コバノエゾシノブゴケ 小葉の蝦夷忍蘚
Flora of Mikawa
シノブゴケ科 Thuidiaceae シノブゴケ属
別 名 | シロシノブゴケ、エゾシノブゴケ、モリシノブゴケ |
中国名 | 细枝羽藓 xi-zhi yu xian |
英 名] | delicate thuidium moss, delicate fern moss |
学 名 | Thuidium delicatulum (Hedw.) Schimp. Thuidium recognitum (Hedw.) Lindb. var. delicatulum (Hedw.) Warnst. |
分 類 | 蘚類 |
高 さ | 4~12㎝(長さ) |
生育場所 | 山地陰地の岩上、腐木上 |
分 布 | 在来種 日本全土、朝鮮、中国、ヨーロッパ、北アメリカ、中央アメリカ |
撮 影 | 岡崎市 10.3.28 |
植物体は大形、長さ4~12㎝、黄緑色~淡緑褐色、オオシノブゴケに似るが、やや小形。茎は横に這い、2~3回羽状に分枝し、中心束がある。枝は長さ5~15㎜、茎、枝に毛葉がある。毛葉は稀に小葉状になる。茎葉は長さ1~1.5㎜の広卵形、先が尖り、縦じわが目立ち、縁は微鋸歯。中肋は葉先の近くで終わり(葉身の4/5)、葉先は透明尖にならない。枝葉は茎葉より小さい。中部の葉身細胞は幅6~15µmほどの不規則な惰円形で、鋭いパピラが1個ある。大きい枝葉の先端の細胞には2~4個のパピラがある。雌雄異株。内雌苞葉は卵状披針形、上部の縁に長毛が有ることが多く、ないこともある。蒴柄は長さ約3㎝、赤褐色、平滑。蒴は曲がった円柱状。外蒴歯は赤褐色、上部にパピラがある。内蒴歯は淡黄色、細かいパピラがあり、シリア(歯の間の毛)は2~3本。胞子は直径約20µm。
オオシノブゴケは葉身細胞のパピラの高さが高く、大きな枝葉の先端の細胞が鋭頭で、平滑。
トヤマシノブゴケは茎葉の先が長く尖り、中肋が葉先近くに達し、透明尖になる。
オオシノブゴケは葉身細胞のパピラの高さが高く、大きな枝葉の先端の細胞が鋭頭で、平滑。
トヤマシノブゴケは茎葉の先が長く尖り、中肋が葉先近くに達し、透明尖になる。