、オーガスタ東からブレマー湾北、スターリング山脈、そしてダーリング山脈東縁まで分布する。小枝は典型的には葉柄節間に縞状に微軟毛を持つ。葉は狭倒卵形~広倒卵形、長さ7~12mm、または線形、長さ30mmまで、基部は狭楔形、先は円形~鋭形、無毛、縁毛はない。小花柄は溝に微軟毛を持ち、しばしば細柔毛を持つ。小苞は細く、2つ折りで、長さ2~3mm。萼片は三角形~狭三角形~卵状尖鋭形、長さ2~3mm、先は尖鋭形または鈍形で、先端に小さな小突起部があり、密に繊毛を持つ。花弁は先端がわずか~顕著にほぼ頂生の小突起があり、全体に無毛または縁に向かって微軟毛がある。
2-2 Boronia crenulata subsp. obtusa Paul G.Wilson
西オーストラリア州、ニャビングおよびオンゲルップから東はノースマン、南はニューデゲートから海岸にかけて分布する。小枝は無毛または縞状に微細な微軟毛がある。葉は狭倒卵形、長さ10~15mm、基部は漸尖し、全縁またはほぼ全縁で、先は円形または鈍形、無毛、縁毛はない。小花柄は無毛またはまばらに微軟毛があり、太い。小苞は長さ約1mm、鈍形である。萼片は広卵形、長さ2mm、鈍形または円形、ほぼ頂生の微細な小突起があり、厚く、繊毛があり、無毛である。花弁は先が円形、先に小突起がないかまたはほぼ頂生の微細な小突起があり、無毛である。花期は8~10月。果期は9~10月。
2-3 Boronia crenulata subsp. pubescens (Benth.) Paul G.Wilson
synonym Boronia crenulata var. pubescens Benth.synonym Boronia haloragoides F.Muell.
西オーストラリア州南西部、ケープ・ナチュラリスト・ペンバートン地区に分布する。ジャラの森林(Jarrah woodland)に生育する。
小枝には細柔毛がある。葉は広楕円形~倒卵形、長さ約10mm、先は鈍形、基部は円形またはわずかに心形、まばらに縁毛があり、主に基部に向かって長い毛がある。花は腋生の密な集散花序につく。小花柄は長さ約2mm、細柔毛がある。小苞は長円形、長さ約3mm、舟形で細柔毛がある。萼片は狭三角形、長さ3.5~5mmで、小突起形、細柔毛があり、顕著に縁毛がある。花弁は顕著にほぼ頂生の小突起形、まばらに細柔毛がある。花期は8~11月。果期は12月。
2-4 Boronia crenulata subsp. viminea (Lindl.) Paul G.Wilson
synonym Boronia viminea Lindl.西オーストラリア州ピンジャラ北部からシャーク湾にかけて、海岸平野およびダーリング山脈に分布する。パース近郊では、季節的に水浸しになる場所で見られるが、通常は石灰岩の上にある砂地に生息する。
植物体は無毛、または稀に微細な微軟毛がある。葉は線形~狭倒卵形、長さ8~15mm、先は鈍形、縁毛はない。小花柄は長さ5mmまで、無毛またはまばらに微軟毛がある。小苞は狭三角形、長さ1~1.5mm。萼片は卵形~三角形、長さ1.5~2mm、鈍形、無毛、縁毛は無くまたは微細な繊毛がある。花弁は鈍く、先端付近に微細な小突起があるか、または小突起はほとんど目立たず、内面としばしば外面の縁に向かってまばらに微軟毛がある。花期は6~2月。果期は11~2月。
2-5 Boronia crenulata var. angustifolia Paul G.Wilson
西オーストラリア州スターリング・レイルウェイのタイプ産地でのみ知られる。葉は線形、長さ15~30mm、先は鋭形。花は主に頂生または短い腋生枝に生じる。萼片は狭三角形、長さ約3mm、尖鋭形。花弁は顕著に先端付近に微細な小突起があり、無毛。花期は9~10月。
2-6 Boronia crenulata var. gracilis (Benth.) Paul G.Wilson
synonym Boronia viminea var. gracilis Benth.西オーストラリア州南岸、オーガスタ東からブレマー湾、北はスターリング山脈、さらにそこからダーリング山脈の東縁まで分布する。
