アオスズメノカタビラ 青雀の帷子
Flora of Mikawa
イネ科 Poaceae イチゴツナギ属
英 名 | Annual bluegrass , Annual Meadow-grass |
学 名 | Poa annua L. subsp. annua |
花 期 | 3~11月 |
高 さ | 10~30cm |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 道端、畑、空地 |
分 布 | 帰化種 日本全土、ユーラシア、アメリカ |
撮 影 | 幡豆町 11.11.10 |
茎の基部がやや倒伏し、走出枝を伸ばして匍匐するものはスズメノカタビラの変種のツルスズメノカタビラといい、ヨーロッパ原産の帰化植物であるとされてきた。しかし、普通にあるものは節から発根し、1~2㎝の根茎はあるが、蔓のように匍匐しないことが明らかになり、アオスズメノカタビラとした方がよいとする説が提案された。ツルスズメノカタビラはアオスズメノカタビラと同一か、又はアオスズメノカタビラの一形態ではないかとも言われている。アオスズメノカタビラの学名はまだ、定説が確立していないが、以下に日本の野生植物検索表の情報を参考にまとめた。
普通に見られるものはアオスズメノカタビラであり、スズメノカタビラの方が少ないといわれている。 両者は走査電子顕微鏡を使う観察により護穎表面の模様に違いがあり、これが判別の決め手である。スズメノカタビラは全体に黄色味が強く、護穎の中側脈に毛が多いものが多い。これに対し、アオスズメノカタビラは全体が緑色であり、葉が青味がかった緑色で、護穎の中側脈の毛が少ないものが多い。また、第一小花の葯が長さ0.6㎜以下であれば確実にスズメノカタビラであり、0.7(~1.3)㎜以上あればアオスズメノカタビラである。中間の0.6~0.7㎜の間のものは両者が混じり、電子顕微鏡観察が必要となる。 この他、アオスズメノカタビラは小軸の稜が大きめで、やや翼になるともいわれている。
葯は淡黄色で、3個ずつつく。写真のものは葯の長さが3個とも明らかに0.7㎜以上あり、アオスズメノカタビラと思われる。数個、調べたところ、短い葯が0.75㎜であった。葯が開いて花粉を出したあとは縮むので、小花の中の葯の長さを調べるとよい。
花序枝の刺、花序枝の基部の膨らみ、枝の下垂、止め葉の長さ、小穂の色などについてはいずれも同定の判断材料としては適切ではないといわれている。
ツクシスズメノカタビラは主に近畿以西に分布し、枝がやや太く、斜上し、第2苞穎の背が凹み、護穎の中側脈が太くて隆起し、密に毛があり、脈間は無毛である。
普通に見られるものはアオスズメノカタビラであり、スズメノカタビラの方が少ないといわれている。 両者は走査電子顕微鏡を使う観察により護穎表面の模様に違いがあり、これが判別の決め手である。スズメノカタビラは全体に黄色味が強く、護穎の中側脈に毛が多いものが多い。これに対し、アオスズメノカタビラは全体が緑色であり、葉が青味がかった緑色で、護穎の中側脈の毛が少ないものが多い。また、第一小花の葯が長さ0.6㎜以下であれば確実にスズメノカタビラであり、0.7(~1.3)㎜以上あればアオスズメノカタビラである。中間の0.6~0.7㎜の間のものは両者が混じり、電子顕微鏡観察が必要となる。 この他、アオスズメノカタビラは小軸の稜が大きめで、やや翼になるともいわれている。
葯は淡黄色で、3個ずつつく。写真のものは葯の長さが3個とも明らかに0.7㎜以上あり、アオスズメノカタビラと思われる。数個、調べたところ、短い葯が0.75㎜であった。葯が開いて花粉を出したあとは縮むので、小花の中の葯の長さを調べるとよい。
花序枝の刺、花序枝の基部の膨らみ、枝の下垂、止め葉の長さ、小穂の色などについてはいずれも同定の判断材料としては適切ではないといわれている。
ツクシスズメノカタビラは主に近畿以西に分布し、枝がやや太く、斜上し、第2苞穎の背が凹み、護穎の中側脈が太くて隆起し、密に毛があり、脈間は無毛である。