きのこ図鑑
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 シロホウライタケ  白蓬莱茸
中 国 名 白微皮伞 bai wei pi san
学  名 Marasmiellus candidus (Bolt.) Sing.
分  類 坦子菌門 ハラタケ亜門 ハラタケ綱 ハラタケ亜綱 ハラタケ目(Agaricales)
科  属 ホウライタケ科  Marasmiaceae  シロホウライタケ属
 夏~秋に林内の枯木、落枝上に発生する。傘はホウライタケ型、直径5~15(40)㎜、饅頭形~扁平、白色、乾き、ほぼ平滑、溝条が目立つ。乾燥後水につけても戻らない。柄は長さ0.7~3㎝、幅1~2(4)㎜、上下同径、中実、硬く、白色、白粉状~基部は繊維条、白色~灰色、下部は古くなると黒色になる。基部に菌糸体はつかない。ひだは白色、疎、直生し、襟帯はなく、分岐して側脈や小ひだがある。肉は膜質、白色、無味、無臭。胞子紋は白色。胞子は長さ11~17µ、幅4~5µmのウリ種子形~棍棒形、平滑、非アミロイド。縁シスチジアは長さ38~55µ、幅8.5~11.5µm、紡錘形~円柱形。側シスチジアも同形同大。柄シスチジアは長さ28~32µ、幅9~11µm、棍棒形。
 よく似ているのはアシグロホウライタケとシロヒメホウライタケ。アシグロホウライタケは柄が明瞭により黒く、縁シスチジアが樹枝状。シロヒメホウライタケはホウライタケ属であり、ひだに襟帯があり、柄は無毛、頂部以外は赤褐色~暗褐色になる
シロホウライタケ
シロホウライタケ2
シロホウライタケ傘
シロホウライタケ柄
シロホウライタケひだ
発生時期 夏~秋
大 き さ 小型 直径5~15㎜
栄養摂取 腐生菌
発生場所 針葉樹、広葉樹の林内の枯枝、木の崩壊堆積物上 
分  布 北半球温帯に広く分布
食  毒 不明
撮  影 田原市 14.7.17
【ツキヨタケ科 テトラピルゴス属】
 1  アシグロホウライタケTetrapyrgos nigripes (Fr.) E. Horakの特徴は柄が基物(普通コナラなどの葉や小枝) に直接つき、柄の基部に菌糸体が無いことである。柄が黒く、傘が白く、柄に微細な白毛があるのも目立つ特徴である。
 夏~秋に広葉樹林下の落葉や小枝に単生~群生する。世界の熱帯~亜熱帯に広く分布する。傘は白色、直径0.5~2㎝、饅頭形~扁平、平滑~白色微粉状、成長すると、多少しわ状で放射状の溝線が見える。ひだは直生、疎、脈絡があり、白色、古くなるとときに暗色(赤色)を帯びる。柄は長さ 2~5(7)㎝、幅1~2㎜、上下同径~下部細く、、乾き、直線状、基物に直接突き刺さり、丈夫で、幼時に白色、すぐに基部から上部にかけ黒色になり、微小な白毛で覆われる。肉は質が薄く、少しゴム質、帯白色、無味無臭。胞子紋は白色。胞子は最も広い先で幅8~9µm、平滑、3~4~5個の尖った突起があり、三角錐~ジャックストン形(十字形~四面体形)、非アミロイド。 側シスチジアは欠き、縁シスチジアは多数つき、長さ45µm以下、円筒形~棍棒形~不規則、垂直側分枝形で多数の枝と指のような突起がある(ビン洗いブラシに似る)。傘上表皮層は平行菌糸被であり、末端細胞は2タイプある。平滑、ときに分岐し、紡錘形~棍棒形の裂片を持つものと、棍棒形の垂直側分枝形で短く、竿状の突起をもつものがある。

【シロホウライタケ属 Marasmiellus】
  子実体は小型~微小なものが多く、普通、ホウライタケ型~モリノカレバタケ型。傘は無毛平滑~密綿毛状~ 密に細かい綿毛状。傘上表皮層はラメアレス構造からなる平行菌糸被。柄は粉状~細軟毛状~細密綿毛状~後に平滑。

<傘が白色>傘径の小さい順
