きのこ図鑑
Flora of Mikawa 
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 モミジタケ  紅葉茸
中 国 名 掌狀革菌 zhang zhuang ge jun
英  名 stinking earthfan
学  名 Thelephora palmata (Scop.) Fr.
分  類 坦子菌門 ハラタケ亜門 ハラタケ綱 イボタケ目(Thelephorales)
科  属 イボタケ科 Thelephoraceae イボタケ属
 北半球温帯以北、オーストラリアに分布する。広葉樹林、アカマツ混成林下の地上に群生する。子実体は高さ4~8㎝、直径4~6㎝、部より多数の枝を分枝して追羽根形~羽根箒状、枝は成熟につれ先が扁平に広がり、縁が細かい切れ込みができ羽根状。表面は乾き、平滑、暗灰褐色~暗紫褐色、先やときに基部が帯白色になる。子実層托は枝の裏面にあり、しわひだ状、しわひだは放射状につき、細かく分枝し、色は表面と同色。肉は薄く、革質、色は表面と同色、しばしば濃淡の縞模様を表し、無味無臭。胞子紋は淡褐色。胞子は長さ6~8µm、幅5~6µm、塊形、小疣に覆われる(北陸きのこ図鑑)。
 学名のThelephora palmataの解説はやや異なる。
【Thelephora palmata】
 子実体高さ10㎝以下、房状になり幅5㎝以下、ホウキタケ型,clavarioid、叢生(caespitose)、枝は扁平、掌状中裂~多裂~二又になり、子実層は両面にあり(amphigenous,)、若いとき白色、後に茶色がかった紫色(fuscous purple)~チョコレート褐色(chocolate brown )~黒褐色(blackish brown)、しばしば紫色を帯びる。柄は長さ15㎜以下、幅4㎜、不規則に多数の枝に分枝し、下部の軸で幅4~12㎜に膨らみ、類ほうき状(subfastigiate)、しばしば合着し、小舌状又は円筒形、幅1~2㎜になる。子実層は平滑。肉は繊維質、強靭、乾くととくに強い悪臭があり、普通、湿っていると無臭。アルゼンチンの北の温帯地域の針葉樹林の地上に発生する。胞子は長さ8~12µm、幅7~9µm、褐色がかった紫色(fuscous purple)、角張った裂片があり(angular-lobate)、いがぐり状(echinulate)で長さ0.5~1.5µmの刺があり、1~2個の油滴をもつ。担子器は長さ70~100µm、幅9~12µm 、小柄は2~4個、長さ7~12µm。子実層は肥厚し、しばしば、斜めの枝の上側が不稔。シスチジアは無い。菌糸は幅3~9µm、クランプがあり、枝は薄壁、柄では厚壁(11µm以下)、無色又は淡褐色、しばしば2次の隔壁がある。実質はKOH中で濃暗青色になり(cyanescent)、子実層は暗青色にならない(参考 Corner, E.J.H. 1968. A monograph of Thelephora (Basidiomycetes). Beihefte zur Nova Hedwigia. 27:1-110 )。
モミジタケ
モミジタケ2
モミジタケ3
発生時期 夏~秋
大 き さ 小型 直径2~4㎝
栄養摂取 白色腐朽菌 
発生場所 広葉樹の枯木
分  布 日本、朝鮮、中国、台湾、フィリピン、アフリカ、オーストラリア
食  毒 不明
撮  影 蒲郡市 15.8.31
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