葉は狭倒卵形~広倒卵形、長さ7~12mm、先は円形~鈍形。花は主に腋生で、1対または2対の小苞片を持つ。萼片は卵形、長さ2~3mm、先端は小突起形。花弁は先端近く微細な小突起があり、外面(下面)は無毛である。花期は8~11月。果期は10月~11月。
3 Boronia fraseri Hook. ボロニア・フラセリ
ニューサウスウェールズ州原産。英名はFraser's boronia。
低木、高さ0.5~2m。小枝は無毛からまばらに星状毛があり、顕著に4稜形である。葉は羽状複葉、3~7枚の小葉が離れて対生し、頂小葉が最も長く、葉軸は長さ6~30mmで翼がある。小葉は楕円形~広楕円形または倒卵形、長さ10~60mm×幅3~15mm、先は鈍形、縁は全縁で反り返り、無毛、下面は淡色である。葉柄は長さ2~30mm。花序は上部の葉腋に腋生、花は2~6個、束生する。小花柄は長さ6~16mm。萼には綿毛がある。花は花弁が4個つき、星形、直径10~15㎜。花弁は長さ6~10mm、敷石状につき、鮮やかなピンク色、またはときに淡色で、綿毛があり、果時に残る。雄しべ無毛。小乾果は無毛。花期は8~11月(冬~春)。
品種) 'Oz-star'
4 Boronia heterophylla F.Muell. ボロニア・ヘテロフィラ
西オーストラリア州原産。南西部、バッセルトンとアルバニーの間に分布する。英名はred boronia , Kalgan boronia。別名はピグミーランタン。一般的に小川の近くに生育する。低木、直立し細く、高さ1~3(~5)m、野生では普通、高さ2mまでの無毛の低木。枝は細く、葉は通常3出複葉だが、稀に単葉または羽状複葉。葉柄は長さ1~2cm。小葉は線形、長さ2~3cm。花は腋生で単生、±垂下する。園芸種では花が(1)2~3個、垂れ下がって、束生し、多数つく。花冠は角張ったワックス状の鐘形(手提げランプ形又はスズラン形)。小花柄は長さ約1cm、細く、上部は渦巻き形。萼片はほぼ円形、長さ2~3mm、先は小突起形、革質。花弁はほぼ円形、長さ約8mm、上面に微軟毛があり、濃いピンク色~赤色(園芸種では明るいマゼンタピンク色、赤色、紫色、白色)。花盤は平らで無毛。雄しべは花糸が無毛、萼片に対生する葯は大きく、長さ約1.2mm、黒色で不稔。花弁に対生する葯は小さく、長さ約0.5mm、稔性。子房には細柔毛がある。柱頭は無柄で、太く、大きく円筒形、長さ約2mm、基部にまばらに細柔毛があり、黒色。花期は9~11月。果期は11月。n=7。
品種) 'Ice Charlotte' , 'Just Margaret' , 'Pink Bells' , 'Red' , 'Rubra' , スプリングパラソル , スプリングピンク
5 Boronia megastigma Bartl. ボロニア・メガスティグマ
西オーストラリア州原産。南西部のハーベイ南からケープ・リッチにかけて分布する。英名はsweet-scented boronia, scented boronia, brown boronia。冬季の湿地帯、主にカリ森林(Karri forests)およびジャラ森林(Jarrah forests)の南限に生育する。高さ2mまでの小低木。枝は細く、微細な微軟毛がある。葉は柑橘系の香りがり、無柄、3~5小葉、無毛またはまばらに微軟毛がある。小葉は線形で厚く、長さ1~2cm。花は芳香があり、腋生で単生し、やや垂れ下がり、多数の花の枝を形成し、小杯形、直径約8~10㎜。小花柄は長さ約1cm。萼片は極めて広い卵形、長さ2mm、無毛。花弁は円形、長さ6~7mm、微細な微軟毛があるかまたは無毛、外面は海老茶色~暗褐色~紫黒色、まれに黄色(ルテアは黄色の品種)、内面は黄色~黄緑色、または外面と同色。花盤は狭く、無毛。雄しべは花糸が円柱形、無毛。萼片に対生する葯は不稔で、ほぼ球形、長さ約1mm、暗紫色。花弁に対生する葯は稔性で、ほぼ球形で、長さ約0.5mm、淡黄色。子房は無毛。柱頭は無柄で、大きく、凹んだ球形、鈍く4裂し、無毛、暗紫色~黒色。花期は7~12月(日本では3~5月)。果期は10~12(4)月。n=7。
品種) 'Brown Meg' , 'Chandleri' , 'Harlequin' , 'Heaven Scent' , 'Jack Maguire's Red' , 'Lutea' ルテア
