世界で広く栽培され、日本でも古くから栽培されている。
幹は淡紅紫色、平滑、薄く剥げ落ち、濃淡のまだら模様になる。枝は細く、4稜があるか、丸く、微軟毛があり、後に無毛。葉は対生又は互生し、コクサギ型葉序となることもあり、無柄又は葉柄が長さ2㎜以下。葉身は楕円形~長楕円形~倒卵形~類円形、微凸形、長さ2.5~7(10)㎝、幅1.5~4㎝、紙質~やや革質、無毛又は葉裏の脈上に密毛があり、側脈は3~7対、基部は広楔形~円形、先は鋭形~鈍形、微突起又は小凹形がある。円錐花序はほぼピラミッド形、長さ7~20㎝、微軟毛があり、密に花がつく。花は6数性、花弁は紫色~フクシア色(鮮やかな赤紫色)~ピンク色~白色、うちわ形、下部は柄のような細い筒状、上部はほぼ円形。花弁の筒部は長さ7~11㎜、不明瞭~明瞭な6肋があり、無毛。花弁の拡大部は円形、爪部の6~9㎜を含めて長さ1.2~2㎝、縁が縮れて波打つ。萼片は長さ3.5~5.5㎜、表面は無毛、内側に環状部がある。萼状総苞は無い。雄しべは32~42個、2形性。外側の6個の雄しべは花糸が太くて長く、葯が紫色。内側の多数の雄しべは葯が黄色。雌しべは1個。子房は上位、無毛、6(まれに4)室。蒴果は楕円形、長さ7~8(13)㎜、幅7~8(12)㎜、6(まれに4)個に裂開する。種子は広い翼があり、翼を含めて長さ6~8㎜。2n
= 48, 50
シマサルスベリ Lagerstroemia subcostata は中国名が南紫薇(nan zi wei) 、沖縄、中国、台湾、フィリピンに分布する。落葉高木。葉身は長楕円形~卵状披針形~楕円形~倒卵状楕円形。花は白色~ピンク色~紫色(日本で見られるものはほとんど白色)。花弁はうちわ形、柄部は長さ3.5~4.5㎜、拡大部は長さ3.5~6㎜の爪部を含めて長さ7~10㎜。雄しべは15~30個、2形性。
蒴果は球形~楕円形、長さ6~9(11) ㎜。種子は翼を含めて長さ約4㎜。
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