ツルニガクサ  蔓苦草
[学名] Teucrium viscidum Blume var. miquelianum (Maxim.) H.Hara
シソ科 Lamiaceae (Labiatae)  ニガクサ属
三河の植物観察
ツルニガクサの花
ツルニガクサの花
ツルニガクサの花と萼と苞
ツルニガクサの雌しべと雄しべ
ツルニガクサの花後の萼
ツルニガクサの果実
ツルニガクサ
ツルニガクサ2
ツルニガクサ葉表
ツルニガクサ葉裏
ツルニガクサ分果
 コニガクサの変種として分類されている。
 多年草、地下に匍匐茎がある。茎は直立、高さ30~60㎝。葉は対生し、葉柄は長さ1~3㎝。茎の基部の葉は小さく、茎中間の葉が最も大きい。葉身は長さ3~10㎝の卵形~卵状披針形、縁は不規則な鋸歯があり、葉先が鋭形、基部は広い楔形。葉の質は薄く、葉脈が窪んで深い。花序は輪散花序が密集した穂状花序。苞は披針形、腺毛が密生する。花柄は苞より短い。花序軸や花柄には絨毛があり、腺毛も混じる。萼は筒状鐘形、先が5裂し、腺毛が密生し、花後は萼筒部分が球形になり、萼歯が内側にやや曲がり、口が狭くなる。花冠は長さ8~10㎜、上唇が無く、下唇が長い1唇形花(属の特徴:上唇弁の裂片が下唇の上横につく)。中央裂片はほぼ円形。側裂片は上側がやや大きく、三角形。花冠筒部はほとんど萼筒内にあり、白色。花冠弁部は紫赤色。雌しべは雄しべとほぼ同長、ともに上側に突き出る。果実は4分果(小堅果)、分果は長さ1.1~1.7㎜、低い網目模様があり、暗褐色。花期は7~9月。2n=32
 コニガクサvar. viscidum(Teucrium viscidum) は九州(南部)、沖縄、中国、インド、フィリピン、インドネシア、ミャンマーに分布する。中国名は血见愁( xue jian chou )。萼に腺毛が密生し、葉が厚く、花序に花が密につく。
 別種のニガクサ Teucrium japonicum は葉の鋸歯が不規則で小さく、数が多く、葉脈はあまり窪まない。ニガクサの萼には腺毛がない。花が大きく、雌しべが雄しべよりやや長く突き出る。
[花期] 7~9月
[草丈] 30~60㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 山野の林内、林縁
[分布] 在来種  北海道、本州、四国、九州、朝鮮
[撮影] 城ケ山   05.8.15
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