トサノミツバツツジ 土佐の三葉躑躅
[学名] Rhododendron dilatatum Miq. var. decandrum Makino
ツツジ科  Ericaceae  ツツジ属
三河の植物観察
トサノミツバツツジの花
トサノミツバツツジ花の雄しべ
トサノミツバツツジ萼
トサノミツバツツジ小花柄
トサノミツバツツジ子房
トサノミツバツツジ
トサノミツバツツジ雌しべと雄しべ
 ミツバツツジに似ているが、雄しべが10個。田原市にもあるといわれている。田原市で確認したものは雄しべが10個、子房に鱗片状の腺点が密生し、先端部だけにわずかに長毛があるものが混じる。花糸は無毛、粒状の突起はない。また、その付近の隣山のミツバツツジといわれているものは雄しべが5~7個、子房に鱗片状の腺点が密生し、先端部だけに長毛があるものが混じり、長毛がないものもある。雄しべが10個のものと5~7個のものが混在しているかどうかは未確認。
 葉は長さ 4~8㎝、幅 3~6㎝。葉柄は長さ約6㎜、初め、長毛と短い腺毛があり、葉の両面にも腺毛がまばらに混じる。花は葉が展開する前に開花する。雄しべはコバノミツバツツジと同じ10個。子房は全体に短い鱗片状の腺点が密生する。花柱は無毛。花糸は基部に粒状の突起が散生する。小花柄には短い腺毛がある。果実は長さ約1.5㎝の卵状円柱形、腺点がある。
 ミツバツツジ Rhododendron dilatatum var. dilatatum は葉がやや大きく、長さ4~7㎝、幅3~5㎝の菱状広卵形。葉柄はほぼ無毛。若葉は腺毛があって粘る。葉が展開する前に開花する。花は直径3~4㎝、紅紫色、雄しべは5個。花糸は無毛。子房に短い腺毛がある。花柱は無毛。小花柄は長さ6~10㎜、短い腺毛がある。
 アワノミツバツツジ var. lasiocarpum は本州(奈良県)、四国、九州に分布し、雄しべは10個。トサノミツバツツジに似るが、子房に鱗片状の腺点があり、長毛が混在する。
 ハヤトミツバツツジ var. satsumense は九州に分布し、トサノミツバツツジに似て、雄しべ10個。開花が早く、花糸や花柱が無毛、葉表に光沢がある。
 コバノミツバツツジは全体に毛が多く、若枝には褐色の伏毛がある。葉がやや小型。葉裏は白緑色、網状脈がはっきり見え、淡褐色の毛がある。雄しべは10個。子房には白色の長毛が密生する。花柱は無毛。小花柄も有毛。
 トウゴクミツバツツジは葉がミツバツツジによく似る。葉裏の主脈と葉柄に淡褐色毛が密生する。葉の展開とほぼ同時に開花する。雄しべ10個。子房に淡褐色毛が密生。花柱の基部に縮れた腺毛がある。小花柄にも淡褐色毛が密生する。
[花期] 4~5月
[樹高] 2~3m
[生活型] 落葉低木
[生育場所] 山地、丘陵地の林内、岩尾根
[分布] 在来種(日本固有種)  本州(岐阜県、滋賀県、紀伊半島)、四国(徳島県、高知県)
[撮影] 田原市  14.4.9
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