 1  ヒノキオチバタケ Marasmiellus chamaecyparidis (Hongo) Hongo 日本に分布する。春~夏、針葉樹(スギ、ヒノキアカマツなど)の落葉、落枝、球果などに群生する。全体が白色。傘は直径5~12㎜、広饅頭形~中高扁平、縁は内巻き、微粉状、成長すると放射状の不明瞭な溝線が表出する。柄は中空、直立して長く、長さ2.5~4㎝、幅0.5~1㎜、上下同径、表面が微粉状。ひだは直生、極疎、幅1~2㎜。胞子は長さ7.5~8.5(8~9.5)µm、幅3~3.5(4~5)µm、ウリ種子形~長楕円形、平滑、一端が尖る。縁シスチジアは長さ25~35µm、幅6~10µm、不規則な樹枝状。側シスチジアは長さ28~52µm、幅6~12µm、棍棒形。
 2  シモフリアシグロタケ Marasmiellus atrostipitatus Har. Takah. 日本に分布する。林内の広葉樹(シラ カシ、ヒサカキなど)の落枝、落葉上に発生する。傘は直径4~12㎜、初め半球形、後に饅頭形~扁平、しばしば中央がやや凹み、成長すると放射状の溝線を表出し、ほぼ平滑~わずかに密綿毛状、純白色、しばしば縁が波打つ。柄は中空、長さ6~18㎜、幅0.2~1㎜、 ほぼ上下同径~下部がやや細く、中心生またはやや偏心生、柄の上部は淡褐色、明瞭な白色の粉状、下部は黒褐色、密に細かい羊毛状、基部は無毛で分化した菌糸体は見られない。ひだは上生、 疎 (柄に届くもの10~15個)、幅 1.5㎜以下、白色、縁は長縁毛状、縁取りは無い。肉は非常に薄く、白色、古くなるとニンニク臭がある。胞子紋は白色。胞子は長さ7~9µm、幅3.5~4.5µm、楕円形~長楕円形、平滑、無色、薄壁、非アミロイド。担子器は長さ22~29µm、幅5~8µm、棍棒形、4胞子性。偽担子器は類棍棒~紡錘形。縁シスチジアは長さ19~55µm、幅8~15µm、棍棒形~不規則な棍棒形、 しばしば上部に複数の指状突起 (長さ2~12µm)があり、無色、薄壁。側シスチジアは無い。子実層托実質はやや平行~不規則に並び、菌糸は傘実質と共通する。傘上表皮は平行菌糸被、ラメアレス構造が発達し、菌糸は幅 2~11µm、円柱形、しばしば肥大し、多数の瘤状~指状突起があり、無色、薄壁、隔壁にクランプは無い。傘実質の菌糸は幅 3~17µm、円柱形、 しばしば肥大し、薄壁、無色、非アミロイド、隔壁にクランプは無い。柄の表皮は平行菌糸被、菌糸は幅2.5~6µm、円柱形、しばしば褐色の粒状色素に覆われ、非アミロイド、厚さ1µmに達する厚壁、褐色、 隔壁にクランプは無い。柄シスチジアは長さ15~28µm、幅5~15µm、密生し、棍棒棒形~類円柱形、ときに瘤状分岐物 (長さ5~12µm、幅3~8µm)があり、無 色または褐色、非アミロイド、厚壁 (1µm).。柄の実質は縦に並んだ円柱形の菌糸(幅 4~9µm)からなり、無分岐、無色~淡褐色、非アミロイド、厚壁 (1µm)、ときに隔壁にク ランプがある。
 3  シロホウライタケ Marasmiellus candidus (Bolt.) Sing.  → Tetrapyrgos北半球温帯に広く分布する。夏~秋に林内の枯木、落枝上に発生する。傘はホウライタケ型、直径5~15(40)㎜、饅頭形~扁平、白色、乾き、ほぼ平滑、溝条が目立つ。乾燥後水につけても戻らない。柄は長さ0.7~3㎝、幅1~2(4)㎜、上下同径、中実、硬く、白色、白粉状~基部は繊維状、白色~灰色、下部は古くなると黒色になる。基部に菌糸体はつかない。ひだは白色、疎、直生し、襟帯はなく、分岐して側脈や小ひだがある。肉は膜質、白色、無味、無臭。胞子紋は白色。胞子は長さ11~17µ、幅4~5µmのウリ種子形~棍棒形、平滑、非アミロイド。縁シスチジアは長さ38~55µ、幅8.5~11.5µm、紡錘形~円柱形。側シスチジアも同形同大。柄シスチジアは長さ28~32µ、幅9~11µm、棍棒形。

