アスナロ 翌檜
Flora of Mikawa
ヒノキ科 Cupressaceae アスナロ属
別 名 | アスヒ、アテビ、ヒバ |
中国名 | 罗汉柏 luo han bai |
英 名 | asunaro , hiba , hiba-arborvitae |
[学 名] | Thujopsis dolabrata (L.f.) Siebold et Zucc. |
花 期 | 5月 |
高 さ | 20~30m |
生活型 | 常緑高木 |
生育場所 | 山地の尾根、湿った場所 |
分 布 | 在来種(日本固有種) 本州、四国、九州 |
撮 影 | 豊橋市 15.3.31 |
日本固有種であるが世界で広く栽培され、栽培品種もある。
樹冠は円錐形。幹は赤褐色、樹皮は薄く縦に剥がれる。小枝は扁平、葉が十字対生し、側葉は舟形、上下葉は小さい。葉は長さ4~7㎜、幅1.5~2.2㎜の鱗片状、全縁、先は鈍形、質が厚い。葉表は光沢があり濃緑色。葉裏は白色の気孔帯が目立つ。雌雄同株。雌花、雄花ともに、枝先に1個ずつつく。球果は直径1~1.5㎝の球形。果鱗は長さ6~10㎜の広卵形、背面が角状に突き出る。種子は長さ4~5㎜、幅3~3.5㎜、楕円形、厚い翼がある。
ヒノキアスナロ(ヒバ、アテ) var. hondae 北海道(渡島半島南部)、本州(北部)に分布し、下北・津軽半島には青森ヒバと呼ばれる日本三大美林の1つがある。葉がやや小さく、球果の果鱗の背は突出が低い。
フイリアスナロ(フイリヒバ)var. hondae 'Variegata'は斑入りの園芸種。
ヒメアスナロ forma nana 'Nana'は高さが1m以下の矮性の園芸品種。
高木。雌雄同株。小枝は平面に配置され、平ら、下面に白粉をもつ。葉は十字対生し、鱗片状、小枝に2形性の葉がつく。側面の葉は舟形、長さ4~7㎜、表の葉と縁が重なり、下面に目立つ白色の気孔帯があり、先はわずかに内向きに曲がる。球果(Cones) は頂生、単生。花粉錐(pollen cone)は円筒形、小胞子葉(microsporophylls)は12~20個。胚珠錐(seed cones)はほぼ形。果鱗(cones scales)は6~8個、扁平、木質、普通、先の下が微突形、各稔性の鱗片には3~5個の種子がある。種子は側部に2個の狭い翼をもち、子葉2個。他の種と異なり、精油中にthujone(ツジョンまたはツヨン)を含まず、クロベ属(Thuja)から1属1種として独立した。 世界にThujopsis dolabrata、1種のみ。
日本固有種。本州、四国、九州に分布する。中国名は罗汉柏 luo han bai。英名はasunaro , hiba , hiba-arborvitae。別名はアスヒ、アテビ、ヒバ。
常緑高木、高さ20~30m。樹冠は円錐形。幹は赤褐色、樹皮は薄く縦に剥がれる。小枝は扁平、葉が十字対生し、側葉は舟形、上下葉は小さい。葉は長さ4~7㎜、幅1.5~2.2㎜の鱗片状、全縁、先は鈍形、質が厚い。葉表は光沢があり濃緑色。葉裏は白色の気孔帯が目立つ。雌雄同株。雌花、雄花ともに、枝先に1個ずつつく。球果は直径1~1.5㎝の球形。果鱗は長さ6~10㎜の広卵形、背面が角状に突き出る。種子は長さ4~5㎜、幅3~3.5㎜、楕円形、厚い翼がある。花期は5月。
1-1 Thujopsis dolabrata (L.f.) Siebold et Zucc. var. dolabrata アスナロ 翌檜 [狭義]
1-2 Thujopsis dolabrata (L.f.) Siebold et Zucc. var. hondae Makino ヒノキアスナロ
北海道(渡島半島南部)、本州(北部)に分布する。下北・津軽半島には青森ヒバと呼ばれる日本三大美林の1つがある。
葉がやや小さく、球果の果鱗の背は突出が低い。
品種) 'Nana'ヒメアスナロ , 'Variegata'フイリアスナロ
1-2-1 Thujopsis dolabrata (L.f.) Siebold et Zucc. var. hondae Makino f. uchimappeana Hayashi ホソバアスナロ
青森県に自生する。鱗片葉が著しく細いもの。
Thujopsis
Thujopsis
Thujopsis
藤田安二:アスナロ属およびコノテガシワ属について
森邦彦 : アスナロの葉の奇形
樹冠は円錐形。幹は赤褐色、樹皮は薄く縦に剥がれる。小枝は扁平、葉が十字対生し、側葉は舟形、上下葉は小さい。葉は長さ4~7㎜、幅1.5~2.2㎜の鱗片状、全縁、先は鈍形、質が厚い。葉表は光沢があり濃緑色。葉裏は白色の気孔帯が目立つ。雌雄同株。雌花、雄花ともに、枝先に1個ずつつく。球果は直径1~1.5㎝の球形。果鱗は長さ6~10㎜の広卵形、背面が角状に突き出る。種子は長さ4~5㎜、幅3~3.5㎜、楕円形、厚い翼がある。
