きのこ図鑑
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 ヒメカバイロタケ  姫樺色茸
中 国 名 鐘形干臍菇 zhong xing gan qi gu , 黄干脐菇 huan gan qi gu
英  名 golden trumpet , bell Omphalina
学  名 Xeromphalina campanella (Batsch) Kuhner et Maire
分  類 坦子菌門 ハラタケ亜門 ハラタケ綱 ハラタケ亜綱 ハラタケ目(Agaricales)
科  属 ガマノホタケ科   Typhulaceae  ヒメカバイロタケ属
 2006年にキシメジ科 Tricholomataceae からヒドナンギウム科、シメジ科、ホウライタケ科、クヌギタケ科、ツキヨタケ科、タマバリタケ科、ヒラタケ科が分離され、クヌギタケ科 Mycenaceaeに入れられた。新しい分類ではガマノホタケ科   Typhulaceae とすることが多い。
 マツなどの朽木に群生しているのがよく見られる。傘は直径0.4~2(2.5)㎝、半球形~鐘形~中央がやや窪む饅頭形~ほぼ皿平、古くなると漏斗形、表面は粘性がなく、橙黄色~黄橙色、周辺部は淡色、湿時には周縁に条線を生じる。柄は長さ1~3(5)㎝、幅1~1.5(3)㎜、上下同形、中空、軟骨質、やや光沢があり、上部は暗赤褐色、下部は黒褐色、基部には橙褐色の長毛がある。ひだは疎につき、垂生、淡黄色~淡橙黄色、やや幅狭く、少数の小ひだを混え、横に走る多数の連絡脈がある。肉はごく薄く、淡橙褐色で傷つけても変色することなく、無味無臭。担子器は円筒形、4胞子。胞子紋は白色。胞子は無色、長さ5~8µm、幅3~4µmの円柱形~紡錘形、平滑、しばしば顆粒状の内容物を含み、アミロイド。縁シスチジアは長さ24~97µm、幅10~23µmの棍棒形~円柱形、薄壁。側シスチジアは長さ47~110µm、幅6~17µm、円柱形、やや厚壁。菌糸はクランプあり。傘表面はKOHaqで変色しない。
 キチャホウライタケXeromphalina cauticinalis は北半球温帯に広く分布し、針葉樹林内の落枝、落葉、蘚類上に発生する。傘は直径7~17(25)㎜、半球形~中高扁平~中央がやや凹む浅皿形。傘背面は橙褐色~赤褐色~黄褐色、中央が暗色になり、無毛、放射状に小じわ状の溝条がある。柄は硬く、中実、長さ1.5~3(8)㎝、幅0.5~2㎜、上下同径、表面は光沢があり、黒褐色、上部は淡色になり、基部がときに膨れ、黄褐色のミセリウムがつく。ひだは疎につき、直生状垂生~垂生、クリーム色~黄褐色、脈絡がある。肉は極薄く、表面と同色、無味無臭。胞子紋は白色。胞子は無色、長さ5~6(8)㎛、幅2.5~3(4)µmの長楕円形、平滑、アミロイド。シスチジアはない(アメリカ産:縁及び側シスチジアは紡錘形~狭棍棒形)。菌糸にクランプあり。傘表面はKOHaqで赤色に変色する。
 ヒメカバイロタケモドキXeromphalina curtipes は日本、ニューギニアに分布し、春~秋に針葉樹の切株に発生する。傘が直径4~10㎜、饅頭形~ほぼ扁平になり、中央はやや凹む。背面は黄褐色、微毛がややあり、条線がある。柄は偏心生、長さ2~6㎜、幅約1㎜、暗褐色、微毛(柄シスチジア)が密生する。ひだは疎につき、垂生、淡クリーム色、脈絡があり、ときに2分岐する。胞子は長さ4.5~6.5㎛、幅2~3µm、惰円形~類円形。縁及び側シスチジアは紡錘形~類円柱形、長さ14~27㎛、幅6.5~8µm。傘表面はKOHaqで変色しない。
 Xeromphalina kauffmanii (ヒメカバイロタケモドキ)は日本、北アメリカ、コスタリカに分布し、広葉樹の切株、枯木に発生する。傘は直径5~20㎜、饅頭形~ほぼ扁平になり、中央はやや凹む。背面は黄褐色~橙褐色、縁が淡色、条線がある。ひだは垂生~直生、淡黄色~クリーム色、密に脈絡があり、小ひだも多い。柄ははりがね状、長さ1~2.5㎝、幅1~2㎜、上部は銹黄色、下部は暗褐色、ときに橙色のミセリウムがつく。肉は極薄く、黄色を帯び、無味(初め温和後にわずかに苦味)、無臭。 胞子は長さ4.5~6.5㎛、幅2~3㎛、長楕円形、平滑、アミロイド。 縁及び側シスチジアは紡錘形~狭棍棒形、長さ約30µm、幅約 10µm以下。柄シスチジアは棍棒形~紡錘形。KOHaqで赤色に変色する。
 カブダチキチャホウライタケXeromphalina cf. fella R.Mre. et Malencon はキチャホウライタケに似るが、多数が束生し、ひだが類白色であり、胞子が小さく、シスチジアがある。柄に密に毛がある。KOHaqで赤色に変色する。
ヒメカバイロタケ
ヒメカバイロタケ腹面
ヒメカバイロタケ2
ヒメカバイロタケ傘
ヒメカバイロタケひだ
発生時期 夏~秋
大 き さ 小型、直径0.4~2㎝
栄養摂取 腐朽菌
発生場所 針葉樹林内の朽木上
分  布 日本、北半球に広く分布
食  毒 無毒
撮  影 豊田市 14.8.25
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