【ホウライタケ属 Marasmius】
 世界の熱帯~亜熱帯に約500種が知られる。普通、腐生菌であり、材上生または葉上生、しばしばイネ科など草本の根や葉に発生する。子実体はホウライタケ型、モリノカレバタケ型、ときにヒラタケ型。普通、強靭、吸水復元性がある。①柄は光沢のある黒色剛毛状、基部は無毛。しばしば黒色根状菌糸束を有し、菌糸束状柄(telepods)が存在することもある。②肉はときにニンニク臭がある。子実層托はひだ状、まれに平滑~脈状、老成時のみひだ状、ときに脈絡がある。実質全体または③少なくとも柄の実質が偽アミロイド。傘の実質は1菌糸型、偽アミロイド又は非アミロイド、非ゼラチン質、菌糸は普通、クランプを持つ。 胞子は非アミロイド。➃ひだの縁及び傘の上表皮層に箒状細胞が存在する。傘上表皮層はラメアレス構造からなる平行菌糸被。

<傘が白色>傘径の小さい順
 1 スギノハヒメホウライタケMarasmius cryptomeriae Imai Crytomeriaeスギの落葉上に群生する 。傘は白色、直径1~2㎜、饅頭形、白色、条線がある。ひだは白色、疎、5~7個。柄は長さ2~5㎜、糸形、先は白色、基部は黄色~栗褐色。胞子は不明。(高尾山 1940年 ラテン語解説:Gregaria. pileo 1-2mm. lato. convexo, albo, striato; adnatis, albis, distantibus, 4-7 in numero; stipite 2-5mm.longo, filiformi, apiee albo, deorsum fulvo vel castaneo, furfuraceo ; sporis ignotis.. Hab. ad folia decidus Crytomeriae japonicae. Musasi, Monte Tkakao(Oct.15, 1940,S. Imai) Nom. Jap. Sugino-ha-himehoraitake(n.n.) Ar. distr. Endemicus Marasmius cryptomeriae Imai ,sp, nov.)
 2 スギノオチバタケMarasmius capitatus Har.Takah. 日本に分布する。スギの落葉、落枝上に発生する。
  傘は直径 1~5 ㎜、初め初半球形、縁部はやや内側に巻き、後に饅頭形、中丘(unbo)を欠き、その後、放射状の溝線を表し、 膜質、乾性、粉状、全体に白色。肉は厚さ0.3㎜以下、白色、無味、無臭。柄は長さ6~10㎜、幅0.2~0.4㎜、円柱形、 中心生、 糸状。傘表面は全体に粉状~細軟毛に被われ、頂部が白色, 下部は暗褐色、基部は黒色、無毛で菌糸体は見られない。ひだは直生、 疎、柄に届くものは10個以下 L<10、浅い脈状で幅0.5㎜以下、白色、細脈状の脈絡があり、縁は平坦、ひだと同色。胞子は長さ8~10µm、幅4~4.5µm、楕円形、平滑、無色、薄壁、非アミロイド。担子器は長さ17~27µm、幅5~7.5µm、棍棒形,、4胞子性。偽担子器は棍棒形。縁シスチジアは長さ35~55µm、幅8~12µm、密生して縁に不稔帯を成し、紡錘形~便腹形、頂部頭状形、平滑、無色、薄壁、非アミロイド。側シスチジアは散在し、縁シスチジアと同形。子実層托の実質は不規則形。傘上表皮は子実層状被、広棍棒形~洋梨形の長さ15~25µm、幅9~15µmの細胞 からなり (Globularis -type)、無色、薄壁~まれにやや厚壁、 非アミロイド。傘シスチジアは散在し、 縁シスチジア と同形。柄シスチジアは多数あり、長さ15~35µm、幅7~10µm、棍棒形~紡錘形~便腹形、頂部は頭状、平滑、細胞壁は淡褐色、厚さ1µm以下の厚壁、非アミロイド。全ての組織の菌糸はクランプを持つ。
