スズメノテッポウ  雀の鉄砲
[中国名] 看麦娘 kan mai niang  
[英名] orange foxtail, short-awn foxtail
[学名] Alopecurus aequalis Sobol var. amurensis(Komar.)Ohwi
Alopecurus aequalis Sobol. (広義)
イネ科 Poaceae スズメノテッポウ属
三河の植物観察
スズメノテッポウの穂
スズメノテッポウの葉
スズメノテッポウの葉舌
スズメノテッポウの小穂
スズメノテッポウの果実
スズメノテッポウ
スズメノテッポウ小穂
 スズメノテッポウは生育場所で「水田型」と「畑地型」の2タイプに分けられる。「水田型」は自家受粉し、大型(花序幅:5~7㎜、小穂長:3~3.5㎜)のタイプ、「畑地型」は小型(花序幅:3~5㎜、小穂長:2~2.7㎜)の他家受粉するタイプである。水田は稲作に合わせて一定の環境が保たれるため、自家受粉するタイプができたものと考えられている。
 この説によると自家受粉する「水田型」を狭義のスズメノテッポウ var. amurensis とし、「畑地型」をノハラスズメノテッポウ var. aequalis と2変種に分類する。
 小穂の長さで分けられるとしているが、判別は簡単ではない。水田の中でも大きい株、小さい株があり、水田への進入路では畑地型より花序幅が小さいものも普通に見られ、小穂も小さい。また、畑でも水田でも花序の長さ5.0㎝幅4.5㎜、小穂の長さ2.9~3㎜の中間の大きさのものもある。
 【広義のスズメノテッポウ】
 葉舌は長さ3~4㎜。花序は長さ3~8㎝、幅3~7㎜の円柱状で小穂は密集してつく。小穂は長さ2~4㎜の広卵形、1小花。苞頴は2個とも同形で、3脈があり、斜上する長毛がある。苞頴の基部はわずかに合着し、小花を包み込んでいて中の護頴がわずかに見える程度。突き出て見える葯(やく)は初めは白色に近く、花粉を出して黄~黄褐色に変わる特徴がある。護頴は苞頴と同長、背面の中央のやや基部寄りから芒を出す。芒は長さ約3㎜で、小穂の外へ0.5~1.5㎜出る程度である。内頴は無い。雄しべは2~3個(普通3個といわれている。)。果実は長さ1~1.4㎜、扁平、暗灰色。2n=14
 類似のセトガヤの芒は長さ約1㎝あり、小穂の外へつき出して、目立つ。また、セトガヤの葯の色は白く、スズメノテッポウのように黄~黄褐色にはならない。
[花期] 4~6月
[草丈] 20~40㎝
[生活型] 1,2年草
[生育場所] 水田、畔、畑
[分布] 在来種 北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国、台湾、モンゴル、ロシア、中央アジア、西南アジア、ヨーロッパ、北アメリカ
[撮影] 幸田町  07.5.4
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