ヒノキアスナロ(ヒバ、アテ) var. hondae 北海道(渡島半島南部)、本州(北部)に分布し、下北・津軽半島には青森ヒバと呼ばれる日本三大美林の1つがある。葉がやや小さく、球果の果鱗の背は突出が低い。
フイリアスナロ(フイリヒバ)var. hondae 'Variegata'は斑入りの園芸種。
ヒメアスナロ forma nana 'Nana'は高さが1m以下の矮性の園芸品種。
アスナロ属
family Cupressaceae - genus Thujopsis高木。雌雄同株。小枝は平面に配置され、平ら、下面に白粉をもつ。葉は十字対生し、鱗片状、小枝に2形性の葉がつく。側面の葉は舟形、長さ4~7㎜、表の葉と縁が重なり、下面に目立つ白色の気孔帯があり、先はわずかに内向きに曲がる。球果(Cones) は頂生、単生。花粉錐(pollen cone)は円筒形、小胞子葉(microsporophylls)は12~20個。胚珠錐(seed cones)はほぼ形。果鱗(cones scales)は6~8個、扁平、木質、普通、先の下が微突形、各稔性の鱗片には3~5個の種子がある。種子は側部に2個の狭い翼をもち、子葉2個。他の種と異なり、精油中にthujone(ツジョンまたはツヨン)を含まず、クロベ属(Thuja)から1属1種として独立した。 世界にThujopsis dolabrata、1種のみ。
アスナロ属の主な種と園芸品種
1 Thujopsis dolabrata (L.f.) Siebold et Zucc. アスナロ 翌檜日本固有種。本州、四国、九州に分布する。中国名は罗汉柏 luo han bai。英名はasunaro , hiba , hiba-arborvitae。別名はアスヒ、アテビ、ヒバ。
常緑高木、高さ20~30m。樹冠は円錐形。幹は赤褐色、樹皮は薄く縦に剥がれる。小枝は扁平、葉が十字対生し、側葉は舟形、上下葉は小さい。葉は長さ4~7㎜、幅1.5~2.2㎜の鱗片状、全縁、先は鈍形、質が厚い。葉表は光沢があり濃緑色。葉裏は白色の気孔帯が目立つ。雌雄同株。雌花、雄花ともに、枝先に1個ずつつく。球果は直径1~1.5㎝の球形。果鱗は長さ6~10㎜の広卵形、背面が角状に突き出る。種子は長さ4~5㎜、幅3~3.5㎜、楕円形、厚い翼がある。花期は5月。
1-1 Thujopsis dolabrata (L.f.) Siebold et Zucc. var. dolabrata アスナロ 翌檜 [狭義]
1-2 Thujopsis dolabrata (L.f.) Siebold et Zucc. var. hondae Makino ヒノキアスナロ
北海道(渡島半島南部)、本州(北部)に分布する。下北・津軽半島には青森ヒバと呼ばれる日本三大美林の1つがある。
葉がやや小さく、球果の果鱗の背は突出が低い。
品種) 'Nana'ヒメアスナロ , 'Variegata'フイリアスナロ
1-2-1 Thujopsis dolabrata (L.f.) Siebold et Zucc. var. hondae Makino f. uchimappeana Hayashi ホソバアスナロ
青森県に自生する。鱗片葉が著しく細いもの。
参考
1) Flora of ChinaThujopsis
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=132903
2) Plants of the World Online| KewscienceThujopsis
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:331127-2
3) World Flora OnlineThujopsis
http://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-4000038301;jsessionid=11423592107646BE47F1CBCDA7FF9A70
4) 植物研究雑誌 37(5): 145–148(1962)藤田安二:アスナロ属およびコノテガシワ属について
http://ucjeps.berkeley.edu/eflora/eflora_display.php?tid=23256
5) 植物研究雑誌 45(2): 52–52(1970)森邦彦 : アスナロの葉の奇形
http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_045_52_52.pdf