 3 ユキヒメホウライタケ Marasmius wettsteinii Sacc. et P. Syd. シロヒメホウライタケに似るが、針葉樹(マツ、モミ、トウヒ属)の落葉上に発生する。傘は直径3~8(10)㎜、ほぼ純白、広饅頭形。ひだは白色、疎。柄は長さ2~6㎝、幅(0.3)0.4~0.8㎜。
 4 ササノホウライタケ Marasmius sasicola Har.Takah. 日本に分布する。笹の葉上に発生する。傘は直径 5~10㎜、饅頭形で平開せず、明瞭な溝条があり、初め微細な粒状小鱗片状、次第に平滑になる。傘色は初め帯淡褐色、後に周縁から徐々に退色し、ほぼ類白色。ひだは上生~直生、 疎、 (L=6~8)、ときに襟帯を形成し、幅2㎜以下、白色、縁は全縁、傘と同色。柄は長さ2~3㎜、幅0.3~0.4㎜、糸状、 中心生、全体に暗褐色~黒色、平滑。柄の基部に菌糸体はつかない。胞子は長さ8~10µm、幅4~5µm、楕円形、平滑、無色、薄壁、非アミロイド。担子器は不明。偽担子器は長さ18~26µm、幅6~10µm、棍棒形。縁シスチジアは密生し、縁に不稔帯を形成し、傘の上表皮細胞に似るが無色。側シスチジアは無い。子実層托の実質は不規則に配列し、菌糸は傘実質に似る。傘上表皮は子実層状被、菌糸はハリガネオチバタケ型 (Siccus-type) の細胞からなり、細胞は付属糸を除いて長さ17~27µm、幅7~10µm、類棍棒形~棍棒形、頂部に複数の指状付属糸 (長さ2~8µm、幅0.5~2µm) を持ち、細胞壁は赤褐色、厚さ1µm以下、偽アミロイド。傘実質の菌糸は幅5~14µm、1菌糸型、不規則に配列し、円柱形、薄壁、隔壁にクランプがあり、偽アミロイド。柄表皮層は平行菌糸被、要素菌糸は円柱形、幅3~6µm、褐色の色素をもち、厚壁 (1µm)、非アミロイド、クランプがある。柄シスチジアは無い。柄の実質の菌糸は偽アミロイド、クランプがある。.
 5 シロヒメホウライタケMarasmius rotula、世界に広く分布する。広葉落葉樹の枯木、木の崩壊堆積物、枯枝、コケに覆われた丸太、切株などの上に、夏~秋に単生~群生(又は束生)する。傘は直径(2)5~15(20)㎜、広饅頭形、すぐに中央がへそ状に凹み、ひだ状、頭部が平らで横から見ると四角形、無毛、乾き、白色、凹みが褐色を帯びる。ひだは小さな襟帯があり、白色~黄白色、疎。柄は無毛、長さ1.5~8㎝、幅1~2㎜、上下同径、乾き、光沢があり、針金状、初期に淡色、すぐに先を除いて、赤褐色~暗褐色~黒色になり、基部に硬い毛状の黒色根状菌糸束がある。肉は質が薄く、無味、無臭。KOHにより傘表面は変色しない。胞子紋は白色~帯白色。胞子は長さ6.5~10µm、幅3~5µm、ほぼ惰円形~類紡錘形、平滑、非アミロイド。側シスチジアは無い。縁シスチジアは棍棒形~類球形、非アミロイド、短疣と突起がある。傘上表皮層は子実層状被、短い突起が特徴の箒(ほうき)状細胞があり、シロヒメホウライタケ型 (Rotalis-type)細胞 という。
 6 ユキホウライタケ Marasmius nivicola Har. Takah. 日本(本州中部)に、朝鮮分布。落葉の堆積に厚い菌糸マットを形成する。シバフタケ節、実質が偽アミロイド。ホウライタケ型。傘径10~35㎜、幼時に帯淡黄土色~白色、 時に中央部のみ黄褐色。柄は中空、白色、細鱗片状~粉状、下部は暗褐色~黒色、 基部に綿毛状の白色菌糸体がつく。
