タカサゴユリ  高砂百合
[別名] タイワンユリ
[中国名] 台湾百合 tai wan bai he
[英名] Formosa lily,Taiwan lily , tai wan bai he
[学名] Lilium formosanum A. Wallace
Lilium philippinense Baker var. formosanum (Baker) E. H. Wilson ex A. Grove
ユリ科 Lilium  ユリ属
三河の植物観察
タカサゴユリの花
タカサゴユリの花2
タカサゴユリの雄しべ
タカサゴユリの蕾
タカサゴユリの葉
タカサゴユリ
 台湾原産。台湾には3変種がある。観賞用として大正時代に導入された。現在では多くの園芸品種があり、野生化するものが多い。 主な園芸種は'Prices Variety'、 'Little Snow White'など。 また、タカサゴユリとテッポウユリの交配種のシンテッポウユリも多くの品種が作られ、自然交雑も起こすため、外観では分類は困難になっている。高さ60㎝以下で、花の外面が紫赤色を帯び、葉の幅が4~13㎜のものをタカサゴユリと推定し、高さが60㎝以上あり、花が紫赤色を帯びないものが混じるときはシンテッポウユリではないかと推定できる。
 球根(鱗茎)は類球形~広惰円形、直径2~4㎝。小鱗茎は白色~黄色を帯び、披針状卵形~披針形。茎はときに紫赤色を帯び、高さ20~55㎝(栽培種は200㎝近くになるともいわれる)、平滑又はパピラがある。葉はまばらにつき、線形~狭披針形、長さ2.5~15㎝、幅4~13㎜(長さ16~29.9㎝、幅5.5~14.5㎜:Hiramatsu, M., Ii, K., Okubo, H., Huang, K.L. and Huang, C.W. 2002)。 花は1~数個、散房状につき、芳香があり、細い筒部があり、先が広がる漏斗形。花被片は6個、白色、外面が紫赤色を帯びる。外花被片は倒披針形、長さ11.5~14.5㎝、幅2.1~2.3㎝。内花被片は幅3㎝以下。蜜腺は緑色、まれに両面に不明瞭なパピラがある。花糸は長さ約10㎝、基部近くにわずかな結節がある。花柱は長さ約6.5㎝。蒴果は長さ7~9㎝、幅約 2㎝。3室がある。台湾の開花は6~12月。
 ①var. formosanum 台湾百合tai wan bai he。葉が長さ8~15㎝、幅1~1.3㎝、中脈が明瞭、花被片は長さ12~15㎝。2n=24
 ②var. microphyllum 小叶百合 xiao ye bai he 。葉が長さ2.5~3㎝、幅4~5㎜、中脈が不明瞭、花被片は長さ7~8㎝。
 ③var. pricei アルペン型、台湾南投県の合歓山(Hehuan)にある変種。Flora of China には記載がなく、この園芸種と思われるものが、オーストラリア、北アメリカなどで広く野生化している。自然状態では種子から2~3年で花が咲く。(温室では8カ月)花は白色で、外面にワイン色のストライプが目立つ。芳香がある。栽培しても高さは45~60㎝。
 テッポウユリ Lilium longiflorum は高さ50~100(150)㎝程度、花が純白で、基部が緑色を帯び、葉幅が 6.6~18.3(30)㎜と広い。
 シンテッポウユリはタカサゴユリとテッポウユリの交配により日本で1951年に作られた園芸種。テッポウユリ、ササユリに似ているが、香りが弱い。初期に作られたものは、花が紫赤色を帯びず、純白色である。自然交雑も起きる。今では多くの園芸品種がある。種子繁殖力が強く、播種後8~10ヶ月で開花し、増殖する。開花は8~9月。高さ30~150㎝。葉は幅が狭く、幅2~7㎜。花被片は外面が紫赤色を帯びない純白色のものが多い。交雑を繰り返すとタカサゴユリとの見分けがつかなくなるようである。蒴果や種子もタカサゴユリとよく似ている。
[花期] 7~9月
[草丈] 70~150㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 草地、道端、林縁
[分布] 帰化種   台湾原産
[撮影] 三ヶ根山      01.8.11
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