ヤワラスゲ 柔菅

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Flora of Mikawa

カヤツリグサ科 Cyperaceae スゲ属

中国名 横果薹草 heng guo tai cao
学 名 Carex transversa Boott.
ヤワラスゲ穂
ヤワラスゲ果胞
ヤワラスゲ苞の鞘
ヤワラスゲ基部
ヤワラスゲ
ヤワラスゲ果実
ヤワラスゲ基部と根
ヤワラスゲ葉表
ヤワラスゲ葉裏
花 期 4~6月
高 さ 20~70㎝
生活型 多年草
生育場所 平地、丘陵、山地の湿地、草地
分 布 在来種 本州、四国、九州、朝鮮、中国
撮 影 幡豆町  05.5.14
和名の由来は柔らかそうに見えることから。
 多年草、高さ20~70㎝。根茎は短く、匐枝はない。茎の基部の鞘は濃赤色を帯びる。葉は幅2.5~5.5㎜、柔らかく、曲がって垂れ下がる。小穂は茎の上部に3~4個直立してつき、最上部の雄穂は長さ1~3㎝、幅2.5~5.5㎜の線形。下の雌小穂は長さ2~3㎝の円柱形、一番下の小穂は離れてつき、長い柄があり、苞に鞘がある。果胞は4.5~6.5㎜、長い嘴がつき、口部は斜形~やや2歯、乾くと褐色になる。鱗片は長い芒があり、果胞と同長。果胞が丸く膨らむと鱗片の芒が目立つ。花柱は3岐。痩果は長さ約2㎜の3稜のある卵形、黄褐色~淡褐色。花期は4~6月。
 アワボスゲ(Carex nipposinica)は果胞の嘴が短い。
 ミヤマシラスゲは果胞が鱗片より大きくて丸く、隙間なく密集し、乾くと黒くなる。