 7 サトウキビシロカレハタケ Marasmius sacchari Wakker 世界に広く分布。サトウキビの茎の基部や根につく、立枯病の病菌.。子実体は全体に白色。胞子は長さ16~20µm、幅4~5µm。

【キシメジ科 ヒメシロウテナタケ属Delicatula】
 小さなきのこを意味する。Delicatula integrellaだけの1種の属である。
 1  ヒメシロウテナタケDelicatula integrella (Pers.) Fayod. 夏~冬に腐朽木、腐植土壌、湿ったコケ上に単生~小さく群生。幼時は純白色、古くなると帯黄色になる。傘は直径3~10㎜、初め卵形、後に鐘形、中央が平ら又は凹み、平滑だが幼時、被膜の断片があり、半透明、中央の不明瞭な目を除き、条線がある。傘は非常に繊細。ひだは純白色、脈状、直生~わずかに垂生、非常に疎、不規則に波打ち、しばしば二又に分かれ、小さな脈絡があり、普通、傘の縁に到達する前に終端になる。柄は白色、半透明~不透明、円柱形、基部は球根状、長さ5~25㎜、幅5~1.5㎜、つばは無い。胞子紋は白色。胞子は楕円形~卵形~レモン形~アーモンド形、平滑、長さ7.5~8.5µm、幅4~5µm、アミロイド。

【ホウライタケ科 アミヒダタケ属 Campanella】
子実体は小型 (傘の直径30㎜以下)のヒラタケ型で、 一般に少なくとも幼菌の段階では白色 ~類白色。柄は著しく偏在生~側生し、又は無柄~背着生(dorsal)の偽柄。子実層托は著しい網ヒダ状(strongly anastomosing)であり、しばしば、やや管孔状に見えるが、浅い連絡脈が混在し、通常典型的な管孔状にはならない。
 1 アミヒダタケCampanella junghuhnii (Mont.) Sing. 日本、朝鮮、中国、台湾、イン ド、マレーシア、フィジー諸島、 オーストラリアに分布する。広葉樹、竹の落枝、落葉に群生する。中国名は脈褶菌。傘は直径5~15㎜、貝殻形、湿が薄く膜状、網状のしわがあり、無毛、白色~淡黄色。ひだは白色、基部から放射状につき、連絡脈があり、網状。柄は非常に短く側生。胞子は長さ4~8µm、2~2.5µm、楕円形、無色、平滑。菌糸はクランプがある。

【クヌギタケ科 シラウメタケモドキ属 Hemimycena】
  完全に白色、非常に小さく、傘が乾き、柄も粘性なく、吸湿性でなく、色も変化しない。柄の基部に盤は無い。(1種だけ例外がある。)胞子はしばしば細長く、非アミロイド。世界に約50種かくにんされている。日本では5種ほど報告があるが学名が定まっているのはシラウメタケモドキHemimycena lacteaの1種だけ。類似種、Mycena laevigata、Mycena flavoalba、Mycena pura
1 シラウメタケモドキHemimycena lactea (Pers.) Sing.=Hemimycena delicatella夏~秋に、針葉樹の針や他の崩壊堆積物に群生する。傘は直径1~1.5㎝、円錐形~鐘形~扁平、広がったときに縁が波打ち、不規則になり、湿時、条線があり、チョーク白色又は中央が淡クリーム色。柄は長さ10~50㎜、幅2~3㎜、白色、基部に白色の繊維がつく。肉は質が薄く、白色、無臭。ひだは直生、白色。縁シツチジアは小さく、薄壁、先がしばしば類頭状。胞子紋は白色。胞子は長楕円形、長さ9~11µm、幅3~4µm、非アミロイド。

【クヌギタケ科 クヌギタケ属 Mycena】
 胞子が非アミロイド。① 傘上表皮層は平行菌糸被;。② 柄は黒色の針金状ではなく、柄の基部は有毛。③子実体はクヌギタケ型、肉質~膜質で腐りやすく、吸水復元性(marcescent)はない。
シロコナカブリ節.
