タチキランソウ  立金瘡小草
[別名] エンシュウニシキソウ
[学名] Ajuga makinoi Nakai
シソ科 Lamiaceae (Labiatae)  キランソウ属
三河の植物観察
タチキランソウの花
タチキランソウの花
タチキランソウの葯
タチキランソウの茎
タチキランソウ倒伏
タチキランソウ直立
タチキランソウ
タチキランソウ紫
タチキランソウ
タチキランソウ
 茎が立ち、全体の様子はキランソウよりニシキゴロモに似ている。株が大きくなって横に広がるとキランソウに似てくる。茎は1~数本、斜上又は倒伏し、普通、紫色を帯びる。全体に白毛が散生する。花期の葉は長さ4~6㎝、幅1~2㎝の倒披針形。夏には葉が大きくなる。葉の鋸歯は少なく、普通、三角状になり、葉先はやや尖る。葉表には毛がほとんどなく、光沢があり、葉裏は紫色を帯びる。花は濃紫色の唇形花。まれに桃色の花も見られる。花冠は筒部が長さ約10㎜。花はキランソウに似ているが、上唇がニシキゴロモに似て、2裂して直立し、長さ2~3㎜。まれに2裂しない1枚の場合もある。萼は先が5裂し、毛が多い。 雄しべ4個、うち、下側の2個は短い。雌しべ1個。花柱は先が2裂し、上下に開く。果実は4分果。2n=32
 葉色や葉形には変化がある。上の写真のものは葉脈が紅紫色を帯びていない。鳳来町付近のものは葉脈が紅紫色を帯びるものが多く、下の写真のようにニシキゴロモに似て全体に紫色を呈するものもある。
 類似種にキランニシキゴロモ(ニシキゴロモとキランソウの雑種)やジュウニキランソウ(ジュウニヒトエとキランソウの雑種)もあり、自然雑種が起きやすいようである。
 キランソウ Ajuga decumbens は上唇が長さ1㎜以下の切形であるが、上唇が短く2裂する見誤りやすいものもある。
 ニシキゴロモ Ajuga yesoensis は葉表に光沢が無く、葉の鋸歯が細かく、鋸歯が波状で、先が鈍形。
 ツクバキンモンソウ Ajuga yesoensis var. tsukubana はニシキゴロモの上唇がキランソウのように短い変種。三河地方では海岸に近い地域に分布する。
[花期] 4~5月
[草丈] 5~20㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 山地の林内、林縁、道端
[分布] 在来種(日本固有種) 本州(関東~中部)
[撮影] 設楽町  04.4.25
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