6 Boronia pinnata Sm. ボロニア・ピンナタ
ニューサウスウェールズ州原産。英名はpinnate boronia。
低木、高さ0.5~1.5m。葉や花に強い芳香がある。小枝は無毛、わずかに角(かど)があるか、明瞭な4稜がある。葉は羽状複葉、小葉は5~11個、頂小葉はほとんど最も短く、葉軸は長さ6~20㎜、翼がある。小葉は狭楕円形又は狭長楕円形、長さ5~25㎜×幅1~3㎜、先は鋭形、全縁、反曲~平ら、無毛、±厚い。葉柄は長さ6~14㎜。花序は類頂生又は腋生、散房花序状の集散花序、花が3~8個つく。小花柄は長さ6~30㎜、細い。萼は無毛。花弁は長さ5~10㎜、覆瓦状、明るいピンク色~紫ピンク色、縁毛を除いて±無毛、先に細かい短毛があり、果時に宿存しない。小乾果は無毛。花期は6~2月。
品種) 'White Love'(葉縁の斑入り) , ピナータ
7 Boronia pilosa Labill. ボロニア・ピロサ
オーストラリア南東部原産。英名はhairy boronia。
低木、直立し高さ1m(まれに3m)以下。小枝には2列に毛がある。葉は羽状複葉、小葉は密集して3~7個つき、全体で長さ6~16㎜×幅4~17㎜、無毛又は軟毛がある。小葉は狭倒卵形、長さ1.5~10㎜×幅0.5~1.5㎜、鈍形、全縁、平ら又はわずかに反曲する。葉柄は長さ2㎜以下。花序は頂生又は腋生、花が(1~)3~6個つく。花序柄と小花柄はいずれも長さ5㎜以下。萼片は狭三角形、長さ1~3㎜、覆瓦状、無毛又は軟毛がある。花弁は長さ4~7㎜、ピンク色、覆瓦状、中肋は持ち上がらず、脱落性。雄しべの花糸には軟毛がある。花柱は短く、粗毛がある。柱頭は頭状。袋果は無毛、長さ2.5~3㎜。種子は長さ約2㎜、黒色、光沢があり、平滑。
8 ハイブリッド
(1) Purple Hybrid Boronia
B. megastigma × B. heterophylla
品種) 'Purple Jared'
(2) Boronia 'Telopea Valley Star'
B. fraseri × B. mollis
品種) Boronia Blue Waves
(3) Boronia 'Carousel'
B. heterophylla x B. molloyae
(4) その他
品種) 'Jack Maguire's Red' , 'Lorne Pride' , 'Rose Blossom' , 'Southern Star' , 'Spring White' , 'Sunset Serenade' , 'Tyalge Ruby' , 'Virtuoso'
参考
1) NEW SOUTH WALES FLORA ONLINEGenus Boronia
http://plantnet.rbgsyd.nsw.gov.au/cgi-bin/NSWfl.pl?page=nswfl&lvl=gn&name=Boronia
Boronia pinnata - PlantNET - FloraOnline
http://plantnet.rbgsyd.nsw.gov.au/cgi-bin/NSWfl.pl?page=nswfl&lvl=sp&name=Boronia~pinnata
2)Australian Plants Society NSW - Boronia pinnataBoronia pinnata
https://austplants.com.au/Boronia-pinnata
3) Boronia - Flora of VictoriaBoronia
https://vicflora.rbg.vic.gov.au/flora/taxon/c54d5dcd-f6b2-40c1-a9bd-6f83dcd4a727
4) GRINBoronia
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=1592
5) Flora of AustraliaBoronia
https://profiles.ala.org.au/opus/foa/profile/Boronia