 1 コンルリキュウバンタケ (仮称) Mycena lazulina Har. Takah., Taneyama & Obaは東アフリカ産ミジンキクメタケ Mycena arundinarialis Peglerによく似ている。日本 (石垣島、西表島、那国島) に産し、ヤシや竹の朽ち木上に群生する。子実体は半透明、純白色、直径3㎜以下の微小、明瞭な溝線がある。柄は長さ3~6㎜、幅0.1~0.5㎜、上部は白色、基部は球根状にやや膨らみ、濃青色の台状基盤を形成し、根元に暗紫色の菌糸体がある。台状基盤は発光性を持つ。ひだは極疎、明瞭な襟帯がある。
 2 トサカオチエダタケ Mycena. spinosissima (Singer) Desjardin 南アメリカ~中央アメリカの熱帯~亜熱帯地域中心に分布し、日本、中国、インドなどでも確認されている。双子葉植物の枯枝に散生~群生する。子実体原基(子実体の元となる菌糸塊:芽のようなもの)は直径0.5~3㎜の類球形、淡黄色の円錐突起に覆われ、突起は高さ1.5㎜、脱落性。傘は直径3~8㎜、鐘形~円錐形、乾き、光沢はなく、白色、紛状。肉は膜質、白質、無味、無臭。柄は中心生、長さ2~4㎝、幅0.5~1㎜、ほぼ上下同径、基部はやや太く、白色、頂部は粉状、中部以下は微毛があり、基部に発達した菌糸体はつかない。ひだは上生~やや離生、密(全数L=10-20)、幅0.5~1㎜、質が薄く、白色。 胞子紋は白色。胞子は長さ8~10µm、幅5~6µm、無色、平滑、楕円形~広楕円形、薄壁、アミロイド。担子器は長さ10~20µm、幅10~12.5µm、棍棒形、4胞子性。縁シスチジアは長さ10~20µm、幅5~10µm、広棍棒形、先は微突起に覆われ、薄壁、無色、非アミロイド。側シスチジアは無い。傘上表皮は類子実層状被、末端細胞はアカントシスト様、上層は匍匐性の糸状菌糸、下層は肥大した短形の菌糸(直径10µm)からなり、薄壁、平滑、無色、強偽アミロイド、非ゼラチン質。アカントシスト様細胞は直径10~50µm、類球形~広棍棒形、全体に微突起があり、薄壁、無色、弱偽アミロイド、しばしば菌糸から離脱する。傘表面をの外被膜は円錐突起があり、菌糸が直立して互いに平行に並ぶ鎖状構造であり、個々の細胞は著しく肥大した短形 のチェロサイト(cherocytes)。チェロサイトは長さ20~35µm、幅15~25µm、袋状、全体に微突起があり、数本の長い刺状付属糸(長さ5-10µm)を持ち、壁の厚さ0.5~2.0µm、無色、非アミロイド又は弱偽アミロイド。柄シスチジアは多く、長さ50~200µm、幅8~15µm、円錐形~類棍棒形、全体に微突起に覆われ、薄壁,、無色、 非アミロイド。菌糸はクランプが無い。.
