アマミコウスイボク 甘味香水木

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Flora of Mikawa

クマツヅラ科 Verbenaceae イワダレソウ属

別 名 メキシカンスイートハーブ
中国名 甜舌草 tian she cao
英 名 Mexican sweet herb , honeyherb , Aztec sweet herb , Mayan herb , bushy lippia
学 名 Phyla scaberrima (Juss. ex Pers.) Moldenke
Phyla dulcus (Trevir.) Moldenke
Lippia dulcis Trevir.
Lippia dulcis var. mexicana Wehmer
アマミコウスイボク花序
アマミコウスイボク花序2
アマミコウスイボク1個の花序
アマミコウスイボク花
アマミコウスイボク茎
アマミコウスイボク
アマミコウスイボク2
アマミコウスイボク葉表
花 期 6~10月
高 さ 30~150㎝
生活型 亜低木、低木
生育場所 栽培種
分 布 帰化種  メキシコ、コロンビア、ベネズエラ、USA(フロリダ州)、西インド諸島原産
撮 影 西尾市 17.8.2
メキシコや中米で甘味料や薬用に使われ、古くはアステカで使用されていたため、Aztec sweet herb ともいわれる。葉や花に甘みがある。甘味成分はセスキテルペンのヘルナンズルシン hernandulcin [ C15H24O2] と4β-hydroxyhernandulcinであり、ショ糖の約 1500 倍の甘味がある。
 普通、低木(少なくとも基部は)、直立し、高さ0.3~1.5m、普通60㎝以下、ときに、平伏、多年草、明らかに芳香があり、ときに半水生。主茎はほとんど木質で直立し、ときに広がり、長く、這う。しばしば、節から根を出し、類円柱形、しばしば帯紫色、剛毛又は小さな剛毛があり、灰白軟毛の毛状突起が混じる。葉身は膜質、菱状三角形、広卵形、長楕円状卵形、長さ2~5㎝、幅7~10㎜、ほとんどが、先が鋭形又は尖鋭形(まれに鈍形)、基部は急に、短く、楔状に狭まり、柄に続き、粗い円鋸歯縁。葉の上面には、基部が膨れた硬い毛状突起があり、すぐに落ちる。基部の膨らみだけ残り、葉の表面は明らかな凸凹になり、まばら又は密に小剛毛又は類剛毛がある。下面はごく短い毛状突起と小腺毛がある。葉柄は長さ5~18㎜、小剛毛がある。穂状花序は若いときには卵状球形、その後、円柱形で長くなり、直径5~15㎜、やがて長さ3.1㎝以下に伸び、花が多数、密につき、基部につく葉と同長又は短く、しばしば曲がりくねる。花序柄は葉腋に単生し、節に2個以上つかない。花序柄は長さ1.5~4㎝、密に短軟毛又は剛毛があり、穂状花序より長い。小苞は膜質、密に覆瓦状につき、楔状倒卵形、鈍角で、急に先鋭頭、硬い微細剛毛があり、縁毛があり、花冠と等長。萼が小さく、花は筒形の二唇形、絨毛があり、花冠は白色、長さ1~1.5㎜、幅約1.6㎜、拡大部は小さく、裂片はほぼ直立する。果実は蒴果、熟すと2個の小堅果に分かれる。小堅果は淡褐色、卵形、接合面は平滑。

参考

1) Flora of Panama (WFO)
  Phyla scaberrima (A. Juss. ex Pers.) Moldenke  詳しい解説がある。
  http://www.tropicos.org/Name/33700802?projectid=56
2) Lippia dulcis POTW
  Mexican lippia Lippia dulcis  花や果実の写真が掲載されている。
  http://www.cpa.msu.edu/beal/plantofweek/plants/lippia_dulcis_20081013.pdf