ウスベニアオイ 薄紅葵

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Flora of Mikawa

アオイ科 Malvaceae ゼニアオイ属

[イタリア名] Malva comune
英 名 blue mallow , cheeses , common mallow , forest mallow , high mallow , tall mallow
学 名 Malva sylvestris L.

 synonym Malva sylvestris L. subsp. sylvestris

 synonym Malva sylvestris L. var. mauritiana (L.) Boiss.

 synonym Malva mauritiana L.
ウスベニアオイの枝先
ウスベニアオイの花
ウスベニアオイの花弁
ウスベニアオイの萼
ウスベニアオイの茎
ウスベニアオイの茎2
ウスベニアオイ
ウスベニアオイの葉表
ウスベニアオイの葉柄
花 期 4~10月
高 さ 50~150(300)㎝
生活型 1年草、2年草、多年草
生育場所 道端、農地、牧草地
分 布 帰化種 ヨーロッパ、アジア(インド、ブータン、ネパール)、アジア中部~西部、コーカサス、アフリカ原産
撮 影 イタリア(フィレンツェ) 19.5.25
ウスベニアオイ Malva sylvestris はゼニアオイMalva mauritianaとは別種として扱われていたが、現在ではゼニアオイをウスベニアオイに含める見解が一般的である。園芸種が多く、ゼニアオイ Malva mauritiana もウスベニアイオイの園芸種のグループ(Malva sylvestris L Mauritiana group)として分類されている。日本ではゼニアオイをMalva mauritianaとすることが多い。
 1年草、2年草、多年草、高さ0.5~1.5(~3)m、有毛~ほぼ無毛、毛は単純毛と星状毛。茎は直立又は斜上、無毛又はまばらに毛がり、毛は単純毛と星状毛。托葉は宿存し、披針形~卵状三角形、長さ3~5(~8)㎜×幅約3㎜。葉柄は葉身の長さの1/2~1・1/2倍、上面の溝に毛があり、他は無毛。葉身は腎形~類円形状心形、不分裂又は浅く3~7裂し、1/2~基部まで湾曲し、長さ (2~)5~10(~14)㎝×幅 (2~)5~10(~14)㎝、基部は心形~± 切形、裂片は半円形~長楕円形、縁は円鋸歯、先は円形~広い鋭形、表面は無毛又はまばらに毛があり、毛は単純毛又は星状毛。花序は腋生、花は単生又は2~4個、束生し、長い花序柄がある。花柄は長さ1~2.5㎝、果時に長さ1~4.5㎝、萼よりかなり長く、無毛又はまばらに星状毛がある。萼状総苞(小苞 involucellar bractlet)は目立ち、ときに基部の1㎜で萼につき、長円状披針形~楕円形~狭倒卵形、網状脈があり、長さ (3~)4~5(~7)㎜×幅2.5~4㎜、萼より短く、全縁、表面は無毛、まばらに縁毛がある。萼は網状脈があり、長さ5~6㎜、果時に長さ10㎜以下、萼片は不完全に分果を包み、星状の微軟毛がある。花弁はピンク色、~紫色~赤紫色、暗色の脈があり、普通、乾くと青色になり、長さ(12~)16~30(~45)㎜、長さは萼の2・1/2~3(~4) 倍。雄しべ筒は長さ約5㎜、微細な後ろ向きの星状微軟毛がある。花柱の枝は10~12本。柱頭は10~12個。分離果は直径7㎜。分果は10~12個、長さ2~2.5㎜、縁は鋭く、翼は無く、側面は薄く、紙質、放射状の脈があり、表面は強く~不明瞭な網状のしわがあり、普通、無毛、ときにまばらに毛がある、種子は1.5~2㎜。2n=42。花期は4~10月。[Flora of North America]