 3 Mycena capillaris (Schumach.) P. Kumm.秋にブナ属の落葉などに群生する腐生菌。傘は直径1~3㎜、半球形~円錐形~饅頭形、わずかに窪み、白紛状、ほぼ無毛、溝と透明な条線があり、白灰色~白色、ときに中央が暗色になる。ひだは6~10個、柄に達し、密~疎、上生~直生、ときに偽襟帯があり、白灰色~白色、縁は白色。柄は非常に細長く、長さ20~40㎜、幅約0.25㎜、屈曲し、白紛状、普通、基部に長軟毛があるのを除きほぼ無毛、光沢がある。幼時の初めだけ、全体に帯黒色~暗灰色又は先だけ帯黒色~暗灰色、その後、灰色~灰褐色になり、すぐに白色(watery white)になる。基部は球根状、ときに放射状の暗褐色~帯黒色のパッチにより基物につき、しばしば無いものもある。無臭。担子器は長さ17~21µm、幅6~8.5µm、棍棒形、4胞子性まれに2胞子性。胞子は長さ8.5~11.5(13.5)µm、幅2.8~4.5µm、円柱形、アミロイド。縁シスチジアは長さ14~26µm、幅7~15µm、不稔層をつくるものは棍棒形~倒ナシ形、均等間隔で長さ2~4µm、幅0.5~1µmの円柱形で、直線状の単純な突起物~いぼで覆われる。側シスチジアは無い。ひだ実質はデキストリノイド。傘上皮層の菌糸は幅4~15µm、いぼ~短円柱形の長さ1~2µmの突起部物が密生する。柄の基部の柄シスチジアは幅5~15µm、棍棒形~倒ナシ形~柄があり球形、短円柱形の突起物に密に覆われる。4胞子形にはクランプは多く、2胞子形にはクランプは無い。
 4 シロコナカブリ Mycena alphitophora  日本、ヨーロッパ、北アメリカ、西インド諸島、スリランカ、ハワイ諸島、アフリカに分布する。針葉樹の落枝、落葉上に発生する。全体に白色、。傘は直径2~8㎜、円錐形~饅頭形、白色、白粉を被り、放射状の溝条がある。柄は長さ10~30㎜、幅0.5~1㎜、糸状、白色、基部肥大し、微最な毛が密生する。ひだは直生~湾生、疎、白色。胞子は長さ6~8.5µm、幅3~4µm、楕円形、無色、平滑。縁シスチジアは長さ13~19µm、幅6.5~7µm、棍棒形、細いぼに覆われる。側シスチジアは無い。傘シスチジアは長さ20~35µm、幅23~31µm、球形~便腹形、細いぼに覆われる。柄シスチジアは長さ32~210µm、幅6.5~15.5µm、棍棒形~円柱形、全面が細いぼに覆われる。傘表面にいぼ状突起に覆われた球形細胞がある。
 5 Mycena adscendensはヨーロッパ、トルコ、北アメリカに分布し、日本には変種var. carpophilaが分布する。
  Mycena adscendens (Lasch) Maas Geest. var. carpophila (J.E. Lange) Desjardin
 春~秋に広葉樹の落枝や木の堆積物に群生する。傘は白色、直径2.5~7.5㎜、僧帽形~饅頭形~扁平、傘下部のひだに応じた溝条があり、内被膜残片のきらきら輝く粒子で覆われる。傘は最初、白灰色で、縁が帯白色であるが、すぐに全体が白色になる。肉は膜質、脆くて薄い。ひだは離生~上生、幅0.5㎜以下、疎、普通7~12個、ときに偽襟帯をつくり、全体に透明な白色、縁毛があり、縁は白色。柄は中空、長さ0.5~2㎝、普通、曲がり、糸のように細い。柄の基部はわずかに膨れ、初め、球状。柄は小さな白色の円盤状に基物につく。胞子紋は白色。胞子は広楕円形、アミロイド、長さ8~10µm、幅5~6.5µm。担子器は2胞子性、棍棒形、長さ14~17µm、幅7~9µm。縁シスチジアは多く、長さ28~44µm、幅8~12µm、形は変化が多く、紡錘状便腹形~先に2~3個の針状の突出があり、ときに突出がフォーク形になり、膨れた部分は短い棒状の突起やいぼに覆われる。側シスチジアはまれ、あれば、縁シスチジアに類似。ヨウ素により肉やひだはワイン褐色に変色する。傘肉は大きな細胞からなり、表面に棍棒形~ほとんど球形の細胞、長さ25~40µm、幅約20µmがあり、細かいいぼで覆われる。このいぼはヨウ素によりワイン褐色に変色する。菌糸にクランプは多数ある。
 変種のvar. carpophila は微細で、傘が直径1㎜以下。柄シスチジアが狭円錐形。
 6 ココナカブリMycena cryptomeriicola  はMycena adscendensに似て柄の基部は明瞭な盤状。胞子が非アミロイドであり、菌糸にクランプを欠く。 柄シスチジアは平滑。
 7 Mycena cupulicola Issh. Tanaka  日本(茨城)産。分解中のクリ殻斗上に発生する。縁シスチジアおよび側シスチジアを欠き、 基部でやや 厚壁となるフラスコ形の柄シスチジアがある。
キュウバンタケ節 Sect.Basipedes (Fr.) Kuhner: 柄の基部は急激に広がり, 盤状になる
 8 キュウバンタケMycena stylobates (Pers.) P. Kumm.北半球に広く分布し、林内の落枝、落葉上に発生する。
 傘は直径3~15㎜、鈍円錐形~饅頭形~鐘形~扁平、傘の縁は内巻き又は平坦又は捲れ上がる。傘表面は平滑、拡大すると微細な刺がある。古くなると表面は平滑になり、湿り気があり、ややきらきら輝き、傘の下面のひだの位置に対応して溝がある。傘色は一様に淡青白灰色(pale watery gray)=淡灰色~白色。肉は薄く、青白色(pallid)、無味無臭。ひだは直生~上生、傘が開いていないときは密、古くなると疎(全数L=8~16、l=1~2)、ときに襟帯があることもある。ひだの色は淡灰色、すぐに帯白色になる。柄は長さ0.5~1㎝(1~6㎝)、幅0.5~1㎜、上下同径、柄の表面は白色の小繊維が散在又は白紛状、後に平滑になり、新鮮な時は青灰色、すぐに灰色になる。柄の基部には直径1.5~2㎜の基盤があり、基盤はひだのような溝があり、初め、白紛又は微細な毛で覆われ、すぐに平滑になる。胞子は長さ6.5~7.5µm、幅5~5.8µm(長さ6~10µm、幅3.5~4.5µm)、楕円形(狭楕円形)、かすかにアミロイド。担子器は4胞子性まれに2胞子性。縁シスチジアは箒状、長さ16~33µm、幅8~12µm(長さ26~38µm、幅8~13µm)。側シスチジア無し。ひだ肉は大きな細胞からなり、ヨウ素中で、赤ワイン色に変色する。傘肉はKOHや水でゼラチン化する外皮が普通ある。表面の菌糸は短い棒状の突起で覆われる。純粋培養のミセリウムは蛍光性があると報告されているが、子実体の蛍光性があることは知られていない。
 9 キュウバンタケモドキMycena pseudostylobates Kobay bioluminescent.
 キュウバンタケMycena stylobatesに酷似している。傘が発光性。柄の基部に吸盤がある。傘の上に分離できるゼラチン質の薄膜.があること及び縁シスチジアを欠くことが言及されていないためMycena.に属すかどうか疑わしいともいわれている。
ヤコウタケ節 Sect. Exornatae Maas Geest. (1982): 傘の表皮はゼラチン化する; 柄の基 部は急激に広がり, 盤状になる
 10 ヤコウタケ Mycena chlorophos (Berk. & M.A. Curtis) Sacc. = Mycena cyanophos (Berk. & M.A. Curtis.) Sacc=; Mycena boninensis (Berk. & M.A. Curtis) Singer 日本(関東以西の太平洋側、小笠原諸島)、台湾、ミクロネシア、ポリネシア、ジャワ、スリランカに分布する。竹、ヤシ、その他の樹木の枯幹、落枝上に発生する。幼菌は類球形直径2~4㎜。傘は直径7~27㎜、饅頭形~扁平、表面は淡ねずみ色~灰褐色、周辺部は淡色でほぼ白色、表皮はゼラチン質で剥がしやすく、著しい粘性があり、最初粉状、後に平滑、湿時、条線がある。ひだはほぼ離生、やや密、白色~帯灰色、ヒダの縁部にゼラチン化した層があり、強い発光性がある。柄は中空、長さ1~2.3㎝、幅1~2㎜、初め粉状、後に平滑、粘性を欠き、類白色、基部には直径2~4㎜の吸盤状の基盤がある。胞子は広楕円形~長楕円形~類円柱形、長さ6.5~9µm、幅4.5~6µm、 非アミロイド。縁シスチジアはさ35~66µm、幅10~22µm、広紡錘形~便腹形、先端に1~数個のやや不規則な形状の短指状付属糸がある。側シスチジアは無い。ひだ実質は偽アミロイド。傘上表皮層の菌糸は短指状分岐物に被われ、ゼラチン化する。柄シ スチジアは棍棒形~円柱形~類紡錘形、平滑。
 11 ヒュウガヤコウタケMycena daisyogunensis Kobayasi 日本、台湾
 キュウバンタケやヤコウタケに類似。
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